2023年01月01日

6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱 TOP

『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』(ろくびょうかんのきせき はなびし もちづきせいたろうのゆううつ)は、2023年1月14日から同年3月18日まで、テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠(毎週土曜23:30〜24:00)にて放送された。全10話。主演は高橋一生。

続編
『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱』は、2024年4月13日から同年6月8日まで、テレビ朝日系「土曜ナイトドラマ」枠(毎週土曜23:30-24:00)にて放送された。全10話。


各話あらすじ
第1話 2023年1月14日
 2022年・夏。新型コロナが収束しないため、夏の花火大会は中止となり、望月星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)の花火師親子は今年も暇になりそうだ。大規模な花火は上げられないものの、個人がオーダーする花火を始めようと、航は星太郎に何度か提案してきたが、星太郎は難色を示す。個人向けの花火となると、HPで宣伝、打ち上げる場所の許可取り…などと色々とやらないといけないことがあり、加えて、特定の個人に満足してもらうためには、客との事前の綿密なコミュニケーションも必要であることなどから、乗り気ではなかった。しかし、星太郎が個人のオーダーを嫌がる本当の理由は…。

 その後、星太郎はいつものように、朝食の片づけを終えてから作業場に向かう。すると、航が倒れており、「すまん」という言葉とともに、息を引き取るのだった。

 そして、冬――。1人となった星太郎のもとに、『あなたのためだけの花火を打ち上げます』と書かれた手書きのチラシを手にした水森ひかり(本田翼)が訪ねてくる。彼女は花火を上げてほしいと星太郎に頼むのだった。そんな時、なぜか死んだはずの航が、突然、星太郎の前に現れて!?  驚く星太郎だったが、「生きてるとか死んでるとか、そんなのどっちだっていいじゃないか」と、航は取り合わず…まさか《幽霊》なのか!?


第2話 2023年1月21日
 ある朝の望月煙火店。望月星太郎(高橋一生)がいつものように朝刊を手に部屋に戻ると、そこに先日、個人オーダーの花火を依頼してきた水森ひかり(本田翼)が立っていたことで、驚がくする。なんと、ひかりは「持ってたもの、全部捨ててきた」と語り、望月煙火店に住み込みで働かせてほしいと星太郎に頼むのだった。これには、ひかりからは姿の見えない望月航(橋爪功)も大喜びとなるが、星太郎は困惑。ひかりは、自分が客を集めて、困っていることはなんでもすると、半ば強引に望月煙火店の従業員となり、奇妙な《3人暮らし》が始まることになるのだった――。そして星太郎は、先日の打ち上げ花火の際に、ひかりが鼻で笑った行動が気になり彼女に問うが、その答えは…!? 

 なにかと気を遣って面倒くさがる星太郎、勝手に台所で昼食の用意を始めるなど自由気ままなひかり、その二人の様子を横やりを入れながらも微笑ましく見守る航。ひかりはさっそく、個人オーダーに向けた望月煙火店のホームページを作成し、そこに実際に打ち上げた花火の映像を載せたいと言うが、先日のひかりのための花火の映像は誰も撮影しておらず…。しかも、ひかりは「どんな花火だったか、思い出せない」という始末。これには星太郎もショックを受ける。しかし、「今から言うことは独り言」と前置きし、彼女は自身が歩んできた人生を語り始め、花火を打ち上げたくなった理由や、その花火のおかげで今の自分があることを感謝するのだった。


第3話 2023年1月28日
 水森ひかり(本田翼)から、姿は見えないものの、今は亡き父・望月航(橋爪功)との不可思議な関係性を指摘された望月星太郎(高橋一生)は妄想癖があると思われたかもと心配し、航に相談する。すると航は、一つ屋根の下で一緒に生活しているのだから、偶然にひかりに裸を見られてもいいように、大胸筋を鍛えておくことをアドバイスするのだった。星太郎は、亡くなった航が姿を現すのは、何か心配事があり成仏できていないのではないかと推測するように…。航は、40歳を超えても独身の星太郎を心配しているのだろうか――? そして、ひかりは花火作りを教えてほしいと星太郎にお願いするが、星太郎は、なにかと理由をつけて、これを拒否するのだった。

