2023年07月02日

最高の教師 1年後、私は生徒に■された TOP

『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(さいこうのきょうし いちねんご わたしはせいとに■された)は、2023年7月15日から同年9月23日まで、日本テレビ系「土曜ドラマ」枠(毎週土曜22:00〜22:54)で放送された。全10話。主演は日本テレビ系連続ドラマ初主演となる松岡茉優。


各話あらすじ(2023年7月15日 - 9月23日)全10話 平均視聴率 5.86%
第1話 2023年7月15日「拝啓、傷ついた貴方へ」 視聴率 6.5%
鳳来高校3年D組の担任教師・九条里奈(松岡茉優)は、涙一つ流れぬ卒業式を迎えていた。様々なハラスメントや人間関係に配慮が必要なこの時代に、そしてたった一つのミスが人生を180度変えてしまうこの時代に、九条は教師としてただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした。

そんな1年に感動や感傷の想いはない。そこにあるのは無事に1年を終えたことに対しての『安堵感』だけであった。巣立つ生徒を上階の吹き抜け廊下から見つめる九条。青く澄んだ空を見つめ、心にある葛藤を吐き出すように溜息をもらし、職員室へ戻ろうとした、−−− その時。九条の背中に強烈な衝撃を受ける。

上階から落下する九条。慌てふためく中、その視界に入ってきたのは、自分の背中を押したであろう何者かの『生徒の手』であった。その 『犯人の手元』には“D組 卒業おめでとう”と記された深紅のコサージュが。『……私は生徒に殺された』。そう理解し正に地面に着きそうになった……

その瞬間、−−− ハッ!と目を開けると、なぜかそこは3年D組の教壇の前であった。目の前には30人の生徒。黒板には『令和5年4月6日』という1年前の始業式の日付。笑顔でクラスメイトと会話をする生徒たちを見て……九条の手は震える。なぜなら、今九条の目に映る人々は−−− 1年後、自分を殺す『30人の容疑者』だからだ。


第2話 2023年7月22日「拝啓、人を信じぬあなたへ」 視聴率 5.8%
「私は、何でもします」−−− 3年D組全員が心の底から笑って卒業できるように、そして自分自身が1年後“生徒に殺されないため”に、この教室を変えなければならない…強い覚悟を持って『2度目の1年』に臨む高校教師・九条里奈(松岡茉優)。

前回の人生で寄り添うことができなかった生徒・鵜久森(芦田愛菜)に起きていた仕打ちを文字通り“何でもして”暴きだした九条は、教室に一つの変化の兆しを与えたのも束の間、夫・蓮(松下洸平)から離婚届を突き付けられてしまう。理由も分からないまま離婚を受け入れた前回と同じ轍は踏みたくないと思う九条。でも一体どうすれば…。思い悩む九条を、突如、目出し帽をかぶった男たちが襲う!彼らの目的とは…!?


第3話 2023年7月29日「拝啓、心優しきあなたへ」 視聴率 6.0%
「九条里奈を殺害する」−−− 3年D組の黒板に九条(松岡茉優)への殺害予告が書き込まれ、学校は騒然となる。野次馬が現れ、教員室も慌てふためき、誰もが口にした。『犯人は一体誰なのか……!?』と。D組の面々は相楽(加藤清史郎)たちを疑うが、相楽はそのことを否定。生徒たちもその犯人については誰も分からないままで−−− 。

一方、九条はその犯行の様相から自身に殺害予告を行ったと推察した『ある生徒』の前へと立ちはだかる。そして、その生徒へと真っすぐに告げる。「あなたがこの現状を変えたいのならば……『何でもする』」と。

一方の相楽たちは、この殺害予告が何者かに大々的に行われた形跡から既に教室への監視カメラの起動がストップされていることに気づく。そして、生徒同士の目論見により、『九条里奈担任はく奪』の嘆願書を取りまとめ、九条を教室から追放することに成功する。九条は、学校に居られなくなったことにより、この問題を解決するために鵜久森(芦田愛菜)を信頼する味方として『頼る』と宣言。その想いを受け取った鵜久森は、勇気を抱き、『ある行動』を開始する−−− 。


第4話 2023年8月5日「拝啓、世界に居場所が無いと思う貴方へ」 ※『ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ・日本対フィジー』戦中継に伴う特別編成の関係で25分繰り下げ(22:25 - 23:19) 視聴率 5.2%
「私……今、2周目の人生なんだ」−−− 九条(松岡茉優)は、離婚の話を撤回してくれた夫・蓮(松下洸平)にこれまで自分が体験した『2週目』の人生を打ち明ける。とは言え、こんな話を簡単に信じてもらえるわけがない……そう思っていたが、蓮の口からは意外な言葉が飛び出てくる−−− 。

それから1か月、3年D組には静かな時間が流れていた。鵜久森(芦田愛菜)は東風谷(當真あみ)と阿久津(藤アゆみあ)と仲を深め、ついに週末に一緒にお出かけをすることに。鵜久森の周りは緩やかに良い変化を見せ始めていた。その光景にイラ立つ西野(茅島みずき)たちのグループは、九条の担任変更に失敗してからというもの、次の一手を出すこともできず、相楽(加藤清史郎)も不気味な沈黙を続けている。

そんな中、前回西野からの指示にミスを生んでしまった江波(本田仁美)は、常に友人の顔色をうかがって過ごす日々を送っていた。友達という『居場所』を失うことを必要以上に怯える江波。−−− と、そんな中、江波は幼馴染の浜岡から想いを告げられ、その返答に迷っている最中だった。すると突然、教室に校内放送が鳴る。−−− 「3年D組の江波さん、化学準備室まで来てください」。その声の主は九条であった。

「何?急に呼び出して」…なぜ呼ばれたのか全く心当たりのない江波に、九条が問う、「昨晩、浜岡修吾さんという方から交際を申し込まれましたか?」。急に事実を突きつけられ驚く江波。九条は自身の1周目の人生と状況が変わっていないことを確信すると、「その方とは金輪際、関りを断ってください」と告げる。訳が分からずあっけにとられる江波に、九条は衝撃の未来を告げる…「2023年8月31日。江波さんが持っていたカッターナイフで、浜岡さんを刺すことになる日です」−−− と。


第5話 2023年8月12日「拝啓、変り者と呼ばれる貴方へ」 視聴率 6.2%
九条(松岡茉優)にとって『地獄』と称されることになる2学期が始まり、鳳来高校は一か月後に文化祭を控える状況となっていた。−−− と、そこで九条は突然文化祭でのある催しの責任者に瑞奈(詩羽)を指名する。学外でプロとして音楽活動をしている瑞奈はそもそも文化祭に参加する意識もなく、その提案に驚きを示す。

そんなことをしている暇はないし、そもそもクラスの皆と交わることなく日々を過ごしてきた。その上、皆からはその風貌や行動に対して“変だ”“非常識だ”“調子に乗ってる”と批判されてきた学生生活を送っていた。なのになぜ自分が…と戸惑う瑞奈だったが、その文化祭の催しに引退公演を行う予定であるダンス部の生田(莉子)から「有名人風吹かせて私たちの青春をぶち壊すのだけはやめてね」とにらまれ、ますますやる気をなくしてしまう。

その担当を断るため九条を追いかけた瑞奈は、そこで九条に告げられる。「文化祭前日、ある問題が生じ、今年の文化祭はなくなります。それを止められるのは瑞奈さん、あなただけです」−−− と。

非常識と呼ばれる人、変り者と呼ばれる人、そんな人の中にある誰にも理解されない『大切なモノ』。調子に乗ってると揶揄される人たちへ送る応援歌が始まる。そして……最後にはこの物語を揺るがす『ある事実』が判明することになる−−− !


