各話あらすじ(2024年10月17日 - 12月19日)全10話 平均視聴率 4.99%
第1話 2024年10月17日「大切な宝物の為に私は悪女になる…托卵がテーマのひりつく大人の恋愛ドラマ」 視聴率 5.1% ※初回15分拡大(22:00 - 23:09)
中学生時代の色あせない楽しかった記憶…。そんな過去とは裏腹に、神崎美羽(松本若菜)はやりきれない現実を生きていた。外面は良いが、乱暴な言葉をぶつけてくる夫の神崎宏樹(田中圭)と冷えきった夫婦生活を送り、いつの間にか偽物の笑顔を振りまく自分自身に嫌気が差していた。
そんな中、親友の小森真琴(恒松祐里)とその息子・幸太(岩本樹起)を家に招いていた美羽は、二人を見て、子供ができれば現状を変えられるかもしれないと考える。翌朝、宏樹に恐る恐るそのことを話すが、自然に任せればいいと一刀両断され、いらだちを露(あら)わにされてしまう。
そんなある日、空高くそびえ立つ給水塔を見て、中学生時代、その給水塔の下で心の底から笑顔でいられた幼なじみとの日々を思い出す。そして思い出をたどりながら、導かれるように昔よく通っていた図書館へ足を踏み入れると、突然声をかけられる。そこには、幼なじみ・冬月稜(深澤辰哉)の姿が。中学生ぶりの再会に驚きながらも、あの頃に戻ったかのように無邪気に会話が弾む二人。
久々の再会に心躍った二人だったが、美羽は既に結婚していることを伝えると、どこか残念そうな冬月。そして冬月もまた、もう少ししたら仕事でアフリカに行くことを告げる。
「もうすぐ日本を離れる。その前に神様がくれたプレゼントだね―」
その冬月の言葉を最後に、もう二度と会えないのだと感じる二人だったが…。
第2話 2024年10月24日「もう会えないの…?彼を失った悲しみと涙の覚悟…夫の事情」 視聴率 5.1%
神崎美羽(松本若菜)は妊娠していることが発覚したが、DNA鑑定の結果、夫の神崎宏樹(田中圭)の子ではなく、冬月稜(深澤辰哉)の子であったと判明する。しかし美羽は、冬月がアフリカで大規模テロの犠牲者になったというニュースを見て覚悟を決め、宏樹に伝えた。
「―あなたの子よ」
美羽は、このまま嘘をつき続けることができるのか不安な気持ちはありつつ、冬月との子供が自分のお腹にしっかり生きていることを確信するのだった。
アフリカの医療施設では、土埃と汗で汚れた水木莉紗(さとうほなみ)がいた。そして既に遺体と化した日本人の遺品が冬月のものとわかり、放心状態となっていた。
宏樹は子供のことを聞いて、喜びよりも複雑な感情を抱く。日常的に厳しい言葉を美羽に浴びせてしまう宏樹。そんな自分との間にできた子供に対して、これからうまくやっていける自信がなかったのだ。そうした感情を喫茶店のマスター・浅岡忠行(北村一輝)に伝えつつ、自分はどのように美羽とこれから生まれてくる子供と接していくべきなのかを深く考えるのだった…。
第3話 2024年10月31日「夫の涙の理由…失ったはずの彼は…再会は終わりの始まり」 視聴率 3.7%
神崎美羽(松本若菜)の赤ちゃんが元気な産声をあげて生まれた。神崎宏樹(田中圭)は、その子を抱いた瞬間、自然と涙が溢れてしまう。美羽にはその涙の理由がわからなかった。父親になる自信がなかった宏樹自身も、その溢れ出た感情に困惑し、行き場を無くした気持ちを喫茶店のマスター・浅岡忠行(北村一輝)に相談するのだった。
美羽は、親友・小森真琴(恒松祐里)のアドバイスと、自身の名前を父親につけてもらった思い出から、宏樹に子供の名前を付けてほしいとお願いする。そして冬月ではなく、宏樹の子供としてこれから育てる決意をするのだった。
そんな中、大規模テロの犠牲者と誤報されていた冬月が無事日本に生きて帰ってきた。一緒に帰ってきた水木莉紗(さとうほなみ)と、冬月と間違えられた本当の犠牲者で、冬月の同僚・下原健太 (持田将史)の弟・隼人(西垣匠)の元へ向かっていた。そこで隼人に兄のいない悲しみをぶつけられた二人だったが、遺族の想いを背負って生きていくと、冬月は心に誓うのだった。
そして宏樹は、子供の名前を託されたことに対して、自分自身とさらに葛藤するのだった・・・ 。
