各話あらすじ(2023年10月21日 - 12月16日)全9話
第1話 2023年10月21日「パラサイト不倫、開幕!」
田舎町のスーパーで働く捻木深愛(齊藤京子)は、毒親である母・捻木美幸(筒井真理子)に抑圧されながら育ったため自己肯定感が低く、自分には何の取り柄もないから、せめて人には優しくしたいという思いで、日々、一生懸命働いていた。そんな深愛には、スーパーで働くことに楽しみが…スーパーの店長・那須川夏生(吉沢悠)と不倫関係にあったのだ。
ある日、仕事の後にいつものようにラブホテルで一緒に過ごしていると、那須川から突然、ピアスをプレゼントされる。ピアスを開けていない深愛だったが、嬉しさのあまり帰宅後、自分でこっそりピアスを開ける。後日、そのことを知った那須川は戸惑っているようだったが、その直後、那須川から食事に誘われる。深愛は、初めて那須川と外でデートできることを喜ぶが…そこで突然、那須川から別れを告げられてしまう。理由は、妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)が病気を患ってしまったからで、深愛のせいではないというが、ショックを受ける深愛の耳にはそんな那須川の言葉は入らない。
それ以来、スーパーで那須川は深愛を避けるようにシフトをずらし、深愛が電話をしても留守電で話すこともできない。「私の何がダメだったんだろう」…ずっと考え続けていた深愛は、ある答えにたどり着く。「私は、やっぱり…店長と幸せになりたい」。やがて、そのまっすぐで純粋な深愛の思いが、ひとつの家庭を泥濘へと引きずり込むことに――!
第2話 2023年10月28日「暴走する純愛!店長宅に潜入大作戦!?」
自分が頑張って那須川夏生(吉沢悠)を苦しめているものを取り払ってあげたら、幸せになれるはず――その思いで動き始めた捻木深愛(齊藤京子)は、まずは那須川の状況を知るために日々、那須川のマンションへ通い、物陰からそっと見守り始める。その先には、那須川と自分の幸せな結婚生活まで待っていると思い込み、2人の間に生まれる子どもの名前まで考えるなど、叶わぬ妄想に思いを馳せては幸せを感じていた。
一方で、別れを告げられて以降、那須川にはスーパーでのシフトをずらされ直接会うことができていなかった。そこで、深愛はバイトの休みの日に買い物へ来たふりをしてスーパーを訪ねることに。深愛の姿を見た那須川は最初こそ慌てた様子を見せるが、その後、深愛を誘って車を走らせる。そこで那須川は深愛に別れを告げたことを謝り、病を患った妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)のことで大変だからという理由で、嫌いになったわけじゃないと今の気持ちを伝える。
さらに、「やっぱり深愛ちゃんがいないと、ダメだ…」と言葉を重ね、深愛は那須川が自分と同じ思いを抱いているのだと確信する。このことをきっかけに、那須川への思いがさらに高まった深愛は、ふみこの病気が良くなれば自分たちの関係が元に戻ると考え、ある行動に出ることに…!
第3話 2023年11月4日「サレ妻VS不倫相手 地獄のアンケート調査!?」
那須川夏生(吉沢悠)の妻・那須川ふみこ(戸田菜穂)の病を良くするためにどうすればいいか考えた捻木深愛(齊藤京子)は、自分の連絡先と共に「こころの悩み相談」と書いた自作のチラシを作って、毎日、那須川の家のポストに投函することに。ふみこの悩みを聞くことで、自分が解決してあげられるかもしれないと思ったからだ。
ところがその矢先、スーパーのアルバイト中に同僚が、那須川が病のふみこを支えて仲睦まじい様子だったという噂話を聞いた深愛は、わかってはいてもショックを受ける。ぼんやり考えながら歩いていると、気づけば深愛はふみこが通っているクリニックの前に立っていた。
そんな深愛に追い打ちをかけるように、偶然クリニックから出てくる那須川とふみこの姿を目撃してしまい、2人の絆の深さに自分が入る余地がないことを思い知らされる。打ちのめされた深愛はそれ以来どんどんやつれていき、那須川の顔を見るのも辛くなって、スーパーを辞めることに。
