2023年07月02日

VIVANT TOP

『VIVANT』(ヴィヴァン)は、2023年7月16日から同年9月17日まで、TBS系「日曜劇場」枠((毎週日曜21:00〜21:54))にて放送された。全10話。主演は堺雅人。

最終話の1話前にあたる第9話の放送に先駆け、主要キャストやチンギス役のバルサラハガバ・バタボルドが出演する特別番組『日曜劇場 VIVANT 堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150分 SP』(19:00 - 21:30)が放送された。視聴率は11.9%。


各話あらすじ(2023年7月16日 - 9月17日)全10話 平均視聴率 14.26%
第1話 2023年7月16日「日本から世界へ翔る大冒険が始まる!」 ※初回54分拡大(21:00 - 22:48) 視聴率 11.5%
丸菱商事に勤める乃木憂助(堺雅人)は、誤送金された130億円を取り戻すべく、送金先であるバルカ共和国へ向かった。その後、乃木は誤送金の犯人だと疑われ、130億円を取り戻さなければ懲戒解雇の危機に…!

そんな中、バルカで爆発に巻き込まれた乃木は、爆破犯に間違えられ、バルカ警察に追われる羽目となる。現地で出会った公安警察の野崎守(阿部寛)と医師の柚木薫(二階堂ふみ)と共に、乃木はバルカを脱出するために奔走する…。果たして乃木は、130億円を取り戻すことができるのか?そして、鍵を握る「VIVANT」とは一体何なのか?


第2話 2023年7月23日「裏切りと別れ…明かされるヴィヴァンの意味」 ※25分拡大(21:00 - 22:19) 視聴率.11.9%
公安の刑事・野崎(阿部寛)の助けで現地警察の追跡から逃れ、無事日本大使館へとたどり着いた乃木(堺雅人)と薫(二階堂ふみ)。しかしいつまでも、止まっているわけにはいかない乃木は、130億円を取り返すべく動き出す。果たして、130億円の奪還なるか!?

また、野崎はザイール(Erkhembayar Ganbold)の残した「ヴィヴァン」という言葉に引っかかっていた。そして、明かされる「ヴィヴァン」の謎に驚愕する一同。「ヴィヴァン」をめぐる物語が遂に動き出す。


第3話 2023年7月30日「誤送金ついに完結!前編〜冒険は日本へ〜裏切り者が姿を現す!?絶体絶命の反撃開始」 15分拡大(21:00 - 22:09) 視聴率 13.8%
日本大使・西岡(檀れい)の裏切りに気付いた乃木(堺雅人)たち。バルカ警察から逃れ日本へ脱出するには、バルカ人も決して足を踏み入れない“死の砂漠”を突破するしかなかった! 一か八か、死と隣り合わせの砂漠の横断が始まった。

しかし、薫(二階堂ふみ)を乗せたラクダから薫の姿が消えていた。そのことに気づかず、進んでいく一行。薫、そして乃木、野崎(阿部寛)の運命は?

そして、誤送金を引き起こした人物がついに正体を現す!


第4話 2023年8月6日「完結〜そして新章へ俺がヴィヴァンだ!」 視聴率 13.4%
システムを改ざんして誤送金を仕組んだ人物が、財務の太田(飯沼愛)だと突き止めた乃木(堺雅人)たち。野崎(阿部寛)たち公安は、太田の自宅へ急行するのだが…。

ついに誤送金事件が完結! 事件の真相が明らかになったとき、誰も予想できない、衝撃の展開が待ち受ける!


第5話 2023年8月13日「ヴィヴァンの真実…明かされる運命の絆」 15分拡大(21:00 - 22:09) 視聴率 14.2%
乃木(堺雅人)の正体はなんと、国内外で民間人に紛れて諜報活動を行う特殊部隊“別班”だった! 同じく別班の黒須(松坂桃李)とともに、テロ組織“テント”のモニターである山本(迫田孝也)を排除した乃木は、次の目的のため、ある人物の元を訪れる。

一方、山本の死に違和感を抱いた野崎(阿部寛)は、自分たち公安以外に唯一山本の正体を知っていた乃木に疑惑の目を向ける。野崎が徹底的に乃木を調べる中、衝撃の過去が明らかになっていく。それぞれの運命を繋ぐ鍵は、壮絶なる“想い”…。


第6話 2023年8月20日「愛する父は悪魔!?」 視聴率 14.3%
乃木(堺雅人)は、“テント”のリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が、幼い頃に生き別れた父だと確信し愕然とする。一方野崎(阿部寛)もまた、乃木家の家紋とテントの犯行現場に残されたマークの類似に気付き、乃木とテントの関係にたどり着いていた。“テント”の実体とは? いよいよその謎に迫っていく。

さらに、明かされるFの秘密、乃木の正体を追う野崎ら公安、そして、遂に行われるジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の手術の行方は…怒涛の後半戦が幕を開ける!!


第7話 2023年8月27日「宿命の兄弟の対峙」 視聴率 14.1%
ブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6名の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結した。目的は、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐこと。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明ける。

徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班、そして、チンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークする野崎(阿部寛)たち公安。テントの真相を暴き、日本を守るのはどちらか−−。


第8話 2023年9月3日「真実への序章…」 視聴率 14.9%
乃木(堺雅人)たち別班はテントの会合に潜入し、ノコル(二宮和也)を捕らえる。しかし、乃木は次の瞬間、別班の仲間を次々と狙撃するという衝撃の行動に出た。別班、ひいては国を裏切ってまでも乃木が果たしたい“想い”。そして訪れる父・ベキ(役所広司)との40年越しの再会...。

別班を裏切った乃木、テントのリーダー・ベキ、幹部としてベキを支えてきたノコル、それぞれの想いが絡み合い、予測不能な物語が紡がれる。


第9話 2023年9月10日「激動の最終回前SP父と母と二人の息子…宿命が遂に動き出す!?」 ※『日曜劇場 VIVANT 堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150分 SP』(19時 - 21時30分)の放送に伴い30分繰り下げ、及び25分拡大(21:30 - 22:49)。 視聴率 14.9%
テントは、テロや犯罪行為を他から請け負うことで収益を得て、その金でバルカ国内の孤児たちを救っていたことが判明。そんな中、ベキ(役所広司)はノコル(二宮和也)に、ノコルが運営する会社で乃木(堺雅人)を働かせるようにと指示を出す。果たしてベキの真意は…。

ベキのもと、協力体制を敷くことになった“宿命の兄弟”!そして乃木が知ることとなる、父・ベキの過去と、テント誕生の秘密とは!?