第6話 2023年8月19日「拝啓、今を生きるすべての貴方へ」 視聴率 5.7%
文化祭の打ち上げの際、東風谷(當真あみ)から不意な想いを吐露された鵜久森(芦田愛菜)。その言葉を受け、何かを返そうとした−−− その瞬間、東風谷は漏れ出てしまったその想いに戸惑い、飛び出してしまう……。東風谷を見失う鵜久森。その雑踏の中、鵜久森は自身に起きた『二周目』の人生を思い返していく。

一方の九条(松岡茉優)は、鵜久森と共にいつものようにお昼ご飯を一緒にしていた際に……打ち明ける。

「鵜久森さんも……同じですよね?」と。自分自身が『二周目』であること、そして鵜久森もそうであること。互いに起きた不可思議な現象を確かめ合う二人。そして二人はもう一つ共通して感じる『感覚』を語る。それは、「3回目は絶対にない」、そう確信的に感じていること。だからこそ、私達は未来を変えるために今を必死に生きているのだと。

そんな中、独りで想い悩む東風谷の元を訪ねる九条。急な休学を申し出た東風谷に対し、それはなぜかと尋ねる。そして、想い悩む生徒に向けていつものように『覚悟』をもって「私にできることは、何でもします」と真っすぐに告げる−−− 。

……鵜久森は自身に問う。「自分はなぜこの二周目の人生」が与えられたのかと。そして……一つの答えを出す。その時、彼女の中で「叶えたい」と願っていた自分の「希望」の全てが叶えられたことに気づく。そして、鵜久森がそう気づいた時、彼女の中にはもう一つ、変えようのないある『感覚』が襲う−−− 。

人は生きる。生きれば悩む。悩み、落ち込み、俯く時もある。だが、一人の生徒は全力で伝える。この世界に対して最も強く思う、一つの『願い』を。今を生きる全ての人に、一度でいいので見ていただきたい。私達の想いは、ここにある−−− 。

※2023年8月26日は『24時間テレビ』放送のため休止。


第7話 2023年9月2日「『向き合う』ことを恐れる貴方へ」 視聴率 5.2%
鵜久森(芦田愛菜)が非業の死を遂げて以来、休校が続く鳳来高校。校内の立ち入り禁止区域で起こった悲劇は世間の注目を集め、教員たちはマスコミの対応に追われるが、鵜久森の身に一体何が起きたのか…その真相は依然として分からないまま。

かけがえのない教え子を亡くして失意の九条(松岡茉優)は、運命を変えられなかった自分を責めながら鵜久森の葬儀に出かける。そこで出会った鵜久森の母・美雪(吉田羊)から受けた意外な言葉に、ふさぎ込んでいた九条の心は突き動かされることに……。さらに、夫・蓮(松下洸平)の支えにも胸を打たれ、やがて顔を上げる九条……!鵜久森の死を“運命”で片付けてはいけない…。彼女を『命を失った生徒』ではなく、『最後までその命を燃やし生き抜いた生徒』であったと証明するため、九条は29人の生徒が待つ3年D組の教室へと向かった−−− 。

誰かと『向き合う』とは何か。取り返しのつかない出来事に残された者はどうすべきなのか。
鵜久森という一人の生徒を通して、一生忘れることの出来ない魂の授業が、今ここに開講する……。


第8話 2023年9月9日「『本当』を曝け出さぬ貴方へ」 視聴率 4.6%
「我々は、全力でその理由と向き合いたいと思っています」−−− 。九条(松岡茉優)と3年D組の本気がもたらした学校の記者会見は、鵜久森(芦田愛菜)の母・美雪(吉田羊)の心にしっかりと届く。自分も今以上に向き合わなければ…と顔を上げる美雪。

しかし、向き合うべきは娘を追い込んだ“何か”ではない。あの日、娘は何をするためにあの場所へ行ったのか、最後にどんな顔をしたのか、ただそれが知りたい。だからこの件で誰かが追い詰められるようなことは望まない…。そんな美雪の思いを九条も力強く受け止める。

−−− だが、教室では一つの『事実』を獲得した生徒達がある人物を追いつめる。クラス全員から疑いの目を向けられたのは、−−− 相楽(加藤清史郎)。浜岡(青木柚)が鵜久森の事件の日に学校に来ていたこと、そしてその浜岡と相楽が繋がっていたこと……、それが露見した教室内で、相楽はクラス全体を凍り付かせる衝撃の一言を口にする。「アイツは、俺のせいで死んだ」−−− と。

彼のその一言の意味とは何か−−− 。自分の『本当』を曝け出せない貴方へ。過去に、自分に、見て見ぬフリを続けた人物は、全てと向き合う一日を過ごす……。彼は本当に……犯人なのか!?


第9話 2023年9月16日「償うことに迷える貴方へ」 視聴率 6.0%
鵜久森(芦田愛菜)の事件の後で雲隠れしていた浜岡(青木柚)を、迫田(橘優輝)たちが発見。「事件の日…なんで学校にいたんだ?」…問い詰める迫田に、浜岡は人に頼まれたからだと答える。その人物は…3年D組の『ある生徒』だと言う。その人物の依頼で学校へと侵入したと告げる浜岡。その真偽は−−− 。

迫田らの報告を受けた九条(松岡茉優)は、学校に忍び込んだ浜岡が鵜久森にとって“誰にも知られたくない何か”を見つけたのではないかと推察。鵜久森が命を燃やして守ろうとしたのは、一体何だったのかと頭を巡らせることに。


最終話 2023年9月23日「『変わらない』と諦める貴方へ」 視聴率 7.4%
1年前、突如与えられた2周目の人生。生徒に突き落とされた自らの死の未来を変えるため、“何でもする”覚悟を決めた九条(松岡茉優)は、ただひたすらに駆け抜けた。この世界を「変えよう」と。その思いに、これまで無自覚に人を傷つけ、無自覚に我慢をし、無自覚に見過ごしてきた3年D組の生徒たちも一人、また一人とその「本気」を解放してきた。そして再び迎える、“あの卒業式の日”…。九条は1年前と同じ場所で、………“あの人物”と対峙する!

