『おっさんずラブ』は、2016年からテレビ朝日系列において放送されているテレビドラマシリーズ。同年12月31日(30日深夜)に『年の瀬 変愛ドラマ第3夜』として単発放送された後、「土曜ナイトドラマ」枠で2018年に第1シリーズ、2019年に第2シリーズが放送された。
各話あらすじ(2024年1月5日 - 3月1日)全8話
第1話 2024年1月5日「I’ll be back!」
不動産会社の東京第二営業所で働く春田(田中圭)の元に、海外勤務をしていた牧(林遣都)が3年半ぶりに帰ってくる。新婚生活を始めた2人だが、春田は部長の武川(眞島秀和)から中途採用の和泉(井浦新)の指導を任され、昇進した牧は会食や資格取得の勉強で激務に追われていた。やがて、忙しさで擦れ違う2人は家事を巡りけんかに。ちず(内田理央)の提案で家事代行サービスを頼むと、黒澤(吉田鋼太郎)が家政夫としてやって来る。
第2話 2024年1月12日「渡る世間に武蔵あり」
待ちに待った新婚生活がスタートし、ウキウキ上機嫌の春田創一(田中圭)。牧凌太(林遣都)と一緒に朝ごはんを食べて、いざ出勤…と家を出ると、隣の家の前に“血だらけの男”が…。慌てて駆け寄ると、なんとその男は、転職してきた謎多き部下・和泉幸(井浦新)だった! 唖然とした春田が救急車を呼ぼうとした瞬間、和泉宅のドアから、ゆるーいテンションで現れたのは、謎の移動式おかかおむすび専門店の店主・六道菊之助(三浦翔平)。倒れている和泉を見てもまったく動じない菊之助は、「これは見なかったことに」と笑顔で春田に告げ、ひょいと和泉を抱きかかえて爽やかに家の中に入っていき…!?
第3話 2024年1月19日「昼顔の二人」 ※45分繰り下げ(翌0:00 - 1:00)
「相変わらずうるせえ唇だな」。 またも朝出勤時に、隣の家の前に“血まみれ”で倒れている部下・和泉幸(井浦新)を発見し、絶叫する春田創一(田中圭)。さらにあろうことか和泉は突然、春田の胸倉を掴み、キスをして、意識を失ってしまい…。 一方、その様子を目撃した人物がいた。自らの抑えがたい気持ちの正体は“姑”の感情だと理解し、これからは“愛息子・はるたん”と、その夫・牧(林遣都)の幸せを見守っていこうと決意したばかりの、家政夫・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)だ。
第4話 2024年1月26日「お尻を拭くまで帰れま10」
春田創一(田中圭)と牧凌太(林遣都)の家にやってきた、おとなりさんの和泉幸(井浦新)と六道菊之助(三浦翔平)。ボヤ騒ぎのお詫びに…と肉じゃがのおすそ分けを渡そうとしたその時、弾みで和泉のペンダントが弾け飛んでしまう。慌てて床に落ちたペンダントを拾いあげる春田、しかしその中には、≪春田と瓜二つの人物≫の弾ける笑顔の写真が…!
「え、俺ぇぇぇ…!? でもこんな写真撮ったっけ…!?」と、驚く春田に菊之助は、「それは春田さんではなく、秋斗です」と、意味深な言葉を残し、そのまま去って行く。いや、秋斗って誰やねん! そしてなぜ和泉は、春田のそっくりさんの写真を大切に持っているのか…!?
第5話 2024年2月2日「私を熱海に連れてって」
ひさびさに休みが重なった春田(田中圭)と牧(林遣都)は、ずっと行けていなかった“新婚旅行”の計画をたてはじめる! 仕事の関係で天空不動産にやってきたちず(内田理央)や同僚の栗林(金子大地)の影響を受け、行き先を≪熱海≫にしようと提案する牧。その話聞いていた家政夫・黒澤(吉田鋼太郎)はハッとする。
そう、実は先日商店街の福引会でまさかの一等賞「熱海旅行券」を当ててしまったのだ。一緒に行く人もいないし、トイレットペーパー1年分がよかったな…と孤独を感じていた黒澤は、「ぜひお使いください」と、2人に熱海ファミリー旅行券の目録を差し出す。春田は大喜びのままにうっかり、「部長も一緒に行きましょう!」と誘ってしまい…?