第4話 2023年11月11日「不倫相手に、不倫夫、父の不倫相手を愛する息子とサレ妻」 ※『サタデーステーション』(23:00 - 23:30)放送のため、30分繰り下げ(翌0:00 - 0:30)
存在もしない悩み相談の団体を名乗って、那須川ふみこ(戸田菜穂)に接触した捻木深愛(齊藤京子)。その数日後、ついにふみこからメールが届く。以来、ふみこは毎日メールをしてくるようになり、深愛はそれでふみこが元気になるならと、一生懸命に返信する。同時に、図書館に行ってはふみこの病に関する本を読み漁って勉強を始める。そして、那須川夏生(吉沢悠)と築く幸せな未来が近づいてきているようで、深愛は充実した気持ちに包まれる。
ふみこが少しずつ深愛に心を開き始めた頃、ふみこからトイレが詰まって困っているという電話が入り、駆けつけた深愛は初めて那須川の家に入れることに胸が高まる。事前に調べていた方法を見様見真似で駆使し、なんとかトイレを直した深愛は、この一件でますますふみこの信頼を得ただけでなく、ふみこの気持ちもどんどん前向きになっていく。そんな中、深愛から偶然ふみこから依頼を受けて個別にカウンセリングを行っていると聞かされた那須川は、最初こそ動揺するも、妻の体調が良くなってきていることに気づき、深愛に感謝する。
一方、深愛が那須川とキスしている場面を目撃してしまった那須川ハルキ(櫻井海音)は、那須川に浮気の事実を確認するが、シラを切られてしまう。そんなある日、深愛はふみこから夫と息子を紹介したいと自宅での食事会に誘われ…!ついに、一家が揃う那須川家へ深愛が足を踏み入れることに――!「泥濘の食卓」の幕が開けるのであった。
第5話 2023年11月18日「恋愛モンスターの逆襲!」
存在もしない悩み相談の団体を名乗って、那須川ふみこ(戸田菜穂)に接触した捻木深愛(齊藤京子)。その数日後、ついにふみこからメールが届く。以来、ふみこは毎日メールをしてくるようになり、深愛はそれでふみこが元気になるならと、一生懸命に返信する。同時に、図書館に行ってはふみこの病に関する本を読み漁って勉強を始める。そして、那須川夏生(吉沢悠)と築く幸せな未来が近づいてきているようで、深愛は充実した気持ちに包まれる。
ふみこが少しずつ深愛に心を開き始めた頃、ふみこからトイレが詰まって困っているという電話が入り、駆けつけた深愛は初めて那須川の家に入れることに胸が高まる。事前に調べていた方法を見様見真似で駆使し、なんとかトイレを直した深愛は、この一件でますますふみこの信頼を得ただけでなく、ふみこの気持ちもどんどん前向きになっていく。そんな中、深愛から偶然ふみこから依頼を受けて個別にカウンセリングを行っていると聞かされた那須川は、最初こそ動揺するも、妻の体調が良くなってきていることに気づき、深愛に感謝する。
一方、深愛が那須川とキスしている場面を目撃してしまった那須川ハルキ(櫻井海音)は、那須川に浮気の事実を確認するが、シラを切られてしまう。そんなある日、深愛はふみこから夫と息子を紹介したいと自宅での食事会に誘われ…!ついに、一家が揃う那須川家へ深愛が足を踏み入れることに――!「泥濘の食卓」の幕が開けるのであった。
第6話 2023年11月25日「禁断のカラオケデート!」
襲いかかってくる尾崎ちふゆ(原菜乃華)から捻木深愛(齊藤京子)を守るため、那須川ハルキ(櫻井海音)はちふゆを突き飛ばし、ちふゆは階段を転がり落ちてしまう。連絡を受け慌てて病院に駆けつけた那須川夏生(吉沢悠)に、ハルキは帰れと言うだけで何も事情を語らず…。
そんな中、頭に包帯、腕にギブスをしたちふゆが診察室から出てきて、自分が勝手に転んだだけだと明るく伝える。そんな3人の元へ、飲み物を買いに行っていた深愛が戻ってきて、那須川は驚く。深愛、那須川、ハルキの気まずい空気を感じたちふゆは、那須川と深愛が不倫していること、ハルキがそれを知りながら深愛を好きなことを確信。面白がって、深愛とハルキが2人で逃げようかと話していたのを自分が止めたと、那須川に言い出し、3人は凍り付く。
帰宅した深愛はハルキとのことを思い返し、ハルキが本気で自分と逃げようと訴えてきたことに戸惑い、混乱していた。なんで、私なんかと…? 一方、那須川も深愛のことを考えながら、深愛の純粋さに怖さを感じる。同時に、自分のある過去を思い出し…実は、那須川はある秘密を抱えていた。