果たして九条の前に現れるのは誰なのか!?その「運命」の結末は!?
「変わらない」と諦める貴方へ……、九条が贈る最後の授業−− 。言葉の1つ1つを貴方に目掛けて懸命に送り出す、魂込めた最終回!!


ドラマ概要
卒業式の日に生徒に突き落とされ、時をさかのぼり1年前の始業式の日の教室に戻った教師が、真相を突き止めるために生徒と本気で向き合っていく新時代の学園ドラマ。2019年に同系で放送された「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」のプロデューサーと監督がおくる完全オリジナル作品で、教師役に初挑戦となる松岡茉優が主演を務める。松岡は、1年後の死を避けるため命懸けの教育をする3年D組の担任・九条里奈を演じ、D組の生徒の1人で、クラスの命運を握る鵜久森叶役として、芦田愛菜が7年ぶりに民放の連続ドラマに出演する。


ストーリー
時代に寄り添い、生徒に寄り添うことを諦めた鳳来高校3年D組の担任で化学教師の九条里奈(松岡茉優)は、卒業式の日、旅立つ生徒を見ながら1年を終えた安堵感に包まれていた。しかし、その時、九条は担任生徒の誰かに4階から突き落とされてしまう。最後に見た光景は制服の袖…。「なんで…? 嫌だ! どうして? 誰が? 死にたくない!」そう願った瞬間、彼女は1年前の始業式の日の教室に戻っていた。教卓に立ち、目の前に見えるのは、1年後、自分を殺害する30人の容疑者。真相を突き止めるため“覚悟”を決めた九条は、教室、人生、そのすべてを覆す“教育”を開始する。


キャスト
九条里奈(くじょう りな)
演 - 松岡茉優
本作の主人公。鳳来高校3年D組の担任教師。時代に寄り添い、生徒に寄り添うことを諦めた化学教師。

卒業式の日、担任生徒の誰かに上階の吹き抜け廊下から突き落とされるが、地面に叩きつけられそうになった次の瞬間、1年前の始業式の日にタイムリープする。自身の死の未来を変えるべく「覚悟」を決め、自分を殺害する30人の容疑者である担任生徒と「向き合う」ことを決意し、「何でもする」と宣言する。

2周目の人生では、1周目においてかつての自分が目を背けてきた問題と全力で向き合い、さまざまな悩みや葛藤を抱える生徒たちに本気で想いを伝え、教室を変えていく。

私生活では、結婚5年目となる夫の蓮がおり、二人暮らしをしている。1周目の人生では、4月に蓮から離婚を切り出され、理由が分からないながらも「最後まで良い妻でありたい」という思いから、同じ年の夏に離婚を受け入れた。しかし、2周目の人生では「離婚したくない、この日々を続けていきたい」と正直な感情をぶつけ、蓮と話し合う。

そんな里奈の姿に蓮は考え直すようになり、離婚を考えた理由を打ち明けて謝罪し、離婚を取り下げたいとお願いする。今後も結婚生活が続くことになった時、蓮に対し自分が現在2周目の人生を生きていることを初めて告白する。それ以来、自身の挑戦を心から応援してもらい、さまざまな場面で後押しされる。

「覚悟」を決めてからは、教室に4台の隠しカメラを取り付け、教室の様子をパソコンで常に監視するようになる。さらに自宅のクローゼットの壁には、生徒の座席表および1周目の人生で起きたさまざまな出来事の日付のメモ書きを貼り付けている。生徒それぞれの事情の調査に加え、それらの情報を判断材料として、事あるごとに教室の内外で発生する事件の背景や、それに関与している人物の本心を推察していく。

鵜久森が亡くなるきっかけを作った西野に、「そんなつもりじゃなかった」の一言で逃げられるわけがないと忠告し、罪を償う相手の鵜久森がいないので償いようがないと口にする野辺には、残された人に償うよう諭す。

そして、2周目の人生での卒業式の日に1周目の人生の卒業式の日に自分を突き落とした星崎を止めるも、人生をめちゃくちゃにされたとして浜岡に背後から刺されるが、一命を取り留める。

鵜久森叶(うぐもり かなう)
演 - 芦田愛菜
3年D組の女子生徒。真面目で謙虚な優等生であるが、とあるきっかけからクラス全員からいじめの標的にされる。

里奈の1周目の人生では、人生に絶望して1学期の2023年5月23日に不登校となり、その後自ら命を絶ってしまう。

「何でもする」と宣言した里奈に対し、「寄り添うだけで大人が自分たちの世界を変えられると本当に思っているなら、心底軽蔑する」と言い放つ。そんなある日、里奈に化学準備室に呼び出され、クラスで不当な扱いを受けているのではと心配されるも「私は不登校になんかならない」と突き放し、本当のことを打ち明けず部屋を飛び出す。

しかし外で待ち構えていた西野たちにいじめのことを告げ口したと疑われ、学級裁判にかけられる。「何も話していない」と訴えるも誰にも味方してもらえずに絶望していたその時、教室に現れた里奈がカメラで撮影していた裁判の映像をパソコンで流す。

里奈は鵜久森のいじめに加担している、あるいは見て見ぬふりをしているクラスメイトたちを怒りの言葉で諭し、傷付いた鵜久森に「あなたは一人じゃない、私がいる」と味方である想いを告げる。彼女が命懸けで寄り添う覚悟をしていることを受け、勇気を出して立ち上がり、クラスでいじめられるようになった経緯と、辛く苦しい胸の内を涙ながらに告白する。これが、里奈にとって最初の攻撃であり、3年D組にとって最初の革命となる。

イラストを描くことが趣味で、スケッチのような絵が得意である。その作品がSNSで話題になったことがきっかけで西野たちに話し掛けられ、最初は謙虚にしながらも嬉しく感じていたが、いつしか自分が男子に媚びていると言われ始め、周りから陰で悪口を囁かれるようになった。それに対して何も言い返さずにただ笑っていたため、何をしても良いと思われだんだん行為がエスカレートしていき、直接的に卑劣な言葉を浴びせられたり、新品の教科書にマジックで悪口を書かれたりするようになった。毎日一人で泣きながらも「笑っていないと心がおかしくなりそうだった」と、母親にも誰にも話すことが出来ずに辛い日々を送っていた。

