各話あらすじ(2023年7月20日 - 9月21日)全10話
第1話 2023年7月20日「浮かび上がる秘密…暴かれる裏の顔…」
大手アパレル企業の広報を担当する日村繭美(深川麻衣)は、センスも良く仕事も優秀で、充実した生活を送っている32歳。大学時代はチア部で活躍し、男性に言い寄られていたが、現在は恋人がいない。
そんなある日、撮影スタジオで怪我をしてしまった繭美。病院で目を覚ますと、医師の神野智明(毎熊克哉)に声をかけられる。
「繭美ちゃん……だよね。忘れちゃった、俺のこと?」
同じ大学の先輩で、野球部のキャプテンだった智明。そんな彼から、大学時代と同じように繭美は食事に誘われるのだった。
同じ頃、専業主婦の神野由香里(前田敦子)は、義母に代わって婦人会の会合に参加していた。“ハイスペ医師”の智明と結婚し、何不自由のない暮らしをしていたが、夫からは家政婦扱いされ、子供はいない。心を許せる相手もおらず、常に孤独を抱えていた。
婦人会では、バス旅行の案内を届けるように用事を頼まれ、玉名翠(さとうほなみ)の自宅へ向かった由香里。すると、翠が智明の知り合いであることがわかり……?
一方、刑事課に配属されたばかりの新人刑事・熊沢理子(石井杏奈)は、上原武治(野間口徹)とともに、強盗事件の聞き込みをしていた。そこへ通りかかった由香里を、理子は意味深に見つめ……。
数か月後、静岡県の沖合で女性の遺体が発見されたというニュースが流れる。それをきっかけに、彼女たちの人生は思いもよらぬ方向に進んでいく……。
第2話 2023年7月27日「崩れ落ちていく人生…なぜ妻と愛人が…」
静岡県の沖合で女性の遺体が発見された。
失踪していた神野由香里(前田敦子)の可能性があり、新人刑事・熊沢理子(石井杏奈)は、上原武治(野間口徹)とともに現場へ向かう。
地元警察によると、近くの温泉宿には、3日前から帰っていない客がいて、部屋に残された荷物から、由香里の夫・神野智明(毎熊克哉)の名刺が出てきたという。裏には、「ごめんなさい 由香里」と書かれていて……。さらに、遺体の左手首に巻かれていたブレスレットが由香里のものと判明し……!?
2カ月前。由香里は、玉名翠(さとうほなみ)に、智明との結婚生活について語っていた。智明が浮気をしているのではないかと疑う由香里に、離婚を提案した翠。さらに、言い逃れできない浮気の証拠を押さえることが肝心、と言うのだった。
一方、日村繭美(深川麻衣)は、突然の辞令に戸惑いを隠せないでいた。後輩の井川凪沙(鈴木ゆうか)と揉めたことが原因で、総務へ異動となったのだ。納得がいかず、勢いで会社を辞めることを宣言した繭美は、怒りがおさまらない。そんな中、智明から連絡が入り──。
「どうしても繭美の顔が見たくなって」という智明を抱きしめ、キスをした繭美は、智明の臙脂色ネクタイをゆるめていく……。
第3話 2023年8月3日「渦巻く女性たちの思惑…交錯する秘密…」
離婚したければ、夫・神野智明(毎熊克哉)が浮気している、という完璧な証拠を押さえること。友人の玉名翠(さとうほなみ)から助言を受けていた神野由香里(前田敦子)は、ついにその証拠――智明の臙脂色ネクタイを持っていた日村繭美(深川麻衣)――を見つけ、思わず声をかけていた。
「……ゆっくりお話よろしいですか?」
智明とは大学時代の知り合いで、先月たまたま再会したという繭美は、智明が既婚者だとは知らず、付き合っていた。そんな繭美に、由香里は「主人とこのままお付き合いを続けてください」と驚きの提案をして……!?
一方、刑事課に一人残る新人刑事・熊沢理子(石井杏奈)は、引き出しにしまってあった封筒から写真の束を取り出していた。それは、行きつけのバーで飲んでいる智明の写真や、通勤途中の繭美の写真、そして、由香里の写真で……!?
