2009年09月14日

官僚たちの夏 最終話

昭和40年(1965年)、鉄鋼不況や証券不安を乗り越えた日本経済は、新三種の神器と呼ばれるカラーテレビ・クーラー・自動車の売り上げが急増し、再び成長軌道を歩み始めようとしていた。そして、日本政府は戦後の総決算として、米軍占領下にあった沖縄・小笠原諸島の領土返還実現に動き出していた。

そんな中、炭鉱爆発事故の対応による激務の末、体調を崩し入院していた鮎川光太郎(高橋克実)企業局長を見舞った風越信吾(佐藤浩市)通産省事務次官は、鮎川の余命が半年もないことを知らされる。自分の病状を知らされていない鮎川は仕事に復帰し、輸出規制以来低迷が続いている繊維業界を立て直すつもりでいたが、風越は鮎川が務めていた企業局長を牧順三(杉本哲太)通商局長に代行させることを決める。鮎川は病床にあっても、日米安保のときに繊維が犠牲になったのを自分の責任と感じ、気にかけていたが、牧は領土返還でアメリカから見返りを求められたら応じるべきとの考えだった。

そんな中、小笠原の返還交渉が始まる。交渉を取材していた西丸賢治(佐野史郎)は須藤恵作(長塚京三)総理大臣の動きに異変を感じ、日米安保のときの繊維のように、日本の強い産業がまた締め出しにあうのではないかと危惧する。須藤に呼ばれた風越は、交換条件として特定の産業を犠牲にすることはないものの、ベトナム戦争参戦への支持と戦費負担として日本円にして約1000億円を求められたことを明らかにされる。

須藤は「日本はアメリカに軍事依存し、防衛費負担が少なくからこそ高度経済成長を実現できた」「何の血も流さずに領土を取り返すようなムシのいい話は通用しない」と主張するが、風越は「そういうやり方に反発し池内前総理と敵対していたのに、総理になったら同じことをするつもりなのか」と非難する。同席していた庭野貴久(堺雅人)は「小笠原で1000億なら沖縄では何を要求されるかわからない」と警戒心を強める…。


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2009年09月06日

官僚たちの夏 第9話

昭和40年(1965年)、日本はオリンピック景気の反動から、深刻な不況を迎えていた。同時に物価上昇、公害拡大、都市の過密化など高度経済成長のひずみが表面化してきた。

そんな中、「弱者も一緒に豊かに暮らせる国づくりを目指す」と、通産省次官に就任した風越慎吾(佐藤浩市)は、石油の輸入自由化の影響により、斜陽産業になりつつある石炭産業を救済するため、鮎川光太郎(高橋克実)を企業局長に据える。

一方、重工業局長から繊維局長へ転任させられた、国際通商派の片山泰介(高橋克典)は、「風越が次官では自分が次官になる道は閉ざされた」と辞表を提出する。しかし、風越は片山を引き止め、片山自身が立案した大阪万博を実現させるよう求める。

そんな折、北海道の麻幌炭鉱で爆発事故が起こる。この事故は、人件費削減で安全業務員を減らしたことが発端で、体調不良で入院していた鮎川は「自分の仕事の遅れが大事故に繋がった」と責任を感じる。
片山とともに大阪万博計画委員会を運営していた牧順三(杉本哲太)は、片山に「鮎川の病状が思わしくないなら僕が次官になる可能性も生まれ、君の次官の道も開ける」と片山を慰留する。さらに、「風越一派の弱者救済策は日本発展の足枷になる」と風越の政策を批判する牧は、片山とともに須藤恵作(長塚京三)総理大臣と面会し、自らの考えを売り込む。

そんな二人の動きをよそに、鮎川は無理を押して職場復帰するが、今度は九州の松池炭鉱で爆発事故が発生。病み上がりの身体で現場へと急ぐ鮎川は、豪雨で道路が寸断される中、やっとの思いで歩いて現場に到着すると、「二次爆発を防ぐために行方不明者が残された坑道に注水措置を行うかどうか?」という重大な判断に直面する。二次爆発が起きれば炭鉱が壊滅状態となり、注水措置を行えば、坑道に取り残された行方不明者を見殺すこととなる。果たして、鮎川はどんな決断を下すのか…!?


