2024年06月26日

マウンテンドクター TOP

『マウンテンドクター』は、2024年7月8日から同年9月16日まで、カンテレ制作・フジテレビ系列の「月曜22時枠」(毎週月曜夜10:00-10:54)にて放送された。全11話。主演は杉野遥亮。

各話あらすじ 平均視聴率 6.10%
第1話 2024年7月8日「大自然の真ん中で命を繋ぐ山岳医療チーム誕生!患者と向き合う若き山岳医の物語」 ※初回15分拡大(22:00 - 23:09) 視聴率 7.9%
北アルプスの麓にある長野県松本市で生まれ育った宮本歩(杉野遥亮)は、ある大切な約束を胸に医師になった整形外科医。11年ぶりに地元に戻り、松澤周子(檀れい)が院長を務め、同級生で麻酔科医の村松典子(岡崎紗絵)がいる信濃総合病院に勤務することになるが、着任早々、整形外科と山岳診療科を兼務するよう命じられる。山岳看護師の鮎川玲(宮澤エマ)によると、山岳診療科は、山で起きた病気やケガの対応と、週1回の山岳外来での診察、さらに、土日には山小屋で泊まり込みの勤務も行うという。事前に何も聞かされていなかった歩は突然の話に戸惑うが、周子には何やら狙いがある様子。

しばらくして、外来で診察中の歩の元に、近くの山で遭難事故が発生したとの知らせが入る。周子の指示で、歩は早速、救助用のヘリに乗って現場へ。しかし、眼下に北アルプスの山々が見えてくると、ある記憶がフラッシュバックし、徐々に呼吸が荒くなっていく――。

現場では、とうてい登山用の装備とは思えない軽装の若者6人組が倒れていた。そのうち、ケガを負った2人の応急処置を終えた歩は、彼らから病院へ搬送するよう救急隊に指示。ところが次の瞬間、転んで胸を打ったという別の1人が、胸が痛いと苦しみ出す。患者の意識レベルが低下していくなか、原因がわからず歩の焦りがピークに達し…。

病院に戻った歩は院長室を訪ね、なぜ自分が山岳診療科に配属されたのか周子を問いただす。するとそこへ、周子から呼ばれた白衣姿の男が入ってくる。男の名は江森岳人(大森南朋)。同じ病院の循環器内科医で、歩と同じく山岳診療科兼務。そのうえ、国際基準の検定に合格した医師だけがなれる国際山岳医だった――。


第2話 2024年7月15日「山岳医療チーム始動滑落事故発生で迫る命のタイムリミット!」 視聴率 6.6%
復帰早々、周子(檀れい)からMMTのメンバーに任命された歩(杉野遥亮)だったが、チームのリーダーで救急の小宮山(八嶋智人)は山岳医療に否定的で、たとえ山で起きた事故であろうと、患者は病院で治療すべきと考える人物だった。さらに、循環器内科の掛川(近藤公園)と麻酔科の典子(岡崎紗絵)もモチベーションが低く、歩はがく然。当然、山小屋の泊まり込み診療ともなると誰一人として手を挙げず、初回は歩と典子が山へ向かうことになる。

山小屋に着くと、野口七海(西原亜希)と大地(横山歩)親子が診療所にやって来る。2人はこの日が初めての登山だといい、大地は母親との登山が恥ずかしいのか、どこか七海に反発している様子。そんな親子の姿をほほ笑ましく思いながらも、その格好を見た歩は、大地がボロボロのスニーカーを履いていることが気になる。

翌日、山小屋で診療中の歩と典子のもとに、山頂へ向かっていた七海が崖下に滑落したという連絡が入る。大地も腕を負傷しているらしいが、天候が怪しく救助のヘリは飛べない。歩と典子は現場へ急行し、崖下の七海の救助を試みる。

歩たちは七海を救出し、なんとか山小屋まで運んだが、そこで七海の容体が急変。本来ならすぐに病院へ搬送したいところだが、動かすことができない事態に。駆けつけた救助隊にひとまず大地だけを引き渡し、七海の救命にあたる歩。設備の整わない山小屋診療所で、どうすれば命をつなげるのか悩んだ歩は、病院にいる玲(宮澤エマ)にあることを頼む。