由香里の思いを知った繭美は、智明の気持ちを確かめるべく、二人で会うことに。智明から指定されたバーで待っていると、ある女性から「お久しぶりです。相変わらずお綺麗ですね」と声をかけられて……!?
第4話 2023年8月10日「動き出す秘密の計画…事件の新たな謎が」
「私はきっと、死に場所を求めてるんだよ」。友人・玉名翠(さとうほなみ)の言葉に思い悩む神野由香里(前田敦子)は、日村繭美(深川麻衣)を連れ立って、警察に相談へ行くことに。そこで、繭美は、刑事となった大学時代の後輩、熊沢理子(石井杏奈)と再会する。
彼女にとって大事なものを見つけられたら、きっと生きていけるんじゃないか――。由香里にそう助言した理子は、大学時代のある出来事に対して、繭美に謝罪する。
そんな中、神野智明(毎熊克哉)から、父親が大学病院の院長になるかもしれないことや、将来的には自分も院長を目指すことになるという話を受けた繭美。事情を知る友人・優子(朝倉あき)からは、「がっつり自分のものにしなよ」とはっぱをかけられるが……!?
一方、由香里は、翠の力になろうと、翠の元へ足繁く通っていた。そんなある日、両親の事故についてや、結婚していた過去を話し始めた翠は、由香里に「このまま死んだように生きてていいの?」と問いかけて……。
その夜。義母・素子(山下容莉枝)からこれまで以上に、智明を支えるよう念押しされ、うんざりする由香里は、ついに離婚のための行動を起こすことに……。
つながった繭美、由香里、理子ら3人の女たち。幸せになりたい彼女たちの人生は、思ってもなかった方向へ転がり出す!
第5話 2023年8月17日「“偽装自殺”計画の幕開け…完全犯罪へ 」 ※「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 直前強化試合 日本 × フランス」の放送に伴い、5分繰り下げ、翌0時4分 - 0時59分に放送。
刑事・熊沢理子(石井杏奈)からの“偽装自殺”――神野由香里(前田敦子)が自殺することにより、日村繭美(深川麻衣)は神野智明(毎熊克哉)の後釜に。そして、由香里は自由の身となる。しかし、本当に自殺するのは死に場所を求めている玉名翠(さとうほなみ)――という衝撃の提案を受けた彼女たち。
この計画に乗ると決めた翠に、「絶対にダメ」と訴える由香里。繭美は、「それでも警察官なの?」と理子を責めて、まとまらず。そんな中、「人生の席替えをすれば、みなさんは幸せになれます」という理子の言葉が響き……。果たして、理子の目的とは何なのか?
やがて事態は思わぬ形で動き出す。由香里が遺体で発見される3日前に、智明と由香里が会っていたことが判明したのだ。これは、計画を狂わせるアクシデントなのか。それとも……。
第6話 2023年8月24日「綻び始める犯罪計画…浮かび上がる陰謀」
神野智明(毎熊克哉)に逮捕状が出た。容疑は、妻・由香里(前田敦子)の死体遺棄。現場で見つかった「T Jinno」と刻印された万年筆から智明の指紋が検出されたのだ。身に覚えのない智明だったが、弁護士の佐々岡からは“賢い選択”をするように助言され……?
一方、智明が逮捕されたことをニュースで知った日村繭美(深川麻衣)は、刑事・熊沢理子(石井杏奈)の元へ。「なんで彼が逮捕されるの? こんなの計画になかったよね」
智明は現場に行っていないのに、なぜ現場から智明の所持品が見つかったのか? 繭美が問いかけると、理子は……!?
その後、繭美のマンションで、血のついた服などをどう処分すべきか二人が話し合っていると、なんと上原(野間口徹)がやってくる! 部屋には理子がいて、そして、血まみれの服が……。絶体絶命の中、二人は切り抜けられるのか!?
