Season2
『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』は、2024年1月10日(9日深夜)から同年3月27日(26日深夜)まで、テレビ東京系列の「ドラマチューズ!」枠(毎週火曜24:30〜25:00)で放送された。全12話。主演は高梨臨。
各話あらすじ(2023年1月11日 - 3月15日)全10話
第1話 2023年1月10日「壊れた心」
結婚一年目の主婦・奥田茜(馬場ふみか)は、家庭を顧みない夫・大輔(野村周平)の日ごとに増える暴言や暴力に怯えていた。「子供ができれば変わるはず」そう信じていた矢先、新しい命を授かり喜ぶ茜。結婚記念日に伝えようとご馳走を用意して大輔の帰りを待つもなかなか帰ってこない。深夜遅くに帰ってきた大輔からは香水の香りがして…。ただ幸せを願っていた女性が大切なものを奪われたとき、大きな愛が復讐へと変わっていく。
第2話 2023年1月17日「最凶の復讐、始動」
流産し、絶望のどん底にいた奥田茜(馬場ふみか)の元に、「夫を社会的に抹殺する5つの方法を教えます」と書かれた手紙が届く。手紙に記載されたURLをクリックすると、仮面を被った人物が出てくる。大切な子供を亡くした怒りはあるものの、復讐に躊躇してしまう茜。そんな中、西野早苗(岡本夏美)から夫・大輔(野村周平)と宇佐美麻里佳がキスをしている浮気写真を見せられて、遂に「1つ目の復讐」を実行する決意をする…。
第3話 2023年1月24日「声にならない声」
奥田茜(馬場ふみか)の家に、親友でライターの工藤凛(佐藤玲)が遊びに来る。広告賞の取材で、大輔(野村周平)にインタビューして、久しぶりに会いたくなったという。その時、西野早苗(岡本夏美)から大輔が会社の後輩とイチャついているのを盗撮した動画が届く。反省しない大輔に、茜は怒りがおさまらない。そんな中、再び仮面の人物から連絡が。そこには、デザイナーとして地位を築いた大輔の秘密が書かれていた…。
第4話 2023年1月31日「まとわりつく視線」
大輔(野村周平)は会社を追われ、父・奥田雅俊(渡辺いっけい)の経営する会社で働くことになる。茜(馬場ふみか)は、次期社長の妻として、義母・美千子(宮崎美子)から毎日厳しい指導を受けていた。慣れないことに疲弊している茜を気遣ってくれたのは、大輔の姉・和美(森カンナ)。「本当の姉だと思って欲しい」という和美に心救われるが、大輔は相変わらず冷たい。再び仮面の人物から、メッセージと衝撃の映像が届く…。
第5話 2023年2月7日「暴走する正義感」
大輔(野村周平)の過去のいじめ動画をSNSで晒した茜(馬場ふみか)。イジメに悩んでいた多くの人から、告発を称賛され、感謝のDMがたくさん届く。さらに仮面の人物からも誉められ、茜は自分の行いを肯定される。ひたすら拡散されていく大輔の黒い過去。そんな中、かつての大輔の友人と名乗る人物から連絡が。その人はいじめ動画でいじめられていた泉川という人物で、茜は大輔から暴力を受けた同志に会いにいくことにする。
第6話 2023年2月14日「破滅への序章」
誹謗中傷してきた相手を晒すという社会的制裁をしたユーチューバー・ここまちゃん(永瀬莉子)に自分の姿を重ねていた茜(馬場ふみか)は、突然ここまちゃんが死んだことに愕然とする。ここまちゃんはネットで炎上したのが原因で自殺をしたらしい。「昨夜の配信はあんなに最強だったのに…」。喪失感を抱える茜は、大輔(野村周平)への復讐に意味があるのか分からなくなる。そんな中、4つ目の復讐の手紙が送られてくる。
第7話 2023年2月21日「復讐の末路」
自暴自棄になり、ますます荒れた大輔(野村周平)から、茜(馬場ふみか)は逃げるように飛び出してくる。そんな茜に救いの手を差し伸べたのは、大輔の姉・和美(森カンナ)。穏やかで平和な日常を取り戻した茜は、自分が求めていた幸せのカタチに気づく。一方で、大輔のことも気に掛ける和美は、何度か大輔に連絡するもつながらない。何かあったのではないかと心配していると、長澤(持田将史)から連絡が来る…。
第8話 2023年2月28日「仮面の正体」
茜(馬場ふみか)は、5つ目の復讐が書かれた手紙にあった「mugihara」というURLやこれまでのやり取りを思い出し、仮面の人物の正体にピンとくる。迷った末、茜は、大輔(野村周平)と同郷のある人物にコンタクトをとる…。
一方、茜は、これまで優しくしてくれた和美(森カンナ)の元を訪ね、2人の結婚生活や大輔からの暴力やモラハラ、また茜がしてきた復讐について話し出す。全てを聞いた和美の口から、衝撃の真実が茜に告げられる。
第9話 2023年3月7日「明かされる仮面の過去」
これまで夫・大輔(野村周平)への復讐を指南してきた謎の仮面は、大輔だった…。衝撃の事実に辿り着いた奥田茜(馬場ふみか)は、義姉・和美(森カンナ)から大輔の過去の話を聞く。奥田家の長男として、大輔は想像を絶する教育を受け育てられていた。
その矢先、親友で週刊誌ライターの工藤凛(佐藤玲)の元に、仮面から大輔の悪口の数々が書かれた手紙が届く。茜は、最後の復讐である「全ての告発」を行う決心をする。
最終話 2023年3月14日「終わりと始まり」
警察から、大輔(野村周平)が自殺を図ったと連絡が入り、茜(馬場ふみか)は病院へと駆けつける。意識不明のまま、眠り続ける大輔の病室に、通いつつも、向き合い方が分からない。出会ってから今まで書き続けた日記を読み返しながら、これまでのことを振り返る茜。そして、大輔が意識を取り戻し、茜は大輔と向き合うことになる。モラハラやDV、流産、社会的な抹殺などを経た2人が、最後に出す答えとは?
