2023年01月01日

大病院占拠 TOP

『大病院占拠』(だいびょういんせんきょ)は、2023年1月14日から同年3月18日まで、日本テレビ系「土曜ドラマ」枠(毎週土曜22:00〜22:54)で放送された。全10話。主演は櫻井翔。

続編
2024年1月13日から同年3月16日まで、同じスタッフによる、引き続き櫻井演じる武蔵三郎を主人公とした「占拠」シリーズの第2弾『新空港占拠』が『土曜ドラマ』枠で放送。全10話。


各話あらすじ(2023年1月14日 - 3月18日)全10話 平均視聴率 7.09%
第1話 2023年1月14日「大占拠」ラテ欄「襲われた病院…犯人は鬼 敏腕捜査官が壮絶戦に立ち向かう!」
視聴率 7.2%
 神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井翔)は、1年前の『ガソリンスタンド立てこもり事件』で人質を守るために犯人の命を奪ってしまった。自分を責める武蔵はそれ以来休職し、妻・裕子(比嘉愛未)、娘・えみり(吉田帆乃華)とも別居。現在も心の傷が癒えないまま、裕子が勤める大病院『界星堂病院』で治療を受け続けている。今日はその診察日だ――。

第2話 2023年1月21日「大配信」ラテ欄「直接対決開始!首謀者青鬼の頭脳戦に…危機迫る妻の命を救え」
視聴率 7.6%
 武蔵(櫻井翔)は逃げ込んだエアダクトがICUにつながっていることを、捜査の指揮を執るさくら(ソニン)から無線で聞く。一方の鬼達は動画配信チャンネル「百鬼夜行ちゃんねる」を開設し「登録者数10万人を超えたら院内のライブ配信を行う」と告知。武蔵はICUに閉じ込められている裕子(比嘉愛未)ら人質全員の無事を確認するが、青鬼が裕子をおとりに武蔵を呼び出す。

第3話 2023年1月28日「大交渉」ラテ欄「緊迫の交渉戦!人質の隠す罪とは?遂に鬼の素顔が明らかに!」
視聴率 7.4%
 青鬼の次なる標的は、タレント医師の土佐(笠原秀幸)だ。鬼が示した殺害時刻までに土佐の罪を明らかにしなければ命はない。武蔵(櫻井翔)は青鬼のヒントをたどり、「クラブ・タンゴ」へ急ぐ。「百鬼夜行ちゃんねる」の登録者数は約30万人に到達。県警のSNSには国民からの応援メッセージや土佐に関する情報が次々と届き、中に昨年のハロウィーンの映像が…。

第4話 2023年2月4日「大突入」ラテ欄「突入警察の逆襲!!人質奪還作戦VS青鬼…新たな色の鬼が出現!」
視聴率 7.8%
 爆発を逃れた武蔵(櫻井翔)は交渉再開時刻にわずかに遅れた。青鬼は裕子(比嘉愛未)に銃を突きつけ、武蔵にあることを問う。さらに青鬼は、4カ月前に死亡した同病院医師の死の真相を制限時間までに突き止めなければ知事の長門(筒井真理子)を殺すと宣言。医師の死の裏に院長の播磨(津田寛治)の名が浮上する一方、人質の医師・佐渡(阪田マサノブ)は不穏な動きを見せ…。

第5話 2023年2月11日「大救出」ラテ欄「急げ娘の大救出作戦、開始全ての鬼が仮面を外す遂に正体判明」
視聴率 7.1%
 武蔵(櫻井翔)の娘・えみり(吉田帆乃華)が鬼に拉致された。モニターには冷凍庫に閉じ込められ意識不明の姿が映し出され、武蔵は防犯カメラに写っていた車を追う。病院では、青鬼の身代わりとなって撃たれた佐渡(阪田マサノブ)が危険な状態に陥る。そんな中、院内に身を潜める動画配信者の因幡(明日海りお)が、ついに自身のチャンネルで鬼の映像を公開する。

第6話 2023年2月18日「大取材」ラテ欄「鬼の過去明らかに…警察内に鬼疑惑?VS人質達の大避難開始」
視聴率 7.0%
 武蔵(櫻井翔)は院長・播磨(津田寛治)の罪を暴くため、相模(白洲迅)とホテルオシマに潜入。病院では、裕子(比嘉愛未)の前で面を外した灰鬼こと医師の常陸(水橋研二)と桃鬼こと女子大生の亜理紗(浅川梨奈)が鬼となった理由を告げ、ある作戦への協力を求める。そんな中、因幡(明日海りお)が青鬼にインタビューを敢行。武蔵は播磨の罪を隠そうとした人物にたどり着くが…。

