各話あらすじ(2025年7月4日(3日深夜) - 9月5日(4日深夜))全10話
第1話 2025年7月3日「きこえるおとこ」
売れない俳優・緋山鋭介(藤原丈一郎)は、“死者の声が一方的に聞こえる”という厄介な能力を持つ男。霊の姿も見えず、会話もできないため、この力は無用の長物だった。事故物件に住んでは死者の声に悩まされ、転居を繰り返す貧乏生活を送っていた。ある日、再び事故物件に当たり、不動産会社『アマミ不動産』に苦情を言いに行くと、社長・天海吾郎(大谷亮平)に能力を見込まれ、5年前に女性が飛び降り自殺した高級マンションの一室を紹介される。
第2話 2025年7月10日「みえるおんな」
死者の声が聞こえる特殊能力を持つ緋山鋭介(藤原丈一郎)は、『アマミ不動産』の事故物件ロンダリング専門スタッフとして採用され、大阪へ派遣される。帰りたくなかった故郷に戻った緋山に用意された新居は、再開発予定地にある荒れたゴミ屋敷。無償で住む代わりに片づけを命じられるが、そこで不可解な女の声を聞き、家の奥で“白骨死体”を発見する。さらに、緋山に声をかけてきた謎の男(橋本涼)も意味深な態度を見せ、物語は不穏に動き出す。
第3話 2025年7月17日「じこのないぶっけん」
緋山鋭介(藤原丈一郎)が見つけた白骨死体は若い女性のもので、身元も不明なまま“女の声”が響くゴミ屋敷での生活を続けることに。一方、初日に出会った怪しい男「P.J.」(橋本涼)と再会し、彼が死体の存在を知っていたことに緋山は困惑する。そんな中、天海吾郎(大谷亮平)から初のロンダリング業務を命じられ、霊の気配が漂うマンションへ。借主のキャバ嬢・獏良あゆ(春名真依)は除霊を要求し、緋山は蒼沢夏凜(菅井友香)と共に現場調査へ向かう。
第4話 2025年7月24日「すくわれるたましい」
心霊現象のクレームが寄せられたマンションで、緋山(藤原丈一郎)は「私はレイラじゃない」という女の苦悶の声を耳にする。さらに、ゴミ屋敷の“女の声”までもがその部屋を知っており、「私、ここにいた」と発言。混乱した緋山は翌日、夏凜(菅井友香)に報告。夏凜は声の内容から部屋の秘密を察し、元刑事の村崎(趙a和)に過去の入居者情報の調査を依頼する。その後、ガールズバーを経営するP.J.(橋本涼)に出来事を話すと、P.J.は霊の関与に顔色を変え、緋山を連れて問題の部屋に乗り込むのだった。
第5話 2025年7月31日「いすわるものたち」
大阪での初仕事を成功させた緋山は、“死者の声が聞こえる”能力で無念を晴らせたことに手応えを感じ、ゴミ屋敷の「女の声」の正体を突き止めたいと強く願う。そんな中、社長の天海から新たなロンダリング依頼が舞い込む。物件は地元地主・西大路絹代所有の老朽共同住宅で、解体業者が次々と原因不明の体調不良に。調査に向かった緋山は、建物で「ここにいたい」と訴える老人の声を聞き、夏凜は“黒いモヤ”に包まれた部屋と異様な痕跡を目撃。夏凜が帰ろうとする中、不安に駆られる緋山の前にP.J.が現れる。
第6話 2025年8月7日「うばわれたいばしょ」
解体寸前の共同住宅で怪現象を調査中、緋山(藤原丈一郎)は老人たちの叫び声に襲われ気絶。夢の中で、点呼をとられる老人たちと“女の声”を目撃する。翌日、その夢を夏凜(菅井友香)に報告した帰り道、謎の男(和田正人)に襲われ、ゴミ屋敷での活動を執拗に問い詰められる。一方、共同住宅を訪れた夏凜はP.J.(橋本涼)と遭遇。危険人物と知り警戒するが、P.J.は天海社長(大谷亮平)こそが要注意人物だと警告する。
第7話 2025年8月14日「きえたじょせいいし」
