第10話「彼ママは老舗旅館女将婚前旅行で強烈いびり」 3月12日(木)よる11:59〜
ある日の佐竹一郎(山本裕典)は、大学時代の先輩、新谷誠人(永田彬)と牧村留美(黒川芽以)の個人旅行の付き添いをしていた。誠人は、もうすぐ実家の旅館を継ぐ予定で、留美にプロポーズしたと言う。それを聞いた佐竹は、二人を祝福する。だが、留美は「ありがとう。でもまだ誠人さんのお母さんに許してもらえるかどうか……」と不安そう。
その頃、サンセットツアーズには、誠人の母親、敦子(杉田かおる)が、乗り込んできた。敦子は、誠人から結婚したい女性がおり、その女性と京都旅行をしているとの連絡を受けたのだった。「息子のもとに案内してちょうだい!うちは何代も続いた老舗の旅館なの。どこの馬の骨だか分からない娘との結婚なんて冗談じゃない!」と敦子。
高瀬京香(渡辺直美)は、その敦子を連れて、今宮神社にいる佐竹たちの元へ行く。そこで敦子は留美に「どうせ玉の輿狙いでしょ!?ここは、玉の輿を叶える神社として有名ですものね!」と言い放つ。「留美はそんな子じゃない!」と誠人。佐竹も留美のために加勢するが、「息子の嫁は私が決めます!」と敦子。敦子と誠人たちは全く折り合わない。
「では、一緒に旅行すればどうですか?」と提案する京香。「そうすれば旅館の女将にふさわしいかどうかも含めて、お互いの人となりがおわかりになると思います」と。
敦子も留美もそれに同意し、一緒に旅行することとなった。行動を共にする一行だが、留美は着物の着付けも一人でできず、茶道の作法も知らない。「呆れた。そんなこともできないの」と敦子。敦子は、その留美がカフェバーの店長で、大学も出ていないと知り、さらに不機嫌に。「ご家族は?」と敦子が問うと、「両親は早くに亡くなって、今年から大学生になる弟と二人暮らしです」と留美。留美は弟のために必死に働く苦労人でもあった。
一行は、河合神社を参る。そこでは手鏡の形をした“鏡絵馬”で美しさを祈願する。絵馬を奉納すると歌の書かれた栞を渡されるが、そこには「朝ごとに向かう鏡のくもりなくあらまほしきは心なりけり」とあった。それは、“毎朝、向かう鏡が曇りなく綺麗だと気持ちがいいように、人の心も同じように清らかにしておきましょう“という意味だと京香が語ると、「それこそ女将の心よ!」と感動する敦子。一方の留美は、祭壇の鏡に映る自分の姿から目を逸らし、どこか後ろめたそうにいて――
旅館「夕里」に着いても敦子は、誠人に「なんであんな娘を選んだの!あの子に女将なんて無理!絶対に認めません!」と手厳しい。その様子に佐竹は、「僕はなんとしても留美さんが若女将にふさわしいと認めさせてみせます!」と息巻いていた。
そして、「夕里」での夕食時、佐竹は、食事の作法で、留美が敦子に非難されないよう、影でカンペを出す。「手皿はNG。茶碗は手にもってよし」等々。だが、結局敦子にばれてしまう。その時、留美が吐き気をもよおし、出て行ってしまう。「まさか妊娠!?」と一同。「妊娠なんてふしだらな。堕ろさせるわよ!」と敦子。それに佐竹の怒りが爆発する。「なぜ、もっと温かい目で見てあげられないんですか!」と。誠人も留美のために敦子に意見する。だが、まったく折れない敦子は席を立ってしまう。困り果てる誠人。「親父が半年前に死んでから、母さんも旅館を守らなきゃって必死なんだ」と誠人。
一方の留美はストレスで体調を崩しただけだった。心配する佐竹に対し、「あれくらいのことでストレスを感じるようでは若女将は務まりませんよ」とクールな京香。だが、その京香も何かにひっかかっていて、得意のパズルをうまく完成できないでいる。
その頃、留美に「すぐに30万円を支払え」と督促する怪しい電話がかかっていて――
翌朝、留美は突然、敦子に言う。「結婚は諦めます。だから手切れ金30万円を下さい」と。呆気にとられる一同。「何を言うんだ!」と誠人。だが、敦子は誠人と留美が別れることに喜び、手切れ金をすぐに用意すると言う。誠人は、ショックで部屋を出て行く。そのとき京香は、30万円という中途半端な金額が、何のためのお金なのか考えるが……。
佐竹は、「留美がわからなくなった」という誠人に、もう一度留美と話し合ってほしいと説く。留美は佐竹が過去に思いを寄せていた女性だった。だが留美は誠人が好きだと言って、佐竹は振られたのだった。「先輩しか留美さんを幸せにできないんです!」と佐竹。
敦子は30万円を用意してきて、留美に渡す。そこに留美の落としたメモ帳を拾った京香と夕里の女将の大河原百合(有森也実)が現れる。留美のメモには、女将になるための着付けやお茶の作法について細かくびっしりと書き込まれていた。
さらに百合は、敦子ら一同に、見てもらいたいものがある、とトイレへ連れて行く。そのトイレは留美の手によってピカピカに磨かれていた。「お客さんだから止めて下さいって言ったんですけど、留美さんが、どうしてもと。トイレは綺麗にと厳しく育てられたそうで。こんなに綺麗にできる人そんなにおへん。心が洗われます。うちで若女将をやってほしいくらいや」と百合。「でも、留美は、女将になる気はないって……」と戸惑う誠人。
そこで京香、「留美さん、誰かに借金でもあるのではないですか?」と尋ねる。留美は、30万円を客に借りていた。弟の大学入学金のためだった。「誠人さんと結婚すれば、少しはお金の心配もしなくてもいいかなと思ってしまって。そんな自分が嫌になって……」と素直な気持ちを告白する。
京香は、留美の本当の人柄に気が付きはじめた敦子の気を煽るため、わざと留美を責める。「大体、留美さんは弟さんを甘やかせ過ぎなんです!」などときつく言う。すると敦子が「あなたは黙ってて!家族思いで、ここまでトイレを磨けるなんて……。若女将としての素質がないわけじゃないようね」と言いだす。そして、京香と佐竹の計らいにより、敦子は、留美をようやく新谷家の嫁候補として認め、受け入れるのだった。
第1話 2014年1月8日「渡辺直美連ドラ初主演旅行会社VSクレーム客」第2話 2015年1月15日「家族旅行で愛人密会…絶対バレない!?(秘)計画」第3話 2015年1月22日「縁切り占い師と対決!離婚危機の夫婦を救え」第4話 2015年1月29日「超人気スターぶち切れ京都一の舞妓を探せ!」第5話 2015年2月5日「前妻めぐる男のバトル元亭主VSイケメン彼氏」第6話 2015年2月12日「危険な熟年婚活ツアー意外なストーカー素顔」第7話 2015年2月19日「盲目の父と京都親子旅家族写真に秘めた真実」第8話 2015年2月26日「町工場の京都社員旅行超激安ツアーで奇跡が」第9話 2015年3月5日「セレブ社長がNG連発京都食べ歩き旅のナゾ」第11話 2015年3月19日「最終回直前に大波乱!美人常務のリストラ祭」五つ星ツーリスト〜最高の旅、ご案内します!!〜 TOPへ各話視聴率へ2015年冬ドラマ(1-3月)TOPへ2015年冬ドラマ視聴率一覧へ
『五つ星ツーリスト〜最高の旅、ご案内します!!〜 第10話』の上へ
『ドラマハンティングP2G』のトップへ