各話あらすじ(2023年10月20日 - 12月22日)全10話 平均視聴率 5.05%
第1話 2023年10月20日「お前の数学の才能は料理のためにある」 視聴率 5.5%
名門高校に通う数学の天才・岳(高橋文哉)は偉大な数学者を夢見ていたが、数学オリンピック選考会でライバルを前に挫折する。そんな折、岳が学食のアルバイトで賄いを作っていると、仕事の打ち合わせで来校した料理界のカリスマ・海(志尊淳)に声をかけられた。海は岳の計算され尽くした賄いのナポリタンに衝撃を受ける。一方、岳も海の作ったナポリタンに驚き…。
第2話 2023年10月27日「超難関二つ星フレンチに賄いで合格せよ」 視聴率 5.9%
岳は海のマンションに居候し、レストラン「K」での新人の賄い作りに挑むが、全スタッフから合格点をもらわなければならないルールがある。海はその期限を1週間に短縮する。蘭菜の忠告通り、厨房は想像を超える戦場で、洗い物が追いつかず孫六に手を借りる。岳は疲れ果てて帰宅し、海のマンションで掃除をしていた寧々から励ましの言葉をもらう。その何気ない一言をヒントに、意外な一品を作ることを思いつくが・・・。
第3話 2023年11月3日 「宿敵たちの重圧に勝て!涙の甘鯛ポワレ」 視聴率 5.3%
岳は「K」の一員として認められ、蘭菜が作った新メニューの試食をする。蘭菜は肉と魚介の組合せを見事に調和させる料理を作り出し、岳はそれを逆算して調理法や食材を当てる。海は臨時休業日の厨房を岳に任せ、サポート役に孫六を指名するが、孫六はまだ岳を認めておらず、名前すら教えていない。
翌日、岳は蘭菜のアイデアを使って大事な客への料理を作ろうとするが、思うような味にならない。原因は旨味のトラップだった。大事な客は岳の幼馴染で数学オリンピックのライバルだった武蔵神楽とその父・魏一だった。
第4話 2023年11月10日「世界一の美食家から最高評価を掴みとれ」 視聴率 5.4%
海は突然、コース料理の担当替えを宣言し、レストラン評論家の綿貫哲平の予約が入ったため、最高評価を得るために岳に前菜を、蘭菜にメインの肉料理を任せる。綿貫の来店は1週間後で、店の未来がかかった重要な仕事だが、岳は何を作ればいいかわからず途方に暮れる。
一方、蘭菜は着実に理想の味に肉料理を仕上げていく。しかし、実は蘭菜も誰にも言えない苦悩を抱えていたことが判明し、岳はプロと素人の料理の違いを問われる。
第5話 2023年11月17日「母の店は奪われた…時代を変える一皿を作り出せ」 視聴率 5.0%
蘭菜(小芝風花)の母・桜(釈由美子)は、3年前に海(志尊 淳)に店を奪われたことが原因で体と心が壊れてしまった――。衝撃を受ける岳(高橋文哉)たちに、蘭菜は自分が料理人として海を越えることが母の店を返してもらう条件だったと話す。
海から厨房の花形である肉料理担当を命じられた蘭菜は「母の店を返して」と海に迫るが、海はそんな彼女に「決定的に欠けているものがある」と冷たく言い放つばかりか、店から追い出してしまう。
その頃、西門(及川光博)は淡島(高橋光臣)と渋谷(仲村トオル)を訪ね、レストラン「K」に関するある提案を持ち掛けていた。さらに、一人になった蘭菜にも密かに接近する西門…。
第6話 2023年11月24日「仲間を倒してこの店の頂点に立て」 視聴率 4.5%
岳(高橋文哉)は店のナンバー2であるスーシェフ・布袋(細田善彦)の有能さを魚見(白石聖)に話しながら、自分は布袋を超える料理人にならなければ海(志尊 淳)と二人で料理の道を極められないのだと今更ながら気づく。
そんなある日、レストラン「K」が超高級ホテルのパーティー料理を監修することに。
海はその代表シェフを自分と布袋を除くコンペで決めると言う。勝てばシェフの名を売る大きなチャンスだが、勝ち負けが嫌いな岳は気が重い。
尊敬する布袋からの一言をヒントに、驚愕の一品づくりに挑むが…。
そんな中、家に帰ってこない海をスーパーで見かけ、尾行した岳がたどり着いたところには、密会を重ねる渋谷(仲村トオル)と淡島(高橋光臣)の姿が。
そしてやがて迎えたコンペ当日。競争嫌いな岳が作った料理は・・・?
