各話あらすじ(2023年4月21日 - 6月9日)全8話
第1話 2023年4月21日「お前を許さない」
スープカレー店のアルバイト店員・鼓田ミナレ(小芝風花)は、彼氏にフラれて金もだまし取られてしまい、バーでやけ酒を飲んでいたところ、たまたま隣に居合わせた見ず知らずの男・麻藤兼嗣(北村一輝)に愚痴をさく裂。挙げ句、泥酔して記憶をなくしてしまう。
翌日、仕事中にミナレが店内に流れるラジオを聞いて衝撃を受ける。なんと、ラジオから流れているのは自分の声…!? 実は、麻藤はラジオ局のチーフディレクターで、ミナレの失恋トークを密録して、ラジオの生放送で流していたのだ! 焦ったミナレがラジオ局に駆け込むと、そこには待ち構えたように不敵な笑みを浮かべる麻藤の姿が。ミナレはすぐに放送を止めるよう訴えるが、麻藤は悪びれる様子もなくミナレに告げる――「無音が3秒続けば、放送事故。止めるからにゃ、おねえさんが間を持たせてくれるんだよな?」。
引くに引けなくなったミナレは、ぶっつけ本番でマイクの前に立つことに――!
第2話 2023年4月28日「君と向き合いたい」
スープカレー店でアルバイトする傍ら、ひょんなことから深夜の冠番組でラジオパーソナリティーとしてデビューすることになってしまった鼓田ミナレ(小芝風花)。その上、店長の宝田嘉樹(西村瑞樹)が交通事故に遭って入院したため、中原忠也(片寄涼太)と2人で店を回さなくてはならず、大忙し! そこへ、宝田を事故に巻き込んだ男の妹・城華マキエ(中村ゆりか)が謝罪のために店を訪れる。しかも、お詫びに無給で店を手伝うと申し出てきて、背に腹は代えられないミナレは、この申し出を受けることに。閉店後、なぜか「家に帰りたくない」と言うマキエを、中原は「ウチ来れば?」と誘い、自分一筋だった中原の驚きの行動にミナレは不機嫌に。
そんな中、冠番組の初回放送の「架空実況」は大反響を呼んだミナレだったが、麻藤兼嗣(北村一輝)から「次の企画はお前が自分で考えろ」と無茶ぶりされ、頭を悩ませる。すると、ミナレ宛のFAXがラジオ局に届く。そこには「俺は呪われてる」「助けてくれ」などと書かれており、ドン引きするミナレだったが、麻藤の指示で、南波瑞穂(原菜乃華)と共に渋々送り主を訪ね、その一部始終を録音することに…!
第3話 2023年5月5日「あなたに言いたい」
同じアパートの住人を殺人犯と勘違いして公開謝罪放送するはめになった鼓田ミナレ(小芝風花)は、アパートを追い出されてしまい、南波瑞穂(原菜乃華)の家に居候することに。やっと落ち着いたと思ったら、一難去ってまた一難。
ミナレは突然、茅代まどか(平野綾)から公園に呼び出される。麻藤兼嗣(北村一輝)がミナレに肩入れすることが気に食わないまどかは、カップ酒を豪快に飲みながらミナレに言いたい放題にまくし立ててくる。すると、そこに怪しい人影が現れ…! まどかは気にも留めない様子だが、後日、麻藤からまどかがストーカーにつきまとわれていることを知る。
そんなある日、なんとスープカレー店にそのストーカー男・鶴田竜也(青柳翔)がミナレを訪ねてくる。鶴田は、自分はまどかの恋人だと言い張り、ミナレの番組でまどかに公開プロポーズをさせて欲しいと頼んできて…!
第4話 2023年5月12日「私は変わりたい」
鼓田ミナレ(小芝風花)が働くスープカレー店に、MRSの構成作家・久連木克三(小市慢太郎)が出版社の穂隠愛理(片山萌美)という女性を連れてやってくる。色気漂わせる穂隠はやたらと久連木にボディタッチしたり、しな垂れかかったりして、大接近! そこへ偶然、ADの南波瑞穂(原菜乃華)が箱坂富美(井頭愛海)と共にスープカレー店に現れる。実は、瑞穂は思いを寄せる久連木からラジオの構成作家の仕事を辞めるかもしれないと聞いて以来落ち込んでいたのだが、そこに追い打ちをかけるように穂隠と親しげにする久連木の姿を見てしまい、ショックを受けて店を飛び出す。
翌日、ラジオ局で打ち合わせのために瑞穂や茅代まどか(平野綾)たちが集まっていると、そこへ久連木から麻藤兼嗣(北村一輝)に連絡が入る。久連木はまどかの番組からは外れて、ミナレの番組の台本を担当するとだけ告げ、それ以降、連絡がつかなくなってしまう。暫くしたある日、久連木から不自然なメールが送られてきて…! なんと、久連木は謎の集団に拉致・監禁されていた――!?