第3話 2024年7月22日「一年前の落石事故で何が?患者殺しの疑惑あの日隠された真実」 視聴率 6.8%
高原にある神社で安産祈願をするため、友人と山に登った松田結衣(畦田ひとみ)が、道中で突然倒れ、ヘリで運ばれてくる。妊娠5カ月の妊婦ということもあり胎児への影響が心配されるが、検査の結果、問題はなく、一晩入院して経過観察することに。ところが結衣は、駆けつけた父・健作(おかやまはじめ)に連れられ、なかば強引に退院。実は、結衣は江森(大森南朋)が一年前に山で死なせたという倉持菜月(舟木 幸)の娘で、江森を訴えている遺族だったのだ。

退院の際、健作は江森を“人殺し”だと触れ回り、院内は一時騒然となる。周子(檀れい)は「気にする必要はない」と一蹴するが、早紀(トラウデン直美)によると、どうやら完全なデタラメとも言えないらしい。聞けば、江森は1年前に落石事故で負傷者たちの救命に当たった際、激しい外傷を負った菜月を助からないと判断。

しかし、江森が助かる見込みがないと黒のトリアージを記したにも関わらず、その後、現場で菜月の意識が一時的に回復したという。そのため、遺族は菜月の死の原因は江森の判断ミスで、医療過誤だとして訴訟に。そのうえ江森は、遭難者の1人で、今はリハビリ中の少年・飯塚亘(森優理斗)に、何やら事故当時のことを口止めしているらしく、疑惑はさらに深まっていく。

それでも、江森が救える命をあきらめるようなまねをするはずがないと信じる歩(杉野遥亮)は、独自に事故のことを調べ始めて…。


第4話 2024年7月29日「MMTに新たな任務!7年前の悲しき事故の記憶」 視聴率 5.2%
「江森先生(大森南朋)が山に復讐を誓う原因は私にある」――。歩(杉野遥亮)や典子(岡崎紗絵)が玲(宮澤エマ)の言葉の意味を気にするなか、鮎川山荘では、篤史(石丸謙二郎)が7年ぶりの登山ツアーを企画し、MMTもツアーに帯同してほしいと依頼される。周子(檀れい)から話を聞いた歩は、山の良さを知ってもらういい機会だと乗り気になるが、ある理由から山を嫌う玲は強く反対。篤史にも「7年前のことを忘れたわけじゃないでしょ?」と忠告する。

数日後、玲の反対を押し切ってツアーが開催され、MMTからは歩が帯同することに。ところが、山頂に向かってしばらく進むと次第に雲行きが怪しくなり、ツアーを引率する小屋番の絵理子(工藤美桜)はやむなく中止を決断。遠くでゴロゴロと雷が鳴り始め、一行は歩の誘導のもと樹林帯へと避難するが、雷雲は徐々に近づいてくる。そして強い雷鳴が響いた次の瞬間、辺り一帯に激しい閃光が走り、歩が目を開けると、そこには雷に打たれた絵理子が倒れていた――!

恐れていた事態が起きたことで、玲は病院に駆けつけた篤史に「7年前から何も学んでない」と怒りをぶつける。歩はそこで初めて、玲が山に恐れを抱き、背を向けることになった理由を知り、それこそが、江森が山に憎しみを抱く原因だと分かり…。


第5話 2024年8月5日「夜の山で熊襲撃事件発生!MMTに突きつけられる悲しき現実」 視聴率 4.7%
山での死亡者ゼロをかなえるため、周子(檀れい)は医師が一刻も早く山へ救助に行けるよう、病院でレスキューヘリを所有しようと考える。しかし、日本ではまだ前例がなく、周子は国の認可を取得するため、まずは県に協力を要請。医療政策課から純家健一(松尾諭)が視察にやってくるが、純家はMMTの活動に懐疑的で、説得するには確かな実績を上げなければならない。

一方、心臓に疾患を抱えながらも、歩(杉野遥亮)の指導を受け、登山好きだった亡き妻の足跡をたどり登山を楽しんでいた宇田(螢雪次朗)は、妻の節子が生前、ブログに「宝石箱のようだった」と書き残した、夕暮れに照らされる美しいテントサイトの景色を見るべく、これまでより険しい山にチャレンジしようと考えていた。