第7話 2023年8月31日「破滅へと導く女の陰謀と裏切り…」 ※「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 順位決定ラウンド 日本 × ベネズエラ」の放送に伴い、15分繰り下げ、翌0時14分 - 1時9分に放送。
「遺体は奧さんじゃなかったんです」
DNA型鑑定の結果、伊東で発見された遺体は、神野由香里(前田敦子)のものではないことが判明した。刑事・上原(野間口徹)から衝撃の事実を告げられた神野智明(毎熊克哉)は、驚きを隠せない。妻・由香里は生きている……? では、今はどこに……?
あの遺体は誰で、なぜ由香里のブレスレットをしていたのか? 謎だらけの中、智明は、熊沢理子(石井杏奈)から「……まだ思い出しませんか? 私のこと」と告げられる。そして、ついに、理子とのある出来事を思い出す。
一方、日村繭美(深川麻衣)は、理子と連絡がつかないことを気にしていた。今回の“偽装自殺”について、理子の“個人的な目的”があったのではないかと知ったからだ。繭美から話を聞いた由香里は、「私はもう逃げます」と逃亡宣言するが……。
第8話 2023年9月7日「崩壊する完全犯罪…ついに計画の裏側が」 ※「news zero」の放送拡大に伴い、10分繰り下げ翌0時9分 - 1時4分に放送。
いつだってままならないのが人生。計画通りにはいかない――。あの日、“死ぬはず”だった玉名翠(さとうほなみ)は、熊沢理子(石井杏奈)の部屋で暮らしていた。
捜査本部では、脇谷(鈴木康介)が、伊東で発見された遺体と神野由香里(前田敦子)のDNA型が一致しなかったことから、由香里の自殺に見せかけた別の人間による自殺、もしくは他殺と考えられると説明していた。同時期に姿を消している翠とも、DNA型は一致しなかったが、遺体の発見以降、翠名義のカードがたびたび使用されていることが判明。ホテルのスイートルームに滞在していたこともわかり……。
そんな中、血のついた、“あの女の私物”を捨てに行こうとしていた日村繭美(深川麻衣)の元に、やってきた由香里。宿泊していたホテルに警察が来て、行く場所がないという。一緒に自首することを提案する由香里だったが、繭美が出した答えとは……!?
一方、由香里の“秘密”に気づいてしまった上原(野間口徹)は、彼女の母親を訪ねていた。由香里と思われていた遺体が別人のものだとわかったと告げると、上原は衝撃の事実を知ることになる!
第9話 2023年9月14日「完全犯罪の終焉…絶望への幕開け…」 ※「news zero」の放送拡大に伴い、10分繰り下げ翌0時9分 - 1時4分に放送。
血のついた証拠の服が燃えていくのを見つめながら、神野由香里(前田敦子)は、日村繭美(深川麻衣)に衝撃の告白をしていた。
「私は本当の私じゃないんです。もうずっと昔から」。
由香里の本当の名前はアイだという…。
一方、熊沢理子(石井杏奈)は、上原(野間口徹)から問いかけられていた。由香里が宿泊していたホテルの防犯カメラに、なぜ理子が映っていたのか? そして、玉名翠(さとうほなみ)は今、どこにいるのかと……。
「まだ間に合う。今自分から話せば――」という上原の言葉と同時に、理子はよろめいて……。
ついに迎えた彼女たちの最終章。それは絶望への幕開け? それとも……。
最終話 2023年9月21日「ただ幸せになりたかっただけなのに…」
彼女たちは、追い詰められていた。
伊東の海で発見された遺体が、ユカリ(南沢奈央)であることが判明したのだ。また、日村繭美(深川麻衣)と神野智明(毎熊克哉)が会っていた高架近くの縁石から、ユカリのものと思われる血痕が見つかった。さらに事件当日、繭美の車が伊東に向かったことも確認され、繭美と神野由香里(前田敦子)は指名手配されることに……。
現実から逃げた先にあるものは、別の現実でしかない――。そう知った由香里は、神野素子(山下容莉枝)と和雄(遠山俊也)のもとへ向かうが……。
一方、繭美は、熊沢理子(石井杏奈)から「この件は全部私がやったことにします」と言われていた。全てを一人で背負おうとする理子を前に、繭美はある決意をしていて……!?