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2009年08月16日

官僚たちの夏 第8話

東京オリンピックを1年後に控えた昭和38年(1963年)夏、国内産業保護法成立を目指す戦いに敗れた風越慎吾(佐藤浩市)は古畑晋介(佐藤B作)通産大臣による前代未聞の人事介入で次官内定を取り消され、通産省の外局である特許庁長官へ異動となった。一方、玉木博文(船越英一郎)前特許局長は異例の本省返り咲きを果たし、次官として通産省トップの座に就いた。玉木率いる通産省は片山泰介(高橋克典)ら「国際通商派」が主要ポストを占め、風越率いる「国内産業保護派」の鮎川光太郎(高橋克実)と庭野貴久(堺雅人)は、閑職の鉱山保安局へと追いやられていた。

その頃、通産省内では、国産旅客機の開発支援が最重要課題となっていた。それは、池内信人(北大路欣也)総理大臣の「オリンピックの象徴である聖火を国産初の旅客機で運ぶ姿を全国民に披露し、先進国の仲間入りを果たす」という強い意向によるものだった。しかし、国産旅客機は米連邦航空局の飛行審査で不合格を言い渡され、問題点を改善できなければ東京オリンピックで聖火を運べなくなってしまう。航空機メーカーは、問題点の究明と機体の改修のためには、現行の国産コンピューターの処理能力では限界があり、期限までに間に合わないと主張。玉木や重工業局長となった片山も、コンピュータ産業も自由化して、米国IDN社製のコンピューターを導入して対処すればいいと考えていた。

日本のコンピューター産業が、潰されかねない状況にあることを知らされた風越は、状況を打破するため池内を訪ねる。国産コンピューターでの開発にこだわることで、国産旅客機の完成が間に合わなくなることを危惧する池内だったが、外局へ出されても変わらない風越の熱意に触れると、「お前とはもっと話をしておくべきだった…」と池内がつぶやく。
時を同じくして、鉱山保安局へと移動させられた鮎川と庭野は、石油の自由化で疲弊していた石炭産業の救済に奔走していた。そんな二人に促されて、風越も問題が起こっている現場へと向かった…。


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2009年08月09日

官僚たちの夏 第7話

貿易自由化という戦後最大の試練を控えた昭和37年(1962年)、通産省企業局長の風越信吾(佐藤浩市)は外国企業の進出から国内産業を守るため、「国内産業保護法案」の成立を進めていた。
その法案の中でも最も重視するのが、自動車業界を再編する「自動車三社構想」だった。過当競争を防ぐため普通自動車の量産メーカーを三社に絞るという構想は、関係各所への慎重な根回しが必要なため、極秘事項として検討されていた。

そんなとき、通産大臣の須藤恵作(長塚京三)は、「自分が閣内にいては貿易自由化を進めようとする総理大臣の池内信人(北大路欣也)から妨害を受ける」と通産大臣を辞任、その後任には民自党第3の派閥・小川派のベテラン議員、古畑晋介(佐藤B作)が就任した。古畑は法案に理解を示すが、古畑の軽率な態度に風越は警戒心を抱く。

一方、公正取引委員会や金融界は、独占企業を作るおそれがあると、法案には徹底的に反対。風越は反対する幹部達に噛み付くが、法案の骨子を創った牧順三(杉本哲太)は「あの人たちを怒らせたら僕の法案は潰されかねない」と風越のやり方に不安を覚える。その事態を解消するため、鮎川光太郎(高橋克己)は、古畑に公取委と金融界との調整役を頼むよう風越に進言。

ほどなく、古畑の調整はうまくいき、法案は昭和38年(1963年)春の通常国会に提出され、成立に向けて大きな一歩を踏み出した。しかし、古畑は風越への嫉妬から、法案の最も重要な部分である「自動車三社構想」を記者にしゃべってしまう。それを機に産業界は法案に反発、金融界も公取委も公然と批判を始めるようになり、風越ら産業派に逆風が吹き始める。そのとき、風越と古畑の亀裂が広がりに反撃のチャンスを見た池内は、新聞やデマ情報を使った法案潰しを画策する。


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2009年08月02日

官僚たちの夏 第6話

昭和36年(1961年)、企業局長に昇進した風越信吾(佐藤浩市)は、来るべき貿易自由化から国内産業を守るための法案「国内産業保護法」の作成に奔走していた。法案は国際競争時代に備え、産業再編や企業合併を推進し、それを税制金融面から支援するというものだが、国際通商派で通商局長に就任した玉木博文(船越英一郎)は「役所主導で合併統合を進めれば、民間の自由な企業活動が保障されなくなる」と反対。産業を強化するなら、石油の安定確保に予算を使うべきだと主張する。池内信人(北大路欣也)総理大臣も「この法案が成立すればいろいろ厄介なことになる」と成立を阻止する構えだ。