第4話 2024年11月7日「最後にもう一度会いたい…生きていた最愛の彼と夫への罪悪感」 視聴率 4.7%
神崎美羽(松本若菜)が図書館へ行くと、亡くなったと思っていた冬月稜(深澤辰哉)の姿がそこにはあった。駐車場で待っていた神崎宏樹(田中圭)と娘の栞は、美羽の帰りが遅く心配になり、図書館へ向かう。冬月に抱きしめられた美羽は震える手で冬月の背中に手を回しかけるが、その想いを必死にこらえて、冬月を突き放し、その場を離れた。
美羽は、冬月が生きていたことが嬉しかったが、以前と変わってしまった自分の環境から、複雑な感情を抱えていた。その違和感を感じ取り、美羽を心配する宏樹。
そんな中、冬月は自分を待ってくれていると思っていた美羽の反応に動揺を隠しきれず、水木莉紗(さとうほなみ)へ相談をするが、莉紗もまた冬月に対してある想いを密かに抱えていた。
そして宏樹は、喫茶店のマスター・浅岡忠行(北村一輝)や、美羽の親友・小森真琴(恒松祐里)に相談をしつつ、美羽の為に自分のできることを必死に探していた。その宏樹の優しさをしっかりと感じ取っていた美羽。色々な感情に葛藤している中、美羽のスマートフォンに、冬月から一通のメッセージが届く。
「最後にもう一度だけ会って話したい」。
第5話 2024年11月14日「手に入れたはずの幸せ…嘘がバレた時ついに修羅場が始まる」 視聴率 4.7%
神崎美羽(松本若菜)は、いつも自分を助けてくれた冬月稜(深澤辰哉)が、大切な人たちを守れなかったことに本当は傷ついていて涙を流す姿に、寄り添おうと手を伸ばす。そのぬくもりを感じた冬月は、思わず美羽を抱きしめてしまう。そして、優しく抱擁しあう2人の姿を、美羽の親友・小森真琴(恒松祐里)が目撃してしまう。動揺し、足早にその場を離れる真琴。その一方、美羽が帰宅すると、夫・神崎宏樹(田中圭)が「おかえり」と温かく迎えてくれて、娘の栞と3人のこの場所を大切にしなければと再認識する。
そんな中、二人が不倫関係にあるのではと疑う真琴は、美羽の母・夏野かずみ(多岐川裕美)が一時退院して美羽の家で行われる食事会に訪れる。そこには美羽と宏樹の絵に描いたような幸せな家庭があり、離婚をしている真琴はその状況をみて羨ましさと複雑な気持ちが募る。
冬月は、亡くなった同僚・下原健太 (持田将史)がよく通っていた児童養護施設に訪れ、そこで下原の弟・隼人(西垣匠)に会う。冬月の人柄に触れ、隼人は少しずつ心の靄を晴らしていく。
一方、真琴は美羽をランチに誘い、美羽の目をまっすぐ見て伝える。
「私、美羽さんのこと信じてますから…ちゃんと話してくれるって―」。
第6話 2024年11月21日「生まれ変わったら本当の親子に…消えた夫と娘、消せない罪」 視聴率 5.1%
小森真琴(恒松祐里)の言葉がきっかけで疑心暗鬼となり、DNA鑑定で真実を知ってしまった神崎宏樹(田中圭)。神崎美羽(松本若菜)は突然姿を消した宏樹と娘の栞を必死で探す。
その頃、冬月稜(深澤辰哉)は水木莉紗(さとうほなみ)の想いを知り、真剣に考えることを決める。
栞を連れて海へ訪れた宏樹だったが、どうして良いのか分からずにいた。ふと入ったカフェで、出会った夫婦の「パパ」という言葉に、自分が本当の父親ではないことを痛感する。
美羽から宏樹が栞を連れて失踪したことを聞いた真琴が、お店を閉めて美羽の元へやってきた。真琴は、団地の公園で美羽と冬月を見たと話し、宏樹に話したのは自分だと告白する。そして、宏樹と栞に何かあったら美羽のせいだと言い放ち、出て行ってしまう。
美羽は必死で二人の無事を祈る中、宏樹の書斎でDNA鑑定書を見つけてしまう。
そしてその頃、宏樹は栞を抱えて、希望のない眼差しで海の中に向かって一歩ずつ踏み出していた…。
第7話 2024年11月28日「罪の代償…夫、彼、母、子供…大切なもの全て失われていく」 視聴率 5.1%
神崎宏樹(田中圭)から家を追い出され、行き場をなくしてしまった神崎美羽(松本若菜)。
