2023年07月01日

ハヤブサ消防団 TOP

『ハヤブサ消防団』(ハヤブサしょうぼうだん)は、2023年7月13日から同年9月14日まで、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠(毎週木曜21:00〜21:54)にて放送された。全9話。主演は中村倫也。


各話あらすじ(2023年7月13日 - 9月14日)全9話 平均視聴率 9.28%
第1話 2023年7月13日「桜屋敷の住人」 ※初回6分拡大(21:00 - 22:00) 視聴率 10.5%
 スランプ気味のミステリー作家の太郎(中村倫也)は、亡父から相続した家がある山間の集落「ハヤブサ地区」にひかれ、移住を決意。勘介(満島真之介)や賢作(生瀬勝久)ら地域住人に消防団に勧誘される。その直後、集落で火災が発生。しかも連続放火の疑いがあるという。そんな中、住人の浩喜(一ノ瀬ワタル)が行方不明に。一方で、太郎は墓地で見かけた女性・彩(川口春奈)が気に掛かる。

第2話 2023年7月20日「町の噂」 視聴率 9.4%
 消防団に入った太郎(中村倫也)は消防操法大会に向けての練習に参加。集落で起きた不審火に関して良からぬうわさが広まっていると知る。そんな中、太郎は役場で働く副分団長の森野(梶原善)から彩(川口春奈)を紹介され、町おこしでドラマを企画した彩に頼まれ脚本を担当することに。後日、ある話を耳にした太郎の元に、ソーラーパネルの営業担当の真鍋(古川雄大)が現れる。

※2023年7月27日は「世界水泳福岡2023」の中継のため放送休止。

第3話 2023年8月3日「山の怪異」 視聴率 7.5%
 彩(川口春奈)とドラマ企画を進める太郎(中村倫也)の元に、担当編集者の中山田(山本耕史)がやって来た。ハヤブサ地区を楽しむ中山田は、太郎の家で見つかった謎の女性の古い写真について、正体を探ってみてはと提案。居酒屋では賢作(生瀬勝久)ら地元住人の‘洗礼’を受ける。そんな中、山で自殺した女性の幽霊の話題を聞いた太郎と中山田は、渓流釣りの帰りに道に迷ってしまう。

第4話 2023年8月10日「恋の蛍」 視聴率 8.4%
 連続放火事件が集落に影を落とし、夜回りに向かった太郎(中村倫也)は、江西(麿赤兒)が住職を務める寺での法要で、放火被害者の共通点に気付く。そんな中、ドラマ企画を巡り、太郎は彩(川口春奈)と衝突。さらに、町長の村岡(金田明夫)が発案した観光イベントに消防団が駆り出されることになる。イベントに真鍋(古川雄大)らも集まる中、太郎は村岡と話す彩を目にする。

第5話 2023年8月17日「ある女の運命」 視聴率 8.8%
 中山田(山本耕史)から知らされた彩(川口春奈)の過去に衝撃を受ける太郎(中村倫也)。その後、何事もなかったように彩と接する太郎だが、内心はどうしていいか分からない。そんな中、真鍋(古川雄大)の車を見かけた勘介(満島真之介)から、連続放火事件の推理について聞かれる太郎。さらに、彩からも態度が変わったと問われ、言葉に詰まる。一方で、彩は自身の過去を思い返す。

第6話 2023年8月24日「放火犯の正体」 視聴率 9.6%
 彩(川口春奈)を送った太郎(中村倫也)は、次に放火される可能性があると推理した家を真鍋(古川雄大)が訪問していると知り、消防団員に真鍋への疑念を明かすことに。実は賢作(生瀬勝久)も真鍋を疑っていた。賢作の告白に驚き、団結する一同は、真鍋の次の狙いを探る作戦を開始。太郎は中山田(山本耕史)に真鍋の会社の調査を頼み、推理を進める。だが、太郎の家で火の手が上がる。