第7話 2023年2月25日「大解除」ラテ欄「爆弾解除作戦開始も武蔵に最大の危機!!遂に事件の黒幕が動く」
視聴率 7.1%
 武蔵(櫻井翔)は爆弾が仕掛けられた横浜北署の取調室で、院長の播磨(津田寛治)を取り調べる。しかし播磨は恐怖に震え、まともに話ができる状態ではない。病院では、院内に神奈川県警の特殊班(SIS)が侵入したことを知った鬼達が総力を挙げてSISの排除に動き出す。そんな中、県警本部長の備前(渡部篤郎)が記者会見に向けて動き、籠城を続ける鬼達を深い悲しみが襲う。

第8話 2023年3月4日「大逃亡」ラテ欄「院長殺し容疑の武蔵逃走…衝撃の黒幕&スパイ鬼解明に嘘だろ」
視聴率 7.6%
 横浜北署の取調室で院長・播磨(津田寛治)が銃殺され、遺体の第一発見者になってしまった武蔵(櫻井翔)は播磨殺害の疑いをかけられてしまう。ハメたのは一体誰だ…?考えを巡らす武蔵のスマホに、青鬼・耕一(菊池風磨)から着信がある。真相を知る耕一は、播磨を殺したのは警察内部の人間だと言い、午前8時の配信までに真犯人を暴いてみせろと武蔵に迫る。配信開始まで時間がない…武蔵は隙を見て横浜北署から逃走する。

第9話 2023年3月11日「大潜入」ラテ欄「遂に最終章前編…武蔵再び病院内に潜入!!鬼達の真の目的判明」
視聴率 4.2%
 武蔵(櫻井翔)が相模(白洲迅)と対峙(たいじ)する中、青鬼・耕一(菊池風磨)は「病院にまつわる全ての罪を明らかにしなければ知事を殺す」と宣言。銃を突き付けられた知事の長門(筒井真理子)は鬼達の要求に応じないよう県警に訴える。武蔵はある作戦を立てることに。一方、長門と共に病院地下4階で拘束されたままの裕子(比嘉愛未)は、ここが何かの研究施設であることに気付く。

最終話 2023年3月18日「大真相」ラテ欄「遂に鬼の24時間占拠事件大完結へ…悲しき真相青鬼よ…生き続けろ」
視聴率 7.9%
 武蔵(櫻井翔)が人質救出に向かう中、青鬼・耕一(菊池風磨)は、愛する人の命を優先する自分の正義と1億2千万人の命を優先する長門(筒井真理子)の正義、どちらが正しいと思うか国民に投票を呼びかけた。一方、警察はついに耕一の素性を突き止める。耕一と赤鬼・美作(忍成修吾)、黒鬼・みさき(ベッキー)、「P2計画」の犠牲となった琴音(上西星来)との間には特別な絆があった。さらに、耕一には大切な人がいた。その頃、指揮を外れていたさくら(ソニン)はある決心をする。そして、武蔵は鬼達との最後の戦いへ…。


概要
同系ドラマ「ボイス 110緊急指令室」(2019、21年)の制作チームが手掛ける完全オリジナルのタイムリミット・バトル・サスペンス。日本が誇る大病院を鬼のお面をかぶった武装集団が占拠し、休職中の捜査官が人質を救うため犯人に立ち向かっていく。櫻井翔が主演を務め、一見クールだが正義感が強く、時にはルールを破ってでも真実に迫る神奈川県警捜査一課の刑事・武蔵三郎を演じる。


ストーリー
神奈川県内にある日本が誇る総合病院・界星堂病院が、突如、鬼のお面をかぶった武装集団・百鬼夜行によって占拠される。犯人の動機や要求も分からぬまま、医師や職員ら関係者100人以上が人質に。現場が極限の緊張感に包まれる中、巻き込まれた1人の捜査官・武蔵三郎(櫻井翔)が人質を救うため犯人に立ち向かっていく。

武蔵は、神奈川県警捜査一課強行犯係の刑事だが、1年前に起きたある事件をきっかけに現在は休職し、妻・裕子(比嘉愛未)と一人娘とも別居中。そんな中、人質の中には病院の心臓外科医である裕子の姿も…。刑事として圧倒的な推理力と真実に迫ろうとする行動力で、武蔵は息詰まる頭脳戦と体力戦に挑んでいく。