そんな中、上原(野間口徹)たち警察が繭美たちを追う中、衝撃の事実が明らかに……! そして描かれる、彼女たちの犯罪の結末とは……。
原作概要
『彼女たちの犯罪』は、横関大による日本の小説。2019年10月10日に幻冬舎より刊行された後、2022年10月6日に幻冬舎文庫で文庫化された。
ドラマ概要
横関大の同名小説を、主演・深川麻衣、前田敦子と石井杏奈の共演で連続ドラマ化。3人の女性がそれぞれに思い描く“普通の幸せ”への渇望が、人生を狂わせるスリリングサスペンス。容姿端麗で仕事も充実しているが、恋愛だけがうまくいかない日村繭美を深川、何不自由なく暮らす専業主婦だが、夫に家政婦扱いされて孤独を感じる神野由香里を前田、念願の刑事になったものの、その正義感から苦悩を抱える熊沢理子を石井が演じる。
ストーリー
大手アパレル企業の広報担当として働く日村繭美(深川麻衣)は、仕事における転落を機に結婚に逃げようとするもうまくいかず、“普通に”結婚できないことに激しい焦りを覚えていた。一方、専業主婦の神野由香里(前田敦子)は、裕福な家に嫁ぎ、何不自由ない暮らしを送っていたが、夫から家政婦扱いされるなど孤独を感じ、普通の“幸せ”に憧れを持っていた。また、正義感が強い新人刑事の熊沢理子(石井杏奈)も、人知れず苦悩を抱え、“普通の幸せ”を切望していた。
全く接点のなさそうな3人は、それぞれに葛藤を抱えながらも日常を送っていたが、1人の女性の失踪事件をきっかけに、彼女たちの人生は思いも寄らない方向に進んでいく。
キャスト
日村繭美(ひむら まゆみ)〈32〉
演 - 深川麻衣
大手アパレル企業「DAY DREAM NATION」の広報を務める女性。大学の先輩の智明が既婚者と知らずに交際を始める。
神野由香里(じんの ゆかり) / 山下アイ〈34〉
演 - 前田敦子(幼少期:葉山なつ)
智明の妻。元看護士。結婚して8年。義両親と同居しており、使用人の様に扱われている。夫の不倫と不妊に悩む。実家とは疎遠。
繭美が智明と不倫していると知り、慰謝料をせしめるために関係の継続を依頼し、翠が自殺を考えていると察し、繭美に相談する。
母親が出生届を出さなかった無戸籍の私生児アイであったが、看護学校に通わなかった本物の遠藤由香里から金で彼女の戸籍を買い取った。
熊沢理子(くまざわ りこ)〈29〉
演 - 石井杏奈
桜木警察署刑事課強行犯係の新人刑事。巡査部長。大学を中退し警察官となり、交番勤務から念願の刑事課に配属される。小学生の大輔と暮らしている。
繭美や智明と同じ大学に通い、チアリーディング部では繭美の後輩で繭美に憧れていた。
「人生の席替え」と称し、自死を希望する翠に由香里のふりをして自殺してもらい、由香里は翠に成りすまし、妻を亡くした智明の後妻に繭美が収まる完全犯罪を翠と由香里、繭美に持ち掛ける。
末期がんを患い余命が短く、大学時代に性的暴行を加えた智明への復讐のため探偵に身辺調査をさせ、彼がエリート医師となっていることを知ると、繭美や由香里、翠たちに今回の完全犯罪を持ち掛け社会的に抹殺しようとしていた。
神野智明(じんの ともあき)〈34〉
演 - 毎熊克哉
由香里の夫。「さくらぎ総合病院」の医師。将来の院長候補。大学時代の後輩で想いを寄せていた繭美と再会する。
由香里から繭美と浮気する写真を突き付けられ離婚を要求されるが、それを拒む。
由香里(翠)の遺体が発見された伊豆の漁港近くの崖から自身の万年筆が発見されたことから由香里の死体遺棄の容疑で逮捕されるが、接見した弁護士の助言で、当時繭美と会っていたアリバイを証言したのを撤回し、離婚を切り出された由香里がそれを拒み、死んでやると言って誤って崖から転落したと警察に偽証する。
繭美の関係者
亀山優子(かめやま ゆうこ)〈32〉
