あくる日、大悦土木で仕事をしていた誠治は、父のことがあったせいで、妻帯者である山賀亮介(眞島秀和)に好意を抱いているらしい千葉真奈美(香里奈)につっかかり、家族の気持ちを考えろ、などと余計なことを言ってしまう。そのようすを見ていた社長の大悦貞夫(大友康平)は、仕事を終えて帰ろうとしていた誠治を呼び止める。誠治は、そんな大悦に、誠一のことを打ち明けた。大悦は、残りの人生が見えた中年が焦ってあがいているだけだと思って大目に見てやれ、と誠治に助言した。実は大悦は、山賀に対する真奈美の気持にも気づいていた。大悦は、以前、現場で起きてしまった事故のことで傷ついている真奈美が、恋愛でも傷ついてしまうのではないかと心配していた。
その夜、誠治は、誠一と口論になり、例の女性のことを切り出す。しかし誠一は、お前に彼女のことをとやかく言われる筋合いはない、と答えただけだった。怒りが収まらない誠治は、この家から出て行け、と誠一に言い放つ。
別の日、誠治は、真奈美につっかかってしまったことを謝った。真奈美は、誠治のことを許すと、本当は不倫できてしまうような人が羨ましい、と続けた。真奈美は、もめごとを避けるために、自分の気持ちを抑えてしまうのだという。
誠治は、姉の亜矢子(井川遥)とともに、入院中の寿美子(浅野温子)を見舞う。その帰り、誠治は、誠一が浮気していること、そして家を出てしまったことを亜矢子に打ち明ける。すると亜矢子は、今度の日曜日にその女のところに乗り込む、と言い出す。
日曜日、誠治と亜矢子は、彰子のアパートを訪れる。そこで亜矢子は、寿美子が手首を切って入院したことを彰子に告げ、父から手をひいてほしい、と切り出す。すると彰子は、誠一からは公認会計士の資格を取るための資金援助や簿記を教えてもらっていただけで、亜矢子が疑っているようなことはないと返す。
するとそこに、誠一がやってきた。慌てて彰子の部屋のベランダに隠れる誠治と亜矢子。誠一を迎え入れた彰子は、誠治たちに聞かせるつもりで、誠一と初めて出会ったころの話を始めると、いままでの援助に対する礼を言い、もうこういう関係は終わりにしたほうがいいと思うと告げた。すると誠一は、会社でも家でも頼りにされていなかった自分を頼ってくれた彰子に「ありがとう」と礼を言った。
同じころ、大悦土木で事務作業をしていた真奈美は、図面を取りに来た山賀に、自分の思いを伝える。山賀のことが好きだから下では働けない、と真奈美。山賀は、その気持ちには答えらない、と真奈美に告げた。真奈美は、強がって微笑みながら、きっぱりと答えてもらったことに感謝した。帰路についた真奈美は、涙を堪えることができなかった。
その夜、誠治は、カプセルホテルにいた誠一に電話をして、寿美子が明日退院することを伝えた。家に戻った誠一は、女とは別れた、泣きつかれて困った、と誠治に告げた。誠治は、そんな誠一に、「意外とやるじゃん、親父も」と声をかけ…。
あくる朝、大悦土木では、いつものように豊川哲平(丸山隆平)が事務員の星野あかり(岡本玲)を食事に誘った。が、決まって断るはずのあかりが、OKを出した。豊川は大喜びだった。
西本家では、幸子(坂口良子)が、怪しげな訪問販売員・相沢(ムロツヨシ)に、実印を見せていた。幸子が息子と上手くいっていないことを知った相沢は、この印鑑に原因がある、などと言い出し、作り直さないと取り返しのつかないことになる、と不安をあおった。
病院から寿美子を連れて帰宅した誠治は、大悦土木に電話を入れた。そこで誠治は、現場で事故が起き、豊川が救急車で運ばれたことを知り…。
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