真琴(加藤ローサ)の血を吸おうとしたにも関わらず、牙が消えてしまった。
その理由がわからず混乱するルカ(中山優馬)。
カイト(近藤真彦)は、真琴に恋をしたに違いないとからかい、早く血を吸ってしまえば永遠に彼女と一緒にいられると告げる。
真琴への思いを強く否定するルカだが、どうしても彼女を意識してしまい、目が合えばドキリとする自分に戸惑う。
そんな中、ルカは香織(桜庭ななみ)から演劇部で上演する芝居に出演してほしいと頼まれる。芝居はヴァンパイアが人間の女の子と恋に落ちるというストーリーで、ルカはそのヴァンパイアの役。ヴァンパイアに血を吸われるときの気持ちが知りたいと言う香織の首筋にルカがからかい半分で口を寄せると…。
その夜、「しんじょう」にカイトが現れた。二朗(伊東四朗)らと、女性に言い寄れない若い男について世間話をしながら、遠回しに血を吸おうとしないルカを非難。いら立ったルカは夜の街に飛び出していく。
その頃、真琴は藤井(姜暢雄)とレストランで食事をしていた。偶然拾った真琴と歩の2ショット写真をさりげなく真琴に返しながらも、歩に生き写しのルカを気にかける真琴にわだかまりを拭えない藤井。「僕があなたのことを永遠に守る」とプロポーズされた真琴は、突然のことに返事をためらいながらも、幸せそうに微笑む。そんな二人の姿を、ルカが遠くから見つめていた。
学校でルカは真琴を捕まえて藤井と結婚するつもりなのかと尋ね、真琴が寝言で歩の名を呼んでいたことを告げる。ルカの話に、ショックを受ける真琴。さらに藤井にも「どうせ人間は死ぬ。あんたに彼女は守れない」と挑発する。
夜、意を決して真琴の部屋に侵入したルカは、今度こそ彼女を襲おうと背後に忍び寄る。ところが、ふと目にとまった写真の中の歩が自分とそっくりなことに驚愕。何もできないまま部屋から逃げ出してしまう。歩のことが気になって仕方ないルカは翌日、真琴を問い詰め、まだ歩を愛しているから藤井との結婚に踏み切れないのではないかと詰め寄る。心を見透かすようなルカの言葉に耐え切れず、「いいかげんにして!」と立ち去る真琴。
放課後、海の見える公園で物思いに沈む真琴は、ベンチに座るルカと出会う。
「思い出って、時間がとまっているようなもの」と話す真琴に「永遠にこのまま、時間を止めて生きてみない?」と真琴を見つめ、首筋を狙おうとするルカ。
その眼差しに歩の面影を重ね合わせてしまった真琴は「どうして思い出させるの?」と未だ消えない思いを爆発させ、ルカの胸に顔をうずめて泣き出してしまう。
真琴を抱きしめることもできず、うろたえるルカ。
牙は生えているのに、目の前の首筋を噛むこともできない。
明くる日、学校でルカを呼び止めた真琴はやっと気持ちの整理がついたと言い、「私、藤井さんと結婚する」と晴れやかな笑顔で報告する。
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