そんな中、東京経済新聞の西丸賢治(佐野史郎)が、国内産業発展の歪として公害問題を記事に取り上げた。それを読んだ風越は「日本をここまで豊かにした産業が、まるで悪者だ」と西丸に不満をぶつける。同じく、国内産業保護派の鮎川光太郎(高橋克実)は「公害対策には金がかかる」といい、庭野貴久(堺雅人)は「今は企業が強くならなければならない非常時だ」といって、公害問題に目を向けようとはしなかった。一方、同じ記事を見ていた玉木ら国際通商派は「アメリカと違って日本は狭い。対策を急がないと日本は公害大国になる」と問題を深刻に捉えていた。

しかし、風越は実際に工場排水で汚染された川を視察した山本真(吹石一恵)から、公害問題の実態を聞かされ、自らの認識が誤っていたことに気がつく。風越は公害対策を最優先させるため、公害対策委員会の設置を呼びかけ、「これまで公害問題を一番真剣に考えてきた」として玉木を委員長に推薦する。ほどなく委員会は、玉木の案を基とした「公害三法」を創案し、成立への準備を進めることとなる。

その後日、次官となった丸尾要(西村雅彦)が、「公害対策は玉木に任せて、国内産業保護法の成立へ動いてほしい」と風越に告げた。その話を受けた牧順三(杉本哲太)は、玉木の公害対策には不備があるとし、「全国工場再配置計画」をまとめる。牧の発案は公害対策と共に、国内産業保護法にも関連する内容だった。風越ら産業派の面々は、次の委員会までにその案をまとめるため徹夜で作業する。そんなとき、公害対策委員長の玉木は、日本企業が中東で掘り当てた油田の視察に行くという。その翌週、風越たちは、玉木不在の局長会議で「全国工場再配置計画」提案した…。


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2009年07月26日

官僚たちの夏 第5話

昭和35年(1960年)、コンピュータが電子計算機と呼ばれ、多くの国民がその意味さえ知らなかったころ、アメリカの巨大コンピュータ企業・IDN社が日本進出に動き出した。開発費は日本の国家予算の半分、性能速度は日本製品の100倍。勝ち目のない戦いに思えたが、通産省・重工業局長の風越信吾(佐藤浩市)は日本の将来のために国内のコンピュータ産業は絶対に必要と考えていた。

しかし、企業局・産業資金課長の庭野貴久(堺雅人)の説得によりコンピュータ産業に業種転換した大沢無線では、資金難から開発が難航、資金が集まらなければ日本のコンピュータ産業は頓挫する事態に直面していた。一方、総理大臣となった池内信人(北大路欣也)は所得倍増計画を掲げ、その実現を模索するための委員会を発足。風越と玉木博文(船越英一郎)を中心として所得倍増案をまとめてほしいと要請を受けるが、風越は国産コンピュータの資金集めを優先したいと、その申し出を断ってしまう。

ほどなく委員会は、繊維局長の玉木と大臣秘書官の片山恭介(高橋克典)を中心に開かれた。
国内コンピュータ産業への資金繰りのため関係各方面に働きかける風越らだが、銀行は風越らの構想は無理だと決め付け、色よい返事はない。また、国内企業はIDN製コンピュータの輸入許可を求め通産省に陳情に訪れるなど、国産コンピュータに対する逆風は強まるばかりだった。

そんな中、風越はある業界に目をつけ、その収益金の一部をコンピュータ開発に活用できるよう説得することで、開発資金のメドを立てる。
これで環境は整ったと思われた矢先、IDN社の副社長が来日。通産省の保護政策を痛烈に批判すると、IDN製コンピュータの輸入を求めてきた…。


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2009年07月19日

官僚たちの夏 第4話

昭和34年(1959年)、アメリカの強硬な姿勢に屈し、綿製品の対米輸出自主規制を行ったことで、日本の繊維業界は深刻な不況に陥っていた。通産省に対する繊維業界の怒りは高まる一方であったが、通産大臣の池内信人(北大路欣也)は国際貿易自由協定GATTの東京総会を乗り切ることで頭がいっぱいだった。

一方、国内産業を保護する立場をとる重工業局長の風越信吾(佐藤浩市)は繊維業界を救済するため、池内の政敵である大蔵大臣の須藤恵作(長塚京三)に繊維業界救済のための融資を働きかける。

そんな中、GATTの東京総会が開かれた。日本は各国から保護貿易主義を批判され、貿易自由化勧告を突きつけられた。自由化勧告は池内の予想を超えた厳しいものだった。池内は日米安保を鑑み、GATTを乗り切るために、繊維局長の玉木博文(船越英一郎)に繊維産業を自由化するよう求める。

