主人公・久住健太(佐藤隆太)は「めんどくせえ」が口癖のロクデナシ男。
定職にもつかず、今日も借金取りたちに追われている。
逃げる健太は、コンビニの前で老婆とぶつかり、罵声を浴びせる。それに怒ったコンビニ店員・倉田夏輝(本仮屋ユイカ)と口論に。逃げていく健太の背中に「最低」と夏輝。
結局、借金取りたちに捕まった健太は、明日までに三百万円の返済を迫られる。できなかったら「テメエの命で払ってもらう」と借金取りたち。 追いつめられた健太は、幼馴染の制服警官・丹波修司(塚本高史)の元へ。いつものように金をせびるも断られる。恐妻家の修司は小遣いを減らされ、カツカツらしい。しかも、幼稚園の先生たちとのコスプレ合コンを控え、その準備に余念がない様子。「俺にだって待ってる女くらいいる!」と啖呵を切り、健太はハローワークへ。
窓口で健太を“待って”いたのは、ハローワークのマドンナ・白井麻里(原幹恵)。その笑顔に癒やされる健太。だが、一日で三百万稼げるような仕事は当然見つからず。
肩を落として自宅のボロアパートに帰ってくる健太。
すると、健太の部屋の前には、見知らぬ少年・久住大地(秋元黎)の姿が。大地は、音信不通だった健太の姉・恭子の息子だという。恭子がシングルマザーになっていた事に驚きながらも、健太は、大地が持つ二百万の通帳目当てに、暫く泊めてやる事に。
恭子が男でも作って出てったんだろ?と決めつける健太に、グッと拳を握り締める大地。しっかり者の大地は、汚い部屋にも嫌悪感、いい加減な健太に不信感いっぱいな様子。
それでも強引に通帳と印鑑を持ち出した健太。借金返済のために金を増やそうと、競馬に全額つぎ込むも、見事失敗。アッという間に文無しに。それを知った大地と諍いになる。
その拍子に大地のリュックからドロップ缶が飛び出す。中には色とりどりのドロップが。「食べちゃいけないって言われてるんだ!」という大地の声を無視し、健太が赤いドロップを食べようとしたその時。午前0時を過ぎて日付けが変わり、借金取りたちが乗り込んでくる。咄嗟にドロップを三粒ポケットに突っ込んだまま、拉致される健太。
生命保険をかけられ、殺されようとしている健太、「何でもしますから!」と命乞いする。そんな健太に借金取りたちは、敵対するヤクザの倉庫からヤクを盗んでくるよう命じる。
選択の余地なく、倉庫へ向かう健太。しかし、当然の如く失敗。ヤクザたちに捕まり、囲まれる。銃を向けられ、死を覚悟する健太。しかしその時、ポケットからドロップが一粒こぼれ落ちる。それを口にした健太。その瞬間、髪が逆立ち、力がみなぎる。
健太は、スローモーションに見える銃弾をよけ、超人的な速さで壁を駆け上がり、大の男たちを次々と投げ飛ばす。訳も分からない内にヤクザたちを全滅させてしまう健太。「…すっげえ。俺マジすげえ!」自分の力に驚き、興奮する。
その頃、大地は、恭子からドロップ缶を託された時の事を思い出していた。
「特別なドロップだから食べちゃダメ」「時間がないの。お母さんと約束して…」
切迫した恭子の姿を思い出し、大地はドロップ缶をギュッと握り締める…。
翌日。借金取りも含めヤクザたちは一網打尽にされていた。だが、健太のドロップ話を、修司を含め警察は誰も信じない。真実だと証明するため、健太は交番で修司にドロップを食べさせるが、効果ナシ。しかし健太が食べると再びスーパーパワーが。それを目の当たりにし、ようやく健太の言葉を信じる修司。どうやらドロップは健太にしか効かない様子。
その時、コンビニで立てこもり事件発生の一報。健太に事件解決させ、自分の手柄にしようと企む修司は、合コン用の安っぽいヒーロー衣装とカラフルなゴーグルで健太を変装させ、現場へと連れて行く。「ヒーローなんてやってらんねーよ」と拒む健太だったが、修司に「借金をチャラにしてやる」と言われ、仕方なく応じる。
コンビニで人質になっていたのは、健太と最悪の出会いをしたあの店員・夏輝だ。自棄になった犯人たちによって夏輝に危機が迫る。その時、ドアを破壊して颯爽と現れる健太。その姿を目にした夏輝は呟く。「ゴーグルZ2号!」その名称に違和感を覚えながらも、健太はスーパーパワーを発揮。犯人の一人をあっさり片付ける。ところが、もう一人を倒そうとした時、突然ドロップの効果が切れる。殴られ、追いつめられる健太。それでも夏輝の活躍によって何とか事件は解決。修司に促され、健太は裏口から脱出する。散々な目に遭い、ウンザリしながらも、夏輝から「ありがとう」と言われ、妙な気持ちになる健太。
アパートに帰ってきた健太は、大地の手作りケーキを勝手に食べる。そう言えば、今日は恭子の誕生日だ。すると、「何で勝手に食べちゃうんだよ!」と激昂する大地。ケーキ程度に何だよ?と失笑する健太。そこにやって来る弁護士。彼は意外な真実を告げる。恭子は一週間前に交通事故で死んだというのだ。大地を健太に託すという遺言を遺して…。
驚く健太。大地は母を亡くした悲しみにずっと耐えていたのだ。それを知らずに俺は…。
弁護士が去った後、ケーキの前で堪えてきた涙を流す大地。健太はヤケクソ気味にハッピーバースデーを歌い、「食うか。(姉ちゃんと)三人で」と言う。健太なりの不器用な慰めに救われる大地。
一方、謎の男・黒木(小日向文世)は、部下に命じる。「一刻も早く見つけ出せ」と。黒木の手には、隠し撮りされた恭子と大地の写真が…!
第2話 2013年4月11日
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