第5話 2023年5月19日「あの人に伝えたい」
城華マキエ(中村ゆりか)から、6年もの間、実の兄から監禁されていたことを明かされていた鼓田ミナレ(小芝風花)と中原忠也(片寄涼太)。そんなある日、スープカレー店にその兄・城華亨(庄野崎謙)がやってきて店は大騒ぎ! 亨はマキエに家に帰るよう説得してくるが、人生の目標ができたというマキエは亨の言いなりにはならないと断固拒否。ただ、マキエは目標の詳細を誰にも明かさず、相変わらず秘密を抱えている様子で…。
一方、ミナレは自ら提案して放送したラジオ企画がさんざんな結果に終わり凹んでいたところ、中原から最近毎晩帰りが遅い上に情緒不安定なマキエのことを相談される。すると、ミナレはラジオのネタを拾うチャンスとばかりに、中原と共にマキエを尾行することに!
ミナレたちに後をつけられているとも知らず、マキエは人気ラジオ番組で話題を呼んでいるお笑い芸人コンビ・アナグマ泰治(流れ星☆)の治郎(たきうえ)と一緒に治郎のマンションに入って行く。
第6話 2023年5月26日「彼らは逃がさない」
鼓田ミナレ(小芝風花)は、これまで幾度となく麻藤兼嗣(北村一輝)から知り合いではないかと聞かれていた「シセル光明」という芸人が、自分と容姿がそっくりだと知って以来、モヤモヤを抱えていた。麻藤が自分をラジオ業界に引っ張ったのは、しゃべりを評価したのではなく下心…? そんな中、MRS(円山ラジオ)で番組を持つ人気カップルインフルエンサーの“ヒロ”こと澤木廣貴(カルマ)と“ナツ”こと西堀菜樹(花音)が、ラジオで暴言を吐いたことが原因で大炎上。MRSでは謝罪に追われる騒動になるが、ミナレは気にも留めていなかった。
ところが、ぶっ飛んだ過激な企画を放送し、いつ炎上してもおかしくないミナレの番組を懸念したMRSの上層部の指示で、ミナレは「炎上防止・対策講習」を受けるハメに。その講習にやってきたのは、なんと麻藤の上司であり元妻でもある編成部長・大祝香(黒谷友香)で…!
さらに、炎上騒動のミナレへのとばっちりは続き、ヒロナツの番組を担当するディレクターの前下友亮(小多田直樹)から泣きつかれた麻藤は、ミナレの番組にヒロナツをゲストに招いて謝罪放送をすると言い出す。「炎上商法に乗っからせてもらおうや」とノリノリの麻藤に押し切られたミナレは、炎上必至の大荒れ深夜ラジオを放送することに――!?
第7話 2023年6月2日「奴らには騙されない」
鼓田ミナレ(小芝風花)は、次回の番組ディレクションを麻藤兼嗣(北村一輝)から任された南波瑞穂(原菜乃華)に、番組宛てに届いた相談メールの企画を提案される。それは、2年前から部屋に立てこもりを続けている26歳の長男の悩みを聞き出して欲しいという母親からの相談だった。行政やNPOに相談するべき内容なのに、ド深夜のぶっ飛んだラジオ番組に相談する時点で怪訝に思うミナレは後ろ向きだが、「面白そう!」とまるで麻藤が乗り移ったかのようにノリノリの瑞穂に押し切られ、渋々ミナレは立てこもり青年とのネゴシエーションへ向かうことに。
立てこもり青年・多野潤一(橋本淳)は、亡き父の再婚相手である義母の多野深雪(遊井亮子)と義妹・多野衿子(菊地姫奈)と3人暮らしだということがわかる。どこかフワフワして変わっている深雪は全く潤一のことを気にする様子もなく、実は、やたら義兄を心配する衿子がラジオに相談メールを送ってきていたことが判明。衿子の案内で潤一の部屋に行くが、潤一は呼びかけにも返事をせず、ドアの隙間からメモで返答をしてくる始末。手強い立てこもり相手に、ネゴシエーター・ミナレは果敢に挑んでいくが、やがて立てこもりの裏には、家族の問題が浮上して――!
