深夜、寝ていた黒川の携帯に赤木から連絡が入る。東山の林の中で発砲事件が発生したのだ。田舎では珍しい発砲事件にテンションが上がってはしゃぐ白石。黒川はそんな白石に呆れ果てる。黒川と赤木は争った跡や血痕がない事から試し撃ちと判断。黒川は誰かを狙った発砲事件が近々起きると考える。銃弾は木の幹に4発、その内2発は同じ所に撃ち込まれていた。赤木は他の2発がかなり離れた高い所と低い所に外れている事を不思議に思う。硝煙反応はごく微量で、黒川は普通の撃ち方ではなかったと推理する。
林付近の国道で犯人の車らしき目撃証言はなく、黒川は犯人が試し撃ちした後、少し離れた湖の方へ逃げたと考える。湖の手前にはレストランがあり、黒川たちはウェイトレスの西田智子から話を聞く事に。この湖ではブラックバス釣りが行われていて、レストランでは釣り竿やクーラーボックスを貸し出していた。
西田によれば、オーナーの石崎はヤクザが来るようになってから正木に仕事を任せっぱなしだという。作業を終えた正木が店に現れ、その後に鬼瓦組の鮫島が付き人3人とやってくる。鮫島は明日の貸し切りを西田に伝えて店を出て行く。その直後に銃声が鳴り響く。鮫島が何者かに狙われたのだ。鮫島は慌てて車に乗り込み、急いでその場を去っていく。白石と赤木は犯人を捜しに行き、その間、黒川は正木から話を聞く。正木がここで仕事を始めたのは2年前。それまでは古着店の店員をしていたという。
ヤクザ派閥争いによる事件の可能性が高く、赤木は鮫島のライバルである堀田陣営が発砲したと推測する。西田によれば、釣り好きの鮫島は警戒心が強く、必ず護衛3人を連れてくるという。自分が使う釣り竿やクーラーボックスも護衛に入念にチェックさせる鮫島。1人は鮫島と共にボートを出して釣りをし、2人は岸で見張りをするという。この後、黒川たちは最初の発砲事件が起きた林を再び検証する。赤木は最近出所した堀田による犯行の可能性が高いと考えつつ、石崎にも疑いの眼差しを向ける。
鮫島が常連になり、客足が遠のく事を嫌がっていた石崎。赤木は石崎が発砲事件を起こし、警戒心が強い鮫島を遠ざけようとしたと推理する。白石は赤木の推理に同調し、正木が実行犯だと発言。だが、何の裏付けもなく、ただ単にイケメンの正木が気にくわないという理由からだった。黒川は赤木の脅しのための発砲という推理は間違っていると指摘。最初の発砲事件の弾が木の幹の同じ箇所に2発撃ち込まれている事に注目する。黒川はそこを狙って撃ったと判断し、犯人は誰かを狙い撃つために練習したと考える。黒川はどの銃弾の跡も上向きなのが事件の重要な鍵と考えていた。
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