革命の翌日、学校に向かうことに恐怖心を抱きながらも自らの意思で行くことを決め、里奈と待ち合わせをして登校する。その道中、初めて泣かずに来ることが出来た。

だが、里奈の2周目の人生ではそのイラストをプリントした弁当箱入れのバッグを里奈や親しくなった阿久津や東風谷にプレゼントする。

文化祭のD組の準備物の破壊が、里奈の1周目の人生と異なり、文化祭前日ではなく1週間前に実行されたことに対し、「今回はまだ1週間ある」と口走ったことを里奈に違和感を持って聞き取られ、タイムリーパーで2周目の人生を生きていると気付かれる。

1周目の人生で不登校となった後、2023年10月4日に東風谷から好きと告白され、この先ずっと誰かの大切な思いに応えられないかもしれないと考え込んで橋から身を投げ出し自殺を図るが、里奈と同じく始業式の日に生還し、言動が変わり生徒に寄り添うようになった里奈の後押しで生き方を変える。

休学すると言い出した東風谷が、1周目の人生で不登校となった自分を心配して、何度も自宅を訪れてくれたことから、自分が2周目の人生を送っていることを打ち明け、感謝の言葉を述べるために生まれ変わったのだろうと彼女に告げる。

里奈とともに「3周目の人生はない」という感覚を共感し、里奈の誕生日である10月2日に贈った里奈と自分が描かれた肖像画のプレゼントとともに、1周目の人生を終わらせた10月4日以降、自分が生きている実感がないと不安を吐露する映像を残していたが、西野に置手紙で呼び出された立ち入り禁止区域となっていた新校舎の吹き抜け廊下でもみ合いとなって転落死する。

その死は、3年D組に大きな影響を与えた。西野たちによって、事件の告白が行われた翌日、教室の座席には不破の「(鵜久森と事件を)ずっと忘れないように」という発案で、卒業式の日まで花が飾られた。最終回では、浜岡に刺されて入院した里奈の病室に、幻として姿を見せた。戒名は、真心清叶信女。

星崎透(ほしざき とおる)
演 - 奥平大兼
3年D組の男子生徒。常に飄々とした振る舞いで、つかみどころのないミステリアスな人物。哲学的な思考を持っており、物事を一歩引いたところから客観的に見ている部分がある。

里奈の行動に感動し、「九条里奈対策委員会」を退会した後、彼女の映画を撮りたいと化学準備室に赴き願い出る。べすとほっぷに置き忘れたカメラに里奈が栖原に未来について宣言する様子が撮影されており、彼女が2周目の人生であると感じ、鵜久森たちにその説を唱える。

鵜久森が亡くなった日、校内に浜岡が鳳来高校の制服を着て不自然にいた映像を発見し、東風谷にその映像を見せて教える。

1周目の卒業式の日に里奈を突き落とした張本人。里奈の2周目の人生でも彼女を突き落とそうとするが、そのことに気付いた里奈に制止される。西野が鵜久森を突き落とした際に西野が落ちていく鵜久森を見ていたが、里奈が突き落とされた際に突き落とした犯人の顔が見えなかったことから、明確な殺意もなく無感情に近い状態で起きたものとして、自分が物事をすべてに客観的に見ていたことから、そのことに気付かれ、里奈の1周目の人生では彼女を突き落とした後に自らも命を絶ったため、彼女に説得される。そして、里奈とともに飛び降りることを提案するも、彼女に断られたことから、一人きりで飛び降りようとするが、里奈と駆けつけた蓮によって未遂に終わる。

鳳来高校
3年D組
鳳来高校で里奈が受け持つクラス。
阿久津由利(あくつ ゆり)
演 - 藤アゆみあ
相楽の命令で東風谷とともに里奈の担任変更の嘆願書を林に提出するが、里奈に協力を要請された鵜久森に後ろめたさで惨めな顔をすることをやめにするよう言われ、自分たちをないがしろにする人に逆らわなければ、何事もない毎日に戻れると想像することを一緒にやめないかと相談される。その後押しで提出した嘆願書を撤回し、友達でもない人の願いを聞く必要はないと東風谷とともに「九条里奈対策委員会」を退会して西野たちに決別を告げる。

生田やよい(いくた やよい)
演 - 莉子
ダンス部に所属し、文化祭の部の引退公演で体育館イベントに出演予定のため、瑞奈が里奈により体育館でのダンス大会の責任者に指名されると、「有名人風吹かせていつもの変人ムーブで私たちの青春をぶち壊すのだけはやめてね」と冷たく言い放つ。

浜岡によるD組の喫茶店の準備物の破壊事件がきっかけで、マスコミがその事件と結びつけて瑞奈を報道することを避けるため、文化祭の中止が検討され瑞奈に怒りをぶつけるが、瑞奈が謝罪し、里奈から「お前が調子に乗っていたせい」と異端だからというイメージで瑞奈に追い打ちをかけたことを注意される。

里奈から、文化祭の崩壊を望んでいる人物たちに調子に乗っていることを見せつけ、全く意に介さず文化祭に参加することを呼びかけられ、廃屋喫茶というコンセプトでクラスイベントを継続することが決定し、ダンス部引退公演も開催されることになると、公演終了後に瑞奈に対して最後に歌ってとリクエストする。

瓜生陽介(うりゅう ようすけ)
演 - 山時聡真
問題児集団の一人。
里奈の1周目の人生では親の借金が理由で2023年7月18日に転校しており、彼女の2周目の人生では50万円を無心したことで里奈から貸し与えられる。しかし相楽の入れ知恵で遊興費を騙し取っていたことが、夏穂とカラオケに来ていた里奈に発覚し、全額返金する。

また、相楽の指示で向坂とともにイジメ証拠動画を目出し帽をかぶり里奈に襲い掛かり奪い取ろうとするが失敗し、身長や履いていた靴から犯人と特定される。

里奈に苦しんでいれば周りに相談すればいいと助言され、早乙女にアルバイト代の前借りを相談し、里奈に金銭のせいで自分が転校する可能性があることを伝えられた向坂が一緒に卒業したいとアルバイト代を差し出したことで、知らない男に貢ぐために金をアルバイトで稼ぐことの虚しさを梓に訴え、これまでの行いを許さないと初めて本音をぶつける。家庭環境の改善を里奈に助けられたことを切っ掛けに、鵜久森にこれまでのいじめを謝罪して彼女と和解し、相楽たちともグループLINEを退会して決別する。

江波美里(えなみ みさと)
演 - 本田仁美(AKB48)
問題児集団の一人。
「自分には居場所がない」と思い悩んでおり、居場所を作るため西野たちの顔色を窺ってつるんでいたが、阿久津たちに仕向けた里奈の担任変更の嘆願書が撤回されしくじったことで、ハブられて居場所がなくなるのではないかと焦りを見せる。そんな中、里奈から交際相手の浜岡が自分の想いを利用している発言を盗聴したものを聞かされ注意を促されるが、気付かないふりをしないと本当に居場所がなくなると恐れを吐露する。