最終話 2023年9月17日「40年の宿命が完結!選ぶのは父か日本か?」 ※25分拡大(21:00 - 22:19) 視聴率 19.6%
「私は、別班の任務としてここに来ました」

乃木(堺雅人)が別班を裏切っていなかったことが判明。そして、撃たれた別班員たちは急所を外されていて、日本で生きていた。
事実を知って激昂するノコル(二宮和也)と、乃木の言葉に刀を抜くベキ(役所広司)。

過酷な運命を乗り越えた親子。40年の時を超えた宿命の物語の結末は―


ドラマ概要
本作は『半沢直樹』で演出を務めた福澤克雄が原作を手掛けるオリジナルドラマで、ストーリーや役柄を初回放送まで一切明かさないという異例の手法を取られ]、モンゴルで2か月半に及ぶロケが行われている。


キャスト
乃木憂助(のぎ ゆうすけ) / 丹後隼人(たんご はやと)〈42〉
演 - 堺雅人(幼少期:岩本樹起、小学生時:味元耀大、18歳時:櫻井海音)
丸菱商事エネルギー開発事業部2課長。バルカ共和国の太陽エネルギープラント事業担当。1981年1月25日生。千代田区外神田在住。

気弱な性格で、児童養護施設にいたころに現れた強気な性格の別人格・F(エフ)と時折会話するが、周囲には独り言と思われている。

正体は別班の工作員。工作員として海外を飛び回るため、商社の仕事に拘束されないよう、職場では出世レースから脱落したうだつの上がらない社員のふりをしている。

バルカで出生するが幼少期に内乱で両親と生き別れ、人身売買組織の人間に牢に投げられた際、壁に頭を打ちつけ記憶喪失となる。浮浪児となっていたところを戦場ジャーナリストに日本の舞鶴に連れ帰られ、丹後隼人と命名され児童養護施設で育つ。過酷な経験から心を閉ざし、孤独を感じていたところにFが現れ、強くなるためにアメリカのミリタリースクールに入学することを提案されると、奨学金制度を受けトップの成績でミリタリースクールに合格し、全科目を首席で卒業する。

日本に一時帰国していた18歳の時、偶然テレビ番組で目撃した見覚えのある家紋から乃木本家を訪ね、DNA検査により身元が判明したことで乃木憂助に名を戻す。

コロンビア大学在学中に9.11同時多発テロが発生し、親友サムが愛する家族を守るため軍に入隊すると彼を羨ましく感じ、家族を愛するという感情を理解するために日本を家族と思い戦うことを決意し、陸上自衛隊に入隊する。極めて優秀な成績から心理戦防護課程の受験を勧められ合格、別班に配属される。その後東大大学院へ入学し、裏で上官と2人きりの特別訓練を受け、別班として多くの技術を教え込まれた。

野崎守(のざき まもる)
演 - 阿部寛
警視庁公安部外事第4課課長。警視。1年前から在バルカ共和国日本大使館に駐在していた。
常に先読みして用意周到に事を進めるが、良い手段がなければ強行突破も辞さない。

手先が器用で自動車の修理や傷の縫合もこなす。料理も得意で、大使館でふるまった赤飯で乃木を感動させている。
勘が鋭く非常に有能な人物で、乃木の正体にもいち早く辿り着く。そのことから、乃木に「鶏群の一鶴」「眼光紙背に徹す」と評される。

初めはテロの実行犯と疑われバルカ政府に追われていたが、容疑が晴れるとすぐに協力関係を結ぶなどコミュニケーション能力も高い。

過去に行き過ぎた捜査を管理できず、部下の劉銘軒リュウ・ミンシュエンを亡くしており、その部下に似た面影を持つ乃木を何かと気にかけている。
ハリー・ポッターのファンで、乃木から与えられていた「スネイプ社」のヒントをもとに、テントへの潜入捜査のため別班を裏切ったふりをしたことを伝えられていた。

柚木薫(ゆずき かおる)
演 - 二階堂ふみ
WHI(世界医療機構)の医師。バルカ共和国で3年前から医療に従事していた。ジャミーンの主治医。
芯の強い性格で、家族同然に愛するジャミーンのためなら咄嗟に嘘をついて野崎を説得するなど、頭の回転も速い。

来日したジャミーンの手術費用を集めるため乃木の助言を受けクラウドファンディングを始めるも、高額な目標額には中々到達せず気弱になりかけていたところ、乃木が秘密裏に1,470万円を寄付していたことを知る。

当初は、ジャミーンを助けたい一心で生きているため、誰かを好きになる余裕はないと乃木に話していたが、大事な時にいつも傍にいてくれた彼に好意を抱くようになる。

乃木がノコルの捕縛作戦でバルカに渡航する前、預金・不動産登記・自宅のカギなど彼のすべての財産を託されており、乃木が行方不明になった後はジャミーンと共に乃木の家に住み、彼の帰宅を待つことを決める。

黒須駿(くろす しゅん)
演 - 松坂桃李(第4話 - )
別班の工作員で乃木の後輩。表向きはJKT資源開発に勤務する、世界で10本の指に入る地下資源の探索、掘削の研究開発を行う資源開発プラントの優秀なエンジニア。