歩の許可を得て念願だった山を登り始めた宇田は、途中、同じテントサイトを目指す中林尚樹(高島豪志)・麻里子(新原ミナミ)夫妻に出会う。その仲むつまじい姿に思わず自分たち夫婦を重ね、生前の妻にしてやれなかった夫婦での登山を楽しむ尚樹と麻里子をほほ笑ましく思う宇田。ところがその晩、テントの中で休んでいた中林夫妻が襲撃され、麻里子が頭部に重傷を負ってしまう。襲ったのは、近ごろ出没件数が急増している熊。慌てて夫妻のテントに駆けつけた宇田は、動転しながら歩に電話をかける。


第6話 2024年8月12日「救えなかった命への後悔と葛藤。MMTが直面する存続の危機」 視聴率 5.4%
宇田(螢雪次朗)が山で命を落としたのは、自分が身体の変調を見落としたから――。宇田の死に打ちひしがれる歩(杉野遥亮)は、患者の思いに寄り添うだけでは命を救えないとの思いから、診断に対して必要以上に慎重になり、ついに周子(檀れい)から、しばらくMMTを休むよう命じられる。

その矢先、歩のいないMMTに山でけいれんを起こした子どもが運ばれてくるが、小宮山(八嶋智人)たちはなかなか原因を特定することができない。見かねた江森(大森南朋)の診察で、患者が毒性のある植物を口にしたことが分かるが、江森はメンバーの山に関する知識が乏しいことを指摘。このレベルならチームを解散した方がいいと苦言を呈す。さらに、山での死亡者が出たことで、県から視察に来ていた純家(松尾諭)も厳しい見解を示し、MMTは存続の危機に追い込まれる。

一方、典子(岡崎紗絵)はひょんなことから、母・聖子(池津祥子)にMMTのメンバーであることを知られてしまう。初耳の聖子は当然、典子を叱責するが、意外にもそれに反発し、山岳医療への思いを吐露する典子。さらに、その思いは宇田の死を経験した小宮山や掛川(近藤公園)の中にも芽生えていて…。


第7話 2024年8月19日「落石事故で迫られる究極の選択!母についた嘘の理由」 視聴率 6.0%
歩(杉野遥亮)がMMTに復帰することが決まり、メンバーたちも山岳医療への思いを新たに、再び前へ進み始めた直後、聖子(池津祥子)が周子(檀れい)の元へあいさつにやって来る。典子(岡崎紗絵)は母の突然の訪問に何とかその場をやり過ごそうと焦るが、事情を知らない周子の前で取り繕えるはずもなく、ついに麻酔科医であることを聖子に知られてしまう。すると案の定、聖子は怒りをあらわにし、今すぐ病院を辞めさせると典子を連れ帰ってしまう。

週末、当番だった典子に代わって山小屋診療所を訪れた歩は、カメラマンの長田拓(谷恭輔)と出会う。拓は、妻と娘と出かける約束をほごにして、山へ写真を撮りにきたらしく、家族より山を優先させたことで妻の怒りを買ってしまったという。それでも、山が好きな気持ちは譲れないという拓の思いがどことなく理解できる歩。するとそこへ、典子が聖子の制止を振り切ってやって来る。典子は、なぜ母親にうそをついてまで麻酔科医になったのか、その理由を歩に打ち明けて…。

翌日、鮎川山荘に、落石事故に巻き込まれたと登山者自ら助けを求める連絡が入る。歩が急いで現場に駆けつけると、そこには右足が岩に挟まれ身動きがとれなくなった拓の姿が。事故が発生した時刻から考えると、脚の細胞が壊死(えし)し始めている可能性も考えられる。岩の撤去作業も難航し、このままでは拓の命が危ない――。考えあぐねた歩が電話で江森(大森南朋)に相談すると、江森は命を守る方法は一つしかないと告げ、歩は究極の決断を迫られて…。


第8話 2024年8月26日「同時多発する負傷者ぶつかり合う山岳医の正義と父としての愛」 視聴率 6.1%
麻酔科医への思いを理解してもらえず、聖子(池津祥子)との関係が悪化した典子(岡崎紗絵)は、家を飛び出し、歩(杉野遥亮)、玲(宮澤エマ)と真吾(向井康二)の店で飲んでいた。するとそこへ、真吾の息子・圭吾(湯田幸希)が突然訪ねてきて、母の凛(冨手麻妙)に、学童で予定している登山に行くことを反対されていると相談する。

実は、圭吾は心臓に疾患を抱えているため、体のことを考えれば凛が反対するのは当然なのだが、圭吾は自分も友達と同じように山に登り、大好きなカブトムシを捕まえたいのだという。ほかならぬ幼なじみの息子ということもあり、その願いをかなえてあげたい歩は、MMTの山岳外来を受診したらどうかと提案する。

