各話あらすじ(2024年4月8日 - 6月10日)全10話
第1話 2024年4月8日「世界の終わりの始まり」
「音楽産業の30年」について取材を受けていた広重秋久は、質問に答える中で、ずっと目を背けていた29年前の“あの事件”と向き合うことになる。1995年3月20日、地下鉄サリン事件。成績優秀で品行方正な高校生だった秋久(高橋海人)は、人は簡単に死ぬということに衝撃を受ける。言いようのない感情を抱えていると、これまで縁のなかった同級生・鈴木翔太郎(中川大志)に突然呼び出され…。
第2話 2024年4月15日「法を疑え!決めるのは自分だ」
翔(中川大志)からチーム(仲間)へ誘われたものの、踏ん切りがつかない秋久(高橋海人)。マルコ(細田佳央太)がバイト先までやってきてチームへ勧誘するも、ためらう秋久。新学期になり2年生になると、不思議なことに、翔やマルコ、レオ(犬飼貴丈)、ドヨン(関口メンディー)ら全員と同じクラスになる。放課後、半強制的に身なりを整えられ、ポケベルを渡される。そんな秋久の元に、人生を変える大きな転機が訪れ…。
第3話 2024年4月22日「ダセェ大人になるな」
カリスマ的人気の雑誌『ストフリ』の撮影に参加することになった秋久(高橋海人)。初めてのことに戸惑いつつも、翔(中川大志)やマルコ(細田佳央太)、レオ(犬飼貴丈)、ドヨン(関口メンディー)らに支えられ撮影していた。撮影終了後、秋久はチームに入る決意を固める。セイラ(松本穂香)とともに翔の豪邸に招待された秋久は、セイラの暗い過去を聞く事になる。2人の関係性が気になる秋久は翔とまた勝負することになり…。
第4話 2024年4月29日「同じだけ背負う罪」
人気雑誌『ストフリ』で活躍する江戸橋学園の宝来(鈴木仁)と家で飲むことになった秋久(高橋海人)。家には、両親はおらずストフリを愛読している姉・淳子(桜井日奈子)1人。宝来が家に来たことで舞い上がった淳子の部屋に、宝来が入っていき…。秋久は様々な想いを1人抱えることになる。ある日、様子がおかしい秋久を心配したドヨン(関口メンディー)事情を聞き、翔たちは傷つけられた秋久のために反撃に出る…!
第5話 2024年5月6日「生涯忘れられない夏」
秋久(高橋海人)がセイラ(松本穂香)と歩いていると、渋谷を牛耳る実業家・牧野(三浦貴大)が声をかけてくる。秋久を無視してセイラと話す牧野に秋久が突っかかると、いきなり胸ぐらを掴まれる…。夏を迎え、翔(中川大志)たちチーム一同は“渋谷浄化作戦”と名付けたチーマー狩りを敢行する。それだけでは物足りない翔は、この夏を特別なものにするために、秋久にスペシャルイベントを考えるようお願いする。
第6話 2024年5月13日「選ぶべきだった正しい未来」
秋久(高橋海人)はセイラ(松本穂香)との一夜に後悔を抱きながらも、もう一度“みんなで”花火を見ることを約束する。渋谷で花火を打ち上げるという秋久の超ド級の提案は翔(中川大志)らにすぐ受け入れられる。早速、スポンサー集めや役所など“オトナたち”との交渉に奔走するが夏に間に合うはずもなく…。夏休み最終日、メケメケに集まったメンバーは、たったの4人。そんな中、翔が何者かに襲われてしまう…。
第7話 2024年5月20日「なんにもできない俺を怒れ」
中学時代に通っていた中国拳法に再入門した秋久(高橋海人)は、ある日、学校でセイラ(松本穂香)とばったり会ってしまう。あの日以来のセイラとの再会…。気まずい空気が流れるも、翔(中川大志)が襲われた原因は私にあるとセイラは告白する。翔を問いただすものの、誤魔化すだけで肝心なことは何も話さない…。秋久は思わずキレて飛び出してしまう。一方、牧野(三浦貴大)は宝来(鈴木仁)を通じて一儲けしようと画策する。
第8話 2024年5月27日「守り抜いた俺たちの希望」
牧野(三浦貴大)に絡まれていたセイラ(松本穂香)を翔(中川大志)が救い出し、手を引きながら走り出す。“牧野を潰す”翔はセイラのために覚悟を決めるも、セイラと向き合おうとしない。セイラは、はっきりしない翔を見兼ねて去っていく。一方、秋久(高橋海人)は、セイラの気持ちに気づきつつも応えない翔を許せず、激しくぶつかってしまう。殴り合いの末、翔は静かにセイラの過去を語り始める。
第9話 2024年6月3日「たどりつきたい未来」