第6話 2024年2月9日「深紅のバレンタイン・ウェディング」
愛と涙と大乱闘の“新婚旅行”から数週間――。春田創一(田中圭)と牧凌太(林遣都)は、2月14日のバレンタインデーに行う≪結婚式≫の準備に追われていた。念願の結婚式を前にウキウキモードの春田だが、牧は仕事が多忙を極め毎日クタクタ…。春田はふと、ひとり空回りしているような寂しさを覚え始める。
迎えたウェディングプランナーとの打ち合せ当日。約束の時間になっても現れない牧から、会議が長引いているので先に向かってほしいと連絡が…。ため息をつきながら春田が歩き出すと、偶然にも家政夫の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)が通りかかり、なんと打ち合わせに付き添ってくれることに。後日、タキシードの試着日にも、牧は残業で遅刻し、「一生に一度の結婚式なのに…」としょんぼりする春田。仕事を応援したいという気持ちの一方で、結婚式に対する牧との温度差、はては日頃の価値観の違いまで実感し、徐々に春田はマリッジブルーになってゆき…。
第6話 2024年2月16日「君たちはどう生きるのかい」
結婚式を無事終えた春田創一(田中圭)と牧凌太(林遣都)。その裏で、ひとりトイレで、深紅の血を吐き出した黒澤武蔵(吉田鋼太郎)の存在には気づかぬまま――。
幸せいっぱいな気持ちをなんとか切り替えて、日常に戻り仕事に励む2人。そんな中、春田に1本の電話が掛かってくる。なんと荒井ちず(内田理央)が倒れたというのだ…! 早速、保育園にちずの息子・吾郎(佐藤大空)を迎えに行くことになる春田。一方、病院に付き添った牧と栗林歌麻呂(金子大地)は、ちずから兄・荒井鉄平(児嶋一哉)と舞香(伊藤修子)は、子どもたちを連れて初めての海外旅行中なので、絶対に連絡しないでほしいと頼まれる。倒れてなお無理しようとするちずを心配した春田と牧は、入院中は吾郎を預かることに…!
第7話 2024年2月23日「余命一か月の家政夫」
「余命一か月、ですか……?」
春田創一(田中圭)と牧凌太(林遣都)の結婚式の日、人知れず吐血した黒澤武蔵(吉田鋼太郎)が病院で告げられたのは、衝撃の真実だった――。
信じられない事態にぼう然とする武蔵だが、付き添いでやってきた元妻・栗林蝶子(大塚寧々)には、心配かけまいと笑顔を見せる。 そして帰宅後、“終活”について考え始めた武蔵は、“エンディングノート”を書き始め…。
最終話 2024年3月1日「WE ARE FAMILY !!」
「さようなら、はるたん――。」
余命1か月…そう宣告された黒澤武蔵(吉田鋼太郎)は命の終わりに際し、エンディングノートを記し、最期のホームパーティーで別れを告げ、愛しのはるたん(と牧)にビデオメッセージを送り…。
そしてついにタイムリミットは訪れた。
1か月後――。
真っ白な布団で、真っ白なパジャマで眠る武蔵。
しかしカッと目を開き、カーテンから美しい朝陽を浴び、健康的にも青汁をぐいっと煽り…、自分自身でも信じられないといった表情で、《余命1か月のはずの家政夫》は厳かに呟く。
「なぜだ?なぜ俺はこんなに…元気なんだ…?」
概要
田中圭、林遣都、吉田鋼太郎が再集結しておくる、2018年に同局で放送された“初代「おっさんずラブ」”の続編。アラフォーになったポンコツ会社員・春田創一(田中)と、春田と結ばれたドSな後輩・牧凌太(林)の夢の新婚生活を描く。幸せな日々の半面、多忙で家事がままならない春田と牧。そんな2人の新居に、早期退職して家事代行サービス会社に再就職した黒澤武蔵(吉田)が家政夫としてやって来て、5年前とは立場を変えたバトルを繰り広げる。
