各話あらすじ(2023年8月6日 - 10月8日)全9話
第1話 2023年8月6日「死にたがる彼女を1000回救う」
カーテンが閉め切られた部屋で、ボサボサ髪、スウェットとTシャツ姿の女性が、無表情にゲームをしている。彼女は黒目すい(飯豊まりえ)27歳。漫画家の父・丈治(陣内孝則)と二人で暮らす、10年間ほぼ引きこもりの家事手伝い。
ある日、丈治に連載の打ち切りが告げられる。編集担当の来栖久美(シシド・カフカ)から、作画はいいが、話が絶望的につまらない、センスが古いと酷評されたが、丈治は生活のために「なんでもやります」とすがりつく。来栖は丈治に、大ベストセラー作家の公文竜炎(溝端淳平)が原作を書き、丈治が作画を担当する、異色のコラボ作品を提案する。公文からの条件はただひとつ、すいを主人公のモデルにすることだった。公文の狙いとは一体何なのか!?
そんな時、すいの元に高校時代の同窓会の案内が届く。実は…引きこもりになった原因は高校時代に引き起こしたバイク事故にあった。トラウマだらけの思い出に苦悩するすいに、公文は同窓会へ出席するよう説得するのだが…
第2話 2023年8月13日「カリスマの美しい彼は」
10年間“コモリビト(引きこもり)”だった黒目すい(飯豊まりえ)は、同窓会が開催されているホテルに到着後、化粧室の個室に閉じこもる。勇気を出して化粧室から出たが、同窓会はすでに終了していた。
情けない自分に落ち込みながら歩いていると、二次会のカラオケ店から出てきた元サッカー部の江田悠馬(井上祐貴)に呼び止められる。動揺したすいは、人気小説家・公文竜炎(溝端淳平)から教えられた、会話に困ったときに使える魔法の言葉「ナンウマ?」という言葉を投げかける。
10年ぶりの再会を果たし、連絡先も交換。長らく引きこもり生活を送っていた娘の勇気ある行動に父親の丈治(陣内孝則)は感動するが、すいをモデルに物語を紡ぐ公文は、「高校時代に淡い思いを通わせていたすいと悠馬の10年越しの再会は物語としてはありきたりで退屈だ」として10年前に共にバイク事故を起こしたサッカー部のエース・雨宮純平(YU)との話を提供してほしいとすいに伝える。
するとバイク事故の記憶がフラッシュバックし、過呼吸で震え出してしまうすい。黒目丈治(陣内孝則)は娘を苦しめる公文に怒りを爆発させるのだが、実は公文には、ある秘策があった…
第3話 2023年8月20日「匂わせ彼女は大親友」
サッカー部のエース雨宮純平(YU)は生きていた!?悠馬(井上祐貴)をはじめフットサルコートで高校時代のサッカー部メンバー達と10年ぶりに再会した黒目すい(飯豊まりえ)。過去のわだかまりを少しずつ解消し、笑顔が戻ってきたすいの元に1本の電話が…!?「もしもし、私、誰だか分かる?」それは、サッカー部時代のマネージャー仲間で親友の瑞貴(若月佑美)だった。すいは、瑞貴からの電話を受けて、10年ぶりに会う約束をする。高校時代…瑞貴とすいは、悠馬から告白されるまでお互いに抜け駆けはなし、という約束を交わした仲だった。
そして10年ぶりに再会した喫茶店で、瑞貴から2年前に悠馬と結婚したことを打ち明けられた、すいは思わず「ナンウマ?」と切り返す始末。その様子を盗み見していた小説家の公文竜炎(溝端淳平)は、悠馬の結婚に、あまりショックを受けていない様子のすいに、「理解できない!ヒロイン像がつかめなくなった」と困惑する。
そして悠馬にうっかり「彼氏がいる」と言ってしまったすいは、瑞貴から、すいの彼氏を呼んで4人で食事をしようと誘われる。困ったすいは公文に彼氏役を演じて欲しいと頼むのだが…
※2023年8月27日は『2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップ 1次ラウンド 日本 × フィンランド』中継(21:10 - 22:54)のため休止。
第4話 2023年9月3日「サイコパスな彼女の恋は」