思い悩む中、栖原に公園に呼び出され、そもそも他人に自分の居場所などなく、誰かと同じになることを必要以上に考えなくていいと諭され、お前の居場所にいつでも行ってやると想いを告白される。しかし浜岡と別れようと決めたばかりの日で、その思いには応えられないと告げる。その後は西野たちとは距離を置いている。

鵜久森の転落死亡時の件で金澤、西野、田辺が警察に向かう際、彼女たちにこれからも友達だよねと問いかけ、彼女たちの気持ちを気遣う。
里奈の1周目の人生では、夏休みの最終日である2023年8月31日に、自分の想いに付け込んで利用していた浜岡をカッターナイフで刺している。

神楽誠(かぐら まこと)
演 - 丈太郎

金澤優芽(かなざわ ゆめ)
演 - 田鍋梨々花
問題児集団の一人。
鵜久森が学校で亡くなった日、仲の良かった西野が形勢逆転するための材料を集めるよう浜岡に学校への侵入を依頼したことが、迫田、瓜生、向坂が浜岡を問い詰めて発覚したことから、西野と野辺とともにビルの屋上から投身自殺をして罪を償おうとする。しかし、里奈やほかのクラスメイトたちが学校を抜け出して探し回ったことで発見され、これ以上クラスメイトがいなくなることは嫌だと月野たちに制止され、教室に連れ戻される。

西野と野辺とともに警察に事情を説明するために出頭するが、2023年10月18日に聴取を終え、事件への直接の関与をしていなかったため、法律的な罰が与えられることはなく、野辺とともに復学が許可される。

貴島千里子(きじま ちりこ)
演 - 藤嶋花音

倉知夕夏(くらち ゆうか)
演 - 岡井みおん

向坂俊二(こうさか しゅんじ)
演 - 浅野竣哉
問題児集団の一人。
相楽の指示で瓜生とともにイジメ証拠動画を里奈から目出し帽を被り強奪しようとするが失敗し、身長から犯人と特定される。

瓜生の親友で、里奈に瓜生が金銭で困っていて転校するかもしれないと教えられると、彼と一緒に卒業するために自身のバイト代を梓に差し出し、母親や学校への不平不満を抱いていた瓜生を友人として勇気づけ、彼の転校の実質的な原因を解決する。

瓜生の家庭環境の一件を切っ掛けに鵜久森にこれまでのいじめを謝罪して彼女と和解し、相楽たちともグループLINEを退会して決別する。

東風谷葵(こちや あおい)
演 - 當真あみ
通院で授業を休んでいただけでテストの点数は良かったが、3年D組に入れられたため、2周目の人生を迎え、生徒のために何でもすると宣言した里奈に内申を整理してほしいと懇願するが断られたため、行動で示してほしいと糾弾する。

相楽の命令で阿久津とともに里奈の担任変更の嘆願書を林に提出するが、里奈に協力を要請された鵜久森に後ろめたい気持ちがあることを指摘され、自分たちをないがしろにする人に逆らわなければ、何事もない毎日に戻れると想像することを一緒にやめないかと相談される。その後押しで提出した嘆願書を撤回し、友達でもない人の願いを聞く必要はないと阿久津とともに「九条里奈対策委員会」を退会して西野たちに決別を告げる。
文化祭の終盤に、鵜久森に特別な感情を抱いている可能性を告白する。

休学を申し出たことから、里奈から1周目の人生では2024年2月21日に志望大学の法学部に合格し、健やかに高校に通い続けたことを明かされると、鵜久森に好きと告白したが、返事の言葉を聞かず逃げ出したことを明かし、好きを告げたあなたはとても勇敢だと思うと言ってくれた里奈に後押しされ、鵜久森の返事を聞くことを決意する。そして、鵜久森から彼女の1周目の人生で心配してくれたことに感謝の言葉を述べられ、全ての願いに応えられないかもしれないが、大切である想いを伝えられる。

鵜久森の1周目の人生では、不登校になった鵜久森を心配して、彼女の自宅を何度も訪れていた。

里奈と鵜久森の2周目の人生において、鵜久森が何者かに殺された後、里奈から1周目の人生では鵜久森の死後もしばらく泣いていたが、冬になったころには鵜久森の席の前で笑っていたという話を聞かされたことで、そんな自分を変えたいという意思を里奈に伝える。

2024年2月2日、誰かが傷つく世界を少しでも変えられるようにと慧南大学法学部の入学試験に合格する。

相楽琉偉(さがら るい)
演 - 加藤清史郎
問題児集団の一人。
クラスでの生徒いじめの首謀者的存在。その対象は生徒のみならず、担任の里奈も含まれる。

鵜久森を呼び出し、後述の経緯から普通になろうとして彼女にこれまでの行為を謝罪するも、心のない謝罪は受け入れられないと否定され、目を見て話せる自分になりたかったと告げられる。

鵜久森が亡くなった後、彼女が亡くなった当日に学校にいた浜岡が自宅でよく遊んでいたことで東風谷たちから追求されられると、「あいつは俺のせいで死んだ」と告げる。その日の夜、自宅を訪ねてきた里奈から、弱さを見せる覚悟があるなら、自分が変わる最後のチャンスとして、翌日学校に来るように告げられる。

翌日、恐怖心を抱きながら教室に来ると、文化祭の準備で自分の関係のないところで他のクラスメイトが楽しそうに笑っている顔を見て腹が立ち、自分が楽しくないのはぶっ壊してやろうと思ったが、自分自身が手を下すのは怖かったため、近しい存在であった浜岡にやらせたという。だが、それでも何とかしたクラスメイトに「自分が特別でも何でもなかった」とショックを受け、特別どころか最低の人間であることを理解していたものの、それを隠すためにクラスメイトに酷いことをしていたとして、迫田、瓜生、向坂とともに彼らに土下座で謝罪する。

そして、里奈とともに鵜久森の自宅を訪れ、美雪から鵜久森が自分がいじめる前にすごい同級生であると自慢しており、2人が友達になる可能性があったことを告げられると、鵜久森の遺骨と位牌の前で涙ながらに謝罪する。

迫田竜輝(さこた りゅうき)
演 - 橘優輝
問題児集団の一人。
「自分のせいで鵜久森が亡くなった」と相楽が言ったことで彼に疑いの目が掛けられると、里奈に相楽がやってないと主張し、5年前の相楽の母親の葬儀でもあいつは笑っていたと告げ、相楽が最近ぶっ壊れそうな自分自身を防ぐときの笑い方をしているため、「あいつを救ってくれ」と頼み込むが、断られてしまう。