原作概要
『夫を社会的に抹殺する5つの方法』は、原作:三田たたみ、作画:アップクロスによるWeb漫画。2022年10月15日から、GIGATOON Studioの制作でDMMブックスにて連載中。
ドラマ概要
同名WEB漫画が原作の、新時代の社会派サスペンスドラマ。夫からDVやモラハラ等を受けてきた主人公が、謎の手紙の指示に従い夫を社会的に制裁していく中で、自他と対峙し人生を見つめ直す姿を描く。インターネットを介して、発信、受信、監視、管理が容易になった現代だからこそ、心と体が求める“コミュニケーションのあり方”を問う、現代社会が抱える問題に切り込んだ意欲作。
ストーリー
結婚1年目。幸せなはずの専業主婦・奥田茜(馬場ふみか)は、夫の大輔(野村周平)によって絶望の淵にたたき落とされる。日ごとに増える暴力とモラハラによって少しずつ心を壊し、大輔の言いなりになっていく茜。それでも、「子どもさえできれば彼は変わってくれるはず」と信じていた。しかし、大輔に裏切られ、命より大事なものを奪われた茜が選んだのは、復讐という修羅の道だった。
キャスト
奥田茜(おくだ あかね)
演 - 馬場ふみか
専業主婦。結婚生活で夫からDV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラを受け、念願だった第一子を流産してしまった。その直後に「仮面の男」から送られてくる謎の手紙の指示に従い、夫を社会的に制裁していく。
奥田大輔(おくだ だいすけ)
演 - 野村周平(14歳時:海津陽)
茜の夫。広告代理店「OMS」のデザイナー。結婚生活でDVやモラハラで茜を苦しめる。
仮面の男の指示に従う茜によって、人生の5つの幸福要素である「ポジティブ感情」「達成感」「良好な友好関係」「没入感」「人生の意味や意義」を奪われていく。
仮面の男
演 - 野村周平(二役、14歳時:海津陽)
大輔に社会的制裁を与えるよう、茜に手紙を送り動画配信で指示を出す謎の男。その正体は小学生時代に患った解離性同一性障害により現れた「麦原明」を名乗る、大輔のもうひとりの人格。
周辺人物
工藤凛
演 - 佐藤玲
茜の親友。週刊誌のライター。茜の復讐に協力する。
西野早苗(にしの さなえ)
演 - 岡本夏美
茜が「OMS」勤務時代の後輩。良き相談相手。茜の復讐に協力する。
ここまちゃん
演 - 永瀬莉子
茜が視聴する引きこもり系YouTuber。
誹謗中傷してきたアンチの個人情報を晒し、社会的制裁を行い登録者数を伸ばす。
茜は大輔への社会的制裁を彼女の行いに重ね合わせ正義と信じていたが、ある日ネットが炎上したことを苦に自殺する。
長澤光太郎
演 - 持田将史
大輔の実家の会社「奥田産業」の最年少取締役。奥田和美と幼馴染。
大輔の不正取引を臨時取締役会で報告して会社から追放し、彼の「没入感」を奪う。
奥田和美
演 - 森カンナ(18歳時:菊地麻衣)
大輔の姉。茜に優しく接し、大輔の元から逃げ出した彼女を自宅に匿う。
仮面の男が大輔の部屋から動画を配信していることに気付いた茜に、大輔が小学生のころに解離性同一性障害を患い、多重人格者となったことを明かす。
奥田雅俊
演 - 渡辺いっけい
大輔の父親。「奥田産業」の代表取締役社長。
大輔のいじめ動画で世間からバッシングされると、次期社長となる夫婦の問題だと恥をかかされた責任を取るよう息巻く。
小学生時代の大輔に、顔にあざを作るほどの暴力をふるっていた。
奥田美千子
演 - 宮崎美子
大輔の母親。初孫はまだかと茜にプレッシャーをかけ、「奥田産業」の取締役となった大輔に甲斐甲斐しく尽くすことを強要する。
大輔のいじめ動画で世間からバッシングされると、夫の世話をしていないせいだと、茜を理不尽に責め立てる。
ゲスト
第1話