第7話 2023年12月1日「完璧を、トラウマを、神を超えろ」 視聴率 5.2%
超高級ホテルで行われるパーティーのコース料理のコンペに勝った岳(高橋文哉)は、レストラン「K」を代表してフルコースをまとめ上げることに。
しかしこのパーティーは数学界で権威ある楠瀬正美賞の受賞パーティー。かつて数学オリンピックで圧倒的な才能の差を見せつけられ、トラウマ的存在である広瀬(細田佳央太)が、この賞の受賞者であることを知り、岳はとてつもないプレッシャーを感じていた。
パーティーを1週間後に控えたある日、なんと広瀬は「K」の厨房に突然押しかけてくる。その日の営業終了後、岳は海(志尊 淳)に促され、広瀬との関係や数学者の夢を諦めた理由をみんなに話す。
それを機に厨房に生まれる一体感。海は「みんなを統率して、完璧を超えろ」と岳に指示を出す。
一方、渋谷(仲村トオル)や淡島(高橋光臣)と密会を重ねていた海は残酷な現実を突きつけられていて…。
第8話 2023年12月8日「孤高」 視聴率 4.9%
パリでの出店準備を理由に、海(志尊 淳)はレストラン「K」の料理長をしばらく岳(高橋文哉)に託し、突然いなくなった。
給仕長の寧々(宮澤エマ)もなぜか出勤してこない。
さらに、蘭菜(小芝風花)もしばらく休みを取りたいと言い出す。
残ったスタッフたちは海、蘭菜、寧々の3人が不在の状態で店を回すことになる。
しかも、海の残した書き置き、そして「K」のスタッフの総意で、なんと料理長(シェフ・ド・キュイジーヌ)を岳が務めることに……
海から引き継いだ「K」を守るには様々な困難が待ち受けていて……
第9話 2023年12月15日「遂に未来編突入!崩壊する絆…消えた海の行方」 視聴率 4.5%
岳(高橋文哉)が海(志尊 淳)から店を引き継いで1年。
岳は料理の真理に近づくため一切の妥協を許さないシェフになり、蘭菜(小芝風花)たち仲間は心身ともに疲弊していた。
その日、ナッツアレルギーの客が来店し、急きょメインの料理を変更することに。
しかし、岳はアレルギーの客だけでなくすべての客のメインを変更すると言い、完璧なフルコースにするために前菜やスープ、魚料理までも1から考え直すと言い出して……
最終話 2023年12月22日「二人が目指した真理の扉」 視聴率 4.3%
岳(高橋文哉)の力を借りて料理の世界に戻ることを決意した海(志尊 淳)。
しかし、海にとっての師匠であり神である渋谷(仲村トオル)はそれを認めようとしない。
渋谷は2人の料理を食べに翌日「K」へ行くと宣言し、それが真理の扉を開くものでなければ、二度と料理はするなと海に約束をさせる。
急いで渋谷に挑むための準備を始めようとする岳と海だったが、そこに蘭菜(小芝風花)が現れ、「ここで岳に料理はさせない」と言い放つ……
さらに海の体調にもやはり異変が訪れて……
原作概要
『フェルマーの料理』(フェルマーのりょうり)は、小林有吾による日本の漫画作品。『月刊少年マガジン』(講談社)にて、2018年10月号から不定期連載中。
ドラマ概要
小林有吾による同名漫画を、高橋文哉と志尊淳のダブル主演で連続ドラマ化。数学者を志すもその道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)と、謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)が出会い、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく青春ストーリー。海が経営する新進気鋭の超一流レストラン「K」で、世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨し、“料理の真理の扉”を開くべく、料理×数学で前人未到の世界に挑んでいく。
「K」で岳と海と共に働く店唯一の女性シェフ・赤松蘭菜に小芝風花、料理界の伝説のシェフ・渋谷克洋に仲村トオルが扮するほか、板垣李光人、白石聖、宮澤エマらが出演する。
ストーリー
数学に人生をささげてきた数学少年・北田岳(高橋文哉)は、裕福な家庭ではなかったものの、数学で優秀な成績を収め、特待生として名門校に通っていた。しかし、高校3年生で挑んだ数学オリンピック選考会でライバルの実力を目の当たりにし、数学者の道を挫折。そんな時、シェフ・朝倉海(志尊淳)と出会い、料理の才能を見いだされる。
