各話あらすじ
第1話 2025年4月3日「複数の恋人」
カフェで働く大学院生・氷雨(伊藤健太郎)は、年上の常連客・伊麻(栗山千明)に惹かれていた。ある日、氷雨は彼女から「モンブラン食べに行くけど…氷雨くんもどう?」と声をかけられるが、きっと社交辞令だと流してしまう。
結局伊麻がケーキ屋に行くと言っていた時間にはアルバイトが入ってしまったが、その夜、気になった氷雨がケーキ屋の近くを通ると、そこには伊麻の姿が。約束をすっぽかしたことを謝る氷雨に、氷雨のことを考えて待っている時間すら楽しかったと答える伊麻。
氷雨が関係を一歩踏み出そうとすると、伊麻は「その前に話しておきたいことがある」と告げ、氷雨を家に招く。そこで氷雨が目にしたのは、二人の男性の姿。困惑する氷雨に明かされたのは「二人とも恋人」だという衝撃の事実だった…。
第2話 2025年4月10日「彼女の愛は遊びなのか?」
氷雨(伊藤健太郎)は伊麻(栗山千明)と恋に落ちるが、彼女には他にも恋人がいると知り戸惑う。それでも伊麻の愛を理解しようと、彼女と他の恋人・亜夫(千賀健永)、到(丸山智己)との共同生活を始める。ある日、氷雨は男性物の下着を見つけ、改めて現実を突きつけられる。愛の形に悩む氷雨に対し、亜夫と到は多様な愛の在り方を語るが、氷雨の心は揺れる。
そんな中、伊麻は高校の同級生・絹香(徳永えり)と再会。冷めた夫婦関係に悩む絹香も、伊麻やもう一人の人物との出会いを通して新たな一歩を踏み出す。
第3話 2025年4月17日「3人の恋人…一番は誰?」
伊麻(栗山千明)の自由な愛の形に戸惑いながらも、受け入れようと葛藤する氷雨(伊藤健太郎)。ある日、氷雨の不在中に彼の母・鈴子(黒沢あすか)が伊麻の家を訪れ、3人の恋人と暮らす伊麻の生活を非難し、娘・千夏の育つ環境にも疑問を投げかける。
一方、氷雨は亜夫(千賀健永)から「伊麻には1番がいる」と告げられ、自分の存在の順位に疑問を抱く。千夏に「ママは氷雨くんに夢中だよ」と励まされるが、不安は拭えず、伊麻に内緒で“自分の順位”を確かめる計画を立てる。
鈴子の言葉に揺れる伊麻の思い、そして氷雨の計画で明かされる伊麻の「1番」とは──。愛情と不安の中で揺れ動く、伊麻と氷雨の行く末は−−。
第4話 2025年4月24日「嘘が孤独をつくる」
主婦・絹香(徳永えり)は、平凡で会話のない日常を淡々と過ごしていたが、夫の9年間にわたる不倫を知り、静かに心が揺らぎ始める。怒りも湧かず戸惑う中、自由な恋愛を楽しむ友人・伊麻(栗山千明)との交流を通して、自分の生き方を見つめ直すようになる。伊麻の「人生は自分のもの」という言葉に背中を押され、絹香は新たな一歩を踏み出そうとする。
一方で、伊麻と恋人・亜夫(千賀健永)の関係にも亀裂が入り、それぞれが“自分らしい生き方”を模索していく。
第5話 2025年5月1日「家族の幸せか、自分の幸せか」
絹香は、夫・真人に父の形見を質に入れられ、心の拠り所だった針生にも拒まれたことで傷つき、自宅を飛び出す。彼女は自由な関係を築く伊麻とその3人の恋人たちのもとで新たな生活を始め、価値観の違いに触れる。だが、食事の場に現れた真人に「母親として恥ずかしくないのか」と責められ、絹香は娘のために夫と向き合う決意をする。
帰宅後、冷たくなる真人に孤独を募らせた絹香は、再会した針生の優しさに心が揺れる。一方、伊麻の娘・千夏も恋人の言葉に心がざわつき、自由な母を見て自らの生き方を模索し始める。
第6話 2025年5月8日「自由を求めた代償」
