一円(橋本環奈)は、警察庁長官官房長・榊山慎一郎(福井晶一)の肝いりで、本庁から特別会計係として万町署警務課に派遣された警察官。懸念される警察の財政破綻を回避すべく、所轄署の経費削減の特命を背負い、刑事たちの捜査費を監督する任務を与えられる。
万町署で経費削減の対象となったのは、かねてから捜査費の使い方を問題視されていた刑事課。円の着任とともに捜査費20%カットを命じられるが、強行犯係係長の湯川哲郎(沢村一樹)はこれに猛反発。器物破損による補修費、いかがわしい情報屋との交流費、むやみに使われる車両費など、湯川は多額の出費を生み出す張本人だったが、本人はそれらすべてが捜査のための必要経費だと言い張る。
ところが円は、そんな湯川の言い分などお構いなしで、上司の須賀安吾(佐藤二朗)が用意していた刑事課の捜査雑費を今月から20%カットすると明言。当然、湯川は激怒し、シングルマザーの刑事・藤堂さゆり(松本まりか)らほかの刑事たちも大ブーイング。そして、「現場を知りもしないくせに」と怒りの矛先が円に向かった直後、管内で変死体が発見されたとの通報が入る。
遺体で発見されたのは、近隣の大学で講師を務める男性。早速、湯川たちは捜査を始めるが、そこにはなぜか円の姿も。実は、刑事に憧れて警察官を志したものの、ある理由から刑事課への配属がかなわなかった円は、ひそかに捜査に興味があり、「現場のお金の使い方を勉強する」という名目で湯川についてきたのだ。そして後日、偶然居合わせた捜査会議で、円は被害者の財布の中身にある違和感を覚えて…。
第2話 2023年10月23日「時は金なり!刑事の残業代を削減せよ!」
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