2025年03月31日

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『地震のあとで』(じしんのあとで)は、2025年4月5日から同年4月26日まで、NHK総合の「土曜ドラマ」枠(毎週土曜22:00-22:45)で放送された。全4話。

原作の舞台を1995年だけでなく、2025年にいたる設定に置き換えることで、「今」に続く「地震のあと」の30年の時間を描く。 第4話『続・かえるくん、東京を救う』は原作『かえるくん、東京を救う』の続編であり、ほぼオリジナルの物語となっている。


各話あらすじ(2025年4月5日 - 4月26日)全4話
第1話 2025年4月5日「UFOが釧路に降りる」
「地震のあと」を描く4つの物語の第1話。1995年1月、東京。阪神淡路大震災の発生以来、自宅でニュース映像を見続けていた未名(橋本愛)は、「もう二度とここに戻ってくるつもりはありません」と置き手紙を残し、家を出ていく。残された夫の小村(岡田将生)は、妻のいなくなった理由が分からないまま、後輩に依頼された「届け物」をするため釧路へ赴く。小村はそこで出会った女性たちに、奇妙な旅へと導かれていく。


第2話 2025年4月12日「アイロンのある風景」
「地震のあと」を描く4つの物語の第2話。2011年、茨城。父親とうまくいかず家出をした順子(鳴海唯)は、海辺の町で啓介(黒崎煌代)と半同棲をしている。順子が働くコンビニで出会った三宅(堤真一)は、流木を集め焚き火をすることが趣味の関西弁の男。順子は、同じくこの町に流れ着いた三宅に惹かれ、いつしか焚き火を共にするようになる。ある晩、これまでにない大きな焚き火をしながら、三宅の過去が明かされていく。


第3話 2025年4月19日「神の子どもたちはみな踊る」
「地震のあと」を描く4つの物語の第3話。善也(黒川想矢)には生まれた時から父親がいなかった。母親(井川遥)からは「あなたは神の子どもだ」と言われ、熱心な宗教団体の中で育った。だが東日本大震災が発生、未来に希望が持てず信者であることをやめた。10年後、善也(渡辺大知)は、地下鉄の中で耳の欠けた男を見つける。それは父親かもしれない男の特徴だった。自分の父親とは誰なのか?善也は男を追いかけていく。


最終話 2025年4月26日「続・かえるくん、東京を救う」
「地震のあと」を描く4つの物語の最終話。2025年、東京。漫画喫茶で暮らす地下駐車場の警備員・片桐(佐藤浩市)の元へ、突然「かえるくん」(のん)が現れる。巨大な蛙の姿をした「かえるくん」は、30年前に片桐と共に地震から東京を救ったと言うが、片桐には身に覚えがない。それでも「かえるくん」は、地震を引き起こす「みみずくん」との戦いに片桐を誘う。果たして2人は、再び東京を救うことができるのか。


原作概要
『神の子どもたちはみな踊る』(かみのこどもたちはみなおどる)は、村上春樹の連作短編小説集。2000年2月に新潮社より刊行された。『新潮』に「地震のあとで」という副題付きで連載された、表題作『神の子どもたちはみな踊る』をはじめ5編の短編と、書き下ろし短編1編を収録する。2002年2月に新潮文庫として文庫化された。

ドラマ概要
村上春樹の短編小説を原作に、岡田将生、鳴海唯、渡辺大知、佐藤浩市が全4話それぞれの主人公を演じドラマ化。人間社会を襲う圧倒的な暴力とその影響を表現した四つの物語を紡ぐ。映画「ドライブ・マイ・カー」(2021年)の大江崇氏が脚本を務め、震災の影響を現地ではなく遠い場所で受けた人間たちの、喪失を伴う奇妙で美しい世界を描く。

キャスト
★=各話主演。
第1話『UFOが釧路に降りる』
小村徹★
演 - 岡田将生
オーディオ機器専門店に勤めている。妻が突然姿を消してしまい、茫然自失の中、後輩の佐々木から「箱」を託され釧路へ旅に出る。