最終話 2023年6月9日「お前らに届けたい」
いつものように行き当たりばったりで家庭内で立てこもっていた青年を無事に更生させた鼓田ミナレ(小芝風花)は、ラジオ番組の反響も良く、麻藤兼嗣(北村一輝)から放送枠拡大が決まったこと、さらにラジオ業界の最大イベント「ジューンブライド・ラジオ」の出演の最終候補になったことを告げられる。そんな中、ミナレにまさかのメールが届き、顔面蒼白に! 「近々行きます」――それは、ミナレが最も恐れる母・鼓田唯(高島礼子)からだった。管理栄養士として一家の大黒柱として働くしっかり者の唯は、父親のチャランポランさと唯のただ1つの欠点である「ダメ男好き」を受け継いでしまった“ハイブリッド・ダメ娘”のミナレに、会えば理詰めの説教&ちゃんとした男との見合いを迫るため、ミナレは戦々恐々!
そして、ついにミナレの前に現れた唯は案の定、ミナレに見合い話を用意。さらに北海道に連れ帰ろうとして、スープカレー店に辞表まで差し出す始末。そんな唯に、ミナレは日本一のラジオパーソナリティーになる夢があるから帰らないと告げ、「ジューンブライド・ラジオ」の最終選考まで残っていることを伝える。すると唯は、もしミナレがイベントへの出演が決まったら自由にしていいが、落選したら北海道に連れ帰るという条件を突きつけてくる。
原作概要
『波よ聞いてくれ』は、沙村広明による日本の青年漫画。北海道札幌市を舞台に、主人公がひょんなことからラジオパーソナリティとしてデビューし、奮闘する姿を描く。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2014年9月号から連載中。2020年にテレビアニメ化された。
ドラマ概要
沙村広明による同名漫画を小芝風花の主演で連続ドラマ化。スープカレー店のアルバイト・鼓田ミナレ(小芝)が、彼氏に振られた上に金をだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの人に愚痴をさく裂させたことをきっかけに深夜ラジオで冠番組を持つことになり、やがてラジオパーソナリティーとして開花していくコメディー。
ストーリー
スープカレー店「ボイジャー」で働く鼓田ミナレ(小芝風花)は、ある日、職場のラジオから自分の声が流れていることに気付く。その前日、ミナレは偶然居合わせた地元ラジオ局・円山ラジオ(MRS)のディレクター・麻藤兼嗣(北村一輝)に失恋を愚痴っていたが、その内容が密録されていたのだ。放送を止めるためにMRSに乗り込むミナレだったが、逆に麻藤に言いくるめられ、ラジオでアドリブトークを披露することに。
その後、ミナレは深夜の冠番組「波よ聞いてくれ」のラジオパーソナリティーとしても活動を始め、元カレへの復讐劇や幽霊が現れる部屋への突撃リポートなど、既成概念を覆す企画をオンエアしていくことになる。
キャスト
鼓田ミナレ(こだ ミナレ)〈26〉
演 - 小芝風花
本作の主人公。スープカレー屋のアルバイトから、地元ラジオ局で深夜ラジオのラジオパーソナリティとなる。
MRS(円山ラジオ)
麻藤兼嗣(まとう かねつぐ)〈49〉
演 - 北村一輝
ミナレをラジオ業界に導く制作チーフディレクター。
南波瑞穂(なんば みずほ)〈23〉
演 - 原菜乃華
麻藤の部下でAD。マンションを追い出されたミナレを自宅アパートに招き入れる。
中学生のころから放送作家としてファンであった、年の離れた久連木に想いを寄せる。
落ち込むと一心不乱に包丁を研ぐ癖がある。
箱坂富美(はこざか ふみ)〈24〉
演 - 井頭愛海
レコーディングエンジニア。
久連木克三(くれこ かつみ) / 呉ひさき(くれ ひさき)〈52〉
演 - 小市慢太郎
瑞穂が憧れを抱くMRSの雇われ放送作家。「呉ひさき」名義で官能小説家を兼業している。
茅代まどか(ちしろ まどか)〈35〉
演 - 平野綾