 すると、星太郎の幼馴染・田中勇人(小久保寿人)が訪ねてきて、住み込みで働いているというひかりの存在に驚く。ひかりは、星太郎と田中が話していた、過去に星太郎が4年間付き合った《由紀子》という女性の存在をそこで初めて知るのだった。


第4話 2023年2月4日
 慣れない個人花火の受注や、水森ひかり(本田翼)との同居生活など、なにかとストレスを抱える望月星太郎(高橋一生)。望月航(橋爪功)は、気にすることはないと諭すが…。そんな2人の様子を、見えていないし聞こえていないひかりだが、それが、すっかり日常の風景となりつつあった。

 そんな中、個人花火の依頼人である片山貴広(高井佳佑)がやってくる。1カ月前、パートで会社に来た神谷佐和(牛尾茉由)に、花火の下で告白をしたいという。神谷を「運命の人」だと語る片山だが、星太郎とひかりは、顔見知り程度の女性に招待状を送り、来てくれることを前提に花火を依頼した片山の告白が成功するとは思えない。しかし、ひかりは、我々の仕事は片山の望む花火を作って打ち上げることだと語り、それを聞いていた航は、どちらが社長か分からないと星太郎をからかう。また、ひかりは芋けんぴにかりんとうと、航が好きだったお菓子を未だに食べ続ける星太郎を不思議に思って…。


第5話 2023年2月11日
 本格的に花火の作り方を水森ひかり(本田翼)に教える望月星太郎(高橋一生)。そこで、ひかりは、《星》と呼ばれる火薬が《星太郎》の名前の由来だと初めて気づくが、自身の名前に関して、星太郎はあまり多くを語りたがらない…。そんな星太郎に望月航(橋爪功)は、「隠すようなことでもない」と諭しつつ、母親との話題を避け続けていることや、これからどう呼ぶべきなのか話し合うのだが…。

 そんな時、幼馴染の田中勇人(小久保寿人)が、星太郎の好物だという、母親が作ったおでんを持って訪ねてくる。小学校の恩師が定年となり、久しぶりにクラス会を催すので星太郎も参加し花火を打ち上げてほしいと頼むが、彼はどちらも拒否。ひかりは、花火だけを打ち上げて、クラス会には行かない選択肢もあるのでは?と星太郎に提案するが…!?


第6話 2023年2月18日
 望月航(橋爪功)の遺品整理をする望月星太郎(高橋一生)。中には、ガラクタのようなものまで混じっており、星太郎は「なんでとってあるかな」と嘆くが、航は、そのうちに捨てようと思っていたら死んでしまった、先送りにしていてはだめだと語る。その後、星太郎は、幼馴染の田中勇人(小久保寿人)に、花火を打ち上げた後、クラス会に顔を出すと告げる。その様子を、水森ひかり(本田翼)は微笑ましく見つめるのだった。

 やがて、ひかりは星太郎に、お母さんの写真が見たいとお願いする。家を飛び出すということは、倫理や正しさを飛び越えて行ったとも言え、そういう女性に興味があるという。星太郎は、一枚だけ手元にあった母親の写真をひかりに見せるが、彼女からまさかの反応が…!? ひかりは「お父さんの秘密を知っちゃったかもしれません」と言い出すが、はたして――?


第7話 2023年2月25日
 望月航(橋爪功)が書き記した日記を見つけた望月星太郎(高橋一生)。その内容に激高する星太郎だったが、真実を確かめるにも、最近、肝心の航は姿を現わさずで…。水森ひかり(本田翼)は、塞ぎ込む星太郎を案じる。やがて、突然に航が姿を見せるが、日記の《非常識な内容》についてはすべて創作で、「禁断の妄想を息子に知られて恥ずかしい」と嘆き、それを聞いた星太郎は安堵するのだった。

 また、以前にひかりが言っていた、花火のチラシを見つけた喫茶店のママが星太郎の母親に似ているという件についても「似ていない」と航は否定し、気になるなら自分で確かめてみるよう提案する。星太郎は、人騒がせなひかりに呆れるのだった。しかし、ひかりは航の仏壇に向かい、ある意味深な言葉を投げかけ…!?