海は東京にある二つ星レストラン「K」のオーナーシェフで、幼い頃から料理人になるべく育てられ、史上最年少で星を獲得した若き料理界のカリスマ。岳の才能に目をつけた海は、彼をすさまじいスピードで成長させ、“料理の真理の扉”を開くべく、料理×数学で前人未到の世界に挑んでいく。
キャスト
北田岳(きただ がく)
演 - 高橋文哉(幼少期:黒木将盛)
数学に魅了され、数学に人生を捧げてきた数学少年。国際数学オリンピックの日本代表選考合宿でライバルの実力を目の当たりにし、数学者になる夢を諦める。朝倉海との出会いを機に料理の道へ進むことを決意する。東京大学理科一類に合格するも入学を辞退し、朝倉海がオーナーシェフを務めるレストラン「K」で見習い料理人になる。第二話ではスタッフ全員から合格点をもらい正式に「K」の一員となる。
朝倉海(あさくら かい)
演 - 志尊淳(幼少期:森島律斗)
都内にある二つ星レストラン「K」のオーナーシェフ。史上最年少で星を獲得した若き天才シェフ。
K
海がオーナーシェフを務める都内の二つ星レストラン。
赤松蘭菜(あかまつ らんな)
演 - 小芝風花(幼少期:浦上双葉、少女期:柴田みこと)
部門シェフ。「K」で働く部門シェフで唯一の女性。前菜を担当。思ったままを口にする素直でクールな性格。
乾孫六(いぬい まごろく)
演 - 板垣李光人
コミ(調理師)。
王明剣(ワン ミンジェン)
演 - 朝井大智
部門シェフ。スープ担当。中国出身。
ダビド・サロ・ペーニャ
演 - フェルナンデス直行
部門シェフ。魚料理担当。スペイン出身。
ジャン・ジョルダン
演 - ジュア
部門シェフ。デセール担当。フランス出身。ドラマオリジナルキャラクター。
黒崎麗子(くろさき れいこ)
演 - 井頭愛海
給仕。フランス語が得意で、ワインにも精通している。
アネット・バルトリ
演 - 八木アリサ
給仕。フランス出身。ワインに関する資格を保有している。
鳥越円(とりごえ まどか)
演 - 木田佳介
給仕。様々なフランス料理関係の資格を保有している。
布袋勝也(ほてい かつや)
演 - 細田善彦
スーシェフ(副料理長)。
福田寧々(ふくだ ねね)
演 - 宮澤エマ
給仕長。料理以外の仕事を完璧にこなす。
周辺人物
魚見亜由(うおみ あゆ)
演 - 白石聖
岳の高校の同級生(岳は特別進学科、亜由はスポーツ科)。学園内にある食堂でアルバイトをしている時に岳と知り合った。口調は乱暴だが面倒見のよい性格。高校卒業後は東京の大学に水泳のスポーツ推薦で進学した。
武蔵神楽(むさし かぐら)
演 - 久保田紗友(幼少期:安藤セナ)(第1話・第3話・第5話・第7話・最終話)
岳の幼馴染。衆議院議員・武蔵魏一の娘。国際数学オリンピックの金メダリスト。
広瀬一太郎(ひろせ いちたろう)
演 - 細田佳央太(第1話・第6話 - 第8話)
岳のライバル。岳が数学者になる夢を諦めるきっかけとなった存在。国際数学オリンピックで最高得点を獲得した金メダリスト。
西門景勝(さいもん かげかつ)
演 - 及川光博(第1話・第5話・第8話・最終話)
岳が通う高校「私立ヴェルス学園」の理事長であり実業家や美食家としての顔も持つ。自分の意向に沿わない言動を行う者に対しては、自身の立場や権力を利用して相手を徹底的に追い詰める冷酷な人物。
特待生の岳の才能を買っていたが、岳に“裏切られた”として退学処分を下し、更には奨学金の即時返納を要求する。数日後、レストラン「K」で自らが主催するパーティーでメイン料理として出されたナポリタンを食して絶賛するが、それを作ったのが岳だと知り動揺する。海の策略によって自身がパーティーに招待した客たちの前で岳を称賛しなければならない状況に立たされ、最終的には岳の退学処分と奨学金の返納を取り消す。「私立ヴェルス学園」の卒業式では、壇上に上がった岳に卒業証書を渡しながらも、彼への皮肉を小声で呟いていた。
3年前、蘭菜の母である桜が経営していたレストラン「オルス」の一帯における再開発計画に伴う立ち退き交渉を断られると、グルメ番組で「オルス」と桜を批判する発言を行い、彼女を精神的に追い込んだ。
武蔵魏一(むさし ぎいち)
演 - 堀部圭亮(第1話・第3話・第8話)
政治家。西門が主催するパーティーに参加する。第3話では、娘の神楽と共に「K」を訪れる。
北田勲(きただ いさお)
演 - 宇梶剛士
岳の父親。「北田バイシクル」を経営。息子を男手ひとつで育て上げる。