圭吾を診察したのは、MMTに新たに加わった江森(大森南朋)。検査の結果、江森はカテーテル手術をすれば運動も可能だと真吾たちに伝え、圭吾本人の意思を尊重した凛は手術を決断。それでも、登山への不安が拭えない凛に、歩はMMTの自分が帯同すると申し出る。

無事に手術を終えた圭吾は、歩と玲とともに、いざ山へ。ところが途中、軽装で入山した登山者から負傷したと連絡が入り、医師として見過ごすことができない歩は、迷った末、すぐに戻るつもりで負傷者の元へ急ぐ。ところがその直後、子どもたちが遊んでいた山道に蜂が出て、圭吾が蜂に刺されてアナフィラキシーを発症し――。


第9話 2024年9月2日「山岳医の遭難で巻き起こる炎上!MMTが突きつけられる試練」 視聴率 5.7%
篤史(石丸謙二郎)が入院することになり、MMTのメンバーはオーナー不在の鮎川山荘のために、何とか力になりたいと考える。その頃、院長室には再び聖子(池津祥子)が乗り込んできて、聖子は通常業務と山岳医療を兼務するMMTは過重労働に当たり、そこには周子(檀れい)によるパワハラがあったのではないかと問い詰める。

一方、歩(杉野遥亮)と真吾(向井康二)の関係は、いまだギクシャクしたまま。真吾の怒りは収まりそうになかったが、それでも歩は、治療が必要な患者がいる以上、持ち場を離れてでも現場へ向かうのは医師としての責務であり、圭吾(湯田幸希)の一件も自分の判断が100%間違っていたとは思えない。江森(大森南朋)は、そんな歩の山岳医としての正義感と、理想に向かってひた走る姿に危機感を覚える。

そんななか、亡くなった翔(時任勇気)と歩の友人・丸川聡一(森準人)が宮本家を訪ねてくる。聡一は週末に鮎川山荘経由で山に登るといい、当日は歩も山荘を手伝いにいくことに。ところが、山荘を出発した聡一は霧のせいもあり途中で道に迷ってしまう。連絡を受けた歩は救助隊に助けを求めるよう聡一に伝え、自らも山小屋当番の江森の制止を振り切って山へ急ぐ。

日が暮れる時間になってようやく見つけた聡一は、体が冷え切っていて、低体温症と高山病を併発している可能性も。歩は少しでも標高を下げようと、救助隊の到着を待たずに下山することを決めるが、これにより救助は難航。山岳医の二次遭難はやがて大きな問題を引き起こし、MMT存続の危機にまで発展して…。


第10話 2024年9月9日「大規模土砂災害発生命を削る山岳医を前にMMT活動自粛!?」 視聴率 6.5%
篤史(石丸謙二郎)が入院することになり、MMTのメンバーはオーナー不在の鮎川山荘のために、何とか力になりたいと考える。その頃、院長室には再び聖子(池津祥子)が乗り込んできて、聖子は通常業務と山岳医療を兼務するMMTは過重労働に当たり、そこには周子(檀れい)によるパワハラがあったのではないかと問い詰める。

一方、歩(杉野遥亮)と真吾(向井康二)の関係は、いまだギクシャクしたまま。真吾の怒りは収まりそうになかったが、それでも歩は、治療が必要な患者がいる以上、持ち場を離れてでも現場へ向かうのは医師としての責務であり、圭吾(湯田幸希)の一件も自分の判断が100%間違っていたとは思えない。江森(大森南朋)は、そんな歩の山岳医としての正義感と、理想に向かってひた走る姿に危機感を覚える。

そんななか、亡くなった翔(時任勇気)と歩の友人・丸川聡一(森準人)が宮本家を訪ねてくる。聡一は週末に鮎川山荘経由で山に登るといい、当日は歩も山荘を手伝いにいくことに。ところが、山荘を出発した聡一は霧のせいもあり途中で道に迷ってしまう。連絡を受けた歩は救助隊に助けを求めるよう聡一に伝え、自らも山小屋当番の江森の制止を振り切って山へ急ぐ。

日が暮れる時間になってようやく見つけた聡一は、体が冷え切っていて、低体温症と高山病を併発している可能性も。歩は少しでも標高を下げようと、救助隊の到着を待たずに下山することを決めるが、これにより救助は難航。山岳医の二次遭難はやがて大きな問題を引き起こし、MMT存続の危機にまで発展して…。