10年ぶりに再会したサッカー部の仲間・江田悠馬(井上祐貴)・瑞貴(若月佑美)・雨宮純平(YU)とディナーにやってきた黒目すい(飯豊まりえ)だったが、過去のトラウマを思い出し、過呼吸で倒れ込んでしまう。そんなときに救世主として現れたのは、すいの彼氏を装った公文竜炎(溝端淳平)だった。公文は、ペンネームではない実名・三島公平を名乗り、ディナーに参加。すいも平静を取り戻す。
さらに純平が実は…とある人物をディナーに招待していた。やってきたのは、すい・瑞貴と一緒にサッカー部のマネージャーを務めていた橋爪リリ子(片山友希)だった。一風変わった存在感を放つリリ子は高校時代、雨宮純平(YU)の事を追いかけ続ける、自他ともに認めるストーカー。現在も純平の秘書として働いている。6人の会食は和やかにお開きに。
すいは楽しい時間と人生で初めて味わうお酒に、心地よく泥酔してしまう。そしてリリ子のキャラクターに興味を抱いた公文は後日、純平の不在を狙ってリリ子に会いに行くのだが、そこでリリ子から10年前のバイク事故に関する衝撃の事実を告白される。一方その頃、悠馬は、妻の瑞貴が浮気をしているかもしれないと、すい・純平に相談するのだが…
10年ぶりに再会した彼らの平穏な生活は、徐々に崩れ始めていく。
第5話 2023年9月10日「優しい人が傷つく世界線」 ※『ポツンと一軒家2時間SP』放送のため1時間繰り下げ(23:00 - 23:54)
撮影スタジオで、来栖芽衣(早見あかり)が間断なくシャッターを切っている。彼女の視線の先にいるのは、黒目すい(飯豊まりえ)。芽衣の提案で、雑誌の読者モデルを始めたすいは、引きこもり生活とは打って変わって、表舞台でどんどん輝いていくのであったが、公文竜炎(溝端淳平)は、何故かすいを避けている様子。
何かマズい事でもしたのかと自らを責めるすいに、漫画家の父・丈治(陣内孝則)は、それは「好き避け」の症状だと説明する。つまりクリエイターである公文が物語のヒロインであるすいに疑似恋愛しているというのだが…
そんな中、公文のマンションに、すい、丈治、来栖久美(シシド・カフカ)、芽衣といういつもの顔ぶれが集まり、物語の今後に関しての打ち合わせが行われようとしていた。そこへスペシャルゲストとして、橋爪リリ子(片山友希)がサプライズで現れる。公文に「例の話」をと促されたリリ子は「10年前のバイク事故の原因は私なの」と衝撃の事実を告白し始める。
10年前…自他共に認める純平のストーカーであったリリ子は、純平がすいに想いを寄せている事へ納得が出来ず、2人の恋路を邪魔するため、とある人物を脅し、その人物を使って、純平のバイクに細工をさせようと試みるのだが…
10年前に一体何が起きていたのか!?衝撃の事実が次々と明らかとなる!
第6話 2023年9月17日「オレンジウィッグの堕天使」
すい(飯豊まりえ)を主人公にした公文竜炎(溝端淳平)と黒目丈治(陣内孝則)のコラボ漫画は大好評で売り上げも上々。アニメ化・グッズ化も現実味を帯びてきた。喜ぶ一同に、すいが「実は…純平に温泉に誘われた」と報告。聞けば2人きりではなく悠馬(井上祐貴)瑞貴(若月佑美)リリ子(片山友希)健人(濱正悟)サッカー部の仲間たち全員が集まるという。実は…それは公文が純平に指示したことで、何も知らない6人はサッカー部時代の合宿で訪れた思い出の海へ向かう。
するとそこにいたのは…来栖芽衣(早見あかり)を連れて待ち構えていた公文の姿だった。すい(飯豊まりえ)が引きこもりになるキッカケとなった高校時代のバイク事故。あの時一体何が起きていたのか…公文は10年前のバイク事故の真実を語るよう全員に問いかける。するとリリ子(片山友希)が「あの事故は、私が原因なの」と切り出す。
それはキャプテンの城崎健人(濱正悟)が女子マネージャーの着替えを盗撮したことに気づいたリリ子が、口止めの交換条件として、純平とすい2人が乗るバイクに細工するよう脅したという内容だった。衝撃の告白に驚きを隠せない一同であったが、実はそれは彼女の誤解で真実は別に存在した…
とある人物が10年間隠し続けた衝撃の真実とは一体!?