栖原竜太郎(すはら りゅうたろう)
演 - 窪塚愛流
江波に想いを寄せるが、バンドの先輩である浜岡が江波の想いに付け込み、自身が管理するマッチングサイトに送り込み、道具としてこき使おうとしていることに感づきながら、それを止めなかった。しかし、2023年9月4日に江波にカッターナイフで刺された浜岡を退院直後に襲い「人生はとてもイージーだと思っていた」とつぶやいていると里奈から明かされ、そのつぶやきは失敗して傷つくことを恐れ、成功することしか選んでこなかったからではないかと指摘される。

そして大切な人が傷つくことを後悔するならば、根拠のない行動に出ることも必要ではないかと言われたことから、江波に公園に来るように常連のカフェの店員に伝言を頼んで呼び出し、そもそも他人に自分の居場所などないと江波に告げ、誰かと同じになることを必要以上に考えなくていいと諭し、お前の居場所にいつでも行ってやると彼女に想いを告白する。しかし浜岡と別れようと決めたばかりの日で、江波にはその思いには応えられないと告げられる。

月野春香(つきの はるか)
演 - 柿原りんか
西野たちが投身自殺を図ろうとした際、彼女たちを説得して最悪の終わりだけは避けられることとなった。

遠山泰次郎(とうやま たいじろう)
演 - 岩瀬洋志

中園胡桃(なかぞの くるみ)
演 - 寺本莉緒

西野美月(にしの みつき)
演 - 茅島みずき
問題児集団の一人。
「九条里奈対策委員会」で、里奈の監視の届く範囲のみでは週明け鵜久森には普通に接するよう指示を出す。
鵜久森の死に深く関わっており、それが発覚したことでビルの屋上から投身自殺をして終わらせようとするが、クラスメイトに教室に連れ戻される。
教室で藤原から本当に平気で鵜久森を死なせるようなことをしたのかと問われると、金澤と野辺の二人は関係ないと訴え、言い訳に聞こえるかもしれないが、自分もそんなつもりはなかったと後述の経緯をすべて吐露する。

ある日、浜岡から最近学校が全然楽しくないんだろうと自分のことをなんでも見透かされたように突然話しかけられ、金さえ払えば自分がひっくり返すと提案され、美里のように教室で自分の居場所が失う未来が想像できたことから、浜岡にすがるように依頼したと明かす。

そして、浜岡から化学準備室に仕掛けたカメラで、鵜久森と東風谷がある秘密を話している面白い映像が撮れたと連絡があり、鵜久森がクラスの空気を変えているのだろうと嬉しそうに言われたことから、「東風谷との話をバラされたくなければ放課後に新校舎の吹き抜け廊下へ来ること」と書かれた紙を彼女のロッカーに入れ、金澤と野辺に依頼して人が来ないように近くで見張らせ、鵜久森を待ち構えていた。

鵜久森が一人で吹き抜け廊下に現れると、前述の映像を収めたメモリーカードを持っていることを明かし、調子に乗っている鵜久森におとなしくしろと脅す。だが、鵜久森から「あなたは何がしたいのか」と問い詰められると、高校生活を楽しく過ごしたいだけなのに、鵜久森が邪魔するから東風谷が話したことを秘密としてネタにすることになったと反論するが、それを秘密と思ってることがおかしく、東風谷が話したことに恥ずかしいと思うようなことは何ひとつとしてなかったと告げられる。

鵜久森から「誰かを傷つけることに傷つかない人が変わることはない」ことを知らしめるために呼び出しに応じたと告げられ、誰かを傷つけて笑うことの何が楽しいのかと問いかけられたことに反論できずに動揺し、鵜久森と東風谷の会話をバラし、東風谷が困るのではないかと脅し返すが、標的を作って笑っている時間なんて大切な人生の無駄な時間でしかないと断言され、2023年10月4日、あなたが誰かを傷つける日ではなく、あなたが人を傷つけることをやめる日に変えると宣言され、メモリーカードを奪い取ろうともみ合いになった際、鵜久森は吹き抜け廊下から転落してしまったと明かす。

その後、金澤と野辺とともに夢中で走るも、鵜久森が落下中に強く自分の顔を見続けていた様子が頭からずっと離れず、この件がバレれば金澤と野辺にも迷惑がかかると考えていっそう言い出せなくなってしまったが、鵜久森の死は望んでいなかったと涙ながらに懺悔し、金澤と野辺とともに美雪に謝罪にした後、警察へ事情を説明するために出頭した。

そして、2023年11月20日に家庭裁判所にて事件は突発的に起き、悪質性はないとして保護観察処分となって復学し、カモミールの花を鵜久森の席に飾る。

野辺桐子(のべ きりこ)
演 - 田牧そら
問題児集団の一人。
「九条里奈対策委員会」と名付けた里奈について話し合うクラスのSNSグループを作り、鵜久森以外の29人の生徒を参加させる。
里奈が「生徒のためになんでもします」と行動を起こしたことでクラスでの状況が悪くなったことから、西野に協力。

鵜久森が学校で亡くなった日、西野が形勢逆転するための材料を集めるよう浜岡に学校への侵入を依頼してそのことが瓜生、迫田、向坂が浜岡を問い詰めて発覚したことから、これから警察に話してみんなからずっと後ろ指を指され、母親たちにも迷惑をかけると考え、その未来が怖くなって西野と金澤とともに投身自殺で罪を償おうとする。しかし、里奈やクラス全員が学校を抜け出し探し回り発見され、これ以上クラスメイトがいなくなることは嫌だと制止され、教室に連れ戻される。

西野と金澤とともに警察に事情を説明するために出頭するが、2023年10月18日に聴取を終え、事件への直接の関与をしていなかったため、法律的な罰が与えられることはなく、金澤とともに復学が許可される。

日暮有河(ひぐらし あるが)
演 - 萩原護
相楽たちに工学研究会の部室をたまり場にされ、周囲にそのこと気付かせるために眉村とともに3年D組の黒板に「九条里奈を殺害する」と書き込むが、工学研究会でカメラの使用や停止方法を理解でき、教室天井裏に設置した動体検知で起動する防犯カメラを手際よく止められる人物として、里奈に犯人と突き止められる。

その後、里奈に今回の問題を根本から解決するためには、自分たちの性格を変える必要があると説かれ、嫌な気持ちを心のままに伝えればいいと助言され、里奈によって工学研究会の部室に教室に設置されていた8台の防犯カメラが移されると、相楽や迫田たちの脅しに屈せず、「ちゃんとハブってほしい」と会話もせずに関わらないよう眉村と願い出て、「九条里奈対策委員会」を退会して相楽たちと決別する。

藤原大志(ふじわら たいし)
演 - 山下幸輝
鵜久森のこと以外にいろいろあり、人が死ぬということを考えるのがすごく怖くてたまらなかったが、平気で人をそうさせるのが信じられないと西野、金澤、野辺たちに告げ、投身自殺という最悪を選ぼうとしていたことから、本当に鵜久森をそうさせたのかと問いかける。