第8話 2023年3月4日
 正真正銘の望月航(橋爪功)の幽霊が現れたことで、これまで望月星太郎(高橋一生)が接してきた航の《幽霊》は、実は自身が作り出した《都合のいい幻想》であることが発覚。そのことに衝撃を受ける星太郎だったが、航が別れた妻であり、星太郎の母親である理代子(原田美枝子)と《愛人関係》であったことを知り、さらに大きなショックを受けるのだった。

 当時、小学生だった自分を置いて出て行った理代子に、複雑な思いを抱き続ける星太郎。航は彼に、なぜ離婚することになったのかを語り始める。星太郎が小学校に進学した頃、理代子に何か習い事でも始めたらと言ったこと。陶芸を始めた理代子が、その後、どんどん綺麗になっていったこと、それから二年ほどたったある日に、急に別れを切り出されたこと…。航からすれば、未だに理代子がなぜ離婚を決意したのか真相は分からず、ただ受け入れるしかなかったと語るが、そんな説明に星太郎は納得することはできず、溢れ出しそうになる思いを抑えるのに必死で…。

 やがて、離婚して5年。ひょんなことから、航と理代子は再会――。 航は「俺と理代子は出会い直してしまった」と言うが、星太郎はついに、自身が9歳の頃から抱えていた胸の内を吐露し始めるのだった。


第9話 2023年3月11日
 望月航(橋爪功)が、長年にわたって離婚した元妻・理代子(原田美枝子)と《愛人関係》であったことにショックを受けた望月星太郎(高橋一生)は、水森ひかり(本田翼)に共犯を持ちかけて、現在の理代子の夫にすべてをぶちまける計画を立てる。理代子の営む喫茶店に出向いていたひかりは、陶芸家である夫の個展が開催されていることを知り、乗り込むタイミングはそこしかないと言うが、星太郎はなにかと理由をつけて渋り始めて…。

 やがて、意を決した星太郎は個展会場に出向くも、なかなか店内に入ることができずにいた。そんな時に、理代子とばったりと遭遇。しかし、なんと彼女は星太郎を何も言わずに静かに抱きしめる。驚いた星太郎はそのまま走り去ることしかできないのだった。


最終話 2023年3月18日
 強いわだかまりを持っていた母・理代子(原田美枝子)と出会い直し、関係性が修復へと向かう望月星太郎(高橋一生)。それは、日常生活にも影響を及ぼし、注文が入っていないにもかかわらず、花火のアイデア作りに勤しんだり、理代子からプレゼントされたマフラーを室内でも巻いたり…。そんな星太郎の姿を、望月航(橋爪功)の幽霊と水森ひかり(本田翼)は微笑ましく見守る。しかし、航は「星太郎は本当に花火師で良かったのか」とひかりに吐露。狭い世界しか見せてやれなかったことを後悔しているようだが、ひかりはそんな航を優しく諭す。

 この頃には、星太郎のもとで花火師としての修業を積んだひかりの技術もすっかり板につき、2人での花火作りの作業も息ピッタリ。そんな時、ひかりに入った一件の連絡が原因で、眠れない夜を過ごすことに…いったい何が――!? やがて、そのことで口論となる星太郎とひかり。お互いに言いたいことを言い合い、感情を露わにするが、最後には星太郎からなぜか笑顔がこぼれ…。

 その後、星太郎は航に、理代子に伝えたいことがあるなら伝えると言うが、航は別にないと答える。逆に星太郎は、幽霊として再び星太郎の前に現れてくれた航に、感謝を伝えるのだった。そして、理代子と出会い直したことで、今までとは違う景色を見始めた星太郎は、航のある言葉を聞き、ひとつの決意を実行に移すことに…。はたして――?