第7話 2023年8月31日「最後の晩餐」 視聴率 8.6%
 連続放火事件の思わぬ事実にたどり着いた太郎(中村倫也)は、サイン会の仕事で東京へ。それに乗じて賢作(生瀬勝久)や宮原(橋本じゅん)、勘介(満島真之介)、省吾(岡部たかし)、森野(梶原善)も東京で消防団の研修旅行をすることになる。一同が観光を楽しむ一方、彩(川口春奈)の残る集落の居酒屋に来客が。そんな中、太郎はレストランで消防団一同に「放火犯」について語り出す。

第8話 2023年9月7日「聖母の帰還」 視聴率 10.1%
 太郎(中村倫也)は「アビゲイル騎士団」の後継団体「聖母アビゲイル教団」の弁護士・杉森(浜田信也)から、彩(川口春奈)は自分たちの仲間で、もう太郎には会わないと宣言される。さらに、空き家に多数の信者が入居し、ハヤブサ地区が教団に乗っ取られる危機に。そんな中、太郎は彩と対面し…。

最終話 2023年9月14日「理想の世界(ユートピア)」 視聴率 10.6%
 太郎(中村倫也)ら消防団員は近々、「聖母アビゲイル教団」が‘聖母降臨’の儀式を行う予定だと知る。そこで擁立される‘新聖母’が彩(川口春奈)だと直感した太郎は、儀式が皆既日食の日に開催されると推理。消防団員は儀式を阻止しようと一致団結する。中山田(山本耕史)が踏み込むのは危険だと心配する中、太郎は自分にしかできない方法で彩を止めようとするが…。


原作概要
『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤による日本の小説。『小説すばる』(集英社)にて、2021年6月号から2022年5月号まで連載された。2022年9月5日に同社より単行本が発売された。


ドラマ概要
池井戸潤の同名小説を中村倫也の主演で連続ドラマ化。長閑な集落を舞台に、地元の消防団に加入したミステリー作家が連続放火騒動に巻き込まれ、住民の不審死など怪事件に遭遇する戦慄のミステリーを描く。中村は、亡き父の故郷である山間の“ハヤブサ地区”に移住し、集落で起こる怪事件の真相に迫っていくスランプ気味の作家・三馬太郎を演じる。


ストーリー
三馬太郎(中村倫也)は、崖っぷちのミステリー作家。5年前に推理小説の新人賞を受賞してデビューするものの、今は鳴かず飛ばずで自信を失い、筆の進まない日々が続いていた。そんなある日、太郎は亡き父から相続し、放置したままになっていた一軒家のある山間の集落“ハヤブサ地区”に移住する。

新生活を始めて間もなく、太郎は地域の飲み会で消防団への入団を勧められる。一旦は入団を断るも、消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は参加を決意。だが、ハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、団員たちは連続放火事件を疑っているという。さらに、住民の1人が行方不明になるという事態が起きる。


キャスト
三馬太郎(みま たろう)〈35〉
演 - 中村倫也(幼少期:佐藤遙灯)
スランプ気味の作家。亡父の故郷、山間の「ハヤブサ地区」に移住する。

立木彩(たちき あや)〈28〉
演 - 川口春奈
太郎と同じく東京から「ハヤブサ地区」に移り住んだ映像ディレクター。
ハヤブサ地区の町おこしのためのドラマ制作を町役場と企画する。

ハヤブサ消防団
藤本勘介(ふじもと かんすけ)〈35〉
演 - 満島真之介(幼少期:加藤翔太)
団員。「八百万工務店」勤務。幼少期に遊んだこともあり、太郎と仲良くなる。