キャスト
武蔵三郎(むさし さぶろう)〈40〉
演 - 櫻井翔
神奈川県警捜査一課強行犯係の刑事。階級は警部補。口癖は「ウソだろ」。
ガソリンスタンド立てこもり事件の犯人への発砲を発端とした引火爆発で犯人を死亡させ、そのトラウマで休職中。精神的に荒れて妻や一人娘にきつくあたり、別居状態となる。

界星堂病院での診察中に武装集団の病院占拠に遭遇し、武装集団と対峙する。

武蔵の家族
武蔵裕子(むさし ゆうこ)〈37〉
演 - 比嘉愛未
三郎と別居中の妻。界星堂病院の心臓外科医。
心臓外科の手術中に占拠事件に巻き込まれ人質となるが、青鬼と交渉し患者を解放させる。

武蔵えみり(むさし えみり)〈9〉
演 - 吉田帆乃華(第1話 - 第5話)
三郎と裕子の娘。
病院占拠事件の勃発で、安全確保のためホテルに隔離されるが、武蔵の娘とSNSで拡散される。

ホテルを抜け出したところを紫鬼に誘拐され、三郎と裕子の犯した罪の代償として、冷凍トラックの荷台に監禁される。武蔵の必死の追跡とKSBCの音声分析によりホテルオシマの駐車場に駐車されていたのを発見され、無事保護される。

神奈川県警
和泉さくら(いずみ さくら)〈40〉
演 - ソニン
捜査一課特殊班(SIS)の管理官。警視。武蔵の警察学校時代の同期。

3年前、新横浜港に停泊したプレミアム・パナケイア号に乗船する長門知事の警護を、息子が急病になった丹波の代理で夫・義行が行い、彼が船内でステルウイルスに感染し亡くなったことから、日本で感染症研究を進めることを長門知事に進言しており、P2計画を始動させ、琴音の死のきっかけを作った人物として青鬼(大和)に復讐の対象とされていた。

駿河紗季(するが さき)〈32〉
演 - 宮本茉由
捜査支援分析センター(KSBC)の情報分析官。警部補。
横浜北署の爆弾が仕掛けられた取調室を監視される武蔵を救うため現地に急行し、監視画像のループ映像を作り出す。

志摩蓮司(しま れんじ)〈34〉
演 - ぐんぴぃ(春とヒコーキ)
KSBCの情報分析官。警部補。無駄口や話の脱線が多い人物。
播磨院長殺害の件で、備前の工作により指名手配されている武蔵から秘密の連絡を受け、彼のために播磨院長の情報や、警戒された病院へ戻るルートを案内する。

丹波一樹(たんば かずき)〈48〉
演 - 平山浩行
警備部SAT(特殊部隊)の管理官。警視。

備前武(びぜん たけし)〈56〉
演 - 渡部篤郎
神奈川県警察本部長。警視監。
播磨院長が不倫問題で揉めていた際に彼を助けて言いなりとなるように支配し、不測の事態が発生した際の手駒として利用する状況に追い込む。

播磨との関係を隠蔽するため、爆弾事件が発生した横浜北署に陣頭指揮をとる名目で移動し、そこで武蔵を気絶させ、播磨を武蔵の銃で射殺するが、青鬼の仕込んだ盗聴器で一部始終を盗聴されており、「百鬼夜行ちゃんねる」で公開されると「自分の中の正義」のため射殺したと認め、身内の神奈川県警に連行される。

大学時代の同期である長門からの要請で「P2計画」と、計画に巻き込まれる形で亡くなった加賀大輝、日向聡介、山城琴音の3人のウイルス感染死を交通事故に偽装し隠蔽していた。

界星堂病院
武装集団に占拠された神奈川県立医科大学付属の総合病院。
医療関係者
播磨貞治(はりま さだはる)〈50〉
演 - 津田寛治(第1話 - 第8話)
院長。
甲斐正美の死亡した9月30日、SNSに投稿した秘書・石見とのホテル屋上のレストランでの会食写真でアリバイを主張するが、背景のランドマークタワーがゴールデンウィーク限定のライティングだったため、別の日に撮影した写真を使用していたことを武蔵に突き止められ、石見が自分に代わって甲斐を殺害したのを隠蔽するのにアリバイを偽装したと認める。その他にも曝されるべき奥深い罪が隠されているため、解放しないと青鬼から言及される。

1年前の1月21日にホテルオシマで死亡した加賀大輝、日向聡介、山城琴音の3名をリネンカートに載せて外部に搬送し、交通事故による死亡、行方不明事件に偽装していたことが武蔵により解き明かされると、病院から解放される。