演 - 朝倉あき
繭美の大学時代からの友人で、唯一の独身仲間。しかし、マッチングアプリで出会った彼氏にプロポーズされたと繭美に報告する。
繭美の交際相手が智明とは気づいていなかったと言いつつ、裏では大学時代の友人たちに言いふらしており、智明が逮捕されると繭美の様子を伺いに現れる。
井川凪沙(いがわ なぎさ)〈24〉
演 - 鈴木ゆうか
「DAY DREAM NATION」に勤めるクセあり後輩社員。
由香里の関係者
玉名翠(たまな みどり)〈34〉
演 - さとうほなみ
高級住宅街の桜木町に一人で暮らす女性。智明の幼なじみで元小学校教員。由香里の唯一の友人になっていく。バツイチ。
使用人のように扱われる由香里に、智明の浮気の証拠を掴み、離婚して多額の慰謝料を手に入れることを勧める。両親が居眠り運転に巻き込まれ亡くなっており、孤独感から自殺願望を抱き、理子の提案した完全犯罪で由香里に成りすました自殺を申し出て、それを実行する予定であったが、直前で繭美が連れてきた意識不明の遠藤ユカリが由香里の身代わりに崖から海に投棄されたため、生き延びる。
遠藤ユカリの水死体は漁船のスクリューに巻き込まれ激しく損傷し、智明が由香里と証言したことから検死されず、由香里が亡くなったことになる。
神野素子(じんの もとこ)〈58〉
演 - 山下容莉枝
智明の母。由香里に孫の妊娠へのプレッシャーをかけ、使用人扱いする。
神野和雄(じんの かずお)〈62〉
演 - 遠山俊也
智明の父。聖花大病院の外科部長。院長選挙の候補に推挙され、次期院長と目される。
理子の関係者
上原武治(うえはら たけはる)〈48〉
演 - 野間口徹
理子とバディを組む桜木警察署の先輩刑事。飄々としているが実は優秀。
脇谷翔太〈29〉
演 - 鈴木康介
理子や上原たちと事件を追う伊東北警察署の刑事。
熊沢大輔(くまざわ だいすけ)〈9〉
演 - 高木波瑠
理子と一緒に暮らす小学生の息子。
大学時代、理子が智明に乱暴され身籠った子供で、理子は彼に認知を求めず私生児として育てられた。
その他
遠藤由香里(えんどう ゆかり)〈34〉
演 - 南沢奈央(第4話 - )
神野家の屋敷を見上げる謎の女性。由香里を探しているが義母の素子から行方不明と言われたため、旦那の智明を追跡する。
追跡先で智明と密会していた繭美が由香里が崖から飛び降りると通話していることを聞き、由香里の所在をしつこく聞き回ったことで繭美と揉みあいになり道路に転倒し、後頭部を強打し意識不明となる。犯行計画を知られため、繭美に乗用車で伊東まで連れていかれ、本来、翠が由香里の替え玉に自殺するはずだった計画が変更され、翠の代わりに由香里の替え玉として伊東の崖から海に投げ落とされる。「Yukari」と刻印された指輪を付けており、そのことを由香里は繭美から確認されると「この子が本当のユカリ」と答える。
看護学生時代に、席を貸すといってアイに看護学生の身分を金で貸し、卒業するころには50万円で一度戸籍を売ったが、その後、由香里(アイ)が資産家の医師の妻となったことを知り、金を強請りに彼女の前に現れた。
樋口有志〈34〉
演 - 木村了(第5話 - )
翠の元夫。学習塾「樋口学習院」の経営者。離婚後も翠を気遣い彼女の様子を伺いに度々自宅を訪ねている。
ゲスト
第1話
リポーター
演 - 楠紗友里(第5話・第8話)
静岡県伊東市の富丸漁港付近で死後数日が経過した女性の遺体が発見されたニュースを現地から伝える。
老婦人
演 - 一條眞紀子
交番勤務時代の理子に道案内される。
三木
演 - 村本明久(第4話・最終話)
刑事課長。理子が強行班係に配属されたことを紹介する。
水本さや(みずもと さや)
演 - 森山みつき(第6話・第7話)