GATT勧告を受け、通産省内で貿易自由化に関する会議が開かれた。繊維局では局長の玉木が、反対する鮎川光太郎(高橋克実)、山本真(吹石一恵)らを強引に説得した。
風越は玉木の自宅を訪ね、あらためて玉木の意思を確認したが、玉木の考えは変わらない。それを受けた風越は、玉木の敵に回ることを宣言する。その後日、対する池内・玉木陣営は多数派工作に動き出した…。


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2009年07月12日

官僚たちの夏 第3話

昭和34年(1959年)、日本の繊維製品がアメリカ市場を席巻し、貿易摩擦を引き起こしていた。そんな中、アメリカ協調派の実力者・池内信人(北大路欣也)が通産大臣に就任する。時を同じくして、風越信吾(佐藤浩市)のライバルであり国際通商派の玉木博文(船越栄一郎)が繊維局長に任命され、ワシントンから呼び戻されることに。また、同じ通商派の片山泰介(高橋克典)も、カナダ大使館から繊維局へ異動となった。

一方の風越は、重要ポストである重工業局長に昇進。風越家では妻・道子(床嶋佳子)の手料理を囲んで昇進祝いが行われたが、なぜか風越の表情は硬い。玉木と片山を呼び戻した、前園次官(国広富之)の人事が腑に落ちないのだ。日米繊維摩擦が起きているこの時に、なぜ通商派の玉木と片山を繊維局に置いたのか…?そこで風越は、池内の動向を把握するため国内産業保護派の庭野貴久(堺雅人)を大臣秘書官に、腹心の鮎川光太郎(高橋克実)を玉木や片山のいる繊維局へと送り込む。

その後日、アメリカは日本政府に対し、正式に綿製品の輸出自主規制を強く要求。山本(吹石一恵)の試算によると、1年後に輸出自主規制が実施された場合、半数の企業が倒産するという。風越は池内にアメリカを説得するよう頼むが、池内は日米安保によって国を守ってもらう以上、輸出自主規制は避けられない、との姿勢を崩さない。風越は、池内にせめて輸出自主規制の時期を3年後に延ばすようアメリカを説得できないかと求め、池内は努力することを約束するが…。


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2009年07月05日

官僚たちの夏 第2話

敗戦から10年経った、東京タワー完成を2年後に控えた昭和31年秋(1956年)、後に冷蔵庫、洗濯機と並んで「三種の神器」と呼ばれるテレビだが、当時はまだ、普通の家庭では買えないぜいたく品であった。
テレビを普及させるためには、テレビの低価格化が必須だと考える官房秘書課長の風越信吾(佐藤浩市)は、重工業局長の丸尾要(西村雅彦)に、家電メーカーの過当競争による共倒れを防ごうと、参入業者を制限する案を提案し、了承される。

しかし、参入を制限されたメーカーの一つ大沢無線が反発。電気通信課長の庭野貴久(堺雅人)は業種転換を提案するが、拒絶される。庭野は風越の方針を正しいと思いながらも、今やっていることは企業の意思を踏みにじることではないのかと苦悩し、酒の席で風越に絡み、電気機械課長の鮎川光太郎(高橋克実)に介抱される始末。

一方、大沢無線に融資していた帝都銀行も通産省の指導に反発、元大蔵次官で帝都銀行頭取の山岡一郎(中原丈雄)は、テレビにかけられている30%という高率の物品税引き下げを餌に、風越へ大沢無線の参入許可を迫るが、風越は拒否した。すると、その翌朝の新聞には「大蔵省、通産省のテレビ行政を批判」との記事が掲載されていた。さらに風越は、外国製テレビを輸入禁止にした件で、政界の実力者、民自党の池内信人幹事長(北大路欣也)から呼び出しを受ける。池内は、テレビの輸入を禁止したためアメリカから圧力を受けていると告げるが、風越のテレビ構想を聞き理解を示す。しかし、日米繊維問題の件では、日本側の譲歩が必要だと語気を強めた。

そんな中、風越のライバルでワシントン勤務の玉木博文(船越栄一郎)と、風越の保護貿易策に反対しカナダ勤務となっていた片山泰介(高橋克典)が、年末に一時帰国し池内と接触。

その一方、風越はフランスから一時帰国した牧順三(杉本哲太)から、テレビに替わるある産業の提案を受ける。その産業に可能性を感じた風越は…。


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2009年07月03日

官僚たちの夏 第1話

敗戦から10年経った、高度成長期元年といわれる昭和30年春(1955年)、日本の道路舗装率がまだ5%にも満たなかった。家一軒よりも車の値段のほうが高かったそんな時代に、日本人にも買える国産車を作ろうとする動きがあった。その動きは、「通産省の国民車構想」という記事ですっぱ抜かれ、通産省には記者が殺到、職員は対応に追われる。重工業局長の丸尾要(西村雅彦)は根回しもできていないこの計画を、同局自動車課長の風越信吾(佐藤浩市)が勝手に記事を書かせたと思い怒りを露にするが、風越に心酔する中小企業振興課長の鮎川光太郎(高橋克実)は「あの人はいつも10年先を見据えている」と弁護する。