青鬼に移送された横浜北署の取調室に爆弾を仕掛けられるが、真実を話しても、結局ある人に殺されると発言を拒む。だが、爆発の恐怖に耐えきれず、全ては「P2計画」のためであったと白状した後、武蔵を襲い気絶させた備前に武蔵の拳銃で射殺される。

若狭昇(わかさ のぼる)〈30〉
演 - 稲葉友
外科医。裕子の同僚で、助手兼相棒的存在。武装集団が人質たちを撹乱させるため、内通者である安芸により、白衣のポケットに播磨院長の院内パスを密かに混入され、内通者に仕立て上げられる。

佐渡稔(さど みのる)〈50〉
演 - 阪田マサノブ(第1話 - 第5話)
外科部長。
武装集団を出し抜き、ひとりだけ病院から逃げ出そうとしたが失敗し、人質解放時にSATから襲撃されると予見していた青鬼により、青鬼に偽装された状態で立ち会わされ、SATに右肩を狙撃され負傷する。後に裕子による緊急手術を受け、一命を取り留める。

土佐大輔(とさ だいすけ)〈37〉
演 - 笠原秀幸(第1話 - 第4話)
呼吸器内科医。テレビにも多数出演する人気タレント医師。
1年前のハロウィンに「クラブ・タンゴ」でドラッグパーティーを主催し、違法ドラッグの過剰摂取で周防あかりが亡くなると、急性心筋梗塞で亡くなったと嘘の診断書を書き罪を隠蔽していたことを「百鬼夜行ちゃんねる」で暴露された上、病院から解放される。

石見カナ(いわみ かな)〈30〉
演 - 中村映里子(第1話 - 第4話)
院長秘書。播磨と不倫しており、新横浜の地下駐車場で甲斐正美に筋弛緩剤を注射しようとした播磨に代わり注射し、甲斐正美を殺害した。

大隅史郎(おおすみ しろう)〈47〉
演 - 瓜生和成
事務長。武装集団の病院占拠に死を覚悟し、離婚した妻と暮らす息子に向けて別れの手紙を残す。地下4階の存在を知る数少ない人間。

安芸しおり(あき しおり)〈30〉
演 - 呉城久美
看護師。すい臓疾患によるケトアシドーシスで、半年前からインスリン注射を使用している。

甲斐正美にすい臓疾患の治療に寄り添われており、彼女が不審死した原因を究明するため武装集団の内通者となり、大隅の手帳を盗み出して、病院の地下4階にエレベータで移動するための11桁のパスワード「Triceratopsトリケラトプス」を探り当てる。

神奈川県
長門道江(ながと みちえ)〈56〉
演 - 筒井真理子
県知事。界星堂病院の視察中に占拠事件に巻き込まれる。大隅を除いた人質の病院職員たちは知らなかった地下4階の存在を何故か知っており、地下4階の存在が人質にバレてそこに逃げ込むことが提案された際、難色を示す。

3年前、新横浜港に停泊したプレミアム・パナケイア号に乗船した際、ステルウイルス事件に遭遇し、ウイルス感染事案に対応する研究施設の設置に必要性を感じたが、住民たちから強い反対を受けたため、界星堂病院の地下4階に感染症を研究する「P2計画」を執り行う秘密の研究施設を設立する。

その施設で研究に従事させられていた加賀大輝が西アジアで40万人が感染死したレベル4に相当するハイドラ・ウイルスに感染し、ホテルオシマで彼に接触して日向聡介、山城琴音がウイルス感染死したため、大学時代の同期である備前に助けを求め、交通事故に偽装し、死亡事故を隠蔽していた。「P2計画」の全容が武蔵により明らかになると、青鬼に注射をされ解放される。

ハイドラ・ウイルスを注射されたと思われたが、SNSで投票を呼び掛けることが目的で、生理食塩水を注射されただけであったことが後に明らかとなる。

報道
因幡由衣(いなば ゆい)〈35〉
演 - 明日海りお
元新聞記者の動画配信者。登録者数250万人超えを誇る「イナバウアーチャンネル」を運営する。

「病院の真相を究明してほしい」とメールで界星堂病院の地下駐車場に呼び出され、武装集団を目撃、院内に潜入し内部からリポートする。
界星堂病院の内部リポートで登録者数は500万人を超え、青鬼の提案に乗り、百鬼夜行ちゃんねるとコラボし同時配信を行う。

