『特捜9』(とくそうナイン)は、2018年からテレビ朝日系「水曜21時」枠(水曜 21:00 - 21:54)で放送されている刑事ドラマシリーズ。2006年から2017年に同枠で放送された『警視庁捜査一課9係』の続編である。
『season1』は2018年4月11日から6月13日まで放送された。全10話。
『season2』は2019年4月10日から同年6月26日まで放送された。全11話。
season2開始に先立って、2019年4月7日の『日曜プライム』にて「スペシャル」を別途放送された。
2020年4月8日より『season3』が放送。同年7月22日まで放送された。全10話。
2021年4月7日より『season4』が放送。同年6月30日まで放送された。全13話。
2022年4月6日より『season5』が放送。同年6月22日まで放送された。全12話。
2024年4月3日より『season7』が放送。
各話あらすじ(2023年4月5日 - 5月31日)全9話 平均視聴率 9.88%
第1話 2023年4月5日「1001人の人質」 ※初回6分拡大(21:00 - 22:00) 視聴率 9.4%
主任の直樹(井ノ原快彦)ら警視庁捜査一課特別捜査班に、国土交通大臣の諏訪部(神尾佑)から依頼が入る。「大臣を辞任しないと1001人の人質の命を奪う」との脅迫メールが届いたという諏訪部だが、彼の母校で爆発による死者1人が出ていた。班長の国木田(中村梅雀)は極秘での捜査をなぜか受諾。千人もの人質を抱える難事件の捜査が始まる中、次の脅迫メールが届く。
第2話 2023年4月12日「未来のエネルギー」 視聴率 8.8%
国土交通大臣の諏訪部(神尾佑)を脅す謎の爆弾魔の捜査を極秘裏に進めていた直樹(井ノ原快彦)ら特捜班。第2の爆破事件が起きた直後、諏訪部の秘書・沙月(知念里奈)から3通目の脅迫メールが届いたという知らせが入る。そこには、過去の罪を認め辞任しろと書かれていた。そんな中、また新たな爆破事件が発生し、直樹は諏訪部をかばって爆発に巻き込まれてしまう。
第3話 2023年4月19日「偽りの夫婦」 視聴率 10.6%
自宅で撲殺された動画制作ディレクターの美緒(水崎綾女)の事件を調べる直樹(井ノ原快彦)ら。国木田(中村梅雀)と志保(羽田美智子)が美緒の不妊治療仲間だという留美(沢井美優)と会う一方で、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は美緒の夫の悠太(鈴之助)を探る。やがて、危険な取材をしていた美緒が、不妊治療に関するセミナーを調べていた可能性が浮上。直樹と由真(深川麻衣)が同セミナーに潜入することになる。
第4話 2023年4月26日「学園捜査」 視聴率 10.5%
歩道の階段近くの植え込みで、弁護士の上原(平埜生成)の遺体が見つかり、近くの高校のスクールロイヤーを務めていたことが判明する。副校長の下川(佐伯新)は問題はなかったと断言し、ダンス部顧問の仁美(吹越ともみ)からは不審者の情報が寄せられた。直樹(井ノ原快彦)らは遺体のそばに落ちていた校章バッジに着目。ダンス部部長の美玖(長澤樹)がバッジをなくしていて、新たに買ったばかりだと知る。
第5話 2023年5月3日「永遠の生命」 視聴率 10.0%
居酒屋チェーン社長の城川(戸井勝海)が路上に血だまりとスマートフォンを残し行方不明に。秘書の亜由美(我妻三輪子)の通報で調べ始めた直樹(井ノ原快彦)らは、妻の早紀(片岡礼子)や専務の槇村(大迫一平)から、城川が不老不死を研究する小田嶋(水橋研二)に投資していたと聞く。致死量を超える血だまりが城川のものと判明し、三ツ矢(向井康二)の解析で愛人の存在も浮上する中、‘遺体のない殺人’の捜査は前例のない事態へ…。
第6話 2023年5月10日「招かねざる客」 視聴率 9.6%
人気洋食店の店主・今井(大堀こういち)が殺害され、直樹(井ノ原快彦)らが臨場。鍋の中には煮込み途中らしいビーフシチューが残されていた。今井は妻亡きあと、息子の安彦(山口貴也)と2人で店を切り盛りしていたが、5年前に激しく衝突し安彦は出て行ったという。3年ほど前からは、岸川(山口大地)という従業員が今井を手伝ってきたが、ビーフシチューは今井が工程のすべてを担当していた。直樹は現場に未開封の野菜ジュースのパックが置いてあったことを不思議に思う。そんな中、岸川が未成年だった10年前に強盗致死事件を起こし、少年院に送致されていたことが判明する。
第7話 2023年5月17日「行旅死亡人334番」 視聴率 9.6%
直樹(井ノ原快彦)は、身元不明遺体の似顔絵が娘の萌絵(工藤遥)に似ているというエリ(宮田早苗)の話を聞く。劇団俳優を志して上京した娘に8年前から会っていないものの、手紙は届くため、生きているはずだという。萌絵を知る声優の奈央(北原里英)は、6年前に萌絵が劇団を辞めたと話す。