別班の資金調達を担当しており、日本を中心とした企業の機密情報を持ち歩く。

先輩である乃木に対しては強い信頼を寄せており、ノコル捕縛作戦で彼が自身を含めた別班メンバーを狙撃した時も「テントに潜入するための作戦」と考えていたが、テントに拘束された際に「父親に会いたい一心から独断で取った行動」だと告げられたことで「家族のために仲間や祖国を裏切った」として乃木とベキに対する報復を仄めかす。

乃木は別班メンバーを狙撃した際、全員心臓の上を撃ち気絶させようとしていたが、乃木の近くで鍛えてきたため他のメンバーと異なり乃木の銃弾を躱すことができ、その結果弾を肩で受けたことで気絶に至らなかった。

その後日本のモニターである新庄からテント本部に送られた映像で乃木に銃撃された別班メンバーが生存していることを知ると、その映像についてベキから尋問された乃木の発言で彼が自分たちを裏切っていなかったことを悟り、尋問から解放されゲルに戻った直後、乃木に詰め寄りながらも「(潜入作戦のことを)俺にだけは話して欲しかった」と吐露する。

公安に逮捕されたはずのベキ、バトラカ、ピヨが新庄の手引きで逃亡したことが発覚し、ベキの「復讐」を阻止するため帰国を決めた乃木に随行を申し出るが、乃木に家紋の入った守り刀を託され、バルカに留まり不測の事態に備えるように説得される。

ノコル〈35〉
演 - 二宮和也(第1話・第5話 - 最終話)
ベキが最も信頼を置くテントのナンバー2。表の顔は資源開発会社ムルーデルの代表。モンゴル語やロシア語だけでなく、流暢な日本語も話す。組織のメンバーに指示を出す最高幹部という立場ながら、自ら危険が伴う交渉の場にも赴く。

ベキは乃木に「血の繋がりはないが歴とした私の息子」と紹介し、彼より7歳年下のため次男とされる。
ベキの食料を盗もうとした児童の弟で、その兄が栄養失調で亡くなり、乳幼児のころにベキに引き取られ養育された。

有能でベキの実子である乃木の出現で、テントナンバー2の地位が危うくなることを危惧し乃木に嫉妬心を抱き冷遇するが、乃木がテントのために力を尽くしベキの信頼を得ていく過程でベキと乃木との親子の絆を目の当たりにする。

ベキから、公安に逮捕されて日本に入国した後復讐を果たすために動くが、実際は復讐を果たす気はなく実子の憂助に別班として自身を阻止されることを望んでいると告げられ、涙ながらにベキとの別れを受け入れる。

自身が逮捕されテントが解体した後のバルカをベキから託されており、そのためにベキから犯罪歴をつけないよう保護されていた。ベキの逮捕によりテントが解体したのちはバルカ政府資源開発担当特別長官に就任する。

ベキの「復讐」を阻止した憂助を初めて「兄さん」と呼び、電話で感謝の念を伝える。

ノゴーン・ベキ / 乃木卓(のぎ すぐる)〈68〉
演 - 役所広司 (第1話・第5話 - 最終話)(40年前:林遣都〈第1話・第2話・第4話・第5話・第8話・第9話〉)
テロ組織・テントの創設者でリーダー。憂助の父親。元警視庁公安部外事第1課。1955年8月15日生。本籍地は島根県奥出雲町。
テントのマークである乃木家の家紋が入った日本刀と、幼少期の憂助と妻の明美が写った写真を所持している。

たたら製鉄の名家である乃木家に生まれるが、次男のため家を継ぐことはできず、勉学に勤しみ東大に合格、当時の田舎の名誉職だった警察官となった。それからしばらくして明美と出会い、結婚を決め、出雲大社で挙式した。

40年前、武装勢力を調査する公安の任務で農業使節団と偽って明美とともにバルカへ渡り、緑化事業で砂漠を作物が取れる土壌に改良した功績からノゴーン・ベキ(緑の魔術師)の名で呼ばれるようになるが、内乱に巻き込まれ亡くなったとされていた。

実際は、公安に見捨てられてバルカの武装勢力に捕まった際に憂助と生き別れ、その後の拷問で明美を亡くし、自身も銃撃で瀕死の重傷を負うが、バトラカに密かに助けられていた。

1984年から4年間、バルカで憂助の消息を探し回り、1987年にタヒラガタ市役所で日本人の孤児が亡くなったことを知ると自暴自棄となる。しかし、兄を失った乳幼児のノコルと出会うと、憂助を守ることができなかった無念から彼を息子として育てる。また、武装勢力から村を守る用心棒を請け負い、孤児たちを養護するようになった。

裏切りを決して許さず、活動資金を着服したメンバーに罪を負わせるために粛清する非情さも持つ。

ムルーデルがフローライト採掘の主導権を得るため公安の野崎の協力を得る代わりに、自身の身柄を公安に引き渡し、今後テントとして犯罪を行わないことを憂助に提案され、それを受け入れテントを解体し、政府とのフローライト採掘の主導権争いに勝利した後、公安により幹部のバトラカ、ピヨと共に逮捕され、日本に移送される。

しかし実際はテントとして日本に復讐するわけではなく、バルカ内乱時に救出を要請したヘリコプターを退避させた、当時の公安部外事課課長であった上原官房副長官への復讐を果たすため、公安へ投降したフリをして日本に入国する。そして、テントのモニターであった公安の新庄の手引きで拘留地から逃亡し、官房副長官となった上原の自宅をバトラカ、ピヨとともに襲撃する。最後は上原に手をかけようとしたところを駆けつけた憂助に狙撃され、憂助が息子だったことを誇りに思うと言い残す。