老朽化した共同住宅に居座っていた霊は、貧困ビジネスの犠牲となり孤独死した老人たちだった。緋山(藤原丈一郎)は夏凜(菅井友香)とともに彼らを供養する中、「キモリ先生」という存在を知る。白骨死体の身元解明にも繋がると感じた緋山は調査を開始し、P.J.(橋本涼)のガールズバーで働く女性たちから、キモリ先生が貧困層に寄り添う若き女医だったことを聞く。だが彼女は1年前に突然姿を消し、診療所も閉院していた。手がかりを求め、緋山はホームレスに扮し潜入調査に挑む。
第8話 2025年8月21日「もうひとりのすじょう」
失踪した女性医師・キモリ先生の行方を追う緋山(藤原丈一郎)は怪しい男たちに拉致されるが、P.J.(橋本涼)の舎弟・桃丘(真田理希)に救出される。しかし刑事・灰田(和田正人)に連れ去られ、灰田は『アマミ不動産』社員・村崎(趙a和)に天海社長(大谷亮平)の過去調査を条件に釈放を提案。灰田はゴミ屋敷の白骨死体への天海関与を疑っていた。一方、夏凜(菅井友香)はP.J.からキモリ先生が生存していると聞き疑念を募らせる。さらに同時期に別の女性も失踪していたことが判明。東京では天海が「真実を話す」と告げる女性と接触していた。
第9話 2025年8月28日「あばかれたひみつ」
ゴミ屋敷で発見された白骨死体が“白川愛”と判明し、彼女を死なせたのは『アマミ不動産』社長・天海吾郎だと告げられた緋山は衝撃を受ける。天海は過去に貧困ビジネスの暴力団と関わり、告発を恐れて黄森医師や白川愛を狙ったとされるが、P.J.が白川愛について知りすぎていることに緋山は疑念を抱く。天海が死体の正体を知れば事件をもみ消すとP.J.は警告し、緋山に重大な決断を迫る。やがて天海は現場に現れ、調査中止を強行しようとする。
最終話 2025年9月4日「のこされたもの」
P.J.(橋本涼)は唯一の肉親だった姉・白川愛(桜井日奈子)の居場所を守るため、天海(大谷亮平)からゴミ屋敷を奪おうと企て、緋山(藤原丈一郎)も愛の「2人を助けて」という声の真意を確かめるため協力を決意する。夜、『アマミ不動産』に忍び込み権利書を探すが、待ち構えていた夏凜(菅井友香)が現れ、村崎(趙a和)の調査で暴かれた秘密を突きつけ、P.J.を天海の待つ屋上へ導く。ついに天海とP.J.が対峙し、封じられた過去と憎しみの理由が明かされる中、緋山が愛の願いに突き動かされ予想外の行動に出る。
ドラマ概要
“死者の声が聞こえる”という役に立たない特殊能力を持つ男・緋山鋭介(藤原丈一郎)が、嫌々ながらも社会の闇に足を踏み入れ、非業の死を遂げた人々の人生に寄り添い奮闘する社会派ミステリー。緋山は、自身の能力を生かし不動産会社「アマミ不動産」でアルバイトし、事故物件をロンダリング(洗浄)する。
キャスト
緋山鋭介(ひやま えいすけ)
演 - 藤原丈一郎
売れない俳優。「この世に恨みを残している死者の声が聞こえる」という特殊能力を持っている。天海社長に事故物件ロンダリング部門のスタッフとして雇われる。
アマミ不動産
蒼沢夏凜(あおさわ かりん)
演 - 菅井友香
大阪支社 社員。緋山のお世話係兼相棒。元売り上げNo.1デリヘル嬢。
緑原小町(みどりはら こまち)
演 - 久保田磨希
大阪支社 社員。一家殺人のあった事故物件に住んでいるが、幽霊の悪影響をまったく受けないある意味特殊な体質。
村崎篤史(むらさき あつし)
演 - 趙a和(第3話 - )
大阪支社 社員。元刑事。体を壊して大阪府警を辞めたあと、天海社長に拾われた。
天海吾郎(あまみ ごろう)
演 - 大谷亮平
社長。緋山に事故物件のロンダリングを依頼する。
周辺人物
P.J.
