第7話「盲目の父と京都親子旅家族写真に秘めた真実」2月19日(木)よる11:59〜
佐竹一郎(山本裕典)は、ツアーの企画を初めて任されることになった。張り切ってオリジナルプランを立てようとする佐竹だが、そのツアー客は、目の見えない阿久津和也(大友康平)とその娘、葉月(竹富聖花)の父娘旅行だった。
目の不自由な阿久津のためにどんなプランを立てればいいか、さっぱり見当のつかない佐竹は、つい、いつものように高瀬京香(渡辺直美)を頼ってしまう。だが、京香に「すぐに私を頼るのは止めてください!」とバッサリ突き放されてしまう。
仕方なく佐竹は徹夜で必死にプランを考え、阿久津と葉月の二人を迎えることとなった。佐竹は、阿久津のために車椅子を用意していたが、それが阿久津を怒らせる。「車椅子だと?!」と車椅子を蹴飛ばす阿久津にビビる佐竹。
川端哲男(寺島進)が、阿久津をワゴン車に乗せている間、葉月は佐竹に一枚の写真を見せる。「ここに行きたいのだけど、どこかわかる?」と葉月。その古い写真には、小学生の葉月とその母親が写っていた。背景には注連縄の張られた大きな石があった。「わかりました、調べておきます!」と佐竹はその写真を預かる。
佐竹は、二人を嵯峨野に連れて行き、肌で観光を楽しめると人力車に乗せる。しかし、阿久津は「寒いだけだ!」とますます不機嫌。見ていた川端が、「ダメだ。佐竹は張り切ってるが、客のオヤジは不機嫌だ」と京香にメールしている。
佐竹のツアーを心配した京香は、阿久津のことを調べる。阿久津は風景写真のカメラマンだったが、一年前、交通事故で失明し、カメラマンとしての仕事も失ったのだった。
その頃、佐竹は陶芸体験教室に阿久津と葉月を案内していた。相変わらず阿久津は不機嫌なまま。次に佐竹は二人を、愛宕念仏寺の“ふれ愛観音堂”に案内する。そこには、手で触れて拝むための観音様があり、阿久津にその観音像に触れさせるが、阿久津は「感動の押し売りはたくさんだ!」と毒づく。たまりかねた葉月が、阿久津に怒る。「いちゃもんばかりつけて、旅が台無しだよ!」と。だが阿久津も、「うるせえ!俺は旅行なんか来たくなかったんだ!てめえの気晴らしに付き合わせやがって!」と二人は口げんかを始める。
「聞いてよ、添乗員さん。こいつ女たらしで、母さんが死んだ後、女をとっかえひっかえ。でも今じゃこのザマ。女はみんな逃げちゃって、残ったのは私一人。惨めなもんだよね!この一年、つきっきりで介護したんだから、旅行中くらい好きにさせてもらう!」と葉月。
宿泊先の旅館「夕里」で食事をとる阿久津と葉月。だが食後も気の晴れない阿久津は、佐竹を呼び出し、夜の街へと繰り出す。場末のキャバクラに行く阿久津と佐竹。そこで派手に飲み、すっかり酔った阿久津は、「家族旅行なんて、笑わせる。親子なんてクソくらえだ!」と荒れていた。
阿久津に連れ回された佐竹は、翌日「夕里」で目覚め、二日酔いで動けない。そこに京香が現れ、「佐竹さん、葉月さんに何か頼まれていたんじゃないですか?」と言う。「あ、忘れてた!」と佐竹は写真を取り出し、青ざめる。京香はその写真を取り上げ、「今日は、私が葉月さんを案内します。佐竹さんは阿久津さんをお願いします」と言って去る。
京香は葉月に、「この写真の場所は、稗田野神社です。今からご案内しましょうか?」と言うが、「あ、今日はいい、明日で」と葉月。それよりも古本を探したいという葉月。ユジャン・バフチャルという人の本を探していると言う葉月のため、京香は、古本屋を一緒に回る。だが、なかなか見つからない。その間、京香は葉月から、葉月の母親は11年前、この写真を撮った半年後に癌で亡くなったのだと聞く。それが、阿久津の撮った最後の家族写真だと寂しそうに言う葉月。その姿に、京香は何かを感じ取って……。
「夕里」にいた佐竹は、偶然、葉月のカバンに古いカメラを見つける。阿久津もそのカメラの存在に気付き、急に顔色を変える。そこに結局、本を見つけられなかった葉月と京香が戻ってくる。するとカメラを捨てようと暴れている阿久津を佐竹が宥めていた。「簡単に捨てるなんて言わないで!あんたの大切なカメラだろ!」と葉月。
佐竹は阿久津を宥めて風呂に連れて行く。そこで阿久津は「あいつはバカだ。俺のことなんてほっておいて、さっさと嫁に行けばいいのに」とこぼす。 翌日、すねて先にチェックアウトした葉月を、京香は稗田野神社に連れて行く。だが、京香は、葉月が本当は阿久津と一緒にここに来たかったのだということを察していて、佐竹に阿久津を連れてくるよう頼んでいた。
京香は、稗田野神社はガン封じのご利益もあるので、葉月の母親はもしかすると病気に気付いてここに参ったのではないかと葉月に言う。葉月も思い返せば、阿久津は母のその病に気付けなかったことを悔やんで、母の死後、あんなに荒れていたのではと思い当たる。
その頃、佐竹は、阿久津を稗田野神社に連れて行くつもりが、道に迷っていた。電池切れで携帯も使えず、焦る佐竹。だが、行先が稗田野神社と知った阿久津が、佐竹の手を借り、11年前に見た風景の記憶を頼りに、稗田野神社へと向かっていく。
そして、やっとのことで葉月の元へたどり着く。そこで京香は葉月に、探していたユジャン・バフチャルの本を差し出す。それは写真集だった。ユジャン・バフチャルとは盲目カメラマン。葉月はその京香に後押しされ、阿久津に素直な気持ちを伝える。
「私が、お父さんの目になるから、もう一度写真を撮ってよ」と葉月。そして葉月の気持ちが通じ、阿久津は再びカメラを手に取るのだった―
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