丸菱商事
乃木憂助と黒須駿によって山本巧が排除された潮騒橋

山本巧(やまもと たくみ)〈42〉
演 - 迫田孝也
エネルギー事業部1課長。乃木の同期。元情報システム部。正体はテントのモニター。

常々日本に対して不満を持っており、テントとダークウェブで接触を図り、2019年3月にネパール経由でバルカへ密航しテントの訓練を受けていた。
2年前、テントから太田が凄腕ハッカー・ブルーウォーカーであるとの情報提供を受け、彼女を脅して丸菱商事に入社させハッキングによる諜報活動や誤送金事件に従事させていた。

乃木と黒須に捕まり自白剤を打たれたことで自身が知るテントの情報を洗いざらい自白する。テントのモニターと発覚後、日本人でありながら日本を裏切り、多くの国民の命を危険に晒した罪で、乃木(F)と黒須により首吊り自殺に偽装され排除される。

水上了(みずがみ りょう)〈28〉
演 - 古屋呂敏
エネルギー開発事業部2課。乃木の部下。
乃木とともに自身のパソコンでGFL社への送金準備を進める。

宇佐美哲也(うさみ てつや)〈50〉
演 - 市川猿弥
エネルギー事業部長。乃木の直属の上司。
GFL社への誤送金を乃木による横領と疑う。7年前、顧客開拓の責任者としてバルカに1年ほど赴任している。

太田梨歩(おおた りほ)〈24〉
演 - 飯沼愛
財務部。乃木からのバルカ国際銀行への1億ドルの送金依頼を処理する。
正体は世界で暗躍する天才的な凄腕ハッカー・ブルーウォーカー(blue@walker)。

自身を利用し、凌辱した山本を恨んでいたことから、保釈後、彼を排除した乃木たちを信頼し別班に協力する。親子ほど歳が離れている長野と不倫関係にあった。

別班から1億円で保釈されると黒須から国防の任務を受け、テントの通信データの解析や、日本国内のテントのモニター捜索に協力する。

原智彦(はら ともひこ)〈50〉
演 - 橋本さとし
経理部長。
誤送金の犯人と疑われるが、サーバーのプログラムが改ざんされた日は福岡に出張しており、物理的に犯行は無理と判断される。

河合幸二(かわい こうじ)
演 - 渡辺邦斗
業務監査部。
社内の出世レースに出遅れた乃木がアリと共謀して1億ドルを奪ったと考えていた。

誤送金の犯人が乃木ではないと判明すると、大勢の社員の前で乃木を疑ったことをFに暴露され、謝罪させられる。

長野利彦(ながの としひこ)〈60〉
演 - 小日向文世
専務。決算までにGFL社への誤送金を回収するよう、乃木たちに厳命する。

ブルーウォーカー(太田)に頻繁にメールを送信していたfox.777(フォックススリーセブン)の正体。太田とは不倫関係で、彼女が山本に拉致され連絡がつかなくなった時にはかなり心配しており、何通もメールを送っていた。

防衛大学校卒業から一橋大学大学院入学までの2年間、防衛大の厳しい訓練から気持ちを紛らわせるために手を出した薬物を断ち切るため大分県の豊前中津園という更生施設に入所し、大学院入学後も施設に頻繁に通っていたと公安に供述する。

警視庁
新庄浩太郎(しんじょう こうたろう)〈35〉
演 - 竜星涼
公安部外事第4課の捜査官。警部。テントの捜査に従事している。並外れた能力を持つ乃木を別班ではないかと疑っていた。

ブルーウォーカー(太田)によるテントの通信データの解析により、日本国内のテントのモニターであることが判明する。公安に投降したフリをしたベキ、バトラカ、ピヨを公安の拘留地から逃亡させると、住居と乗用車を彼らに準備し、自身は海外に逃亡するとベキに告げる。

佐野雄太郎
演 - 坂東彌十郎(第3話・第4話・第6話・第7話)
公安部部長。野崎からの報告で乃木が別班と知るが、国防に関わり国益に影響するため、公安メンバーにはそのことを隠す。

乃木の父・卓が元公安の捜査官との認識があり、機動隊を退職したと経歴を書き換え、バルカに公安の極秘任務で渡航したと推測する。

鈴木祥
演 - 内野謙太(第3話 - 第7話・最終話)
公安部の捜査官。テントの捜査に従事する。
野崎に頼まれて乃木の経歴を調べていたが、経歴に記載された留学先の公立高校に在籍していなかった報告を見落としている。

東条翔太
演 - 濱田岳(第3話・第4話・第6話・第7話)
サイバー犯罪対策課の捜査官。ホワイトハッカー。特撮作品「ウルトラマンシリーズ」のファン。
警視庁にヘッドハントされる前は、エンジニアとして丸菱商事のデータシステムを構築していた。

在バルカ日本大使館
西岡英子(にしおか えいこ)
演 - 檀れい(第2話・第3話・最終話)
駐バルカ共和国特命全権大使。
テロの実行犯と疑われた乃木たちを全力で保護する姿勢を見せるが、裏ではバルカ政府と内通しており、バルカ警察に引き渡そうとした。

外務省で仕事が高く評価されていたが、バルカのフローライトの採掘権に関して中国に後れを取っていたことから、フローライト採掘事業の主導権を握り、それを日本に優先的に売りつければ金儲けができると考えたゴビとバルカ政府の要求を受諾するよう経産省と外務省に圧力をかけられ、国益を鑑み、ワニズに多額の裏金を渡していた。

しかし、ワニズに脅迫され仕方なく金を渡したと判断されるようバルカ警察のチンギスに野崎が根回しを行ったことを知り、乃木と野崎に、ムルーデルから採掘権の15パーセントの利益を譲渡することと、フローライトの日本への優先的な輸出を約束すると説得され、バルカに反旗を翻し、ノコルのムルーデルと協力することを決める。

乃木の関係者
乃木明美(のぎ あけみ)
演 - 高梨臨(第1話・第2話・第4話・第5話・第8話 - 最終話)
憂助の母親。子ども好きで、笑顔の絶えない優しい女性。家族で農業使節団として渡ったバルカに開拓したノバク村で、現地の子どもたちを教育していた。