徳田省吾(とくだ しょうご)〈50〉
演 - 岡部たかし
班長。呉服店「一徳堂」の二代目店主。骨董品を紹介するExTuber(動画配信者)。

森野洋輔(もりの ようすけ)〈56〉
演 - 梶原善
副分団長。町役場の土木課に勤務している。

宮原郁夫(みやはら いくお)〈60〉
演 - 橋本じゅん
分団長。養鶏場「宮原養鶏」を営む。

山原賢作(やまはら けんさく)〈60〉
演 - 生瀬勝久
部長。林業メーカー「山原林業」の社長。

賀来武彦(かく たけひこ)〈50〉
演 - 福田転球
協力団員。酒飲みの憩いの場「居酒屋サンカク」の店主。

ハヤブサ地区の関係者
江西佑空(えにし たすく)
演 - 麿赤兒(学生時代:石岡飛鳥)
「隋明寺」の住職。住民たちからの人望も厚い。太郎の小説のファン。
30年前、岐阜市内から脱サラしてハヤブサ地区の隋明寺を引き継いだ外様の人間で、高校生のころ、父・忠男に引き取られ虐待を受けていた山原展子を庇っていたが、暴君の父の意向に逆らえず、遠い親戚に出されそこでも虐待を受けた展子を助けられず、後悔していた。

杉森から展子の遺骨を返す代わり、アビゲイルのハヤブサへの受け入れを歓迎するよう交渉され、死後、ハヤブサに戻りたいと訴えていた展子の遺骨を取り戻すことを決め、魂を売り彼らの受け入れを歓迎した。

野々山映子(ののやま えいこ)
演 - 村岡希美(幼少期:静莉子)
地区の住民。

村岡信蔵(むらおか しんぞう)〈65〉
演 - 金田明夫(第2話 - )
ハヤブサ地区が属する八百万町の町長。

その他
山原浩喜(やまはら ひろき)〈37〉
演 - 一ノ瀬ワタル
ハヤブサ地区の住人。若いころは札つきのワルだった。家庭菜園を始めるという太郎を訪ね、ナスやきゅうりと肥料を分けてくれる。
波川志津雄の自宅が火災後に行方不明となり、「一の滝」の滝壺で水死体で発見される。

賀来好恵(かく よしえ)
演 - 氏家恵
武彦の妻。「居酒屋サンカク」の女将。

真鍋明光(まなべ あきみつ)〈35〉
演 - 古川雄大
太陽光発電を手掛ける「ルミナスソーラー」の営業スタッフ。
「聖母アビゲイル教団」の信者で、3年前からハヤブサ地区を教団の聖地として取得するため土地の調査に乗り出し、教団が設立した「ルミナスソーラー」の営業マンとしてソーラーパネルの設置を口実に土地を買収していた。

中山田洋(なかやまだ ひろし)〈40〉
演 - 山本耕史
東京にある出版社「草英社」の編集者。「小説れもん」での太郎の編集担当。

山原展子(やまはら のぶこ)
演 - 小林涼子(幼少期:橋本羽仁衣)
太郎の実家のアルバムに写真が載っている謎の女性。
ハヤブサ地区に生まれ、母親の死後、引き取られた江西家で虐待を受けるが、当時高校生の義兄・佑空に庇われていた。

しかし1年後、さらに預けられた江西家の遠い親戚から再び虐待を受け、佑空に助けを求めたが、父に逆らえない佑空に面会を拒まれる。

その後、夜の街を徘徊し万引きをするなどすさんだ生活を送り、やがて病気にかかり入退院を繰り返すようになる。

死後はハヤブサに帰りたいと願い亡くなるが、病院で知り合った人々に誘われたアビゲイルの原形となるサークルの幹部に「聖母」として利用され、遺骨は教団に引き取られ、「聖母アビゲイル」として神聖視され続ける。

山原倫子(やまはら りんこ)
演 - 小林涼子(二役)
展子の母親。ある男性の妾で展子を出産するが、その男性に捨てられ、幼い展子を残し山で飛び降り自殺をしている。

ゲスト
第1話
波川志津雄(なみかわ しづお)〈62〉
演 - 大和田獏(第4話回想)
ハヤブサ地区の温厚な住民。幼少期の太郎を覚えている。住民からはナミさんと呼ばれている。
自宅が不審火で焼け落ちたため、妻の実家へ身を寄せることになる。「隋明寺」に300万円寄進している。