概要
地方都市にある代々続く煙火店(花火店)を舞台に、花火師の親子とミステリアスな女性が織り成すファンタジーホームコメディー。脚本は橋部敦子のオリジナルで、高橋一生が、代々受け継がれてきた「望月煙火店」に生まれた花火師の望月星太郎を演じる。


ストーリー
2022年夏。新型コロナウイルスが収束しないため、代々続く花火店「望月煙火店」の望月星太郎(高橋一生)と航(橋爪功)の花火師親子は、今年も暇になりそう。大規模な花火が上げられないならと、航は個人がオーダーする花火を始めようと何度か提案するが、星太郎は、客との事前の綿密なコミュニケーションが必要であることなどから乗り気ではなかった。そんなある日、星太郎がいつものように作業場に向かうと航が倒れており、「すまん…」という言葉とともに息を引き取る。

冬になり、1人となった星太郎のもとに、「あなたのためだけに花火を打ち上げます」と書かれた手書きのチラシを手にした水森ひかり(本田翼)が訪ねてくる。


キャスト
望月星太郎(もちづき せいたろう)〈42〉
演 - 高橋一生
花火師。「望月煙火店」の五代目。

望月航(もちづき こう)〈享年80〉
演 - 橋爪功(若い頃:奥野隆之)
星太郎の父。「望月煙火店」の四代目。亡くなったはずが、幽霊として現れる。
正体は星太郎の妄想が生み出した「都合のいい幻想」。そのため星太郎の知る航の情報以外に答えられない。

水森ひかり(みずもり ひかり)〈29〉
演 - 本田翼
星太郎に弟子入りを志願する謎の女性。本物の航の幽霊が見える。

周辺人物
田中勇人(たなか ゆうと)〈42〉
演 - 小久保寿人
星太郎の幼馴染。「田中工務店」の若社長。

ゲスト
第3話
少年
演 - 塚尾桜雅(第5話 - 第7話)
「望月煙火店」の家の前に佇む少年。正体は少年時代に戻った「本物の航の幽霊」。

第4話
片山貴広
演 - 高井圭佑(ガーリィレコード)
個人花火の依頼者。

神谷佐和
演 - 牛尾茉由
片山が個人花火で告白しようとする相手。片山が「運命の人」と語る、会社のパート従業員。

牛田悟志
演 - 不破万作
花火師。お節介で星太郎に女性を紹介しようとし、航と星太郎の親子関係に干渉する。

長尾洋司
演 - 瑞木健太郎
花火師。無理やり星太郎に女性を紹介しようとする牛田をたしなめる。

花火師
演 - 友岡靖雅
星太郎と航の仲間の花火師。

第6話
由紀子
演 - 安藤聖
4年前に別れた星太郎の恋人。星太郎と別れて2年後に結婚し、現在妊娠中。航の死を勇人から教えられ、弔問に訪れる。

第8話
理代子
演 - 原田美枝子(第9話・最終話)(若いころ:平本くるみ、第9話)
星太郎の母。喫茶店の主。両親から反対された航と結婚するが、星太郎が9歳の時に離婚し、彼を置いて家を出ていく。
その後陶芸教室の陶芸家と再婚するが、離婚から5年後、再会した航と「愛人関係」となる。

30年間一度も会わなかった星太郎を一目見て彼だと気付き、抱擁する。

スタッフ
脚本 - 橋部敦子
音楽プロデュース - S.E.N.S. Company 
音楽 - 森英治
主題歌 - ケツメイシ「夜空を翔ける」(avex trax)
監督 - 藤田明二(テレビ朝日)、竹園元(テレビ朝日)、松尾崇(KADOKAWA)
花火監修 - 丸玉屋小勝煙火店
エグゼクティブプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 中込卓也(テレビ朝日)、山形亮介(KADOKAWA)、新井宏美(KADOKAWA)
制作協力 - KADOKAWA
制作著作 - テレビ朝日


番組公式サイト
6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱 - Wikipedia

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