人気ラジオパーソナリティ。ミナレに敵対心をむき出しにする。
VOYAGER
ミナレがアルバイトしているスープカレー屋。
中原忠也(なかはら ちゅうや)〈26〉
演 - 片寄涼太
ミナレの同僚。ミナレに好意を寄せる。
城華マキエ(たちばな マキエ)〈24〉
演 - 中村ゆりか
「VOYAGER」に突如現れ、ミナレと中原に接近する謎の美女。
店長を負傷させた兄の贖罪に、VOYAGERでバイトとして働くようになる。
シスコンの兄・亨に自宅に6年間軟禁されていたが逃げ出し、中原に誘われ彼の自宅に居候する。
投稿ネーム「ジョーカー・スコンスキー」でラジオ番組にネタを投稿し、放送作家を志望する。
宝田嘉樹(たからだ よしき)〈45〉
演 - 西村瑞樹(バイきんぐ)
店長。同性愛者でイケメン細マッチョがタイプ。
久古蘭(きゅうこ らん)〈29〉
演 - 中川知香
常連客。月刊誌「LAMED」の編集者。ドラマオリジナルキャラクター。
その他
城華亨(たちばな とおる)
演 - 庄野崎謙
マキエの兄。車道に飛び出してきた宝田を車ではねて負傷させる。
両親の死後、マキエを6年間自宅に軟禁していた。
シセル光明(シセル こうめい)
演 - 小芝風花(二役)
小劇場や地方ラジオで活躍する麻藤の憧れの女芸人。故人。北海道出身。当時テレビマンだった麻藤にテレビ出演を口説かれる。
20年近く前に、ネット社会の到来とその影響力を予見していた。ミナレと容姿がよく似ているが、芸風はインテリで正反対。
生前、渡航前にミナレを連想させる姪っ子の存在を麻藤に語っていたが、少なくともミナレの母方の親戚ではないと明らかになる。
ゲスト
第1話
沖進次
演 - 稲葉友(第2話)
ミナレの住むアパートの下階の住人。泥酔したミナレに何度も部屋に乱入されている。
マッチングアプリで出会った女性・律子の霊に苦しめられ、自宅アパートの天井から血が滴るとMRSにファックスを送信する。
沖が律子を殺害したことを現実逃避し、アパート自室の天井裏に隠した彼女のバラバラ遺体から血が滴っているとミナレは見立てるが、ミナレが以前、父・マコトから送られ処分に困り床下収納に放置した食べきれない量のマトン肉と、排水管からの漏水が原因であった。
須賀光雄
演 - 内藤秀一郎
ミナレの元恋人。福岡県出身。実家の町工場が倒産しそうだとミナから50万円をだまし取って姿を消す。
ミナレとは別に交際していた女性に殺されかけるが、ミナレのラジオドラマ(架空生実況)のおかげで命拾いする。
先生
演 - 愛(ヨネダ2000)、声 - 平野綾
ラジオドラマに登場する白装束に身を包み、手に錫杖を握って白い仮面を被る怪しげな人物。
魂を浄化すると称し、福祉がしっかりしているスェーデンの農家の次男に生まれ変わるよう亡くなった光雄に念を送る。
光雄にだまされていた女性
演 - 小槙まこ
頭部をバットで殴打した光雄の身柄を拘束し、刃物で殺害しようとするが、ミナレのラジオドラマで光雄を刃物で殺害する女性のシチュエーションを聞き、怖気づいて退散する。
VOYAGERの客
演 - 西島かれん、内海香織
VOYAGERでスープカレーのAセットとBセットを注文する二人組の女性客。
受付嬢
演 - 大塚かなえ
酔って失恋の愚痴を話す様子をラジオで流されたことに気づき、MRSに乗り込んできたミナレに対応する。
警備員
演 - 磯崎義知
MRSのスタッフルームに乗り込もうとするミナレを制止する。
警察官
演 - 杉本泰郷、荒川浩平
自室に送り届けてくれた沖を不審者と勘違いしたミナレに通報で呼び出される。
第2話
メンズ
演 - 植村颯太
宝田が追い回す好みのメンズ。
アルバイト候補
演 - 阿佐辰美
ミナレの代わりにVOYAGERのアルバイトに宝田が雇おうとした男性。宝田の好みのタイプ。
親が難病とのことで宝田が治療費を渡すが、実は詐欺の常習犯で警察に発見され逃亡する。
阿曽原律子
演 - 二宮芽生