編集長
演 - 川井つと(第2話)
「草英社」文芸編集部の「小説れもん」編集長。作家として太郎はもう厳しいと考えている。

矢内潤(やない じゅん)
演 - 岡本篤(第2話・第3話・第5話)
町役場企画課の職員。「居酒屋サンカク」にて彩と町おこしのドラマ制作の打ち合わせをしていた。
しかし、村岡町長からハヤブサ地区のみ扱っている点を指摘され、制作予算が下りなかったと彩に伝える。

子供
演 - 近藤灯、阿久津将真(第3話)
太郎が幼少期、ハヤブサ地区で一緒に遊んだ同じ年頃の子供。

ハヤブサ消防団の団員
演 - 牧野信孝、澤昌広、山本海里

本田康男
演 - 古澤蓮(第6話・最終話)
岐阜県警八百万署の警察官。特異行方不明者となった山原浩喜を、ハヤブサ消防団と共に山間部の河川で捜索する。

防災無線
声 - 新野アコヤ(第8話回想・最終話)
ハヤブサ地区での火災情報を村に放送する。また、地区に皆既日食が起こる日には、周囲が暗くなると注意喚起する。

女性
演 - 遠藤有栖
目黒の自宅マンションのエントランスで太郎がすれ違った女性。

児玉栄司、南部天美、本島信一、栗原昇、篤見清子
演 - 山本栄司(第7話 - 最終話)、南部麻衣(第7話 - 最終話)、本島純政(第7話)、栗原功平(第7話 - 最終話)、篤見澪(第7話 - 最終話)
野々山映子を伴い、ハヤブサ地区の小高い丘を登る「聖母アビゲイル教団」の5人の若者たち。

第2話
宮原桃子(みやはら ももこ)
演 - 池谷のぶえ(高校時代:岡村咲良)
郁夫の妻。高校時代はハヤブサ地区の山口百恵と呼ばれていた。郁夫と賢作は彼女を奪うべく喧嘩となり、それ以来犬猿の仲となる。

藤掛(ふじがけ)
演 - 畑中タメ
ハヤブサ地区の住民。ガケさん。ソーラーパネルの件で波川と揉めた浩喜が、彼の家に放火したと「居酒屋サンカク」で噂話をする。

木戸
演 - 河原田ヤスケ
ハヤブサ消防団のOB。「居酒屋サンカク」で藤掛と同席する。

杉本瑛二
演 - 竹本純平
ハヤブサ地区の住民。太郎に灯明の当番を伝えに現れる。

関正江
演 - 水野千春
ハヤブサ地区の住民。太郎に「隋明寺」の寺当番を知らせにくる。

男性、女性
演 - 大滝明利、松山尚子
「居酒屋サンカク」で、浩喜がハヤブサ地区の3件の放火犯だと噂話をする。

小澤まどか(探偵ハヤブサ 役)、横川圭之介(マサル 役)
演 - 緒方ありさ(第5話・第7話)、永山大智(第5話・第7話)
彩が町おこしに企画したドラマ『探偵ハヤブサの事件簿』の出演キャスト。地方劇団の俳優。

ハヤブサ地区の住人
演 - 古川がん
耕運機を運転する真鍋の服が汚れていることを気に掛ける農夫。

第3話
町役場の職員
演 - 長野克弘
役場で村岡町長を待つ彩に、町長は戻ってこないだろうと告げる。

藤本ヒデ子
演 - にしだまちこ
勘介の祖母。太郎の家にあった写真の女性は、山原倫子ではないかと教える。

山原賢作の妻
演 - 岩本えり
消火器を持って作業場の消火に向かう賢作に「お父さん 消防車待っとったほうが…」と呼びかける。

第4話
池田照男
演 - 新島勝夫
ハヤブサ地区の住民。火の用心を呼びかけ夜回りするハヤブサ消防団に声をかける。

山原勝
演 - 大村わたる(第8話・最終話)
山原賢作の甥。マー坊。賢作の口利きで村岡町長の秘書となるが、本人曰く運転手兼雑用係。

かつてギャンブルで負債を抱えていたが賢作が肩代わりし親にも内緒にしてくれたことで彼に頭が上がらず、村岡町長が観光助成金を使い込んでいることを賢作に教える。

村岡の愛人が実は「聖母アビゲイル教団」から送り込まれた信者で、彼女に貢いだ金が教団へ献金されていたと脅されたため、村岡は教団を警戒する会見を握りつぶされたのだろうと告発し、村岡に愛想を尽かし秘書を辞めると告げる。