バルカの内乱に巻き込まれ卓が公安に要請したヘリコプターで脱出を図るが、指揮官の命令でヘリが引き返したため搭乗できず、武装勢力に拘束され、憂助と生き別れとなる。スパイの嫌疑をかけられ、武装勢力から1か月にわたり拷問を受けるが秘密を守り切り、卓と憂助と3人で過ごす時間を奪った存在への復讐を卓に託して息を引き取る。

乃木寛道
演 - 井上順(第5話)
憂助の伯父。卓の兄。たたら製鉄で栄えた島根の御三家のうちの一つ、乃木家の末裔で15代当主。

サム
演 - Martin Starr (第1話)
CIAオフィサー。乃木のミリタリースクール時代からの親友。アニメ『ルパン三世』のファン。
謎の組織・テントを捜索している。9.11同時多発テロが発生後、家族を守るため軍に入隊したことが、乃木が自衛隊へ入隊する契機となる。

バルカ共和国
アリ・カーン
演 - 山中崇(第1話・第5話・第6話)
GFL社社長。その正体はテントの上位幹部で日本担当。

乃木と黒須に家族を人質に脅迫され、テントの創設者がノゴーン・ベキであることを白状した。組織のための犯行だったことから排除は免れ、乃木の助けで家族とともにベネズエラに逃亡。その際、罪を見逃した乃木に感謝の意思を示すため、テントの通信暗号キーを渡す。

その後、乃木にベネズエラへの逃亡をテントに明かされるが、家族3人が犠牲となっても口を割らなかったことから、ベキに粛清を見送られる。

アル=ザイール
演 - Erkhembayar Ganboldエルハムバヤル・ガンボルド(第1話)
テントの幹部。イスラム教徒。セドルのアマン建設に潜伏する。

警察を引き連れて現れた乃木からの返金要求を拒み、乃木に対し「お前がVIVANTか?」と問いかけ、その直後に自爆テロを起こして周囲を巻き込みながら爆死する。

ジャミーン
演 - Nandin-Erdene Khongorzulナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ
人の善悪を直感的に見抜くことができるノバク村の少女。
砂漠で倒れていた乃木を発見し、自宅に連れ帰り柚木に治療を依頼するなど、乃木の窮地を救う。

自宅でパンを焼こうとするも上手く膨らまず落ち込むが、計りの故障を見抜き正しい分量を示してくれた乃木に懐く。

2年前に自身の目前で母親が事故で亡くなったショックにより話すことができなくなっている。ザイールの自爆テロによる爆発に巻き込まれ負傷し、その爆発で父アディエルも亡くす。

ファロー四徴症を患っており、設備の整った日本で柚木の執刀のもと手術を行う。一時は危険な状態に陥るが柚木と乃木の呼びかけに応えるように意識を取り戻し、無事退院する。

ノコル捕縛作戦によるバルカ渡航前に見舞いに訪れた乃木が見ていたベキの写真を見て「優しい人」とスマホの筆談で教える。この言葉は、テントが単なるテロ組織ではなく、その本質を見抜く必要があると、乃木に潜入捜査の必要性を喚起させた。

アディエル=クラシー
演 - Tsaschikher Khatanzorigツァスチヘル・ハタンゾリグ(第1話)
ジャミーンの父親。仏教徒。
ザイールの自爆テロによる爆発からジャミーンを庇って重傷を負い、息を引き取る。

幼いころ、住んでいた村を武装勢力から守る用心棒の仕事をしていたベキたちの車に紛れ込み、彼らの食料に手を出していたところをベキに拾われる。成人するまでノコルと兄弟のようにベキに育てられていた。

結婚祝いとしてベキから与えられ妻やジャミーンと生活していたノバク村の住居は、乃木が出生したバルカの生家であった。

イリア・サイハン
演 - 真凛(第1話・第2話)
バルカの看護師。柚木の同僚。柚木がジャミーンを治療するための治療薬を調達し、アド砂漠を超えるために柚木と別れることになったジャミーンの身柄を預かる。

ドラム
演 - 富栄ドラム(第1話 - 第8話・最終話)
警視庁公安部のエージェント。野崎の要望に応えるあらゆるサポートを行う協力者。
言葉は理解できるものの発することができないため、スマホの音声翻訳(声 - 林原めぐみ)で野崎らと意思を疎通する。

野崎らとともにバルカを脱出し、ジャミーンの護衛として来日する。ジャミーンの入院中は彼女の病室に住んでいたが、ジャミーンが退院すると野崎に自らの家に誘われる。

チンギス
演 - バルサラハガバ・バタボルド(第1話 - 第3話・第5話・第7話・最終話)
バルカ警察で最も優秀な警察官。
当初は爆破事件の容疑者として乃木たちを執拗に追跡したが、嫌疑が晴れると野崎から日本警察との共同捜査を持ち掛けられる。一度は笑って撥ね付けようとするが野崎の実力を認め協力関係を結び、あらゆる人脈を駆使して捜査にあたる。

野崎からの依頼でフローライトの採掘権をムルーデルと日本政府が開発を主導できるようにする工作を依頼され、テントと銀行の担当者が同日に交通事故で亡くなったのでムルーデルとテントの関係性については証明できないと検事総長に報告する。また、西岡がワニズに脅迫され金を渡した映像を見た法務大臣には、ワニズに採掘権が渡ればテントの運営する孤児院が潰れ子供たちの行き場がなくなると訴えワニズを逮捕する命令を引き出す。この行動は、図らずもテントが運営する孤児院で育った恩返しとなった。