「さくらぎ総合病院」の看護師。撮影スタジオの照明が倒れ負傷し、搬送されてきた繭美に対応する。
女子大生
演 - 喜多紗雪
智明が大学時代の、彼の取り巻きの女子大生。
婦人会の幹事
演 - 有希九美
由香里の住む桜木町内婦人会の幹事。バス旅行の案内を翠に届けるよう、由香里に託ける。
婦人会の出席者
演 - 千咲としえ、藤真由美
由香里に次の婦人会の役員になることを勧める。
村上陸、山田篤紀
演 - 市川大貴(第2話 - 第5話)、道川内蒼(第2話 - 第5話)
「DAY DREAM NATION」のスタッフ。繭美が商品紹介の撮影時に負傷したので、凪沙が代行したと弁明し、注意されて泣く凪沙を慰める。
翠の両親
演 - 瀬々敬久、速水今日子
居眠り運転に巻き込まれ亡くなっている。
坂口
演 - 川瀬陽太(第6話)
桜木警察署の署長。由香里が失踪したことから、上原と理子に神野家に事情を聴きに行くように命じる。
森川琴音
演 - 竹野留里(第2話 - 第5話)
繭美の職場の同僚。
ディレクター
演 - 片山健人
web動画「SMUK CHANNEL」のディレクター。
永田
演 - 松原大貴(第4話・第6話・第7話・第9話・最終話)
理子の同僚の強行犯係の刑事。
第2話
彩花
演 - 安藤聖(第3話・第4話)
繭美の上司。凪沙と揉めた繭美に、総務部への異動を告げる。
久保
演 - 岡部尚
ファッション業界転職フェアのスタッフ。繭美に転職先の候補を紹介する。
杉崎
演 - 遊屋慎太郎
優子の婚約者。優子とともに繭美に婚姻届の証人になって欲しいと頼む。
石中志帆、清原望美
演 - 村瀬紗英(第6話)、永島聖羅(第6話)
「さくらぎ総合病院」の受付。由香里の葬儀の参列者。
以前ネクタイを届けに病院を訪れた由香里(繭美)と、遺影の顔が違う気がすると上原に告げる。
探偵
演 - 石飛雄太(第1話)
興信所の探偵。熊沢理子の依頼で神野智明を調査する。
患者
演 - 平岡由里子
病院に智明を訪ねて妻帯者であることを知り、動揺して転倒した繭美に声をかける患者。
第3話
翠の隣人
演 - 木村なおみ
翠の自宅の隣人。翠を訪ねに来た上原と理子に、彼女は海外旅行に頻繁に行くので留守ではないかと教える。
バーテン
演 - 辻川慶治(第4話・第5話)
繭美と智明が訪れたバー「KING'S BAR」の店員。前回来店したとき、カウンター席に理子がいなかったか繭美から確認される。
第4話
女性
演 - 本木幸世
由香里の母・静江が住む三重県のアパートの住人。由香里が亡くなっても母親が葬儀に現れなかったことから、彼女の地元・三重を訪れた上原から職務質問を受け、母親は男性関係にだらしない人間で、その娘の由香里も素行が悪く、なるべく関わりたくないタイプであったと告げる。
第5話
女性
演 - 中村有希
病院外で智明と会っていた製薬会社の社員。智明は繭美に浮気していると疑われないよう、男性に会うと嘘をついていた。
同僚
演 - 菅原亜未(第6話)
総務部に異動後の繭美の同僚。繭美に発注を頼む。
第6話
販売員
演 - イマハシミハル
翠のふりをした由香里を接客するブティックの店員。
佐々岡
演 - 廻飛呂男
智明の弁護士。由香里の死体遺棄の容疑で逮捕された智明に接見し、つまらない事実に拘るより、罪に問われるようなことは何もしていない事実に拘り本当のことを言ったほうが君のためと助言する。
ホール係
演 - 加藤弘晃
翠のふりをして食事に訪れた由香里のクレジットカードでの料金支払いに対応する。
鑑識捜査官
演 - 森田ガンツ(第8話)
伊東北警察署の鑑識捜査官。由香里(翠)の遺体を引き上げた漁船に、遺体の痕跡が残されていないか脇谷たちと検証する。