秋久(高橋海人)と牧野(三浦貴大)の間に置かれた1つの銃。緊張感漂う中、銃を受け取らない秋久に牧野は銃口を向ける。思わず縮こまる秋久を見てからかう牧野は秋久をさらに気に入り、行きつけの料亭に連れていく。渋谷の新たな一面を知り驚く秋久。死んでいく渋谷を変えるために“お前と手を組みたい”そう語る牧野が、出会った頃の翔(中川大志)と重なった。そして秋久はセイラを守るために牧野にある勝負を持ちかける。
最終話 2024年6月10日「ツヨクイキヨウ」
渋谷の夜空に大きな花火が打ちあがる中、秋久(高橋海人)と翔(中川大志)は囚われていたマルコ(細田佳央太)、レオ(犬飼貴丈)、ドヨン(関口メンディー)と合流する。暴走族と激しい戦いを繰り広げる5人だったが、圧倒的な仲間数の差にだんだんと押され始める。“全員で花火を見る”という約束を糧に必死に対抗する5人。そこへ秋久を病院送りにした大黒が現れる。余裕の笑みを浮かべた大黒は地面に落ちた拳銃を拾い上げ…。
※ 第8話は北朝鮮のミサイル発射によるJアラート発令に伴い冒頭約13分が報道特番に差し替えられた。この影響でTVerによるリアルタイム配信でもその部分がカットされた。このため、テレビ東京は6月3日(日曜深夜)4:00 - 4:41に一部系列局と独立局の5局ネットで第8話の再放送を実施することを発表した[。
第8話の再放送実施局
テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、TVQ九州放送、びわ湖放送
原作概要
『95』は、早見和真による小説。2015年11月にKADOKAWAより単行本が刊行され、2018年2月には角川文庫から文庫本が刊行された。
ドラマ概要
早見和真の同名小説を高橋海人主演でドラマ化。1995年の渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生たちの姿を描く。カラオケ会社に勤める広重秋久は、ある取材で高校時代の話を聞かれ、29年前の記憶が蘇る。1995年、成績優秀な高校生だった秋久(高橋)は、地下鉄サリン事件をきっかけに人の死に直面し、動揺していた。
キャスト
広重秋久(ひろしげ あきひさ) / Q
演 - 橋海人
星城学院高校2年生。一般的な家庭に育ち、高校1年までは成績優秀だった。翔のチームに誘われる。
鈴木翔太郎(すずき しょうたろう) / 翔(しょう)
演 - 中川大志
星城学院高校生。祖父は政治家、父は大病院経営者、母はテレビのコメンテーターというセレブ一家。
岸セイラ(きし セイラ) / セイラ
演 - 松本穂香
星城学院高校生。翔、レオ、ドヨンと幼稚園からの幼馴染み。
丸山浩一(まるやま こういち) / マルコ
演 - 細田佳央太
星城学院高校生。実家は渋谷の丸山畳店。
堺怜王(さかい れお) / レオ
演 - 犬飼貴丈
星城学院高校生。父は暴力団幹部。
新川道永(しんかわ みちなが) / ドヨン
演 - 関口メンディー
星城学院高校生。小4の時に東京から神戸に引っ越していたが、阪神大震災後に東京に戻ってきた。
星城学院高校
お金持ちの子弟が多く通う、有名私立高校。
芹沢加奈(せりざわ かな)
演 - 浅川梨奈
カラオケ好きで恵理子とよく歌いに行っているコギャル。
甲原恵理子(こうはら えりこ)
演 - 工藤遥
加奈の友だちのコギャル。明るい性格で、フィルムカメラで写真をよく撮っている。
栗田健吾(くりた けんご)
演 - 井上瑞稀
なぜかQに強い憧れを持っている星学の後輩。
生徒
演 - 大友至恩、久世珠璃、吉村沙羅、森宮ゆず、蟻波りん、滝山康平、野二紀人
広重家
広重高志(ひろしげ たかし)
演 - 山中崇
秋久の父。普通の会社員。
広重悦子(ひろしげ えつこ)
演 - 紺野まひる
秋久の母。共働き。
広重淳子(ひろしげ じゅんこ)
演 - 桜井日奈子
秋久の1つ年上の姉。
その他
新城俊樹
演 - 渡邊圭祐
Qのバイト先のカラオケ店「カラオケトマト」の先輩。大学生。
宝来隼人
演 - 鈴木仁
Qと同学年の江戸橋学園生徒。人気ファッション雑誌「ストフリ」のカリスマモデル。
吉田竜次
演 - 夏生大湖
江戸橋学園生徒。
鈴木玲子
演 - 斉藤由貴
翔太郎の母親。
牧野博利
演 - 三浦貴大
渋谷を牛耳る実業家。
大黒
演 - 勝矢
武闘派暴走族・キューティーハニーの一員。
