一方、朝田のバチスタチームに入ったことを知った伊集院登(小池徹平)は、手術経験のない自分が選ばれたことに困惑。助手の木原毅彦(池田鉄洋)にもあわれみの言葉を投げかけられ、余計落ち込むことに。さらに朝田に救命救急で働くように言われる。
同じ頃、救命救急部教授の鬼頭笙子(夏木マリ)は、朝田に救命救急を手伝わせることを決める。それを知った加藤は抗議。鬼頭は、朝田が救命救急で働くことは一時的なことで、実績を積んでもらうためだというが、どうやら何か別の目的がある様子。
また、朝田は里原ミキ(水川あさみ)から、藤吉には心室中隔欠損という心臓の欠陥で明真大学に入院している娘、樹里(向井地美音)がいることを聞く。手術を行うことは教授たちによって決定していたが、藤吉は内科治療で治せると言って大反対し、医局で問題となっていた。そして、藤吉自身も学生時代に心臓の伝導障害の病歴があると朝田は聞く。
そんな中、朝田は野口から手術の腕を直に見たいので、心室中隔欠損の患者を用意したと言われる。その患者は樹里だった。だが、藤吉は娘のカルテは絶対に渡さないと言う。加藤は朝田の手術の腕を野口に見せるため、別の弓部大動脈置換手術の患者を用意したと告げた。心停止時間が60分でできれば上出来の手術だったが、朝田はかつて45分で切ったことがあったのだ。
加藤は、鬼頭が朝田を救命救急に引っ張ったことを恋人の霧島軍司(北村一輝)に話していた。そして、教授たちへのデモンストレーションとして弓部大動脈瘤の患者を朝田に切らせることを告げる。それを聞いた霧島は黙り込んだ。
ある日、伊集院は木原から、車で横浜みらい病院に除細動器を届けるよう、命じられた。すると、朝田が現れ、ちょうど弓部大動脈瘤の患者に会いに行くから、乗せていってくれと言われる。そこへ、樹里を転院させると言って、藤吉がやってきた。横浜みらい病院にいる同窓の医者のところへ連れていくと聞いた朝田は、彼を伊集院の車に乗せる。
だが、先方の医師に電話すると、明真の教授ににらまれるわけにはいかないと言って、樹里の受け入れを拒否。他の病院を探すと言って、車を降りた藤吉が突然、心停止で倒れた。
朝田は伊集院に救急車を呼べと言うが、渋滞で間に合いそうにない。すると、朝田は小型のナイフを取り出し、伊集院に横浜みらい病院へ運ぶ除細動器を持ってくるよう、命じた。こんなところで開胸するなど無茶だと言う伊集院だったが、朝田は指示を曲げない。伊集院はドアをロックして車に閉じこもるが、朝田がその窓ガラスを割って除細動器を持っていく。伊集院にサポートさせて、朝田が藤吉の胸に除細動器を当てると、彼は蘇生。明真の病室で目覚めた藤吉は、朝田が自分を救ってくれたことを知る。
やがて、藤吉は朝田に、樹里のカルテを見せた。手術はいつだと尋ねる藤吉に、朝田はその必要はない、内科的フォローで充分だと言う。樹里を転院させた藤吉は朝田に、バチスタ手術は外科医だけに任せるわけにはいかないと言い、彼のチームに加わることを宣言した。
その後、加藤に弓部大動脈置換手術を行なうと告げた朝田だが、その患者は北日本大学に運ばれ、霧島が切ったと言われる。朝田が45分で切ったことがあるというそのオペを霧島は39分で終えたらしい…。
医龍-Team Medical Dragon- TOPへ
『医龍-Team Medical Dragon- Karte:03』の上へ