産婦人科医
演 - 藤吉みわ
診察に来た茜に妊娠6週目と告げる。
第2話
エミリ
演 - 川添野愛
仮面の男に遣わされた茜の復讐の協力者。バーで大輔をナンパし、彼の「ポジティブ感情」を奪う下準備として、彼の酒に下剤を盛る。
宇佐美麻里佳
演 - 新田さちか
大輔の不倫相手。茜の退社後に入れ替わりで「OMS」に入社した新人社員。
エミリとの二股不倫を疑い、下剤を盛られ大衆の面前で脱糞し醜態を晒した大輔を見て、不倫関係を終わらせる。
第3話
工藤くるみ
演 - 塚尾杏樹
凛の娘。
藤井
演 - 伊藤雛乃
「OMS」の女性社員。大輔からデートに誘われている動画が早苗から送信されてくる。
東
演 - 牧亮佑
「OMS」のデザイナー。大輔の後輩。大輔に自分のデザインを盗用され続けていると茜に明かす。
OMSの幹部社員
演 - 越村友一(最終話)、岡雅史
大輔が後輩社員のデザインを盗用していることが内部告発され、雑誌の暴露記事も届けられていると彼を呼び出す。
デザイン制作部から総務部経理課へ異動させ、内定していた広告賞の受賞も辞退させ、大輔の「達成感」を奪う。
第4話
イベントの司会
演 - 藤本真未
大輔たちが主賓で出席した「道の駅かしば」リニューアルオープンイベントの司会者。
赤ちゃん
演 - 小山恵未莉
茜が夢想する、夫婦仲が良い生活を送る大輔と茜が授かった赤ちゃん。
泉川克博
演 - 橋雄祐(第5話)(13歳時:本多陽登)
大輔からいじめを受けていた同級生。中学時代の大輔が彼をいじめるガラケーの動画が、茜のもとに仮面の男から送られてくる。
茜は仮面の男の指示でそのいじめ動画をSNSで拡散しネット民から反響を呼び、大輔の「良好な友好関係」を奪う。
しかし、茜にコンタクトを図った泉川は、茜の行いは大輔のいじめと同じで、過去のいじめを思い出し不快だと動画の削除を求める。
泉川をいじめる同級生たち
演 - 大平洋介(第8話)、加賀谷光輝(役名:コウタ、第8話)
泉川を大輔と共にいじめる同級生たち。小学校のころ、大輔が彼の父から暴力を受け、顔に痣ができているのを心配して声をかけるが、大輔から「僕は麦原明だよ」と告げられる
タカクラコンテンツ@mxu-ummx-fos / 上田実規朗
演 - 上田実規朗
匿名のアンチコメントでここまちゃんをいじめるアンチ民として、彼女から逆襲で顔写真と本名を晒されるネットユーザーのひとり。
第7話
麦原明(むぎはら あきら)
演 - 小柳友(第8話)(15歳時:宍戸晴空)
「be sincere」代表取締役。茜が仮面の男から送られてくるアドレス「mugihara」についてネット検索してヒットした男性。
大輔より年上の彼の地元の知人で、中学時代、泉川をいじめる小学生の大輔を注意していた。ある日、塾の帰りに大輔が彼の父親から暴力を受け外で泣いているのを見かけ、一度だけ彼を自宅に招き泊めたことことがあるものの、東京の高校に進学し、それ以降は大輔とは疎遠になったと、訪ねてきた茜に告げる。
スタッフ
原作 - アップクロス・三田たたみ/GIGATOON Studio『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(DMMブックス連載中)
脚本 - 上村奈帆、小坂志宝、服部紘二、倉地雄大(テレビ東京)
音楽 - 齋藤優輝
主題歌 - 伶「So Addictive」(Sony Music Labels)
監督 - 上村奈帆、進藤丈広、
プロデューサー - 倉地雄大(テレビ東京)、櫻田惇平(ホリプロ)
協力プロデューサー - たちばなやすひと(Nemeton)
制作協力 - ホリプロ
製作著作 - テレビ東京
番組公式サイト
夫を社会的に抹殺する5つの方法 - Wikipedia