アナウンサー
演 - 山本雪乃(テレビ朝日アナウンサー)
八百万町で村岡町長が企画して催された町おこしイベント「ツチノコアドベンチャー」の様子を伝える。

田中理沙子
演 - 爽香(第8話写真)
村岡町長の愛人。ハヤブサ消防団が密会の様子を盗撮し、観光助成金の使い込みの件と合わせ村岡を脅し、彩が企画する町おこしのドラマの制作予算をつけさせた。実は「聖母アビゲイル教団」の信者で、村岡町長を懐柔するために教団から送り込まれていた。

女の子
演 - 木村日鞠
彩がみた夢の中で、自然をバックに彼女と遊ぶ女児。

ナレーター
声 - 田中あい
彩が制作したアビゲイル騎士団のPRビデオにナレーションをあてる。

第5話
浅野ヤスノリ
演 - 久保田悠来
東京アーツムービーの社長。監督兼脚本家。彩の書いたドラマ脚本『ループ〜きのうの明日』に興味を示す。
ドラマ制作が決まると脚本の名義を自分に変えさせ、出演者にもさも自身が執筆したかのように振る舞う。

榊浩二
演 - 菅原永二
東京アーツムービーのプロデューサー。彩の脚本をテレビ局スタッフが推しているため、バラエティ班からドラマ部へ移すと打診する。
しかし制作決定が濃厚になると、彩が無名という理由で浅野が脚本を書いたことにするよう命令する。

東京アーツムービーのAD
演 - 阿邊龍之介
バラエティ班のロケで、出演者のマイクを準備できていない彩を注意する。

ハヤブサ地区の住民
演 - 黒澤吉彦、柿弘美
彩が監督する『探偵ハヤブサの事件簿』の撮影が行われていることを、通りかかった真鍋に伝える。

泉澤雅人
演 - 田中貴裕
リポーター。3年前、報道番組『報道ライブQUICK』で連続殺人事件が発生した東京のアビゲイル本部前からリポートした。

ナレーター
声 - 伊藤英敏
報道番組で連続殺人事件が発生したアビゲイル騎士団の資料映像にナレーションをあてる。

女優
演 - 吉田伶香、松長ゆり子
『ループ〜きのうの明日』の出演女優。社長業の傍らいつ脚本を書いているのか、と監督の浅野に尋ねる。

杉森登
演 - 浜田信也(第7話 - 最終話)
「アビゲイル騎士団」の顧問弁護士。信者殺害事件後、教団の解散を記者会見で発表する。
彩から脚本の権利を奪われた件で相談を受け、浅野たちと交渉、ショックで彩が出社できなくなった期間の未払い給与とボーナスを教団がバックにいることを匂わせ支払わせる。

アビゲイル騎士団が解散すると後継団体「聖母アビゲイル教団」を結成し、代表となり、かつてアビゲイル騎士団代表の高斎が彩に「聖母の魂を受け継ぐものかもしれない」と告げていたことから、彼女を教団の聖母として祭り上げようとする。

教祖・山原展子の出生の地にして悟りを開いたハヤブサ地区を聖地とし、その聖地を教団のものとするため3年前から真鍋に土地の所有者を調査させ、その1年後、彩に地方の専門学校の講師の職を準備してハヤブサ地区に移住させると「ルミナスソーラー」を設立し、ソーラーパネルの設置を口実に真鍋に土地を買収させた。

また、土地買収に応じないものには教団のオンラインサロンで入信した消防団の省吾に教団の使命として自宅に放火させ、被害を補う金の工面に土地を売却するように仕向けていた。