第8話 2023年5月24日「あの日の少年」 視聴率 10.0%
海に囲まれたニュータウンに住む小学6年生男児・吉宏(嶺岸煌桜)の誘拐事件の捜査協力に向かう特捜班。そこは直樹(井ノ原快彦)の育った町で、吉宏は地域内に監禁されている可能性が高く、犯人は地域住民である疑いがあった。志保(羽田美智子)らが秘密裏に調べると、サングラスの男性とスーツケースの女性の情報が浮上。土地勘のある直樹は、男児の両親と話し、ある物に目を留めるが…。
最終話 2023年5月31日「命がけの伝言」 視聴率 10.4%
データサービス会社社長の三倉(イワゴウサトシ)が刺殺され、直樹(井ノ原快彦)らが捜査を開始。同社では前年にデータ流出騒動があり、疑われた社員・ゆかり(友利恵)が自殺していた。青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)が婚約者である小島(永岡佑)を訪ねると、被害者の血が付着したナイフを所持していると判明。小島は犯行について語らないまま留置場へ収容されるが、「警察は無能」のメモを残して自殺してしまう。
概要
井ノ原快彦演じる警視庁捜査一課特別捜査班(特捜班)主任・浅輪直樹を中心に、個性豊かなメンバーが活躍する人気刑事ドラマシリーズのseason6。「警視庁捜査一課9係」時代から17年間、共に過ごしてきた特捜班メンバー・小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、そして昨シーズンより加わった若手警察官・三ツ矢翔平(向井康二)、高尾由真(深川麻衣)らを、直樹が引き続きまとめていく。
ストーリー
突然、国土交通大臣・諏訪部孝一から、特捜班に衝撃の依頼が持ちかけられる。諏訪部の秘書・高石沙月によると、先日、「今すぐ大臣を辞任しなければ1001人の人質の命を奪う。まずはお前の母校からだ」という脅迫メールが届いたという。無視していると神奈川県内の諏訪部の母校で爆発があり、男性1人が死亡。事件と脅迫メールとの関係が分からないことから神奈川県警に報告していない諏訪部は、犯人を極秘裏に突き止めてほしいと頼んできたのだ。
脅迫通りなら人質があと1000人いることになる。浅輪直樹(井ノ原快彦)は県警に連絡すべきだと進言するが、国木田誠二(中村梅雀)は依頼を受ける判断を下し、特捜班は秘匿捜査に乗り出す。
キャスト
井ノ原快彦 /浅輪直樹 役
警視庁捜査一課特別捜査班主任。警部補。個性派チームを“ゆるく”まとめる頼れる捜査リーダー。地道な捜査をいとわない行動力と、傷ついた人の心に寄り添う共感力に優れる。
羽田美智子 /小宮山志保 役
警視庁捜査一課特別捜査班刑事。警部補。同じ特捜班だった村瀬と結婚。捜査支援分析センター副所長の村瀬を支えながら、自らも事件解決に奔走する。
吹越満 /青柳靖 役
警視庁捜査一課特別捜査班刑事。警部補。資産家とエリートが大嫌いな反骨精神の塊のような男。捜査での暴走も、仲間への信頼があってこそ。恋人・妙子との生活を大事にしている。
田口浩正 /矢沢英明 役
警視庁捜査一課特別捜査班刑事。巡査部長。暴走しがちな青柳を受け止める最高のバディ。温和で情に厚いが、怒ると一番怖い。妻は大ヒット漫画家。
山田裕貴 /新藤亮 役
警視庁捜査一課特別捜査班刑事。巡査。刑事に憧れ、捜査の仕事に熱い思いを持つ。特捜班への異動当初は反発もしていたが、今では愛され弟的な存在に。運動神経抜群。
向井康二 /三ツ矢翔平 役
捜査支援分析センター(SSBC)所属の分析官で、村瀬の部下。仕事は優秀だが、一言多いタイプ。組織の枠にはまらない特捜班メンバーの自由さに憧れを抱く。
深川麻衣 /高尾由真 役
警視庁捜査一課特別捜査班刑事。巡査。所轄で上司ともめて、ちょうど人材要望中の特捜班に配属となる。戸惑いながらも勉強中。
中越典子 /浅輪倫子 役
直樹の妻。かつて9係の係長だった加納倫太郎の実娘であり、優秀なパティシエール。
原沙知絵 /早瀬川真澄 役
関東監察医務院に勤務する監察医。遺体に関するプロフェッショナルで、志保とはプライベートでも仲がいい。
津田寛治 /村瀬健吾 役
捜査支援分析センター副所長。同じ特捜班だった志保と結婚した。
中村梅雀 /国木田誠二 役
警視庁捜査一課特別捜査班の班長。多趣味で整理整頓好き。普段は温和だが、実は切れ者。
スタッフ
脚本:山岡潤平
監督:内片輝
ゼネラルプロデューサー:大川武宏
プロデューサー:神田エミイ亜希子、丸山真哉、森田大児、土井健生
主題歌:あなたと/20th Century
番組公式サイト
特捜9 - Wikipedia