第7話 2023年9月24日「1人女子焼肉3連打からの衝撃」
「ホントの海」で10年前のバイク事故の真相・本音を告白し、黒目すい(飯豊まりえ)をはじめ同級生たちの中に存在したわだかまりは解消され、それぞれが新たな人生の一歩を踏み出そうとしていた。しかし一泊二日の温泉旅行から帰ってきた黒目すい(飯豊まりえ)はどこか不機嫌。そのワケは自分に好意を抱いていたはずの公文竜炎(溝端淳平)が突然、無関心となってしまったからだ。公文自身も、「作品の創作過程でストーリーに登場した三島公平として、ヒロインに疑似恋愛していただけ」とそっけない素振り。
そんな中…公文は自らのマンションに瑞貴(若月佑美)と健人(濱正悟)を招き入れる。悠馬(井上祐貴)と離婚し、すいに悠馬を返すと吹っ切れたように言い放っていた瑞貴であったが、離婚の本当の理由は別にあった。公文に指摘され、観念した瑞貴は健人だけに明かしていた「本当の離婚の理由」を語りだす。その衝撃の理由に、すいは涙を流しながら、絶対に口外しないことを誓うのであった。
さらに公文と謎の美女(白石聖)との関係について。秘密を知る久美(シシド・カフカ)が勘違いをしている丈治(陣内孝則)に語りかけるのだが…
物語はいよいよ衝撃のクライマックスへ・・・
第8話 2023年10月1日「単行本1巻記念握手会の日」
10年前。すい(飯豊まりえ)と純平(YU)が起こしたバイク事故を、たまたま通りかかって助けた人物。それが…公文竜炎(溝端淳平)だった。公文は母親とその再婚相手を包丁で刺し、医療少年院へ送られ、その後も自傷行為を繰り返し、現在は病院に収容されている妹の蕾(白石聖)のお見舞いの帰り道。すいのバイク事故に遭遇していたのだ。
あの日、公文は純平とすいを車に乗せ、病院まで連れて行き、不安だらけのすいに付き添っていた。衝撃の事実をようやく思い出したすいは、この10年間、自分が公文に見守られていたことに気づき、同じく引きこもり状態にあるアガサこと蕾を助けたいという想いから来栖久美(シシド・カフカ)を通じ、蕾への面会を試みる。
一方その頃公文は、すいをモデルにした物語にいよいよ決着をつけるため、江田悠馬(井上祐貴)に「一人の男性として、彼女(すい)を支えてください」と伝えていた…
最終話 2023年10月8日「レインボーパワーは世界を救えるのか」
単行本刊行記念のサイン会で、公文竜炎(溝端淳平)が熱狂的なファン(山之内すず)に襲われた。久美(シシド・カフカ)は対応に追われ、現場は大混乱に!
一方その頃…黒目すい(飯豊まりえ)は公文の妹・蕾(白石聖)に会うため1人病院へ。すいは、10年前のバイク事故以降、自らを見守り続けてくれていた公文のおかげでコモリビト状態から脱出できた。そんな公文を…過去のトラウマから仮面を被り続ける公文竜炎を…そして妹の蕾を救いたい! すいは蕾とお揃いのオレンジウィッグを被り、中庭から病室へメッセージを送り続けるのであった。
サッカー部のメンバーたち悠馬(井上祐貴)・純平(YU)、瑞貴(若月佑美)・リリ子(片山友希)・健人(濱正悟)も、過去のわだかまりや悩みを乗り越え、新たな人生の一歩を踏み出そうとしていた。そして悠馬は、すいを連れてホントの海へ。悠馬が伝えようとするホントの想いとは!?
公文に救われたすい。すいが救いたい公文。
そして新たな道を歩き始めるサッカー部のメンバー達。彼らが選んだ未来とは…
稀代の脚本家・野島伸司が描くジェットコースタードラマ。衝撃の最終回!
概要
飯豊まりえが主演を務める、脚本家・野島伸司によるオリジナル作品。サッカー部のマネジャーをしていた高校時代に、部のエースとバイク事故を起こしたことがある黒目すい(飯豊)は、18歳から10年間引きこもり生活を送っているが、高校の同窓会の招待状が届いたことをきっかけに人生が動き出す。
ストーリー
27歳の黒目すい(飯豊まりえ)は、漫画家の父・丈治(陣内孝則)と2人で暮らす、ほぼ引きこもりの家事手伝い。すいが部屋に閉じこもってから10年が過ぎた頃、丈治の連載の打ち切りが決定。担当編集者の来栖久美(シシド・カフカ)は、生活のために「何でもやります」とすがる丈治に、大ベストセラー作家の公文竜炎(溝端淳平)が原作を書き、丈治が作画を担当するコラボレーションを提案する。作品のジャンルは鮮烈でピュアなラブストーリー。公文からの条件はただ一つ、すいを主人公のモデルにすることだった。
キャスト
黒目すい(くろめ すい)〈27〉
演 - 飯豊まりえ