不破大成(ふわ たいせい)
演 - のせりん
父親がイベント関係の社長をしており、文化祭で鵜久森がデザインしたイラストがプリントされたTシャツを準備する。

穂積渚(ほづみ なぎさ)
演 - 白倉碧空

眉村紘一(まゆむら こういち)
演 - 福崎那由他
3年D組の黒板に「九条里奈を殺害する」と日暮とともに書き込むが、工学研究会でカメラの使用や停止方法を理解でき、教室天井裏に設置した動体検知で起動する防犯カメラを手際よく止められる人物として、里奈に犯人と突き止められる。

里奈が監視カメラを設置した影響で、工学研究会の部室を相楽たちのたまり場にされて部活ができなくなったと考えており、周囲に気付かせるために殺害予告を実行したと里奈に白状するが、自分自身で顔と声を出して訴えなかったことを彼女に糾弾される。

その後、里奈が担任変更の嘆願書で謹慎処分となったことから、相楽に部室の鍵を返すよう願い出るが断られ、「ネクスト鵜久森」と呼ばれ、次のいじめの標的と脅される。

里奈から、今回の問題を根本から解決するためには、自分たちの性格を変える必要があり、優しさで人の気持ちを想像し自分たちが我慢する必要や、自分たちをないがしろにする人と仲良くする必要はないと説かれ、嫌な気持ちを心のままに伝えればいいと助言される。

里奈に教室にあった8台の防犯カメラを工学研究会の部室に移してもらうと、相楽や迫田たちに「ハブるぞ」と脅されるがそれに屈せず、発言を逆手に取り「ちゃんとハブってほしい」と会話もせずに関わらないよう願い出て、「九条里奈対策委員会」を退会し、相楽と決別する。

里奈の1周目の人生では2023年12月11日に日暮との研究作品が全国準優勝を獲得するが、4日後の同年12月15日にその作品が何者かによって粉々に破壊されている。

瑞奈ニカ(みずな ニカ)
演 - 詩羽
学外でプロとして音楽活動しており、自身の風貌や行動に対して 周囲から「変だ」「非常識だ」「調子に乗ってる」と批判されて学生生活を送っている。

そのため、クラスのみんなと交わらず、文化祭に参加する意識もなかったが、里奈から突然、体育館の文化祭の体育館イベントの責任者に指名される。生田から冷たい言葉をかけられ、文化祭の責任者を断ろうとしたが、里奈から「あなたの生き様で、彼らの当たり前を変えてください」と改めて責任者を依頼される。

週刊誌の記事で鳳来高校に通っていることが特定され、当日文化祭自体への不参加を里奈に訴えるが、その場に居合わせた早乙女から参加したほうが良いと促され、里奈からも最後の青春を経験したいのなら何でもすると応援され、イベント責任者として文化祭への参加を決める。

しかし文化祭の1週間前にD組の模擬店の喫茶店の準備物が浜岡の仕業で破壊され、マスコミがかぎつけることを恐れ、文化祭が中止になる話が起こり、クラスメイトの大切な青春を壊して責められることが怖いと里奈に謝罪する。だが、里奈から戦うことを辞めてしまえば自分にとって傷として残るので人から変わっていると評される人が自由に生きられることを証明するよう呼びかけられ、思い留まり、文化祭への参加を改めて決意する。

文化祭が開催され、ダンス部引退公演で生田からの文化祭の印象を聞かれ「控えめに言って最高かな」と感想を述べる。生田からダンス部卒業公演の最後に歌唱することをリクエストされると、自分を非常識だと決めつけ矯正しようとする人たちに反発し、誰かに必要とされる人間になると決めた心の支えにしてきた椎名林檎の「17」を夏穂のピアノ伴奏で歌唱する。

里奈の1周目の人生では週刊誌の記事で鳳来高校に通っていることが特定され、文化祭前日の2023年9月29日に、浜岡の仕業でD組の模擬店の喫茶店の準備物が破壊され、瑞奈がいる学校での事件としてニュースにも取り上げられたため、瑞奈が全ての責任を負う形となって、文化祭は中止と判断されていた。

目白直紀(めじろ なおき)
演 - 川本光貴

森海悠仁(もりうみ ゆうと)
演 - 阪本颯希

蓬田健斗(よもぎだ けんと)
演 - 夏生大湖

渡会華(わたらい はな)
演 - 田中美久(HKT48)
文化祭の体育館イベントでは司会を務める。

教員
我修院学(がしゅういん まなぶ)
演 - 荒川良々
教頭。元国語教師。生徒からはガッシュ教頭と呼ばれており、新学期に「今年の漢字」と称して漢字一字の書を発表する。

鵜久森の死に対し、責任をとるのは生徒ではなく大人たちなので、死亡事故に向き合わせてほしいと3年D組や他のクラスに願いに上がり、マスコミへの説明会見で遺族に謝罪する。

そして事故または自ら命を絶った可能性が高いとの見解を警察から得たと会見で説明するが、一方で鵜久森は誰より強く生きようとしていたことも同時に説明し、現状の見解で結論とするのは尚早であるとし、その出来事の本質と全力で向き合いたいと宣言し、関係のない人が臆測で言葉を投げかけるのはやめ、それでも我慢できずに言葉を投げたい時は、生徒や教員ではなく責任者の自分に言葉を投げてほしいと告げ、本件の生徒について本気で向き合う時間を作るためなら何でもすると述べる。

花村千代子(はなむら ちよこ)
演 - 長井短
3年A組担任。公民教師。

森育男(もり いくお)
演 - 細田善彦
3年B組担任。国語教師。

林結起哉(はやし ゆきや)
演 - 犬飼貴丈
3年C組担任。地理歴史教師。

巡渉(めぐり わたる)
演 - 粟大和
英語教師。

宮崎彰(みやざき あきら)
演 - 黄地裕樹
数学教師。

里奈の関係者
九条蓮(くじょう れん)
演 - 松下洸平
里奈の夫。里奈の1周目の人生では、4月21日に離婚届を突きつけ、夏に里奈と離婚するが、2周目の人生を迎えた里奈から、本当は離婚したくない気持ちを打ち明けられ、離婚を考え直す。

里奈から人生が2周目であることを打ち明けられると、彼女の話を否定せずに一通り話を聞き、1周目の人生で里奈を襲った生徒に心当たりはあるのかと心配する。

勝見夏穂(かつみ かほ)
演 - サーヤ(ラランド)
里奈の親友。里奈の1周目の人生では6年付き合った彼氏の英雄にフラれるが、2か月後に復縁している。

ピアノ経験者で昔通っていたピアノ教室の先生からは「江戸川のクララ・シューマン」と呼ばれており、文化祭では瑞奈の歌唱にピアノ伴奏で参加した。

早乙女智美
演 - 森田望智(第2話 - )
居酒屋「べすとほっぷ」の店長。里奈と勝見の友達。里奈と勝見と同じ高校に通っていたが、金銭問題で文化祭直前に中退している。