沖がマッチングアプリで出会った女性。温泉デートで沖と冬山へ登山するが、火山ガスで彼が意識を失ってはぐれて以降、消息不明となる。
沖に迷惑をかけたミナレに『波よ聞いてくれ』内で、贖罪のために名前を呼びかけられる。
第3話
鼓田マコト
演 - 立川談春
ミナレの父親。収録をストックしておきたい麻藤がミナレに「電話で親子喧嘩」のネタを提案され、ミナレから電話を掛けられる。
ミナレの名前はかつて交際していた3人の愛人ミチル、ナツコ、レイコの頭文字が由来と明かす。
鶴田竜也(かくた たつや)
演 - 青柳翔
まどかのストーカー。まどかの大学の同級生で元交際相手。
大学時代にまどかを振っているが、寄りを戻そうと、彼女の番組へ想いを伝えるメールを一方的に送信する。
VOYAGERを訪れ、ミナレの番組でまどかに公開プロポーズをさせて欲しいと頼み込みプロポーズが放送されるが、ミナレに相手の気持ちも考えず一方的に求婚する態度を糾弾され、番組に乱入したまどかにも「あなたは私の人生に必要ない」と断言される。
太宰芽衣子
演 - 藤原ひとみ(第5話・最終話)
中原の姉。夫婦ケンカし、家出して中原の家に押しかける。
太宰花
演 - 磯村アメリ(第5話・最終話)
芽衣子の娘。芽衣子と共に中原の家に押しかける。
第4話
花輪富明(はなわ とみあき)
演 - 飯田基祐
元キー局のテレビプロデューサー。ヤラセの発覚で局を追われるが、番組制作者に自分の企画した番組を制作させ電波ジャックを行う。
公共電波の面白いラジオ、テレビ番組を復権させようと、企画を練らすため穂隠にハニートラップで久連木を拉致させる。
ミナレたちに久連木の監禁場所を突き止められると自身の電波ジャックの正当性を主張するが、局内の制作者は必死にもがいて番組制作しているので、ほっておいてくれとミナレに一蹴される。
穂隠愛理(ほかくし あいり)
演 - 片山萌美
久連木がVOYAGERに連れてきた出版社のセクシーな女性。元構成作家志望で、花輪の電波ジャック活動に協力する。
ミナレが花輪に放った言葉に負けを認め、拉致監禁した久連木を解放する。
構成員
演 - 宮田博一、登峯一
花輪の電波ジャック活動の構成員。久連木を拉致し、空きビルに監禁する。
警察
演 - 小沼朝生、古谷佳也
麻藤からの通報で空きビルに拉致された久連木の救出に向かう。
第5話
アナグマ泰治
HCBラジオの『アナグマ禁猟時間』で人気の芸人コンビ。
アナグマ泰三
演 - ちゅうえい(流れ星☆)(第4話)
アナグマ治郎
演 - たきうえ(流れ星☆)(第4話)
『アナグマ禁猟時間』にネタを投稿していた放送作家志望のマキエを自宅マンションに招く。
大神みんと
演 - 玉田志織
アナグマ治郎との密会がスクープされたグラビアモデル。
事務所の社長により別れさせられた治郎との復縁を迫り、彼のマンションに会いに行くが、マキエと遭遇し、裏切られたと包丁を持ち襲い掛かる。その場にミナレに乱入されたため、近づけば死ぬと自分に包丁を向けるが、相手にされなかったため、気抜けしてしまう。
西木いさむ
演 - 水野智則
『アナグマ禁猟時間』のディレクター。
ラジオスタッフ
演 - 花岡翔太
『アナグマ禁猟時間』のスタッフ。
師匠
演 - 栗田芳宏
宝田店長のカレースープの師匠で中原の祖父という設定のラジオドラマの登場人物。
第6話
ヒロナツSTYLE
MRSラジオの冠番組『ヒロナツ・トーク』で人気のカップル・インフルエンサー。
澤木廣貴〈24〉、西堀菜樹〈23〉
演 - カルマ、花音
番組内のコーナー「告白前相談室」で、人気低迷から脱するため、奇抜発言で注目を浴びようと女性に告白予定の男性の容姿をけなす発言をして炎上騒ぎを起こすが、『波よ聞いてくれ』はもっと過激な番組だと炎上を飛び火させる。
大祝香(おおほうり かおり)
演 - 黒谷友香