ある出来事をきっかけに、18歳から10年間引きこもり生活を送る無職の女性。趣味はネットゲームで、漫画家の父親と2人暮らし。サッカー部のマネジャーをしていた高校時代に、部のエースとバイク事故を起こした過去がある。その高校の同窓会の招待状が届いたことをきっかけに、止まっていた人生が動き出す。
公文竜炎(くもん りゅうえん) / 三島公平(みしま こうへい)
演 - 溝端淳平
顔出しNGの売れっ子小説家。奇人で偏屈。すいを主人公のモデルにすることを条件に、自身が原作を書き、すいの父・丈治が作画を担当する企画でコラボする。
来栖久美(くるす くみ)
演 - シシド・カフカ
出版社の毒舌編集長。公文と丈治のコラボを提案する。シングルマザーで息子がいる。
黒目丈治(くろめ じょうじ)
演 - 陣内孝則
すいの父親。娘思いな父親で、ひきこもりになってしまった娘のすいを支えてきた。職業は漫画家だが、ヒット作がない。生活苦から娘を題材にする仕事を受け入れる。すいの母親とは離婚している。
すいの同級生
谷津東高校サッカー部(2011 - 2013年度)
江田悠馬(えだ ゆうま)
演 - 井上祐貴
元サッカー部のエースストライカー。すいと10年ぶりに運命的な再会を果たす。マネージャーだったすいに想いを寄せていた。
現在は広告代理店「正報堂」の営業マン。
雨宮純平(あまみや じゅんぺい)
演 - YU
元サッカー部のエースMF。高校時代にすいを乗せたバイクで事故を起こし、その後遺症で右脚を引き摺っている。
現在は親が社長を務める老舗化粧品会社「ソバエ化粧品」の常務。
江田瑞貴(えだ みずき)
演 - 若月佑美
すいのマネージャー仲間。高校時代はすいの大親友だった。
2年前に悠馬と結婚しており、アパレルの店長をしている。
橋爪リリ子(はしづめ リリこ)
演 - 片山友希
すいのマネージャー仲間。孤独を愛する謎の女。自他共に認める純平のストーカー。
現在は純平が重役を務める化粧品会社の秘書課勤務。
城崎健人(しろさき けんと)
演 - 濱正悟
元サッカー部のキャプテン。皆から愛されている人物。
親が営んでいたバイク修理工場を引き継いでいる。
その他 谷津東高校サッカー部
コーチ
演 - 岩永ひひお
池田光輝
有村
山神敏也
御立田有史
平井誠人
大貫浩一
橋璃央
吉開一生
その他
来栖芽衣(くるす めい)
演 - 早見あかり
久美の妹。フリーのカメラマン。公文と奇妙な同居生活を送る。
来栖隼太(くるす はやた)
演 - 岩川晴
久美の息子。
アガサ / 三島蕾(みしま つぼみ)
演 - 白石聖(幼少期:川端夏奈)(第6話 - 最終話)
オレンジ色の髪の謎の美女。公文竜炎の代表作『死にたがる彼女を1000回救う』のヒロインと同じ名前を持つ。実は三島公平の実の妹。中学から不登校になり、母親とその再婚相手を包丁で刺し、医療少年院へ送られ、その後も自傷行為を繰り返し、現在は病院に収容されている。
ゲスト
第1話
上田
演 - エル上田
消費期限切れが迫った弁当に値引きのシールを貼るスーパーの店員。
女性
演 - 白河芹
谷津東高校同窓会2次会のカラオケパーティ会場から抜け出す江田に「江田君、まだ帰っちゃダメよ」と声をかける。
第3話
編集者
演 - 富樫慧士
来栖久美の新人部下。
桑原
演 - 植木紀世彦
広告代理店「正報堂」の江田の上司。
第4話
倉持
演 - 岡雅史(第6話 - 最終話)
雨宮純平の運転手。
西田
演 - 関本昇平
瑞貴が働くアパレル店のオーナー。
受付
演 - 竹内カンナ
「ソバエ化粧品」の受付嬢。
第5話
バーテンダー
演 - 冬野心央(最終話)
雨宮純平と公文竜炎が会っていたバーのバーテン。
第8話
ファン
演 - 山之内すず(最終話)
黒目丈治×公文竜炎の単行本刊行記念のサイン会にアガサのコスプレで現れ、「どうして、私を、書くの?」と問いかけながら公文をナイフで刺そうとする。
医師
演 - 佐藤太助(最終話)
アガサ(三島蕾)の担当医。
編集部 後輩
演 - 堀丞(最終話)
来栖久美の後輩雑誌編集部員。
怒鳴る母親とその息子
演 - 堤千穂、土屋陽翔
公文の目の前で母親が大声で子供を叱りつけたため、公文がパニック発作を起こしそうになる。
スタッフ
企画・プロデュース - 清水一幸
脚本 - 野島伸司
音楽 - 福廣秀一朗
主題歌 - The Hollies「Bus Stop」
演出 - 大塚恭司、岩本仁志、松原浩
プロデューサー - 南雄大、松原浩、柴田裕基、難波利昭
制作プロデューサー - 奈良井正巳
協力 - AX-ON
制作協力 - ABCリブラ
制作著作 - 朝日放送テレビ
番組公式サイト
何曜日に生まれたの - Wikipedia