演 - 橋本涼
緋山に近づく謎の男。ミナミでコンセプトカフェやガールズバーなどを経営する「b Eyondoグループ」の取締役。だが実は、大阪の半グレ集団の幹部だとわかる(第6話)。
桃丘健太
演 - 真田理希
P.J.の舎弟。
ゲスト
第1話
馬場一馬〈34〉(尚哉の息子) - 藤山扇治郎
馬場尚哉(志多天ラグジュアリー 802号室 オーナー) - 小松健悦
九条〈享年24〉(志多天ラグジュアリー 802号室 元住人・ラウンジ嬢) - 早坂風海
アマミ不動産 社員 - 吉田桃華(第3話)
独居老人(緋山のアパートで7年前孤独死) - 大橋壮多
第2話
刑事 - 岡本拓朗
幽霊(緑原の家に住み着いている家族の幽霊) - 六也修吉(第5話)、浜那真帆(第5話)、角野礼拓(第5話)
第3話
獏良あゆ(メゾン梅小水ハイツ 406号室の住人・キャバ嬢) - 春名真依(第2話・第4話)
第4話
レイナ / スズ(保掛の客) - 大出菜々子(第3話)
保掛元久(元ホスト) - 竹下健人
コウちゃん(あゆの恋人) - 真丸
レイナの客 - 華井二等兵(第3話)
ピッピ、ナオ、ふわり(ガールズバーのキャスト) - 横堀菜々美(第7話・第9話)、垪和美咲(第7話)、伊藤卯咲(第7話・第9話)
ホスト(保掛の仲間) - 谷口遼
第5話
西大路絹代(大地主) - 宮田圭子(第6話)
金蔵八千代(民自党衆議院議員) - 月丘七央(第8話・第9話)
佐渡山順久(第9話)
東村晃幸(第9話)
大熊ねこ(第9話)
解体工事責任者 - 行澤孝
部下 - 小川稔、伊達要希
第6話
灰田徹(大阪府警の所轄の刑事) - 和田正人(第7話 - 第9話)
老人(貧困ビジネス被害者) - 麻生美人(第5話・第8話)、福原正義(第5話・第8話)、堂崎茂男(第5話・第8話)、白山豊(第5話・第8話)
家族 - 中村由梨絵、佐貫寧音、山添楓真
第7話
黄森あゆみ(失踪した医師) - 谷村美月(第8話・第9話)
NPO法人 代表 - 堀内正美
路上生活者 - 鍋島浩、天王寺一、藤田功次郎
路上生活者(黄森に会わせてやると緋山に声をかける) - 井上学
チンピラ(緋山を襲うチンピラ) - 川浪ナミヲ(第8話)、浄弘卓磨(第8話)
鑑識 - 久徳和彦
第8話
白川愛(白骨遺体と思われる女性・元生活困窮者) - 桜井日奈子(友情出演、第9話・第10話)
紺野サチ(緋山が住んでいる家の以前の住人) - 三原あや(第6話・第7話)
青木道弘
スタッフ
脚本 - 古家和尚
音楽 - 秦コータロー
主題歌 - なにわ男子「Black Nightmare」(ストームレーベルズ)
チーフプロデューサー・演出 - 木村淳
演出 - 野有里、西村美保
プロデューサー - 中林佳苗、田端綾子、中村和宏
制作協力 - メディアプルポ、MEW
制作著作 - 関西テレビ
番組公式サイト
ロンダリング - Wikipedia