最終話 2024年9月16日「山中で消えゆく命山岳医療とMMTの未来のために」 視聴率 6.2%
土砂災害に巻き込まれた登山者全員が病院へ搬送され、救命処置にあたった歩(杉野遥亮)、江森(大森南朋)、玲(宮澤エマ)の間に安堵の空気が広がった直後、江森が胸に激しい痛みを覚え、苦しみだす。心筋梗塞の可能性を考えた歩はすぐに救助ヘリを要請するが、すでに日没が迫っていて救助は難しい。そうなれば、恐らく江森の命は朝までもたない――。歩から状況を聞いた周子(檀れい)も必死で消防に救助を頼み込むが、やはり聞き入れてはもらえず、その様子を見た純家(松尾諭)からは自業自得だと容赦ない言葉を浴びせられ、「MMTは救助隊の足手まとい」とまで言われてしまう。

日が沈みかける山では、江森が心不全を発症し、意識がもうろうとし始めていた。もはや救助ヘリがやってくる見込みはなく、玲は最悪の事態を覚悟するが、それでも諦められない歩は、江森を背負って下山することを決意。その脳裏には、これまでの江森の厳しくも愛ある言葉の数々が浮かんできて、歩は悔しさのあまり「医者が山で死んでどうするんだよ!」と声を荒らげる。しかし次の瞬間、玲が江森の呼吸が止まっていることに気付いて…。

「医師が山へ行けば、救える命がある」――くしくも、江森がMMTの掲げる理想を自ら体現した直後に起きた絶体絶命の事態。そこへ追い打ちをかけるように、知事からはMMTの解散が告げられ、夏の間、山と向き合い、そこにいる患者に寄り添い、命を救ってきたメンバーは納得がいかない。

はたして、MMTは大事なメンバーを失い、このまま解散してしまうのか。山岳医療に再び希望の光をともし、新しい医療の扉を開く日は訪れるのか…!?


ドラマ概要
杉野遥亮演じる山岳医療の現場に放り込まれた青年医師・宮本歩が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく様子を描く、長野・松本を舞台にした山岳医療ドラマ。宮本は、整形外科医と並行して、病院が近年力を入れ始めた“山岳診療科”の兼務を命じられる。


キャスト
宮本歩(みやもと あゆむ)〈29→30〉
演 - 杉野遥亮(中学生時代:盛永晶月)
整形外科医。中学生時代に兄を雪山で失った過去がある。

高校卒業の11年後に帰郷し、信濃総合病院に赴任してきた青年医師。病院の「山岳診療科」の兼務を命じられるが、国際山岳医の資格を取るために休職願を出し、海外へと留学して資格を取る。

そして、1年後、山岳医療チーム「MMT(マウンテン・メディカル・チーム)」のメンバーに任命される。

信濃総合病院
松澤周子(まつざわ しゅうこ)
演 - 檀れい
院長。江森とは医大の同級生。

江森岳人(えもり がくと)
演 - 大森南朋
循環器内科医で山岳医。信濃総合病院に勤務。国際山岳医の資格を持つ。

歩が留学してすぐに発生した山岳事故で遭難した菜月を死なせたことでトラウマを抱えたうえ、MMTを外されていた。だが、落石事故が発生した後、MMTに参加する。

心臓に疾患を抱えており、津山総合病院に検査入院するが、蒼馬岳で起こった土砂崩れのニュース映像に映っていた婚約者の美鈴が所持していたリュックとカラビナを見たことで病院を抜け出し、行方不明者を救うために蒼馬岳へと向かい、負傷者の処置にあたる。だが、登山者全員を病院へ搬送した後、心筋梗塞を引き起こし、心不全を発症する。豪徳寺たちによってMMTに搬送され、応急処置を受け、後に意識を取り戻す。

MMTメンバー
村松典子(むらまつ のりこ)
演 - 岡崎紗絵(幼少期:新井笑琳)
麻酔科医。信濃総合病院に勤務。歩の幼馴染。自らが営む内科医院を継がせたい養母の聖子との関係に悩んでいる。