ワニズ
演 - 河内大和(第2話・第3話・最終話)
バルカ共和国の外務大臣。次期大統領候補。乃木たちの身柄引き渡しを要求する。日本語が堪能で、ムルーデル(テント)とベレール興産が抑えるフローライトの採掘権のうち、10パーセントをバルカ政府に、技術提携を結んだオリベ化学に15パーセントの比率で分配する契約を持ち掛ける。ノコルがその条件を飲み、採掘権の分配契約を締結すると、内通していた30パーセントの採掘権を持つゴビを取り込み、政府・ベレール興産・オリベ化学の合計55パーセントの採掘権で政府主導でフローライトの開発を行うとノコルを出し抜く。

しかしゴビの裏切りを織り込み済みであったノコルが、西岡の判断に委ねるオリベ化学を裏で取り込んでいたことから、ムルーデルの45パーセントの採掘権とオリベ化学の15パーセントの合計60パーセントの採掘権を主張され、採掘権を握ることに失敗する。

するとムルーデルとテントの関係を持ち出し、テロ組織が関与する開発が世界が認めるわけがない、武力行使しても奪い取ると本性を現す。しかし、突如現れたベキに、国民に富が平等に渡るようバルカが新たな一歩を踏み出すと宣言され、検事総長と法務大臣に働きかけ力添えを得たチンギスにより、野崎が盗撮した西岡から裏金を受け取っていた映像を証拠として収賄教唆、強迫の容疑で逮捕される。

ゴビ
演 - 馬場徹 (第9話・最終話)
ノコルの親友。ベレール興産の代表。フローライト採掘の共同出資者。
極秘にしていたフローライトの鉱脈が政府に知られてしまったことで、乃木を疑う。しかし、秘書のジャンを通してバルカ政府に暗号を用いてフローライトの情報を流していたことが、太田の解析により判明する。

ワニズによるフローライトの採掘権の分配契約が締結されると寝返りノコルを裏切るが、ワニズと結託していたため、共犯としてチンギスに逮捕される。

別班
櫻井里美への緊急招集が合図される布多天神社
櫻井里美
演 - キムラ緑子(第5話 - 第7話・最終話)
司令。乃木や黒須の上司。布多天神社に毎朝参拝する。
乃木の経歴を知った上で彼をテントへ近づくために必要な人材と評価しており、ノコル捕縛作戦のリーダーに任命する。
乃木が突如として別班を裏切り仲間を銃撃すると、司令室の面々に「この件は他言無用」と告げる。

しかし、バルカ渡航前にテントへ潜入捜査を行うことを乃木から明かされており、別班内では二人だけでその秘密を共有していた。ベキの逃亡を知り日本へ帰国した乃木に、抹消されていた乃木卓についての資料を渡す。

高田明敏(たかだ あきとし)
演 - 市川笑三郎(第6話・第7話・第9話・最終話)
精鋭部隊の工作員。表向きは経済産業省資源エネルギー庁に勤務する官僚。
ノコル捕縛作戦時に乃木に狙撃され、和田、廣瀬、熊谷とともに日本へ棺が搬送されたが、日本の病院で治療を受けていたことが判明する。

乃木がテントに潜入捜査を行うため、仲間を裏切った芝居をするために致命傷とならないよう心臓の動脈を外して狙撃されていた。

和田貢(わだ みつぐ)
演 - 平山祐介(第6話・第7話・第9話・最終話)
精鋭部隊の工作員。表向きはアイチ自動車ロシア支社勤務で、現地企業と電気自動車の共同開発に従事する営業職。

廣瀬瑞稀(ひろせ みずき)
演 - 珠城りょう(第6話・第7話・第9話・最終話)
精鋭部隊の工作員。表向きはEU各国に医療系システム機器を販売するレイシルに勤務するシステムエンジニア。

熊谷一輝(くまがい かずてる)
演 - 西山潤(第6話・第7話・第9話・最終話)
精鋭部隊の工作員。表向きは万俵製作所で航空機器メーカーに電子機器部品を供給するエンジニア。

テント
バトラカ
演 - 林泰文(第5話 - 最終話)(17歳時:今井柊斗)
テントの幹部。民間軍事会社「PMSC Y2K」の代表。
40年前、武装勢力の雑用係をしており、銃殺されたと思われたが致命傷を免れていた卓(ベキ)を密かに助け治療を施した。

住んでいた村を武装勢力に襲撃された際、入手していたライフルで返り討ちにしてくれたベキに従い、用心棒の仕事に加わるようになる。ピヨとともにベキから軍事作戦の立案などを教わり、ピヨが18歳になったころに軍事会社を設立する。これが、テントの原型となった。

ベキから「息子の憂助は日本にいるかもしれない」という言葉を受け、憂助の所在を日本に何度も問い合わせていたが、ベキと生き別れた後に記憶喪失になった憂助が、戦場ジャーナリストの飯田とともに日本に帰国して自身の名前を「乃木憂助」から「丹後隼人」と変えていたため、所在を掴めなかった。しかし、ベキの刀の鞘に刻まれていた乃木家の家紋をテントのシンボルにすることを提案したことで、結果的に乃木親子(憂助とベキ)が再会する切っ掛けを作った。

フローライトの採掘権をバルカ政府に奪われないよう、野崎に日本政府を取り込む交渉を任せる条件に、公安への身柄の投降を受け入れる。
しかし日本に入国すると、モニターであった公安の新庄の手引きで公安の留置地から逃亡、ベキと行動をともにし、彼の復讐の相手である上原官房副長官の自宅を襲撃する。最後は上原に手をかけようとしたところを駆けつけた乃木に狙撃される。

ピヨ
演 - 吉原光夫(第5話 - 最終話)
テントの幹部。狙撃の名手。バトラカと同郷で、ベキが武装勢力からの用心棒の仕事を引き受けるようになった時から、ベキと行動をともにする。18歳になったころ、軍事の統率者となる。

フローライトの採掘権をバルカ政府に奪われないよう、野崎に日本政府を取り込む交渉を任せる条件に、公安への身柄の投降を受け入れる。
しかし日本に入国すると、モニターであった公安の新庄の手引きで公安の留置地から逃亡、ベキと行動をともにし、彼の復讐の相手である上原官房副長官の自宅を襲撃する。最後は上原に手をかけようとしたところを駆けつけた乃木に狙撃される。