小村未名
演 - 橋本愛
小村の妻。阪神淡路大震災のニュース映像を5日間見続けた後、2度と戻らないという置手紙を残して突然家を出ていく。原作では名前は記されていない。

シマオ
演 - 唐田えりか
ケイコの友人で、ケイコと共に釧路で小村を出迎える不思議な雰囲気の女性。

佐々木ケイコ
演 - 北香那
小村の後輩の佐々木の妹。釧路に住み、小村を出迎える。

神栖
演 - 吹越満
未名が出ていった後、姪である未名の代理として離婚届を持って小村に会いに来る男。原作には登場しない。

佐々木
演 - 泉澤祐希
小村の後輩。小村に釧路の妹に渡してほしいと「箱」を託す。


演 - 細馬宏通
小村の店でスピーカーをノックして回る奇妙な客。

第2話『アイロンのある風景』
順子★
演 - 鳴海唯
父親との関係が上手くいかず、高校3年の時に家出をして茨城の鹿島灘にある海辺の町に辿り付き、コンビニ店員として働く。

三宅
演 - 堤真一
順子の働くコンビニに毎日買い物にやってくる神戸出身の男。夜中に海辺でよく焚き火をしている。

啓介
演 - 黒崎煌代
順子の同棲中の彼氏。サーフィンとギターに興じる大学生。実家は和菓子屋。

店員
演 - ジャメル・タグレ、メラニー、水楢由香
順子が働くコンビニの同僚。

第3話『神の子どもたちはみな踊る』
善也★
演 - 渡辺大知(少年時代:黒川想矢)
9年前の東日本大震災を機に信仰を捨てた宗教二世。耳たぶの欠けた男を偶然見かけ、実の父ではないかと疑い、後を付ける。

田端
演 - 渋川清彦
善也に神の教えを説いてきた新興宗教の信徒。末期癌で自らの命が長くないことを悟り、善也にある告白をする。

ミトミ
演 - 木竜麻生
善也の会社の同僚。原作には登場しない。

善也の母
演 - 井川遥
10代の頃より完璧な避妊をしても何度も妊娠し、死に場所を探し求めているところを田端に救われて、それ以来熱心な信者となる。

男性
演 - 首藤康之
善也が地下鉄で見かけた、ハンチング帽で眼鏡をかけた60歳前後の耳たぶの欠けた男。

浅沼浩
演 - 小坂竜士
善也が乗ったタクシーの運転手。原作では名前は記されていない。

その他
演 - 望月めいり (第4話)、千原青

第4話『続・かえるくん、東京を救う』
片桐正一★
演 - 佐藤浩市
駐車場の警備員。「東京安全信用金庫」を定年退職しネットカフェで暮らす。30年前に「かえるくん」と会っているが、その記憶をすべて忘れている。

謎の男
演 - 錦戸亮
片桐の前に現れる謎の男。関西弁を話す。「神戸ふれあいホーム」のヘルパー。

山賀
演 - 津田寛治
片桐の同僚警備員。

かえるくん
演 - 澤井一希(声:のん)
片桐の前に現れた巨大な蛙。30年前も片桐の前に現れ、片桐と共に東京に大地震を起こそうとしていた「みみずくん」と戦った。

店員
演 - 宮田佳典
片桐が暮らすネットカフェの店員。

清掃員
演 - しのへけい子
片桐が働く駐車場の清掃員。

男性、女性
演 - 奥野瑛太、犬嶋英沙
片桐に苦情を言う駐車場客とその連れ。

女性、男性
演 - 三浦郁子、森山比呂己
公園で片桐に挨拶する車椅子の老婆と、髪を切っている老人。

スタッフ
原作 - 村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』より
脚本 - 大江崇允
音楽 - 大友良英
制作統括 - 山本晃久、樋口俊一、京田光広
プロデューサー - 訓覇圭、中川聡子
演出 - 井上剛


番組公式サイト
神の子どもたちはみな踊る - Wikipedia

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posted by Dhunting | Comment(0) | TrackBack(0) | 2025年春ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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