翠名義のカードの使用履歴から、由香里が亡くなった日に利用された伊東のホテルの防犯カメラの映像に由香里を発見し生存していたことを突き止める。
第7話
面接官
演 - 三宅唱、三島有紀子
繭美が転職面接を受けた会社の面接官。
エステティシャン
演 - 竹崎綾華、天貝直奈実
翠に成りすました由香里に施術を行った後、よっぽど話し相手が欲しいんだろう、寂しいのだろうと陰で話す。
面接官
演 - 冨永昌敬
繭美が転職面接を受けた、上記とは別の会社の面接官。
第8話
遠藤静江
演 - 片岡礼子
三重県に住む由香里の母親。由香里が生きているかもしれないと上原から教えられるが、自分の中の由香里は死んだも同然でどうでもよいと告げる。
また、由香里は仲が良くない自分と離れる口実で看護学校に通ったと考えており、まさか医師と結婚するとは思っていなかったと上原に教える。
捜査員
演 - 花岡翔太
伊東北警察署の捜査員。伊東市の漁港付近で発見され由香里として処理された遺体が、DNA検査の結果、由香里でも翠でもなかったことを報告する捜査会議に出席。
捜査幹部
演 - 中野剛
伊東北警察署の捜査幹部。捜査員たちに翠名義のカードの使用履歴から、由香里と翠の消息を探すように指示を出す。
刑事
演 - 坂口辰平(第9話・最終話)
桜木署の刑事。理子を尋ねに署に現れた智明に、彼女はいま署にいないと教える。
不審者として連行された田岡徹也を取り調べる。
担当医
演 - 谷川昭一朗
腹痛で苦しんだ理子を治療し、仕事を辞めて治療に専念するように彼女に告げていることを、病院に付き添った上原に教える。
理子の親戚
演 - 金子岳憲
理子の遠縁の親戚。付き合いのなかった理子から大輔を引き取って欲しいと懇願されるが、見ず知らずの親戚と田舎で暮らすよりちゃんとした施設に預けたほうが良いと断る。
教員
演 - 岩本淳
由香里が通っていた看護学校の教員。訪ねてきた上原に、在学中の彼女の写真を見せる。
田岡徹也
演 - 前原瑞樹(第9話)
智明の自宅前をうろついていた不審者。警察の職務質問を受け桜木署に連行されるが、ユカリという交際相手を探していたと上原に告げる。
上原から三重県の実家から入手したユカリの写真を見せられると、自分が探していたユカリはこの人物で、神野家にいた由香里はアイという人物だと告げる。
主婦
演 - 中村梨子
腹部の激痛で道路に座り込んでしまった理子を見かけ、心配して声をかける。
第9話
ニュースキャスター
演 - 田中めぐみ(最終話)
伊東の海で発見された遺体は、神野由香里とは別人であるニュースを読み上げる。
由香里(アイ)のクラスメイト
演 - 森脇里奈、橘あるひ
由香里(アイ)の看護学校のクラスメイト。
最終話
施設長、職員
演 - 諏訪太朗、中村みずき
理子たちの逮捕後に大輔が入居した児童養護施設「成育ホーム」の施設長と職員。
スタッフ
原作 - 横関大『彼女たちの犯罪』(幻冬舎文庫)
脚本 - 田辺茂範、大林利江子、谷口純一郎
音楽 - JABBERLOOP
主題歌 - Omoinotake「渦幕」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
オープニングテーマ - THE RAMPAGE from EXILE TRIBE「Summer Riot 〜熱帯夜〜」(rhythm zone)
警察監修 - 石坂隆昌
アクションコレオグラファー - 森アえいじ
医療監修 - 山本昌督
野球指導 - 寺山寛人
チア指導 - 菅原亜未
監督 - 菊地健雄、高橋名月、古畑耕平
チーフプロデューサー - 前西和成
プロデューサー - 中山喬詞、矢部誠人、河野美里(ホリプロ)
制作プロダクション - ホリプロ
制作著作 - 読売テレビ
番組公式サイト
彼女たちの犯罪 - Wikipedia