第7話「冷酷継母とダメ父から同級生救え」
8月14日23:59〜放送
健太郎(陣内孝則)は、最近帰りの遅い日菜子(吉本実憂)のことが気になって仕方がない。
「男ができたんじゃないのか!?」――そう聞きたい所だが、本人を前にするとハッキリ言えず、「そのスカート、短すぎないか?」「なんだ? そのテカテカした唇は?」と口出しするのが精一杯だ。
英恵(野際陽子)はそんな健太郎に呆れ顔。
そしてある日、いてもたってもいられなくなった健太郎は、父親としてあるまじき行動に出る。なんと双眼鏡を手に、日菜子の尾行をスタート。すると日菜子が向かった先の公園で、一人の男子(平岡拓真)が待っていた!
見るからに不良の男と仲睦まじそうにアイスを食べる日菜子を見て、クラクラとめまいがする健太郎。一体、二人の関係は!?
そんな中、柴動物病院に栗原渚(田中律子)という女性が小犬を連れて訪れる。食あたりのその犬は、甥っ子が神社の軒下で見つけた捨て犬だと言う。それを聞いた健太郎は、治療費を免除した上に、飼い主が見つかるまで預かってもいいと申し出る。「いつでも見に来てもらって結構ですよ」――美しい渚にときめきを隠せない健太郎。下心があるのは明らかだった。
自分の浅はかさは棚に上げ、日菜子にはあくまでもシビアな健太郎は、その夜も帰りが遅い日菜子についに我慢の限界がきた。「よーし、今夜こそはハッキリ聞いてやる」。ところが帰宅した日菜子のいつになく浮かない表情を見て、戸惑う。
「どうか、したのか?」 「クラスにとても可哀想なお友達がいるの」
その友人は、生まれてすぐに母親を亡くし、ずっと父親と二人暮らしだったが、父親が再婚し、継母からひどい扱いを受けていると言う。もう家出するほかないという日菜子の言葉に、情にもろい健太郎は黙っていられない。
「だったらウチで預かろう。大きな愛で包んでやろうじゃないか!」「実は、もう表に来てるんだけど」
次の瞬間、現れた友人を見て、健太郎は度肝を抜かれる。なんと、公園で日菜子と会っていたあの不良男子だった!!
てっきり女子高生だと思った健太郎は、「日菜子、謀ったな」と、不快感を露にする。しかし、槙竜太というその青年は、見た目に反し、礼儀正しく素直な性格で、「人は見かけじゃないわねぇ」と英恵は感心顔。健太郎はそれもまた面白くないのだった。
さらに驚くことに、捨て犬を連れてきた渚が、竜太の叔母だということが発覚。
「なかなか礼儀正しい甥っ子さんじゃないですか!」。渚と一緒にいたい健太郎は、態度を豹変し、みんなで河川敷に行ってバーベキューをしようと言い出す始末。玉木(牧田哲也)も合流し、一同は青空の下、にぎやかなひとときを過ごす。
渚と話すうちに、彼女は竜太が幼い頃、母親代わりをしていて、心底彼を大切に思っていることが分かる。「暫くは海外で働いてたんですが、去年、日本に戻って来たんです。そしたらお義兄さんは再婚してるし、竜太は微妙な立場で、悩んでるみたいで」
そして話の流れから、渚が独身だと分かり、舞い上がる健太郎。
一方、竜太と日菜子は、バーベキューを楽しみながら、どこかいい雰囲気。お互い「トモダチ」と言いながらも微妙な距離感で・・・。
夜になってもそれぞれ離れがたい父娘は、渚と竜太を夕食に誘い、柴家でなおもにぎやかに過ごす。
「日菜子んチはいいな」――そんな中、ふとつぶやいた竜太の言葉。それをきっかけに、日菜子は柴家の三人とも血が繋がってないことを話す。
健太郎「もちろん血縁も大事ですよ。でも、血がつながっていなくても家族にはなれるんです。な、日菜子」
日菜子「血が繋がってても、酷い父親はいるからね」
やがて日菜子は、竜太の両親に対し怒りを抑えきれず、渚の前で全てをぶちまけてしまう。
竜太が義母からきつくあたられていること、父親はそれに対し何も言わないこと。
野球部のエースだった竜太は、部費やユニフォーム代を出してもらえず、大好きな野球を辞めざるを得なかったこと。
「竜太、本当なの?」――真実を知り、顔色を変える渚。思わず「自分の所に来ないか」と竜太に問いかけるも、竜太はそれを拒否し、ひたすら父親をかばうのだった。
その後、渚の口から竜太の父親・源太のことが明らかになる。源太はかつて鳶の親方として人望がある男だったが、ある時、現場で足を怪我したのをきっかけに変わってしまった。渚はそんな父親の元に竜太を置いておくのが不憫でならないが、経済力のない女一人の身で、ちゃんと引き取って面倒を見ていけるのかと不安を抱えていた。
――「先生みたいな方が一緒にいてくれたら、心強いですけどね……」
酔って何気なくつぶやいた渚の言葉に、健太郎の暴走がスタート。一夜にして、渚と結婚して竜太の面倒を見ていく決心を固めたのだった・・・! そして翌朝、日菜子に竜太のことはあきらめろと言う始末。
「俺と渚さんが結ばれ、竜太が渚さんの養子になったら、お前と竜太は兄弟だろ」
「バッカじゃないの!」
その時、問題の張本人である竜太の父親・源太(四万堂亘)が、竜太を迎えに現れる。竜太を思う渚は当然黙っていないが、「ヨソの家庭のことに口出ししないでくれるかな」とつっぱねられ、なす術がない。
「お父さん、何とかならないかな? あの親子」。日菜子の問いに対し、「お前の友だろ? 自分で何とかしろよ」と、なぜかつれない健太郎。
そこに、帰ったはずの竜太が行方不明になったという知らせが入る。家出した竜太が向かった先とは?
果たして日菜子と健太郎は、竜太を救うことができるのか――?
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