バイト情報誌を真剣に見ていた瓜生をバイトに誘うが、実際は金銭を自分から受け取らないと思った里奈の頼みで、彼を雇っていた。

ゲスト
第1話
美山志乃(みやま しの)
演 - 齊藤なぎさ(第5話)
3年C組の生徒。

木下幹太(きのした かんた)
演 - 杢代和人(第5話)
3年C組の生徒。

第2話
瓜生梓(うりゅう あずさ)
演 - 中島亜梨沙
陽介の母親。借金の取り立てもあり、陽介に生活費や学費を稼ぐために大学進学を諦めさせアルバイト代を貢がせるが、その一方で貢がせた金で化粧品や洋服などを購入する。

借金返済用に陽介がアルバイト代を前借りして差し出すが、父親と離婚後に女手一つで育て上げたことを理由に自分の欲しいものを購入しようとするなど、身勝手に振舞い、里奈から陽介が自分にとって金を稼いでくるだけの存在と思われることを恐れ顔色をうかがっていると指摘される。

また、陽介の親友の向坂からも数日の日雇い分のアルバイト代を差し出されたことで高校へ通い続けることを許すが、交際相手の知らない男に貢ぐために金をバイトで稼ぐことの虚しさを陽介から訴えられ、これまでの行いを許さないと本音をぶつけられると、心から陽介に謝罪する。

瓜生亮二(うりゅう りょうじ)、瓜生勇樹(うりゅう ゆうき)
演 - 鳥羽涼太、川田琥太郎
陽介の弟たち。

第4話
浜岡修吾(はまおか しゅうご)
演 - 青木柚(第5話 - 最終話)
美里の近所の3歳年上の幼なじみ。美里に交際を申し込む。栖原とは同じバンドの仲間。

美里の想いに付け込み、自身が管理するマッチングサイトに送り込み道具としてこき使っていると武勇伝のようにべすとほっぷで語っていたのを1周目の人生の里奈が聞いていたことから、彼女から江波と交際しないように詰め寄られる。相楽とは知人で、江波の想いを利用するよう彼から仕向けられていた。
文化祭でD組では模擬店の喫茶店を開く準備が教室で進められていたが、里奈の2周目の人生では文化祭の1週間前に準備物が破壊されており、里奈が教室に仕掛け直した防犯カメラに、数人とクラスに侵入して準備物を破壊する様子が映っていた。

鵜久森が亡くなった日、校内に浜岡が鳳来高校の制服を着て不自然にいた映像が見つかり、美里からの電話に応えると、相楽から金を渡されて文化祭の前日にD組の模擬店の喫茶店の準備物を破壊することを頼まれたと明かす。後に相楽の口から、「何かしてやろうか?」と相楽を誘うも、鵜久森の言葉を受けた相楽が断ったことが語られる。

鵜久森の死に関与しているかを迫田、瓜生、向坂から問い詰められると、相楽ではなく、星崎から西野の情報を得たことで金のために裕福な彼女に近づき、クラスでの状況が悪くなったことから形勢逆転するための材料を集めるよう依頼されたので学校に侵入したが、鵜久森の転落には関わりがないと激昂して否定する。卒業式の当日、ナイフで里奈の背中に刺した。

浜岡の仲間
演 - 坪井楓侑、村井良輔
浜岡からべすとほっぷで江波を利用している話を聞かされる。

鵜久森美雪(うぐもり みゆき)
演 - 吉田羊(第6話 - 第9話)
叶の母。叶の葬儀後に自宅を訪れた里奈に「叶がなんでこんなことになったんでしょうか?」という言葉を掛けたことで、里奈が叶の死の真相に向き合うことを決めさせる。

教室に設置されたカメラを通じて叶が死に至った経緯を話す金澤、西野、野辺の様子を映した映像を我修院に視聴させてもらっており、伝えるべきことを伝えるために教室に現れ、彼女たちに最悪の終わりを選ぶことはしないように頭を下げ思い留まらせる。そして、「この出来事を許すことはできない。忘れることもできない。叶と同じように命を失ってほしいなんて思わない。叶の分も生きてほしいなんて言葉も出ない」と言うが、「一つだけ、叶のことを一生懸命忘れないでほしい」と訴える。

江波優里
演 - 大賀埜々
美里と美紀の母。美里が「自分には居場所がない」との思いを強く植え付けられる原因となった。

江波美紀
演 - 葛西杏也菜
美里の妹。成績優秀で母からの寵愛を一身に受けている。

第5話
伴ひかり(ばん ひかり)
演 - 畑芽育
3年C組の生徒。文化祭のダンス大会に「Be:STAR」で参加する。

二色愛未
演 - 志田こはく
3年C組の生徒。文化祭のダンス大会に「Be:STAR」で参加する。

加賀凛(かが りん)
演 - 菊地姫奈
3年C組の生徒。文化祭のダンス大会に「Be:STAR」で参加する。

鍋島聖衣良
演 - みとゆな
3年C組の生徒。文化祭のダンス大会に「Be:STAR」で参加する。

第6話
東風谷葵の母
声 - 小林桃子(第7話)
学校に来ない東風谷を心配して自宅に訪れた鵜久森に応対する。

第7話
高田香子
声 - 高田和加子
レポーター。鵜久森の死亡事故以来、休校が続いていることを鳳来高校の前から伝える。

記者
声 - 松林慶知
記者会見での我修院の発表を聞き、「それは学校の中で何か問題があったということですか?」と質問する。

第8話
浜岡の手下
声 - 塩谷惣一朗(第9話)
文化祭の前に浜岡とともに鳳来高校3年D組のクラスを襲撃したうちの一人。迫田、瓜生、向坂によって浜岡の前に連れてこられる。

第9話
雀荘の客
声 - 碓井英司
浜岡にカモられる雀荘の客。

スタッフ
脚本 - ツバキマサタカ
音楽 - 松本晃彦
主題歌 - 菅田将暉「ユアーズ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
法律監修 - 石井誠一郎
医療監修 - 依田茂樹
学校監修 - 家庭教師のトライ
演出 - 鈴木勇馬、二宮崇
プロデューサー - 福井雄太、鈴木努、秋元孝之
チーフプロデューサー - 田中宏史
制作協力 - オフィスクレッシェンド
製作著作 - 日本テレビ


番組公式サイト
最高の教師 1年後、私は生徒に■された - Wikipedia

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