前作のレギュラー陣が全員続投するほか、井浦新と三浦翔平が新たに参戦。ぼんやりした春田の部下・和泉幸を井浦、和泉の同居人で移動式おむすび店の店主・六道菊之助を三浦が演じる。
ストーリー
モテない独身ポンコツ会社員・春田創一(田中圭)が、ピュアすぎる乙女心を隠し持つ上司・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、イケメンでドSな後輩・牧凌太(林遣都)から告白され、“本当の気持ち”に気付いた春田が牧にプロポーズしてから5年。春田は、シンガポール転勤から帰国した牧との“夢の新婚生活”を期待していた。
ところが、係長になった春田は自由な部下と完璧主義すぎる部長との間に挟まれて悩み、牧も本部の課長に昇進し、激務に追われていた。共働きで多忙な2人の生活はままならず、小さなことでけんかになってしまう日々。そんな折、会社を早期退職して行方不明になっていた黒澤が、家政夫として2人の新居にやって来る。
キャスト
田中圭 /春田創一 役
「天空不動産」東京第二営業所の係長。牧の夫。係長となり、完璧主義すぎる新しい部長・武川と自由な部下たちに挟まれる中間管理職として日々悩んでいる。海外転勤を経て帰国した牧と夢の新婚生活を期待していたが、共同生活の難しさや価値観の違いに直面。やがて“家族になるとは一体どういうことなのか?”という新たな課題に立ち向かうことに。
林遣都 /牧凌太 役
「天空不動産」ホテルリゾート本部の課長。春田の夫。シンガポール転勤から帰国し、課長に昇進。会食や出張と激務の中で、資格取得の勉強に励むなど悩みは尽きない。春田の存在が癒やしと支えになっていくが、春田が会社でスキンシップを求めてくるのは嫌。すべてにおいて素直になれず、勝手に1人で抱え込み突然爆発する癖は治らない。嫌いな言葉は「公私混同」と「泥酔」。
吉田鋼太郎 /黒澤武蔵 役
「ばしゃうまクリーンサービス」のユニコーン家政夫・兼エリア統括部長。かつては「天空不動産」東京第二営業所の部長を務めていたが、謎の早期退職を経て行方不明に。ある日突然、春田と牧の新居に家政夫として現れ、やがて牧へのねたみが噴出する。仕事では、家政夫としてのプロフェッショナルぶりから世界中からオファーが殺到しており、再び“部長”と呼ばれている。
井浦新 /和泉幸 役
「天空不動産」東京第二営業所に中途採用で入社した、春田の年上の部下。ぼんやりしており驚きのポンコツぶりを発揮したかと思えば、突如春田を見つめて涙をこぼしたりと情緒不安定な面も。秘密が多く、不思議でつかみづらい雰囲気だが、礼儀正しく、心優しく、ちょっと天然。春田と牧の新居の隣家で六道と同居している。趣味は弓道で、蝶子の運営する弓道場に出没しがち。
三浦翔平 /六道菊之助 役
移動式おかかおむすび専門店「おむすびごろりん」の店主。春田と牧の新居の隣の家で和泉と同居している。生真面目で硬派な男だが、とにかく謎が多い。店に来る女性たちからは「菊様」と呼ばれている。
スタッフ
脚本 - 徳尾浩司
音楽 - 河野伸
主題歌 - スキマスイッチ「Lovin' Song」(AUGUSTA RECORDS / UNIVERSAL SIGMA)
監督 - 瑠東東一郎、山本大輔、Yuki Saito
協力プロデューサー - 松野千鶴子(アズバーズ)
エグゼクティブプロデューサー - 三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー - 貴島彩理(テレビ朝日)、神馬由季(アズバーズ)
制作協力 - アズバーズ
制作著作 - テレビ朝日
番組公式サイト
おっさんずラブ - Wikipedia