家庭の冷え切った状況の中、絹香は針生との関係を持ち、伊麻の家で過ごす時間に安らぎを感じながら、自分の本当の気持ちと向き合おうとする。そして、家族の幸せも自分の幸せも諦めないと決めた彼女は、夫・真人に対し互いの自由を認め合う関係を提案する。
一方、娘の萌絵は絹香の変化の背後に伊麻の影響を感じ取る。伊麻の娘・千夏は恋人・太呂の過剰な愛情に困惑し、氷雨に思いを吐露するが、学校では母親への中傷の落書きを受けるなど、心を揺さぶられる出来事が続く。絹香や千夏など、伊麻をとりまく女性たちの愛の行方は波乱に満ちている。
第7話 2025年5月15日
母・伊麻の“複数恋愛”を見て育った千夏は、恋愛に対して戸惑いを抱いている。初めての恋人・太呂との関係では、彼の強まる執着と無理な行動に困惑しながらも、自分の気持ちをうまく伝えられずにいる。母の助言を受けて向き合おうとするが、太呂の愛情は次第に束縛へと変化する。
一方、千夏の異変に気づいた氷雨は優しく支えようとするが、母の恋愛模様に巻き込まれ、嫉妬心に揺れる。千夏は複雑な恋愛模様の中で、「愛とは何か」という問いに向き合い始める。
原作概要
『彼女がそれも愛と呼ぶなら』は、一木けいによる小説。2024年3月12日に幻冬舎から単行本が刊行された。
ドラマ概要
一木けいの小説を、栗山千明主演で実写ドラマ化。全員が同意し理解しあった上での“複数恋愛”を描くラブストーリー。大学院生の小森氷雨(伊藤健太郎)が恋に落ちたのは、一回り年上の女性・水野伊麻(栗山)。年齢の差を越えて引かれ合っていく中で、伊麻が2人の恋人・空久保亜夫(千賀健永)、風間到(丸山智己)と暮らしている事実を知る。
キャスト
水野伊麻(みずの いま)〈42〉
演 - 栗山千明
挿絵作家。
小森氷雨(こもり ひさめ)〈26〉
演 - 伊藤健太郎
大学院生。カフェでアルバイトしている。
空久保亜夫(からくぼ あお)〈36〉
演 - 千賀健永
伊麻と同居中の恋人。美容メーカーの営業マン。
風間到(かざま いたる)〈45〉
演 - 丸山智己
伊麻と同居中の恋人。イタリアンバルの店主。
周辺人物
水野千夏(みずの ちなつ)〈15〉
演 - 小宮山莉渚
伊麻の娘。高校1年生。
篠木絹香(ささき きぬか)〈42〉
演 - 徳永えり
伊麻の友人。
篠木真人(ささき まさと)〈45〉
演 - 夙川アトム
絹香の夫。絹香にモラハラを働いている。
篠木萌絵(ささき もえ)〈15〉
演 - 並木彩華
絹香の娘。高校1年生。
針生永人(はりゅう えいと)〈45〉
演 - 淵上泰史
絹香の運命を変える男。
小森鈴子(こもり すずこ)〈51〉
演 - 黒沢あすか
氷雨の母。保険会社の営業。
藤島太呂(ふじしま たろ)〈15〉
演 - 竹野世梛
千夏の同級生でクラスメイト。
佐倉史(さくら ふみ)〈23〉
演 - 中村里帆
氷雨のアルバイト先の同僚。
スタッフ
原作 - 一木けい『彼女がそれも愛と呼ぶなら』(幻冬舎文庫)
脚本 - おかざきさとこ、上野詩織
音楽 - 眞鍋昭大
主題歌 - サブリナ・カーペンター「Espresso」(ユニバーサル インターナショナル)
演出 - 上田迅、遠藤光貴、弓座翔平
チーフプロデューサー - 岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー - 伊藤愛(読売テレビ)、中山喬詞(読売テレビ)、遠藤光貴(ザ・ワークス)、梶原建太(ザ・ワークス)
制作協力 - ザ・ワークス
制作著作 - 読売テレビ
番組公式サイト
彼女がそれも愛と呼ぶなら - Wikipedia