滝川明日花
演 - 金澤美穂(第8話写真)
彩の高校時代からの友人。浅野に脚本を奪われ傷心の彩に弁護士を紹介するため、アビゲイル騎士団へ連れて行く。
教団からの脱会を希望していたが監禁・拷問され、12名の信者のひとりとして犠牲者となっている。

女性信者
演 - 工藤時子、響野夏子
アビゲイルを訪れ、杉森から給与未払い金の支払い交渉の説明を受ける彩に話しかける。

信者
演 - 星耕介
連続殺人事件の取材で押し寄せたマスコミに対し、事件など起こっておらず代表は嵌められたと説明する。

信者
演 - 山田菜子、谷麻帆
連続殺人事件発覚後に彩と行動を共にしていた信者。教団本部前でマスコミに追い回され、突撃取材を受ける。

幹部
演 - 林和義(第8話・最終話)、岩永ひひお(第8話)、牧佳子(第8話)
アビゲイル騎士団の幹部。彩の制作した教団のPRビデオを称賛し、教団の長編映画制作も依頼したいと申し出る。

高斎道春
演 - 森下創(第5話写真出演・第8話・最終話)
アビゲイル騎士団の代表。教団のPRビデオを制作した彩を招き、教祖で聖母として祭り上げられる山原展子の写真を彩に特別に拝謁させ、「聖母の魂を受け継ぐものかもしれない」と告げる。

司会者、前田裕次郎
演 - 草薙和輝(テレビ朝日アナウンサー)(最終話)、あづみ昌宏
Towa TVの番組『Noon Scoop』の司会者と解説委員長。宗教法人アビゲイル騎士団連続殺人事件を徹底追及する特集で語り合う。

住民
演 - 大竹周作
「嘘っぱちの救済を説く偽宗教は出ていけ」とアビゲイル騎士団本部前で拡声器を手にアジテーションする住民。

第6話
村西耕作
演 - 峰秀一
隋明寺へ多額の寄進をしていた男性。真鍋の訪問を受けるが、土地も山も売るつもりはないと断っていた。
しかし、温泉旅行で留守の間、自宅で飼っているウサギの餌やりと灯明当番の代理を真鍋に頼んでいた。

櫻井の妻
演 - 木村八重子
隋明寺へ多額の寄進をしていた高齢女性。放火の標的になる恐れがあったため、勘介から真鍋に土地を売ったか確認されると、土地は売却済であった。

蒲生健次
演 - 古川慎
隋明寺へ多額の寄進をしていた高齢男性。放火の標的になる恐れがあったため、洋輔から真鍋に土地を売ったか確認されるが耳が遠く、確認が難航するが土地は売却済であった。

加藤の妻
演 - 菊地由希子
隋明寺へ多額の寄進をしていた男性の妻。放火の標的になる恐れがあったため、省吾から真鍋に土地を売ったか確認されると、売らないことにしたと答える。

加藤家の子供たち
演 - 見崎類、今泉尚、小川和真
訪問した省吾に水鉄砲で水を浴びせる。

永野誠一
演 - おかやまはじめ(第8話・最終話)
八百万署の警察署長。村西の自宅周辺に不審者がいると真鍋から通報されており、見張っていた消防団を注意する。
また、警察も真鍋の放火容疑を捜査していたが、3件の火災発生時、彼のアリバイが確認されたと明かす。

連続放火や省吾の変死に「聖母アビゲイル教団」が関与していると賢作たちから訴えられるが、「アビゲイル騎士団」とは別組織で、放火へ関与した証拠が不十分なため、ハヤブサ地区に大挙して現れた信者たちを強制的に追い返すことはできないとの見解を示す。