淡島優作(あわしま ゆうさく)
演 - 高橋光臣
服についたソースを洗い落とす手間を省くためディナーのたびに上半身裸になる謎の男。ドラマのオリジナルキャラクター。
渋谷克洋(しぶや かつひろ)
演 - 仲村トオル
料理界の伝説のシェフ。原作でも一瞬登場している描写がある。
赤松桜
演 - 釈由美子(第4話 - )
蘭菜の母。かつては青山で「or&ce」(オルス)という店を構えていたシェフだった。現在は留学経験を生かしフランス語の翻訳の仕事をしている。
3年前、とある業者の男性から「オルス」や周辺地域での再開発に伴う立ち退きの要求を断るが、その男性に同伴していた西門が、後日グルメ番組で「"オーナーシェフが女性である"ことを隠して営業している」などと批判的なコメントをしたことで客足が遠のき開店休業状態に追い込まれる。
やがて店を訪ねてきた海から「オルス」の買収と蘭菜のスカウトを持ち掛けられた際、「あなたが作った料理も、彼女(蘭菜)が作った野菜も美味しかった」「蘭菜が一流の料理人に成長するまで、(自分を)"母親の店を奪った憎まれ役"でいさせて欲しい」と頼まれ、「オルス」と蘭菜を海に託していた。
ゲスト
第1話
北田凪
演 - 知花くらら
岳の母。故人。
校長、教頭
演 - 中西茂樹、那須晃行(なすなかにし)
「私立ヴェルス学園」の校長と教頭。
パーティの客
演 - 今藤洋子(役名:桜井聖恵)(第8話)、須間一也、高田健一、牧佳子
レストラン「K」で行われた西門が主催するパーティーに招かれた客。岳が作ったナポリタンに魅了された。
客
演 - 畠山明子
岳の実家の自転車屋「北田バイシクル」に訪れた客。
第2話
女性
演 - メーガン花子
海宅のソファーで寝ていた女性。
第3話
サラリーマン
演 - 大矢三四郎、初鹿史弥
居合わせたカフェで亜由に手を振る東京のサラリーマン。
ナレーター
声 - 上村彩子(TBSアナウンサー)
神楽が出演したテレビ番組「気になる! やばい天才さん」のナレーター。
第4話
綿貫哲平
演 - 早乙女太一
国内外で強い影響力を持つレストランレビュアー。
店主
演 - 酒井貴士(ザ・マミィ)
蘭菜と岳が「あんかけ焼きそば」を頼んだ中華料理店「さかまる」の店主。
給仕
演 - 齊藤英里(第5話)
赤松桜がシェフだった店「オルス」のホール担当。客がシェフに挨拶をしたいとの旨を伝えたが、断ってくれと桜に言われる。
客
演 - 西野大作
かつて蘭菜が働いた店の客。「女性がプロの料理人に向いてないのは、生物学的に言って仕方のないこと」などと偏見を述べる。
第5話
業者
演 - 越川みつお
桜がかつて経営していた店「オルス」一帯に再開発計画があると、西門景勝と共に立ち退き交渉に来た男性。
客
演 - 石垣直(最終話)、花野麻子(最終話)
蘭菜が去った後の「K」を訪れた客。蘭菜の代わりに海が担当した仔羊料理を絶賛する。
第6話
支配人
演 - 山中良弘
Kがパーティ料理監修を任された楠瀬正美賞授賞式が行われるザ・カハラホテルの支配人。
第7話
コーチ
演 - 山口知紗
亜由にオーストラリアへの水泳留学を薦める。
第8話
南条剛、滝沢紗代
演 - 河野安郎、平野舞
レストラン「K」のスポンサーたち。海がいたから資金援助してきたと話すが、岳の新感覚の料理も認め、もう少しサポートを続けると約束する。
第9話
病院スタッフ
演 - 阿岐之将一
事故で頭を怪我して入院した北田勲を担当する。
最終話
客
演 - 梅木若菜、奥田啓太、岩田芽依、岡矢マツ木、奥山昇陽、森脇柊哉
蘭菜がオーナーシェフとなった「K」の客。
スタッフ
原作 - 小林有吾『フェルマーの料理』(講談社『月刊少年マガジン』連載)
脚本 - 渡辺雄介、三浦希紗
音楽 - 木村秀彬
主題歌 - 10-FEET「Re方程式」(ユニバーサル ミュージック)
料理監修 - 田村浩二、服部栄養専門学校 服部幸應
料理指導 - 関口智幸、小高勇介、幸田健太郎、木下雄介
サービス監修 - 森島孝文、岡田宙
監修効力 - 加藤基(講談社)
数学監修 - 根上生也、渋川祥子、中川敦夫
数学オリンピック監修 - 公益財団法人数学オリンピック財団
医療監修 - 浅利靖
フランス語監修 - フリーウェーブ
演出 - 石井康晴、平野俊一、大内舞子
プロデューサー - 中西真央
製作著作 - TBS
番組公式サイト
フェルマーの料理 - Wikipedia