倉科(くらしな)
演 - 嶋田久作
翔の運転手。
殿内弥生(とのうち やよい)
演 - 新川優愛
人気ファッション雑誌「東京ストリートフリッパーズ」(略称:ストフリ)の編集者。
現在
広重秋久(ひろしげ あきひさ)〈45〉
演 - 安田顕
カラオケ会社の社員。結婚して7歳の娘がいる。新村から「音楽業界の歴史」の取材を受けるが、高校時代の「ストフリ」に掲載された自分たちの記事を見せられ、当時のことを訊ねられる。
新村萌香(にいむら もえか)
演 - 桜井ユキ
秋久を取材するライター。「音楽業界の歴史」を取材したいとのことだったが、実際は星城学院時代のQの話ばかり聞こうとする。
ゲスト
第1話
マスター
演 - カトウシンスケ(第2話・第3話・第5話 - 第9話)
翔のグループがたむろしている喫茶店 メケメケ のマスター。
サツキ
演 - 阿部凜(第2話)
会社員とホテルに入って行こうとする援交女子高生のコギャル。
第2話
店長
演 - 平原テツ
Qのバイト先のカラオケ店「カラオケトマト」の店長。
江戸橋学園生徒
演 - 桑畑亨成(第3話・第5話・第7話)、佐々木伶(第3話・第5話・第7話)
チーマー
演 - 吉川康太、橘春軌
援交オヤジ
演 - 藤井太一
サツキとホテルに入ろうとする会社員。
第4話
クラスメイト
演 - 上原あまね、蓬莱舞、熊野楓華、まるやそら
星城学院高校。
ニュースキャスター
声 - 立川周(テレビ東京アナウンサー)
第5話
男性
演 - 草野大成
チーマーにレッドウィングをカツアゲされる男性。
チーマー
演 - 村井良輔
渋谷でレッドウィングをカツアゲしていたチーマーの一人。
チーマー
演 - 佐久本宝
渋谷でマリファナを売りさばいていたチーマーの一人。翔たちの「渋谷浄化作戦」で駆逐される。
広重明日香(ひろしげ あすか)
声 - 三石琴乃
現在の広重秋久の妻。
広重梓月(ひろしげ しずき)
声 - 山中志笑
秋久の娘。
第6話
灰原、白井
演 - 池田彪馬(SUPER★DRAGON)(第7話・第9話・最終話)、岩本晟夢(第7話・第9話・最終話)
キューティーハニーのメンバー。
藤岡
演 - 猪塚健太
翔がイベントスポンサーの件を相談した先輩。
社長
演 - 藤田朋子
翔がイベントスポンサーを頼みに行った女性社長。
支配人
演 - 喜安浩平(第7話)
レオがイベントの相談に訪れた、父親の組が経営するクラブの支配人。
師匠
演 - 角田信朗(第7話)
Qが中学時代に通っていた中国拳法の師匠。再入門した。
医師
演 - ゆかわたかし(第7話)
キューティーハニーに襲われた翔が入院した病院の医師。
大使
演 - Mekdachi K
人脈を広げるためにと玲子が翔に会わせた大使。
第7話
担任教師
演 - 濱津隆之
星城学院高校のQたちの担任教師。
ボコられるサラリーマン
演 - 真野直樹
宝来たちの仕込みで美人局に遭うサラリーマン。
グッチー
演 - 瀬戸口祥侑
クラブ店員。
ナレーション
声 - 齋藤康弘(第9話)
渋谷公園通りを紹介するテレビ番組のナレーション。
レコード大賞の司会者(第9話)。
第8話
男性
演 - 新原泰佑
ドヨンたちから宝来の居場所を問い詰められる男性。
医師
演 - 神田朱未
生理不順の加奈を診察した婦人科医。
中島
演 - 稲川美紅
婦人科の看護師。
MIO
第9話
女将
演 - 和田光沙
牧野がQを連れて行った渋谷の料亭の女将。
星城学院生
演 - 橘花征志郎、瀬野一至、篠田一斗(第1話)、望月亮人、金子雅、住友沙来
廊下の掲示板に貼られたセイラのあられもない写真に大騒ぎする。
最終話
学生たち
演 - 菊池真幸、直樹春、中西瞬祐、平本りく、Romeo T
かつてのQたちを彷彿とさせる通りすがりの学生たち。
スタッフ
原作 - 早見和真「95」(角川文庫)
脚本 - 喜安浩平
監督 - 城定秀夫
音楽 - ゲイリー芦屋
主題歌 - King & Prince「moooove!!」(UNIVERSAL MUSIC)
チーフプロデューサー - 森田昇(テレビ東京)
プロデューサー - 倉地雄大(テレビ東京)、清家優輝(ファインエンターテイメント)
制作 - テレビ東京
制作協力 - ファインエンターテイメント
製作著作 - 「95」製作委員会
番組公式サイト
95 (小説) - Wikipedia