一方宏樹は、ベビーシッターに栞を預け、冬月稜(深澤辰哉)と仕事の打ち合わせを行っていた。美羽の夫が宏樹であることを知っている冬月が、複雑な思いで仕事の話を進めている中、宏樹はベビーシッターから栞が熱を出したことを知らされる。
打ち合わせを切り上げ、宏樹は家に戻ろうとするが、なかなかタクシーが拾えない。そんな中、先にタクシーを捕まえていた冬月の厚意で同乗することになった。複雑な心境の冬月と、純粋に冬月の優しさを感じる宏樹。
水木莉紗(さとうほなみ)は、亡くなった下原健太 (持田将史)の弟・隼人(西垣匠)に、背中を押され、冬月に仕事を辞めたいと伝える。そして莉紗は、「冬月に話さなきゃいけないことがある」と、アフリカで起きた出来事について打ち明け始める。
その頃、入院中の母・夏野かずみ(多岐川裕美)の一時外出の許可がおり、美羽はかずみと共に、美羽が中学生の頃によく通った給水塔の見える公園へ向かっていた。美羽が毎日楽しそうにしていた場所だから…と懐かしむかずみから、「最後に笑顔が見たかった」と優しく語りかけられて…。
第8話 2024年12月5日「隠し続けるはずだった秘密がついに…再び、修羅場が始まる」 視聴率 5.2%
神崎美羽(松本若菜)に離婚を切り出した夫の宏樹(田中圭)。冬月稜(深澤辰哉)に仕事を辞めると切り出した水木莉紗(さとうほなみ)。2人はそれぞれ、美羽と冬月が大切にしていた『刺繍の栞』のことを気にしていた。
美羽も宏樹もお互いに大事な話を避けてしまい、すれ違いの生活を続けていた。宏樹は離婚に向けた話し合いを避けてしまっていること、美羽が隠している相手の男が気になって前に進めないことを浅岡忠行(北村一輝)に相談する。
美羽もまた、離婚を切り出されたこと、その話し合いが進んでいないことを小森真琴(恒松祐里)へ話した。宏樹が出す答えを受け入れるという美羽だが、「それでも栞と離れてはダメだ」という真琴の言葉に、栞のために何ができるのか考えなければならないと改めて思っていた。
そして、冬月の想いはちゃんと受け取ったから…と冬月がくれた手紙の処分を真琴に依頼する。
莉紗もまた、冬月が大切に想っている相手がどんな人なのかを気になっていた。
そんな中、宏樹から冬月と莉紗に届いた仕事のメールに、『子供』という文字を見つけて、ある疑念を抱いて、宏樹へ電話をかけるのだが…。
第9話 2024年12月12日「危険な対峙でぶつかり合う感情と疑念…全てを話してほしい」 視聴率 5.4%
神崎美羽(松本若菜)は水木莉紗(さとうほなみ)に呼び出され、冬月稜(深澤辰哉)とのことを問いただされる。そして神崎宏樹(田中圭)もまた冬月と美羽の関係にたどり着き、冬月と対峙していた。宏樹は冬月に対して怒りを露にするが、栞の本当の父親が誰なのかを冬月が知らない様子だったことに驚き、宏樹は冬月を帰らせる。帰り道、先ほどの宏樹の言動と過去の美羽の言葉を思い返して、栞のことが気になり始める冬月。そして小森真琴(恒松祐里)の元へ訪れ、栞のことを聞こうとするが、真琴は何も答えない。
そしてその夜、決心がついた美羽は宏樹に離婚について話し合いたいと伝え、栞とは離れないと話す。美羽は一人で栞の面倒を見られるように本格的に就職をするべく、真琴の雑貨屋を辞めることに決めた。
そんな時、仕事をしていた冬月に、宏樹からのメールが届く。そこには、「融資は見送らせていただきます」と書いてあって…。
最終話 2024年12月19日「それぞれの明日へ…托卵から始まった物語の結末とは…」 視聴率 5.8%
神崎美羽(松本若菜)は、娘の栞と3人の最後の面会をするため、神崎宏樹(田中圭)のことを動物園の入り口で待っていた。しかしそこにやってきたのは冬月稜(深澤辰哉)だった。お互いに動揺を隠せずにいると、美羽の元へ宏樹から電話がかかってくる。宏樹は、美羽が自分がいたから、栞が血の繋がりのある冬月と生きていくという選択肢もあると思っていた。
美羽は戸惑いながらも、冬月と動物園を回ることにした。そして、別れ際、冬月は美羽にあるお願いをする…。
その後、冬月は大切なことを伝える為に喫茶店にいる宏樹の元へ現れた。そして美羽もまた、自分の中でひとつの答えを出すのだったが…。