第7話 2023年12月2日「店長の息子と混浴キス!?」
尾崎ちふゆ(原菜乃華)と一緒にいる那須川ハルキ(櫻井海音)に遭遇した捻木深愛(齊藤京子)は、ハルキの様子がおかしかったことが気になり、ちょうど夜勤で母・捻木美幸(筒井真理子)が不在にしていた自宅へ誘う。ハルキから、これまでちふゆとの間に何があったかを聞いた深愛はハルキに「私はハルキくんの味方だよ」と寄り添いながらも、内心はハルキを思うちふゆの気持ちにも共感していた…。
ハルキが泊って帰った後、美幸にバレないように深愛が慌てて部屋を片付けていたところ美幸が帰宅。掃除しようと思っていると伝える深愛に、美幸はついでに使っていない着物の処分を頼む。それは、かつて義理の母が使っていた着物で、美幸にとって辛い過去を思い起こさせるものだった――。まだ深愛が幼かった頃、夫の捻木正数(岩崎う大)の家族とこの家で暮らしていた美幸はこき使われ、皆と一緒に食卓を囲むこともなかった。
そんな中、家族に反発していた正数の妹・あかり(ヒコロヒー)が義父(モト冬樹)と大ゲンカし、家を出ることを決意。唯一、美幸の状況を理解するあかりだったが、そのあかりから最後に言われたあるひと言が心に引っかかっていた。
第8話 2023年12月9日「最終章!パラサイト不倫が全員にバレる!?」
捻木深愛(齊藤京子)から母・捻木美幸(筒井真理子)を幸せにしたいという強い思いを聞いた那須川ハルキ(櫻井海音)は、深愛へのより一層の思いが溢れ、父・那須川夏生(吉沢悠)と別れて欲しいと告げる。帰宅後、ハルキは那須川に不倫していることを詰め寄ると、那須川は開き直るうえに、ハルキを見下すように笑って深愛のことが好きなのか聞いてくる。ハルキは、そんな那須川に何も言い返せない自分に悔しさが込み上げ…。
一方、美幸が不在にする中、深愛のもとへ叔母のあかり(ヒコロヒー)が訪ねてくる。深愛が幼い頃に家を出て以来、深愛のことをずっと気にかけてきたあかりに、彼氏がいることを打ち明けた深愛は、一緒に喜んでくれることに嬉しさを感じる。さらに、深愛が美幸のことを案じていると、あかりからある言葉をかけられ、深愛の胸に強く響く。そんな2人が楽しい時間を過ごしている中、すぐ近くでは立ち尽くす人が――なんと帰宅していた美幸がそばで2人の会話を聞いていたのだ!
そんなことに全く気づかない深愛は、那須川とのデートに喜々として出かける。美容師のあかりにメイクや髪の毛のセットをしてもらった深愛は、嬉しさにドキドキしながら那須川に会うが、那須川はそれに気づきもせず、スーパーの従業員たちに不倫がバレてしまったかもしれないと動揺するばかり。まるで那須川は暗に深愛から別れを切り出すことを待っているようで…。そんな中、那須川に、ハルキが家に帰ってこないと取り乱した那須川ふみこ(戸田菜穂)から連絡が入り…!
最終話 2023年12月16日「1時間SP!パラサイト不倫…衝撃の結末」 ※30分拡大(23:30 - 翌0:30)
ついに那須川夏生(吉沢悠)の存在を捻木美幸(筒井真理子)に白状した捻木深愛(齊藤京子)は、どんな人か確かめると言う美幸に無理やりスーパーに連れ出される。深愛が恐怖に震える中、名札を見て那須川を見つけ出した美幸は、明らかに大きく年の離れた那須川に愕然。挨拶だけしてその場を去る美幸だったが、自宅に戻ると「私は許さない」と告げ、深愛を部屋に閉じ込める。
スーパーでの深愛と美幸のただならぬ様子に心配になった那須川は、深愛にメッセージを送るが一向に既読にならず…。疲れ果てて帰宅した那須川に追い打ちをかけるように、深愛と那須川の不倫を知った那須川ふみこ(戸田菜穂)から、那須川ハルキ(櫻井海音)を連れて家を出ていくと告げられ、那須川は狼狽する。
一方、尾崎ちふゆ(原菜乃華)は、学校でクラスメイトの様子がどこかいつもと違うことに違和感を覚える。さらに、突然、担任教師に呼び出され、以前レイプ未遂事件があった那須川ハルキとのことを聞かれる。ちふゆは笑顔で大丈夫だと伝えて去っていくが、その直後、実はハルキも担任に呼び出されており…!