シチ
演 - 井上肇(第5話 - 最終話)
テントのメンバー。ベキが公安に身柄を投降する前にテントの解体を宣言され、それを受け入れる。

マタ
演 - 内村遥(第5話 - 最終話)
テントのメンバー。ベキが公安に投降をする前にテントの解体を宣言され、それを受け入れる。

その他
三井鈴
演 - 水谷果穂(第5話・第6話)
日本医療センターの看護師。

ゲスト
第1話
立石真央  
演 - 八代真央(第2話・第3話・第5話・第6話)
丸菱商事エネルギー開発事業部2課。乃木の部下。

バータル 
演 - 高田賢一
乃木に買収され拳銃も密売していたセドルのバルカ警察。ザイールの自爆テロに巻き込まれる。

ボロルマー、ムフンバト
演 - 中山孟(第2話・第3話・第5話・第7話・最終話)、原布助(第2話・第3話・第5話・第7話・第9話・最終話)
バルカ警察。乃木らを警察車両で輸送するが、ドラムと野崎に倒される。

ウラマー
演 - Vinay Murthyヴィナイ・ムルティ
バルカ共和国のブートルの民。イスラム聖職者(ウラマー)。
チンギスの追手から逃れる乃木たちをモスクに匿う。

ダーギル
演 - 渡辺慎一郎(第2話)
在バルカ共和国日本大使館の警備員。

第2話
ナジュム
演 - Bruce Taylorブルース・テイラー(第1話・最終話)
在バルカ共和国日本大使館の通訳。

バルカ警察の内通者と疑われるが、バルカ警察のトンネル出口への移動を西岡へ知らせるメールを送信していたことで潔白が証明される。
野崎が大使館から脱出する直前、西岡に裏切られていたことから隠しカメラを設置するように依頼されており、それに応じていた。

第3話
通訳
声 - 山口由里子
駐バルカ日本大使・西岡の通訳。

橋本、柴田  
演 - 須田邦裕、山本圭祐
丸菱商事のサーバールームの警備員。

第4話
太田洋子
演 - 山田キヌヲ
梨歩の母親。身柄確保のために自宅を訪れた野崎に、娘は友人から電話があり外出したと答える。

加藤
演 - 砂田桃子
丸菱商事の女性社員。太田がメールを送信し、急に退職したと乃木に教える。

井上
演 - 芳野友美
丸菱商事の女性社員。太田の退職に男性関係が噂されていたことが関係しているのではないかと乃木に教える。

第5話
店主
演 - 小林勝也
茶舗の店主。布多天神社で乃木からの緊急召集を受けた櫻井は、この茶舗で受け取った茶葉に添えられていたメッセージを基に、未の刻(午後2時ごろ)に深大寺の茶屋で乃木と接触した。

ロバート・キース
演 - Charles Glover
FBIの捜査官。野崎の協力者。

バヤル
演 - 谷田歩
バルカ陸軍の軍人。チンギスの要請で、野崎が回収した小型カメラの映像解析に協力する。

ミンジ
演 - Sergei Vlasovセルゲイ・ウラソフ
テントの連絡員。バルカ警察から逃亡中のアリにイギリスで工作を行うよう指示を出し、渡航までの逃走資金をモスクで渡す。その後、乃木と黒須に強襲され、同行していたカインやエルダともども射殺される。

吉野、星野
演 - 増田久美子、南条好輝
乃木が京都の東舞鶴小学校に在校時の元教員。乃木は丹後隼人として児童養護施設「丹後つばさ園」から通学していたと野崎に教える。

木村
演 - 宮田圭子 (若いころ:宇佐美蘭)
「丹後つばさ園」の職員。乃木が幼少期バルカの内乱で両親と生き別れ記憶を失い、高校時代に伯父・寛道を探し当てたのを契機に出自が判明したと野崎に教える。

制服警官
演 - 榎田貴斗
島根県警の警察官。野崎を乃木家に案内する。

エージ(アリの母)、オユン(アリの妻)、アリマ(アリの娘)、ニーナ(アリの娘)
演 - Maria A、近藤佑子、後藤日咲、水谷瑚々
アリの家族。ホテルに潜伏していたが連れ出され、アリにテントの情報を自白させるため、黒須に首にロープを巻かれ高所から突き落とされるが、実際はワイヤーで吊り上げられており、殺害されていなかった。その後、乃木の助けでアリとともにベネズエラへ逃亡する。

店員
演 - 櫻井音乃
乃木たちがバルカでの指名手配が解けた祝いをあげた中華料理店の店員。

ナレーター
声 - 南波雅俊(TBSテレビアナウンサー)
18歳の乃木が視聴した、たたら製鉄の特集番組のナレーター。

第6話
ギリアム
演 - 海老原恒和(第5話)
テントのメンバー。ブラジルのマテウス社に誤送金を仕掛け、盗み出した2億4,100万ドルを金塊に交換したが、パウロと結託して3年に渡り最高値で現金化した取引のデータをごまかし差額を着服していた。メンバーからの追及に、病気の家族のために金を使ったと嘘をつくが、現金を隠し持っていたことが露呈するとベキに日本刀で斬殺される。

彼の粛正についてノコルたちからは、これまで協力してきた仲間であることから財産没収の上、国外追放処分でよいのではないかとの意見があがったが、ベキは今回の粛清が後から役に立つと説得する。

アルバン
演 - 高木勝也(第5話・第7話)
テントのメンバー。会議で活動資金の収支報告を発表する。

エンゾ・パウロ
演 - Derrick Doverデリック・ドーバー
テントのメンバー。クーダン中央銀行の行員として誤送金を仕掛け交換した金塊やダイヤを現金化する担当。
しかし、ギリアムと結託し最高値で現金化した金塊の取引のデータをごまかし差額を着服していたことが発覚し、粛清される。