ドラマ概要
松本若菜主演で、夫以外の男性との子供を、夫との子と偽って産んで育てる「托卵」をテーマにした大人の恋愛ドラマ。専業主婦の神崎美羽(松本)は、夫との関係が冷め切った中、思い続けていた幼なじみと再会。あることをきっかけに一夜を共にし、彼の子供を宿す。美羽は愛する人との宝物を守るため、夫の子供だと偽る決断をする。
キャスト
神崎美羽(かんざき みわ)
演 - 松本若菜(中学時代:原田花埜)
主人公。専業主婦。文鳥を飼っている。旧姓は夏野。幼なじみであった冬月との間に長女の栞を授かり、夫・宏樹の子だと偽ったまま育てるが、托卵したことに徐々に罪悪感を感じ始める。
神崎宏樹(かんざき ひろき)
演 - 田中圭
美羽の夫で会社員。大手商社「三蔵物産」に勤務。結婚当初は優しかったが、次第に外面だけ良く美羽にはモラハラ的な態度になっている。
冬月稜(ふゆつき りょう)
演 - 深澤辰哉(中学時代:小山十輝)
美羽の中学生の頃の幼なじみ。フェアトレード会社の経営者。アフリカに仕事で訪れた際に発生した大規模テロに巻き込まれる。
周辺人物
水木莉紗(みずき りさ)
演 - さとうほなみ
冬月の同僚。
小森真琴(こもり まこと)
演 - 恒松祐里
美羽の親友で、会社員時代の後輩。シングルマザー。念願叶って雑貨屋「ねこやなぎ」をオープンする。
夏野かずみ(なつの かずみ)
演 - 多岐川裕美
美羽の母。入院中。
浅岡忠行(あさおか ただゆき)
演 - 北村一輝
喫茶店「TOCA」のマスター。宏樹がとあるきっかけで訪れた。
その他
下原健太
演 - 持田将史(s**t kingz)
冬月の会社の同僚。
殿山新之助
演 - 簡秀吉
「ねこやなぎ」のアルバイト。
篠崎亘、木下英二
演 - 川ア健太、中山翔貴
宏樹の会社の部下。
辻村佳代子
演 - 松熊つる松
図書館スタッフ。
小森幸太
演 - 岩本樹起
真琴の息子。
真鍋修一
演 - 安井順平(第2話・第3話)
「三蔵物産」企業投資部 部長。宏樹にキツく当たるパワハラ上司。
下原隼人
演 - 西垣匠(第3話 - )
健太の弟。
ゲスト
第1話
医師
演 - 正木佐和(第2話)
美羽を担当した産婦人科医。
子供たち
演 - 近江晃成(ハル)、竹内達麒、秋葉星
森のフリーマーケットを訪れた子供たち。
アナウンサー
声 - 新美有加(フジテレビアナウンサー)
アフリカ西部メビリノ共和国ジャイメロール中心部のショッピングモールで自爆テロがあり、20人以上が死亡したニュースを伝える。
第2話
看護師
演 - 羊華(第3話)
美羽を担当した産婦人科の看護師。
メビリノ共和国の人たち
演 - Brandon R、Apollo、Beni、Magii
Feather of Hope Project(FHP)が巻き込まれた爆破テロ処理にあたるスタッフと警察官。
鈴木星那(第3話)
第3話
宏樹の両親
演 - 石川武、角南範子
栞
演 - 五藤由埜(第4話 - 最終話)、伊東宗谷(第4話 - 最終話)、植木蒼斗(第4話 - 最終話)、平松大空(第4話 - 最終話)
美羽の娘。
第6話
老夫婦
演 - 田上ひろし、小林千里
宏樹が栞を連れて訪れた喫茶店の店員。
第7話
女性
演 - 宮崎ちはる
公園で美羽が遭遇した赤ん坊連れの女性。落としたぬいぐるみを美羽が拾ってあげた。
フロント
演 - 下込佳介
美羽が連泊したビジネスホテルのフロントマン。
女性
演 - 八田有美香
宏樹が依頼した「エンゼルシッター」のベビーシッター。
第9話
山本
演 - 内藤聖羽
SYK総合法律事務所弁護士。
最終話
リポーター、ゲスト
演 - 佐川葵唯(本人役)、ネイチャーバーガー(本人役)
2025年1月7日、美羽が早朝のリビングのテレビで観ている番組の出演者。
スタッフ
脚本 - 市川貴幸
音楽 - 福廣秀一朗
主題歌 - 野田愛実「明日」(avex trax)
演出 - 三橋利行(FILM)、楢木野礼、林徹、國武俊文(FILM)
プロデュース - 三竿玲子
制作・著作 - フジテレビ
番組公式サイト
わたしの宝物 - Wikipedia