鮎川玲(あゆかわ れい)
演 - 宮澤エマ
看護師。信濃総合病院に勤務。国内山岳看護師の資格保有者。

鮎川山荘を営む篤史の影響で幼いころから山に親しんでいたが、7年前の雪崩事故で美鈴を失い、トラウマを抱えていた。

小宮山太(こみやま ふとし)
演 - 八嶋智人
救命救急のチーフ医師。MMTのリーダー。

掛川康二(かけがわ こうじ)
演 - 近藤公園
循環器内科医。

平早紀(たいら さき)
演 - トラウデン直美
オペ看護師。

宮本家
宮本幸恵
演 - 石野真子
歩の母。

宮本市朗
演 - 遠山俊也
歩の父。まだら認知症を患っている。

歩が宇田を亡くしたショックからMMTを外されたあと、突然行方不明となるが、山道でカエンタケを口にして倒れていた状態で登山客に発見され、MMTに搬送されるが、一命を取り留める。

鮎川山荘
鮎川篤史
演 - 石丸謙二郎
玲の祖父。山小屋のオーナー。

清水幹太(しみず かんた)
演 - 吉田健悟(第2話 - )
山小屋の小屋番。

丸山絵理子(まるやま えりこ)
演 - 工藤美桜(第2話 - )
山小屋の小屋番。山をこよなく愛してやまない。

鮎川山荘で7年ぶりに企画された登山ツアーを引率するが、雲行きが怪しくなり、避難した樹林帯で雷に打たれるも、一命を取り留める。

その他
小松真吾(こまつ しんご)
演 - 向井康二
焼き鳥屋「しんちゃん」店主。歩の幼馴染。バツイチ子持ちで息子の圭吾と離れて暮らす。

豪徳寺武
演 - 平山祐介
長野県消防防災航空隊の隊長。

村松聖子(むらまつ せいこ)
演 - 池津祥子
典子の養母。村松内科クリニック院長。

典子がMMTに入っていることは知らず、内科勤務であると思っていたが、加賀美から知らされたことで、後日周子の元を訪れる。そして、典子が麻酔科医として働いていることを知ると、それ以来MMTを潰そうと画策する。

村松誠一郎
演 - 画大(第3話 - )
聖子の夫。

シゲ / 小島茂
演 - 玉置孝匡
登山客。鮎川山荘の常連。
雷に打たれた絵理子が退院した後、彼女と同様に登山中に雷に打たれてMMTに搬送されるも一命を取り留める。

ゲン / 飯沼玄
演 - 兒玉宣勝
登山客。鮎川山荘の常連。

片瀬凛(かたせ りん)
演 - 冨手麻妙(第5話 - )
真吾の元妻。

片瀬圭吾(かたせ けいご)
演 - 湯田幸希(第5話 - )
真吾の息子。
不整脈を抱えているが歩の提案でカテーテル手術を受け、学童クラブの登山に歩と玲の帯同で参加するが、歩が捻挫した天野の対応で自身のもとを離れていた間に蜂に刺されてアナフィラキシーを起こす。

ゲスト
第1話
宇田伸一(うだ しんいち)〈68〉
演 - 螢雪次朗(第3話 - 第6話)
患者。妻の節子が8年前に亡くなり、登山だけが生きがい。心臓疾患(心サルコイドーシス)を抱えている。

節子が「宝石箱のようだった」とブログに生前書き残した夕暮れに照らされたテントサイトの景色を見るために歩の許可を得て赤松岳登山にチャレンジする。だが、熊に襲われて頭部に重傷を負った麻里子を背負って鮎川山荘まで下山したことで、心室頻拍を引き起こして死去する(第5話)。

宮本翔(みやもと かける)
演 - 時任勇気
歩の兄。医師を目指していたが、15年前、歩と登山中に遭難して亡くなっている。

患者
演 - 塚田美津代
リウマチの可能性を宮本から指摘される老婆。

医師
演 - 中野剛
宮本翔はいい医師になれますよと周子に話す大学病院の医師。

若い登山客
演 - 小日向春平(役名:大西)、久獅(役名:奥山)、室井響(役名:遠藤)、山岸綾佑(役名:梅本)、森航佑、小方蒼介
軽装で鞘ヶ岳に登ろうとして遭難する若者たち。

