各話あらすじ(2023年6月24日 - 7月29日)全5話
第1話 2023年6月24日
シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災のボランティア活動中に出会ったスリランカ人の青年クマラ(オミラ・シャクティ)と、一年後東京で偶然にも再会。クマラは隣町で自動車修理工場で働いていた。クマラからの猛アタックにミユキは最初は戸惑いながらも二人は次第に距離を縮めていき、娘のマヤ(伊東蒼)と共に家族のような関係を築いていく。マヤが中学生になったとき、クマラはとうとうミユキにプロポーズをする。
第2話 2023年7月1日
ミユキ(優香)たちは婚約報告に山形県鶴岡にあるミユキの実家を訪れる。ミユキの母・マツコ(余貴美子)はクマラ(オミラ・シャクティ)との結婚を簡単には認めてくれなかった。絵を描くことが好きなマヤ(伊東蒼)が美術系の高校へと進路希望を決めた頃、クマラの勤め先の自動車修理工場が倒産し、ミユキとクマラの結婚は棚上げとなってしまう。
第3話 2023年7月8日
ミユキ(優香)は、オーバーステイで入管に収容されたクマラ(オミラ・シャクティ)の退去強制を覆そうと奔走する。しかし入管職員の上原(吉岡秀隆)は決定事項であることを淡々と告げる。仮放免の許可も下りず途方に暮れるミユキとマヤ(伊東蒼)。弁護士の恵(滝藤賢一)は、クマラを救うためには、ミユキとの結婚が在留資格のための偽装などではなく、本当に3人が望んで家族になったのだと裁判で証明するしかないという。
※2023年7月15日は『2022年ウィンブルドン選手権』中継(22時 - 翌0時)のため休止。
第4話 2023年7月22日
退去強制という入管の裁定を覆すには、裁判に勝たなくてはならない。しかしそれは非常に厳しい道だった。ミユキ(優香)は入管を退職した上原(吉岡秀隆)を訪ねる。事態は膠(こう)着し、仮放免が認められないクマラ(オミラ・シャクティ)は、健康を害して倒れてしまう。マヤ(伊東蒼)は自分たちが真の家族であることを証すために、自ら裁判の証人になると申し出る。
最終話 2023年7月29日
ミユキ(優香)たちを助けようと山形から母・マツコ(余貴美子)もやってくる。裁判が始まり、国側の代理人・占部(麻生祐未)からの尋問を受けるミユキ。次に証言台に立ったマヤ(伊東蒼)の言葉で空気が変わる。クマラ(オミラ・シャクティ)も家族への愛を訴える。やがて迎えた判決の日。果たしてこの家族の願いは届くのか。
原作概要
『やさしい猫』(やさしいねこ)は、中島京子による日本の小説。読売新聞夕刊の新聞小説として2020年5月7日から2021年4月17日まで連載され、2021年8月19日に中央公論新社より単行本刊行された。第56回吉川英治文学賞受賞作。
ドラマ概要
中島京子の同名小説を優香の主演で連続ドラマ化。入管法に翻弄される小さな家族を描く。シングルマザーとして娘・マヤ(伊東蒼)のことだけを考えて生きてきた保育士の首藤ミユキ(優香)は、スリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会い、新しい家族になることを決意。しかし、3人での生活が始まった直後、クマラがオーバーステイとなったため入管施設に収容され、強制退去を命じられてしまう。ミユキたちは家族3人で暮らすため、国に対する戦いに挑んでいく。
ストーリー
シングルマザーで保育士の首藤ミユキ(優香)は、震災ボランティアで訪れた東北で、スリランカ人のクマラ(オミラ・シャクティ)と出会う。1年後、運命的な再会を果たした2人はひかれ合い、ミユキの娘・マヤ(伊東蒼)を交えた3人は家族のように一緒に暮らし始める。
だが、ミユキとクマラが正式に夫婦となった直後、クマラは在留期間が過ぎてオーバーステイとなったため入管施設に収容され、強制退去を命じられる。処分の再考を訴えるも、入管職員・上原賢一(吉岡秀隆)は事務的に拒絶する。わずかな望みを託して弁護士・恵耕一郎(滝藤賢一)を訪ねるミユキとマヤ。その恵弁護士を紹介してくれたのは、入管でこの件に対応した上原だった。
キャスト
ミユキ
演 - 優香
保育士。夫と死別してから、シングルマザーとして娘のことだけを考えて生きてきたが、クマラと出会ったことで新しい家族になる決意をする。
マヤ
演 - 伊東蒼(小学生時代:太田結乃)
ミユキの娘。母子家庭で育ち、母親以上にしっかり者の一面を持つ。共に生活を重ねる中で、クマラを家族の一員として受け入れていく。幼い頃から絵を描くことが大好き。
クマラ
演 - オミラ・シャクティ
自動車整備工場で働くスリランカ人。誠実で責任感が強い。ミユキと出会って恋に落ちる。好きなものは、ミルクティーと「おしん」。
ミユキの関係者
マツコ
演 - 余貴美子
山形県鶴岡市に住むミユキの母。娘親子の幸せを誰よりも願うが、ミユキとクマラの結婚には複雑な思いを抱く。
水上
演 - 池津祥子
ミユキ親子が住むアパートの大家さん。
ほなみ
演 - 石川恋
ミユキが働く保育園の同僚保育士。
マヤの関係者
ナオキ
演 - 南出凌嘉
マヤの小学校時代の同級生。
ハヤト
演 - ラディン
埼玉生まれ埼玉育ちのクルド人。麻衣子が担当している。マヤと仲良くなる。
クマラの関係者
ペレラ
演 - にしゃんた (ドラマでは、スリランカ文化考証も担当。)
クマラの先輩友人。カレー屋の店主。
恵法律事務所
恵耕一郎
演 - 滝藤賢一
恵法律事務所の弁護士。巧みな弁舌が持ち味の“人権派弁護士”。親身になってミユキたちをサポートする。
麻衣子
演 - 山田真歩
弁護士。在留外国人の問題に詳しい。
入管
上原
演 - 吉岡秀隆
入管の職員。ミユキたちと知り合い、自分の仕事に疑問を感じ、ある決断を下す。
占部
演 - 麻生祐未
入管側の代理人で、ミユキの弁護士と激しく対立する。
スタッフ
原作 - 中島京子『やさしい猫』(中央公論新社)
脚本 - 矢島弘一
音楽 - 林正樹
制作統括 - 倉崎憲
プロデューサー - 伴瀬萌、大久保篤
演出 - 柳川強、安藤大佑
番組公式サイト
やさしい猫 - Wikipedia