その頃、風越は、安くて故障しない車を作るよう、かつて戦闘機を作っていたアケボノ自動車を説得中だった。条件は4人乗りで時速100キロを出せ、10万キロ走っても大きな修理を必要としない車を3年以内に開発し、25万円で販売するというものだった。しかしアケボノ自動車の朝原太一(蟹江敬三)社長は、「理想は素晴らしいが現実を考えてくれ」と風越の要請を断ってしまう…。


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官僚たちの夏 視聴率

第1話 2009年7月5日 昭和三十年の夢 14.5%

第2話 2009年7月12日 テレビの時代 9.1%

第3話 2009年7月19日 大臣との対立 10.6%

第4話 2009年7月26日 黒船来襲 8.0%

第5話 2009年8月2日 電算機を救え 8.3%

第6話 2009年8月9日 公害問題 9.0%

第7話 2009年8月16日 敗北 7.8%

第8話 2009年9月6日 総理の死 7.5%

第9話 2009年9月13日 炭鉱事故 7.2%

最終話 2009年9月20日 天下りせず 6.5%


平均視聴率8.85%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

2009年8月23日は「世界陸上ベルリン大会最終日」放送のため休止。
2009年8月30日は、同日執行予定の第45回衆議院議員総選挙の選挙特別番組「乱!総選挙2009」放送のため休止。


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官僚たちの夏 TOP

『官僚たちの夏』(かんりょうたちのなつ)は城山三郎による日本の小説。『週刊朝日』に「通産官僚たちの夏」のタイトルで連載され、1975年に新潮社より改題単行本化された。

1996年にはNHK『土曜ドラマ』でテレビドラマ化(1996年1月13日から1月27日まで全3回放送された)。
2009年7月にはTBS『日曜劇場』でドラマ化された。


概要
異色の官僚と言われた佐橋滋をモデルに、高度成長を推進した通産官僚たちの姿を描いている。
城山三郎の同名小説をドラマ化。昭和30年代の通商産業省を舞台に、高級官僚たちの政策や人事をめぐる熱い思いを描く。日本を世界と肩を並べる豊かな国にするため、官僚たちはそれぞれの方法で努力を重ねていく。
 生涯天下りをしなかった官僚・風越信吾を佐藤浩市、彼を取り巻く官僚たちを堺雅人、高橋克実、高橋克典、船越英一郎らが、また風越らと対峙する民自党幹事長・池内信人を北大路欣也が演じる。


テレビドラマ
2009年7月5日から9月20日までTBS系列『日曜劇場』内で放送。全10話で初回は20分拡大。ハイビジョン制作。
番組の終盤の際、エンドロールと次回予告を同時に放送するという2007年1月期に同枠で放送した『華麗なる一族』の際と同じ手法を用いている。


スタッフ&キャスト
原作:城山三郎「官僚たちの夏」(新潮文庫刊)
脚本:橋本裕志
演出:平野俊一
プロデューサー:真木明 伊佐野英樹
主題歌:コブクロ「STAY」(ワーナーミュージック・ジャパン)
出演:佐藤浩市 堺雅人 高橋克実 佐野史郎 西村雅彦 杉本哲太 吹石一恵 田中圭 床嶋佳 村川絵梨 国広富之 高橋克典 船越英一郎 北大路欣也 


各話あらすじ
第1話 2009年7月5日「」昭和三十年の夢

第2話 2009年7月12日「」テレビの時代

第3話 2009年7月19日「大臣との対立」

第4話 2009年7月26日「黒船来襲」

第5話 2009年8月2日「電算機を救え」

第6話 2009年8月9日「公害問題」

第7話 2009年8月16日「敗北」

第8話 2009年9月6日「総理の死」

第9話 2009年9月13日「炭鉱事故」

最終話 2009年9月20日「天下りせず」

2009年8月23日は「世界陸上ベルリン大会最終日」、8月30日は「総選挙特番」放送のため休止。

2009年8月30日は、同日に執行された第45回衆議院議員総選挙の選挙特別番組『乱!総選挙2009』放送のため休止。


各話視聴率


TBS「日曜劇場 官僚たちの夏」

 官僚たちの夏 - Wikipedia

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