宇田節子
演 - 藤倉みのり(第5話写真出演)
宇田の8年前に亡くなった妻。山登りが趣味でいつも夫を誘っていたが、断られて1人で山に行っていた。

院内アナウンス
声 - 汾陽美樹(長野放送アナウンサー)(第2話 - 第5話)
信濃総合病院の院内アナウンス。

第2話
野口七海
演 - 西原亜希
登山客。息子とともに山頂へ向かう途中で崖下に滑落する。

野口大地
演 - 横山歩
母親の七海とともに遭難し、先に病院に搬送されたが、高地肺水腫を発症し危険な状態だった。

倉持健作
演 - おかやまはじめ(第3話)
1年前に落石事故で妻が死んだのは江森のせいだと怒鳴り込んできた男性。江守の判断ミスによる医療過誤であると判断して江守を訴訟するが、亘や江守の証言を聞き、最終的に訴訟を取り下げた。

倉持菜月(くらもち なつき)
演 - 舟木幸(第3話)
1年前の落石事故で遭難し、救助隊が到着した際にはまだ息があり、現場にいた江守の判断で赤のトリアージが貼られるが、激しい外傷を負っていたことでもう助からないと判断して黒に塗りつぶされたとされる女性。途中で一時的に意識が回復するものの死去する。

だが、亘の証言で菜月本人が赤から黒に塗り替えたことが明らかとなった。

飯塚亘(いいづか わたる)
演 - 森優理斗(第3話)
菜月らとともに山岳事故で遭難した男児。事故当時のことは江森から口止めされていたという。

ハルキ、ナオヤ
演 - 中江翼、諌山幸治
鮎川山荘に物資を運搬する業者の男性。

リョウ
演 - 岩城達也
野口親子の遭難現場に通りかかった登山客。

患者
演 - 中村早香
山荘の診療所の患者。血中酸素濃度が低く軽い高山病と診断された。

第3話
松田結衣(まつだ ゆい)
演 - 畦田ひとみ
安産祈願の神社がある車山高原を登山中に突然倒れた妊娠16週目(5か月)の妊婦。健作の娘。

一晩入院するが、ただの貧血であり、問題はないと判断されて経過観察することとなったが、なかば強引に健作に連れられて退院するが、妊娠17週目を迎えた際にも高熱と発疹の症状を起こして容態が悪化し、MMTに搬送される。

藤本美和
演 - 緒方ありさ
結衣と一緒に車山高原を登山していた友人。

今井
演 - 白川朝海
信濃総合病院の産婦人科医。

飯塚美枝子
演 - 松長ゆり子
飯塚亘の母親。

救助隊員
演 - 河野安郎(第4話)
7年前、雪山で遭難した鮎川玲を搬送した救助隊員。

理学療法士
演 - 辻京太
亘のリハビリを担当する。

武田一彦
演 - 小多田直樹
1年前の赤鳥落石事故で遭難した男性。トリアージは黄色。

折原美鈴(おりはら みすず)
演 - 中越典子(第4話・第7話・第10話)
7年前、玲とともに帯同した登山ツアーで遭難し雪崩に巻き込まれて亡くなった国際山岳医。周子の友人で、江森の婚約者だった。

第4話
患者
演 - 佐渡山順久
掛川が山の診療所で靴擦れと診断した登山客。

登山客
演 - 吉舎聖史
7年前、玲と美鈴が同行した登山ツアーの客。玲が登山ルートを間違え、低体温症の症状を訴える女性も出たためツアーが中止されそうになると、あとちょっとで山頂だからと指示を無視して登れる人たちのみで登山を続けようとした。

第5話
純家健一(すみいえ けんいち)
演 - 松尾諭(第6話・第9話 - 最終話)
病院にレスキューヘリ導入を目指す周子から協力を要請され、県の健康福祉部医療政策課から視察にやってきた職員。

だがMMTの活動には懐疑的で、歩が聡一の救助活動中に二次遭難に遭ったことから、県がMMTの活動自粛を通達したことを周子に伝える。

中林尚樹、中林麻里子
演 - 高島豪志、新原ミナミ
赤松岳に登山に訪れた夫婦。テントサイトで就寝中に熊による襲撃を受け、麻里子が頭部に重傷を負う。

医師
演 - 岩田知幸
市朗の認知症検査を行った脳神経内科医師。

医師
演 - 佐藤まんごろう
麻里子のオペを担当した信濃総合病院 脳外科医。

大学生
演 - 千本遼太、坪井楓侑、久保由乃
赤松岳のテントサイトで酒盛りしていた一行。

第6話
大牟田正吾
演 - 大滝明利
患者。週末に孫と登山する約束をしていたが、検査の結果、肺機能の数値が既定の水準を下回りかけているので許可できない、と歩より告げられる。だが、実際には基準を下回っておらず、万が一のことを考えて歩がついた嘘であった。後日、MMTに復帰した歩からそのことを謝罪され、安全な登山計画を立てることとなる。