第7話
男性、女性
演 - 落合優人、安里唯
都内書店で開かれた太郎の新刊「郭公は都会で笑う」の販売促進サイン会にて、太郎を知っているか話し合う。

捜査員
演 - 浅井浩介
都内の河川敷にて溺死体で発見された省吾の検案が済み次第、遺体を確認して欲しいと消防団メンバーに聞き合わせる。

冨田
演 - 瑠美子
ハヤブサ地区の住民。消防団が東京から戻ると、村で見かけない大勢の若者たちから農作業の手伝いを受けていた。

レストランの客
演 - 水嶋ミナ(第8話・最終話)、溝口雄大(第8話・最終話)
都内のレストランにて消防団の傍らで食事をしていた男女。省吾がレストランを去った直後に退店し、女性は真鍋の待つ乗用車に乗り込む。
その後、ハヤブサ地区に移住している。

サンカクの客
演 - 道川内蒼(第8話)
賀来夫婦が閑古鳥が鳴く客入りを嘆くサンカクに、突然押し掛けた若者の団体客を先導する人物。

サンカクの客
演 - 岩城滉太(第8話)、出津玲奈(第8話)
女性が「店名はサンカクでなくマルのほうがいい」と言ったことから、勘介が「マルなんかださいわ」と返すと、一斉に静まり返って怒気を孕み消防団を凝視する。

第8話
西山庄之助
演 - 佐々木梅治
岐阜市内の川原呉服店の店主。山原展子の消息を探す太郎たちに、身寄りのなかった展子は金貸しの江西忠男に引き取られたと教える。

西山敏子
演 - 塚田美津代
庄之助の妻。展子は江西忠男に虐待を受けていたが、彼の息子・佑空に庇われていなければどうなっていたものかと太郎たちに教える。

商店主
演 - 菅野久夫
ハヤブサ地区の生活雑貨店の店主。山原倫子と展子親子の写真を見せられ、妾に産ませた子供を引き取った家があったと中山田に教える。

記者
演 - 上村愛香(最終話)、錦織大輔(最終話)
村岡町長の記者会見に出席した記者。

信者たち
演 - 小橋秀行(最終話)、橘美緒(最終話)、塚原さやか、太地琴恵、大塚かなえ、山本紗々萊
花火が行われている八百万旅館前に現れた彩に次々と声をかける「聖母アビゲイル教団」の信者たち。

最終話
江西忠男
演 - 河野マサユキ
滋賀市内に住んでいた金貸し。「隋明寺」の住職・佑空の父親。母親が亡くなり天涯孤独となった幼い展子を引き取るも虐待していた。しかしわずか1年ほどで子供のいない遠くの親戚の家に出してしまう。

女性
演 - 平島茜
50年前、幼い日の展子に「お母さんの具合どうや」と声をかける。

スーパーの店員
演 - 鈴木理学
スーパーで食料品を盗んだ展子を捕まえ、警察に突き出そうとする。

信者
演 - 東條織江、眞田惠津子
悩みを抱えアビゲイル騎士団を訪問した映子とともに、聖母として祭られていた展子を紹介された女性たち。

アビー
演 - ちゃんみな
中山田がくつろぎ太郎と通話する都内の川沿いのオープンカフェで、太郎の新作「翠色の鍵」を携えて歩く女性。
アビゲイル教団の信者を勧誘する座席に赴き、「アビーって呼んで下さい」と自己紹介する。

スタッフ
原作 - 池井戸潤『ハヤブサ消防団』(集英社)
脚本 - 香坂隆史
音楽 - 桶狭間ありさ
主題歌 - ちゃんみな「命日」(NO LABEL MUSIC / WANER MUSIC JAPAN)
衣裳監修 - 岩本起法子
特別協力 - 総務省消防庁
消防団監修・指導 - 富岡甘楽広域消防本部
消防団協力 - 富岡市消防団
消防団取材協力 - 群馬県消防学校
岐阜県方言監修・指導 - 古澤蓮(岐阜県方言)
警察監修 - 古谷謙一
アドバイザー - 内藤理恵子(#4 - )
演出 - 常廣丈太(テレビ朝日)、山本大輔(アズバーズ)
ゼネラルプロデューサー - 三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー - 飯田サヤカ(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作協力 - MMJ
制作著作 - テレビ朝日


番組公式サイト
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