ニュースキャスター
演 - 花江夏樹(第9話)
ダルバン共和国で爆弾テロが発生したニュース速報を読み上げる。

泉田
演 - 小須田康人
弁護士。別班により保釈された太田の専任弁護に就けられる。

第7話
奥西
演 - 管勇毅(第5話・第6話・最終話)
別班のメンバー。バルカでテントとの接触を図る乃木たち精鋭部隊の移動経路などをアシストする。

第8話
飯田
演 - 和田聰宏
戦場ジャーナリスト。バルカで浮浪児となっていた乃木を発見し、日本に連れ帰る。

ヤスダ
演 - 音尾琢真
テントが運営する孤児院の院長。育ち盛りの中高生が多く、与えられた運営資金では食費が賄えず体重を減らす子供たちが増えたため、米を1人あたり1日150g増やしてほしいとベキに陳情する。

しかし実際は配給量を誤魔化して米を倉庫に溜め込んでおり、上質な日本の米をロシアなどに横流ししようとしていたことを乃木に看破され、財産没収の上で国外追放の処分が下される。

上長
演 - 上杉祥三
乃木の陸上自衛官時代の上官。彼に心理戦防護課程(当時の諜報特殊部隊の通称)の試験を受けることを勧める。

面接官
演 - 安藤彰則、大西武志
上記試験の面接官。

試験官
演 - 沖原一生
上記試験の試験官。乃木に地図を見せ、グアム島の位置を示せという問題を出す。

ブローカー
演 - Sanish
バルカで幼い乃木をさらった人身ブローカー。彼に牢屋の壁に投げ飛ばされたショックで、乃木は記憶障害となる。

第9話
ウヌ
演 - 木下瑛太
バルカ北部の地震で生じた地盤の裂け目に転落した、テントが養護する孤児。ノコルが発見したときにはもう息がなかった。
彼の救出のため地表から200メートル地下に降り立ったノコルによって、純度99パーセントのフローライトの鉱脈が発見される。

西村慎貞
演 - モロ師岡
ハセガワ証券の黒須の担当者。黒須のフリをした乃木からの依頼で、糖尿病の治験の失敗を隠蔽している大鳥製薬の30億円の株の信用取引を請け負う。

エイン
演 - Batmend Baast(最終話)
バルカの国土交通大臣。ノコルらを呼びつけ、フローライトの採掘を認めないと言い渡す。
フローライトの採掘権を独占するのにワニズと結託していたため、共犯としてチンギスに逮捕される。

アジュン
演 - Amarbayasgalan Gantumur(最終話)
エインの部下。

卓の父
演 - 山崎徹(カメオ出演、ノンクレジット)
出雲大社での卓と明美の神前結婚式に出席する。

最終話
蘇我(そが)
演 - 小林隆
オリベ化学のエネルギー事業開発の担当者。バルカ政府と採掘権の15パーセントを分配する条件で提携を結ぶ。
締結後の判断は西岡にすべてを委ねており、ノコルの特別長官の解任に反対する。

ジャン
演 - 鎌田将司
ゴビの秘書。個人的に政府と内通してテントを裏切っていると思われたが、ブルーウォーカー(太田)の解析により、ゴビに使われていただけと判明する。フローライト採掘権の問題で、政府側への寝返りに関してゴビと会話をしていた際にパソコンのウェブカメラを切り忘れていたことが、ブルーウォーカー(太田)によりゴビの裏切りが発覚する端緒となる。

検事総長
演 - 岡幸二郎
バルカ共和国の検事総長。ムルーデルとテントの関連性を立件する証拠は認められないとの見解をチンギスに告げるが、テントと銀行の担当者がいつ証言するかもしれず、裏帳簿が出てくる可能性も否めないと危惧する。しかしその両名(ギリアムとエンゾ・パウロ)は同日に交通事故で既に他界していると、チンギスから偽造情報を報告される。

キメル
演 - 大場泰正
バルカ共和国の法務大臣。チンギスからバルカの複数の孤児院が何十年もテントにより運営されていたことを報告され、ワニズにフローライトの採掘権が渡れば孤児院が閉鎖され、子どもたちの行き場が失われると訴えられる。そして野崎が盗撮した西岡から裏金を受け取るワニズの映像を確認したことで、ワニズを即刻逮捕しろと命令する。

上原史郎
演 - 橋爪功
内閣官房副長官。元公安部外事課課長。40年前に独断でベキ(卓)をバルカに送った張本人。バルカで内乱発生時、自分のキャリアを汚さないよう、卓が救出を求めたヘリコプターを「国際問題に発展させないため」という名目で退避させたことが残された音声情報から判明する。

公安に投降したふりをして日本に入国したベキ、バトラカ、ピヨに妻の明美への復讐のため殺害されかけるが、乃木がベキたちを狙撃したことで阻止される。

上原の家族
演 - 泉晶子、吉田悟郎、平莉枝
ベキ、バトラカ、ピヨに拘束された上原の家族。

管制官、パイロット
声 - 田中秀幸、銀河万丈
40年前のバルカ内乱の折に、乃木一家救出に向かったヘリコプターパイロットと、上原の命令を受け退避を指示していた管制官の無線音声。

スタッフ
原作 - 福澤克雄
演出 - 福澤克雄、宮崎陽平、加藤亜季子
脚本 - 八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽 - 千住明
モンゴル語監修 - Baatar Densmaa、Dorj Dariimaa、Deigersaikhan Uuganbaatar
医療監修 - 竹内一郎、布施友里恵(ユーエムエス)
警察監修 - 石坂隆昌
公安監修 - 勝丸円覚
法文書監修 - 國松祟
IT・金融監修 - 杉浦英和
自衛隊監修 - 松田じゅん
プロデューサー - 飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
製作 - TBS


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