加賀美(かがみ)
演 - 長野克弘
長野県内科医会 地域医療連携懇親会の幹事。

パフォーマー
演 - Mr.ポテト
信毎メディアガーデン前でバルーンアートをしていたパフォーマー。

第7話
長田拓
演 - 谷恭輔
妻と娘と出かける約束を反故にして、山へ写真を撮りにきたカメラマン。落石事故に巻き込まれ、岩に右脚が挟まれて脚の細胞が壊死し始めたため、歩たちによって右脚が切断され、MMTに搬送される。

長田瑠璃、長田唯那(おさだ ゆいな)
演 - 中島亜梨沙、静莉子
長田の妻と娘。

登山客
演 - 片桐伸直
山中で佇んでいる江森に「何かお探しですか?」と声をかける登山客。

麻酔科医、患者
演 - 牧佳子、朝井瞳子
典子が研修医時代に出会った医師と患者。麻酔科医が患者に掛けた言葉を聞き、典子は麻酔科医を目指した。

第8話
箱崎進、島田葵
演 - 若林拓也、市原茉莉
圭吾が参加した御覚山の学童登山の指導員。

天野道夫
演 - 堀丞
軽装で入山した御覚山登山者。右足を捻挫したため歩の治療を受ける。

道夫の仲間
演 - 三木崇史、藤田真澄、桜りん
御覚山山荘に道夫より先に到着していた。

児童たち
演 - 川田琥太郎、中島彩喜、築谷櫂
圭吾とともに学童登山に参加していた児童。休憩中にカブトムシ採集などをしていたが、男児のひとりが圭吾とともに蜂に刺され、アナフィラキシーを起こす。

第9話
丸川聡一(まるかわ そういち)
演 - 森準人
翔の同級生で、翔と歩の友人。週末に鮎川山荘経由での大宝岳への登山中に霧のせいで道に迷って遭難し、高山病と低体温症を併発したため、駆けつけた歩とともに下山し、豪徳寺たちによって救助される。

医師
演 - 杉林健生、末廣拓也
宮本の同僚医師。宮本の暴走で起きた事態について話をしている。

救助隊員
演 - 別紙慶一、滝山康平
遭難した丸川の救助に向かった救助隊員。

第10話
津山
演 - 針原滋
津山総合病院・医師。江森の恩師。

一ノ瀬孝太郎
演 - 飯田基祐(最終話)
長野県知事。蒼馬岳で起こった土砂崩れの被害者の救助に江守が向かい、現場で心不全を発症して倒れたことを受け、MMTの解散を周子に告げる。

救助隊員
演 - 村本明久、松原大貴
蒼馬岳の土砂崩れ現場に出動した松本広域消防局の救助隊員。

寺井美憂
演 - 芽衣子
長野県庁秘書課の職員。

秘書
演 - 寺田ムロラン(最終話)
長野県知事の秘書。

職員
演 - 田中貴裕(最終話)
長野県健康福祉部医療政策課の職員。純家の部下。

中継リポーター
演 - 毛織華澄(長野放送アナウンサー)
蒼馬岳で土砂崩れが起こり、登山者4人が行方不明になっている事故を現場からリポートする。

キャスター
演 - 小宮山瑞季(長野放送アナウンサー)
蒼馬岳土砂崩れ事故、行方不明者の登山者4人救出のニュースを伝える。

最終話
カズキ、ミワ
演 - 守山龍之介、重松りさ
登山していたカップル。カズキがケガをして休んでいたところ、山岳医療パトロールで通りかかった宮本歩が治療する。

隊員
演 - 河野マサユキ
長野県消防防災航空隊の隊員。周子からのヘリの出動要請を規則だからと一旦は拒絶する。

君島光輝

スタッフ 脚本 - 高橋悠也
音楽 - 林ゆうき
主題歌 - Official髭男dism「Sharon」(IRORI Records / PONY CANYON INC.)
監督 - 国本雅広、高橋貴司、保坂昭一
プロデューサー - 近藤匡(関西テレビ)、大城哲也(ジニアス)
制作協力 - ジニアス
制作著作 - 関西テレビ


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