MRSの編成部長兼アナウンサー。麻藤の元妻。『ヒロナツ・トーク』での炎上騒ぎをうけ、「炎上防止・対策講習」を実施し、ミナレと麻藤を参加させる。
前下友亮(まえした ともあき)
演 - 小多田直樹
『ヒロナツ・トーク』のディレクター。番組内でヒロナツに想定外の暴言を吐かれ、巻き起こった炎上騒ぎの苦情電話の対応に苦慮し、『波よ聞いてくれ』にヒロナツをゲスト出演させ、生謝罪をさせ騒ぎの鎮静化を図ろうとする。
第7話
多野潤一(おおの じゅんいち)〈26〉
演 - 橋本淳
自室に引きこもり続ける男性。家族や同級生、職場の同僚に何らかのコンプレックスを持つ劣等感の塊。かつてはある会社の総務課に勤めていたが、会社の先輩が義母と再婚すると知り、実父が建てた家から追い出されるのではないかと疑心暗鬼となり、彼の中で引きこもりではなく、そのことに抵抗するための籠城であった。
ミナレたちに社会復帰のリハビリとして老人ホームの出張スープカレー店で働かされ、高齢者たちと接したことで立ち直ったと思われたが、老人たちには劣等感を抱かず優越感を味わえたことから、劣等感を抱かない犯罪者相手の刑務官を目指すと宣言する。
多野衿子(おおの えりこ)
演 - 菊地姫奈
潤一の義妹(深雪の連れ子)。潤一を社会復帰させようと、『波よ聞いてくれ』のミナレへ相談メールを送る。過度に自分の善意を他人に押し付け、逆に苦しめるタイプ。
多野深雪(おおの みゆき)
演 - 遊井亮子
潤一の義母(潤一の亡父の再婚相手)。引きこもる潤一を放置する。放任主義。
江原
演 - 城野マサト
潤一が勤めていた会社の先輩社員。彼の義母・深雪と再婚予定。
女性
演 - 佐藤里穂、森麻里百
潤一が勤めていた会社の女性社員。給湯室で江原の結婚相手が、総務課の潤一の義母・深雪ではないかと噂話をする。
老人ホームの入居者
演 - ふたむら幸則、おぎのきみ子、河原康二
老人ホーム「あんじゅの家」に入居する高齢者。出張スープカレー店で食事を取る。
最終話
鼓田唯(こだ ゆい)
演 - 高島礼子
ミナレの母親。管理栄養士で一家の大黒柱。ミナレが最も恐れる人物。
父親のチャランポランさ、自身の「ダメ男好き」を引き継いでしまったミナレに責任を感じ、堅実な男性と見合いさせようと、北海道に連れ帰ろうとする。
転職活動連敗もうダメぽ
演 - 小森隼(GENERATIONS)
『波よ聞いてくれ』のリスナー。転職活動中の男性。地震発生時の『波よ聞いてくれ』にメールを送り採用され、励まされる。
翌朝、番組で聞いた「VOYAGER」で振舞われた炊き出しのスープカレーを食べに来店する。
アナウンサー
声 - 島本真衣(テレビ朝日アナウンサー)
千葉で地震が発生したため、MRSから緊急地震速報で被害状況のニュースを読み上げる。
太宰
声 - 迫田恵介
中原の姉の夫。夫婦仲が悪く別居していたが、地震に遭った妻子が心配で駆け付けた。
スタッフ
原作 - 沙村広明『波よ聞いてくれ』(講談社『月刊アフタヌーン』連載)
脚本 - 古家和尚
音楽 - 林ゆうき、山城ショウゴ
主題歌 - マカロニえんぴつ「愛の波」(TOY'S FACTORY)
演出 - 住田崇、片山修、植田尚
ナレーター
クリス・ペプラー(第2話)
ファーストサマーウイカ(第3話)
向井慧(パンサー)(第4話)
宇多丸(RHYMESTER)(第5話)
マンボウやしろ(第6話)
久保史緒里(乃木坂46)(第7話)
杉山里穂(最終話)
スープカレー協力 - スープカレーGARAKU中野店
音楽協力 - JOYSOUND
LGBTQ監修 - 柳沢正和
エグゼクティブプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 高崎壮太(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)
制作 - テレビ朝日、MMJ
番組公式サイト
波よ聞いてくれ - Wikipedia