原作概要
『泥濘の食卓』は、伊奈子による日本のWebコミック作品。コミックバンチとまんが王国による電子コミックレーベル『ututu』にて、2020年11月13日より連載を開始。2023年5月25日より、ピッコマに移籍して連載中。
概要
伊奈子の同名漫画を、連続ドラマ単独初主演となる日向坂46・齊藤京子を迎えて実写化。純粋すぎる主人公が、不倫相手、その息子、妻にまで近寄り、一つの家族をむしばんでいくパラサイト不倫を描く。齊藤は、毒親に育てられたことで自己肯定感が低いスーパーマーケットのアルバイト・捻木深愛を演じる。深愛は初めて自分を肯定してくれた店長に恋をし、不倫関係に。一度は別れを切り出されるも、その真っすぐな愛が度を越えていき、徐々に店長の家庭に寄生。やがてぬかるみへと引きずり込んでいく。
ストーリー
毒親に育てられたことで「自分には何の取りえもない」と思い込んでいる、自己肯定感の低いスーパーマーケットのアルバイト店員・捻木深愛(齊藤京子)。抑圧の強い母と2人で暮らす深愛は、初めて自分を肯定し、優しくしてくれた店長・那須川夏生(吉沢悠)に恋をして不倫関係に。
ところが、那須川の妻の病が悪化したことをきっかけに別れを切り出される。絶望のどん底に突き落とされた深愛だったが、「私はやっぱり、店長と幸せになりたい」と那須川を元気にするために、那須川の妻の病気を治そうととんでもない行動に出始める。やがてその行動はエスカレートしていき、深愛の純粋すぎる思いが那須川一家をむしばんでいく。
キャスト
捻木深愛(ねじき みあ)〈25〉
演 - 齊藤京子(日向坂46)
田舎町のスーパーマーケットで働くアルバイト店員。母親と2人暮らし。抑圧の強い母の下、常に否定されながら育てられたため、自己肯定感が低い。初めて自分のことを肯定し、優しくしてくれた店長を好きになり、不倫関係に。純粋な性格で、いちずに店長のことを愛し、何の取りえもない自分は、せめて人の役に立ちたい、人に優しくなりたいと思っている。
那須川夏生(なすかわ なつお)〈47〉
演 - 吉沢悠
深愛が働くスーパーマーケットの店長。イケメンで、女性には自然と優しく接する性格のためアルバイトの女性から人気があり、不倫関係になることもしばしば。自分に好意を向けてくれた深愛とも、いつしか深い関係になる。一方で、妻は大切な存在で、ずっと一緒にいたいと思っている。
那須川ハルキ(なすかわ ハルキ)〈16〉
演 - 櫻井海音
夏生の一人息子で、進学校に通う高校生。同じ学校に通う幼なじみ・ちふゆから一方的な愛情を向けられている。彼女が「ハルキが自分をレイプしようとした」といううそを広めたためにクラスで孤立し、不登校に。絶望の日々を送る中、スーパーマーケットで出会った深愛にひかれていく。
周辺人物
尾崎ちふゆ(おざき ちふゆ)〈16〉
演 - 原菜乃華
ハルキの幼なじみ。ハルキに異常なほどの愛情を抱き、彼を独占するために「ハルキが自分をレイプしようとした」といううそを広め、クラスで孤立させる。全く振り向いてくれないハルキにいら立ち、ストーキングや脅迫行為を加速させる。
那須川ふみこ(なすかわ ふみこ)〈48〉
演 - 戸田菜穂
夏生の妻。かつてはグラフィックデザイナーとして賞を受賞したこともあったが、結婚を機に退職。精神的に衰弱していき、自宅に引きこもるようになる。夫の不倫相手とも知らず近寄ってきた深愛に心を開き、少しずつ回復していく。
捻木美幸(ねじき みゆき)〈60〉
演 - 筒井真理子
深愛の母。夫亡き後、産婦人科で看護師をしながら深愛を育ててきた。いわゆる毒親で、門限を設定したり人格を否定したりと、深愛を抑圧する。
その他
児玉
演 - 未来
スーパーでの深愛の同僚。
中村
演 - 水嶋凜
スーパーでの深愛の同僚。
谷口
演 - 岩瀬洋志
ハルキの同級生。
スタッフ
原作 - 伊奈子『泥濘の食卓』(新潮社バンチコミックス刊)
脚本 - 倉光泰子、神田優、安里麻里
音楽 - 横山克
主題歌 - ヘッドフォンの中の世界「引き算の美学」(ユニバーサル ミュージック)
演出 - 安里麻里、角田恭弥
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー - 高崎壮太(テレビ朝日)、近藤多聞(C&Iエンタテインメント)
共同プロデューサー - 村山えりか(C&Iエンタテインメント)
制作協力 - C&Iエンタテインメント
制作著作 - テレビ朝日
番組公式サイト
泥濘の食卓 - Wikipedia