自社モデルとのスキャンダル、製品の事故…。そして、上海工場の不当労働までもが表面化することで『レゴリス』社長、葉月蓮介(木村拓哉)は窮地に立たされる。しかも、側近の蔡風見(松田翔太)はライバル会社『マストポール』の社長、大貫照源(長塚京三)と裏で手を結び、『レゴリス』幹部も味方につけ、蓮介を失脚させようとしていたのだ。蓮介が風見の思惑に気づいた時は、手遅れだった。
風見は手はずどおり、定例会議で蓮介の解任動議を提案。反対する幹部はなく、新社長に風見が推挙される。抵抗するかに思われた蓮介だが、取締役会に諮られるまでもなく、あっさりと社長の座を退き、心配する二宮真絵美(篠原涼子)に礼を述べて会社から去って行った。
社長就任挨拶で、風見は『マストポール』との提携を発表。パーティーの席で、真絵美はリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)の居場所を風見に問うのだが、知らないとの答え。また、真絵美は自分に接近したのも、蓮介を陥れるためかと問い詰める。すると、風見はそれを否定し『レゴリス』に残って欲しいと真絵美に頼んだ。
社長を解任されて以来、蓮介の行方は分からなくなる。シュウメイも姿を見せない。父、照源の汚い手口でいなくなってしまったと、柚月(北川景子)は家を出て『田鶏』でアルバイトを始める。ここにいれば、蓮介が来るかもしれないという思いもあった。
街を彷徨っていた蓮介は、とあるフリーマーケット会場へ。そこは、かつて照源に見出された場所だった。蓮介が手作りの家具を見ていると照源が現れる。照源は風見に頼むので、もう一度自分と一緒にやり直してみないかと蓮介に言う。しかし、蓮介は断った。才能は心から買っていたと言う照源に、蓮介は礼を述べて去って行った。
『レゴリス』では、真絵美が蓮介を想いタメイキをついていた。そんな様子を見た前原継男(濱田岳)と安斎リナ(満島ひかり)は蓮介を探しに行くようにと真絵美の背中を押した。真絵美は風見に自分たちとの専属契約の打ち切りを依頼する。
蓮介は『レゴリス』前に来た。そして、会社から出てきた雉畑藤吾(渡辺いっけい)に『レゴリス』に戻るよう頼む。反論しようとする雉畑に、蓮介は『レゴリス』を見守って欲しいと告げた。その足で、蓮介は『田鶏』へ。柚月が喜んで出迎えていると、時田良三(温水洋一)が、シュウメイの忘れ物だと彼女が書いていたノートを持ってきた。動揺する蓮介は、柚月が目を離した隙にいなくなってしまう。柚月は、慌てて真絵美に電話。そして、蓮介の居場所を尋ねる。心当たりの無かった真絵美だが、電話を切った後にある場所を思い出した。
真絵美が訪ねたのは母校の大学。ちょうど、学園祭が行われている最中だった。誰もいない校舎内を捜し歩くと、蓮介を美術準備室で発見。そんな真絵美に蓮介は静かに、しかし初めて心中を打ち明ける。学内を歩いた2人は浜辺で食事。そこで蓮介は学園祭で買った鳥の置物を真絵美に見せ、ニワシドリだと教える。庭師のように、インテリアにこだわって巣を作る鳥だと話すと、真絵美は蓮介みたいだと言う。
真絵美は柚月に蓮介を見つけたと連絡。最終バスで帰ろうとするが、蓮介は乗らなかった。真絵美は走り出したバスを止めて、蓮介のもとに思い出したことがあると戻る。学校の講堂に蓮介を連れて行った真絵美は、古い机に彫られた『レゴリス』の文字を見つける。それは、かつて蓮介が彫ったものだった。
日が落ちると、二人は学内に泊まることに。蓮介は月を見るために残ったと真絵美に話す。そして、月は失った時に、その存在に気づくのかもしれないと寂しく語る。自分は他人とうまく繋がることが出来ないと言う蓮介。すると、真絵美は人同士はその気がなくても繋がってしまうもので、1人きりでは存在できないと否定する。さらに、真絵美は大きな木の話を蓮介にする。大きくなりすぎた木は、木材として使えないため切られることがなくなる。でも、大きな木は枝を広げて旅人の道しるべになったり、雨宿りの場所になったりする。蓮介も、そんな木になれば良いと真絵美。そして、2人は静かに寝ようとするのだが、蓮介は…。
次の朝、真絵美が目を覚ますと蓮介の姿はなかった。昨日、持っていたニワシドリの巣を作って蓮介は去っていた。
その頃、風見はホテルの一室を訪ねていた。そこには、シュウメイが…。風見は、シュウメイに仕事への復帰を命令した。
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