青鬼のタレ込みにより病院に呼び出されており、青鬼が仕込んだ隠しカメラの映像から、正義の報道でなく、人質の命を軽視して視聴者数を稼ぐことしか考えないと糾弾される。

能登奈々子(のと ななこ)
演 - 益田恵梨菜
「イナバウアーチャンネル」のスタッフ。

武装集団
界星堂病院を占拠する、鬼の面を被った武装集団「百鬼夜行」。
キャスト情報はドラマ内で鬼の面を外すことで初解禁される。
青鬼 / 大和耕一(やまと こういち)〈27〉
演 - 菊池風磨
20代男性の鬼。他の鬼たちを率いるリーダー的存在で、常に冷静沈着。
正体はアプリ開発会社・IZUMOビジョンCEO。同じ里親・尾張の元で育った、山城琴音の兄的存在。
病院占拠の半年前に会社を売却し、1億7千万円の資金を入手する。

長門知事と自分にウイルスと思われる注射をし、日本の1億7千万人を守るためと、愛する人ひとりを守るため、どちらの正義が正しいか、ネット投票を呼び掛ける。

和泉管理官が地下4階に来れば出頭すると警察に告げ、和泉を呼びだすと彼女がP2計画が始動するきっかけを作り出した人物であることを公表し、更には里親であった尾張が、琴音の死の真相をホテルオシマの元支配人である薩摩直美から聞き出そうとガソリンスタンドで籠城したのを、武蔵の発砲で亡くなり、因幡が撮影した映像が拡散され、彼が単なる犯罪者として世間に認知されてしまったことを恨み、裕子を人質にし、武蔵も復讐の対象であったことを明かす。

最後は拳銃発砲のトラウマを乗り越えた武蔵に発砲され、琴音の死のあとを追うことを阻止され身柄を確保される。

赤鬼 / 美作孝(みまさか たかし)〈35〉
演 - 忍成修吾
40代男性の鬼。ハッキング担当。
正体はアプリ開発会社・IZUMOビジョンの共同経営者。同じ里親・尾張の元で育った、山城琴音の兄的存在。
琴音は同じ里親の元で育った星だったと語るメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かうが、被弾した上、身柄を確保される。

黒鬼 /伊予みさき (いよ みさき)〈35〉
演 - ベッキー
30代女性の鬼。百鬼夜行のムードメーカー的存在。鬼の面の制作者。
正体はアプリ開発会社・IZUMOビジョンの共同経営者。同じ里親・尾張の元で育った、山城琴音の姉的存在。
琴音に結婚式のお祝いを渡せなかったことを詫びるメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かうが、被弾した上、身柄を確保される。

白鬼 / 日向ゆり子(ひゅうが ゆりこ)〈45〉
演 - 真飛聖
40代女性の鬼。煩悩で「心の動揺」を現す白の面を準備される。仲間思いで、百鬼夜行の母親的存在。
正体は日向聡介の母親。保育士。大阪在住。2018年に摂津と離婚。

聡介が生まれてきたことに感謝するメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かい、被弾した上、身柄を確保される。

黄鬼 / 摂津公明(せっつ きみあき)〈45〉
演 - 柏原収史
40代男性の鬼。煩悩で「後悔」を現す黄の面を準備される。銃器の扱いに長け、高い身体能力を誇る。

正体は日向聡介の父親。元陸上自衛隊で不発弾処理班に所属した爆弾のエキスパート。現在は警備会社を経営。
聡介が生まれてきたことに感謝するメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かい、被弾した上、身柄を確保される。

灰鬼 / 常陸潔(ひたち きよし)〈43〉
演 - 水橋研二
40代男性の鬼。穏やかな口調の中に強い意志を秘める。

正体は武装集団との交渉時、青鬼に見せしめに銃殺されたはずの界星堂病院の心療内科医で武蔵の主治医。
病院を占拠するにあたり、無駄な犠牲者を発生させないために、銃殺された芝居をしていた。

内縁の妻で亜理紗の実母である甲斐正美の死の真相を究明するため、武装集団に参加する。
正美を愛していたメッセージを配信し玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かい、途中、娘の亜理紗を病院の一室に閉じ込め銃撃戦から回避させ、SIS隊に身柄を確保される。

桃鬼 / 常陸亜理紗(ひたち ありさ)〈21〉
演 - 浅川梨奈
20代女性の鬼。気が強く、奔放な性格。
正体は、常陸の大学生の娘。実母である甲斐正美の死の真相を究明するため、武装集団に参加する。

母・正美の子供として埋めれたことを感謝するメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かうが、父・潔に病院の一室に閉じ込められ、銃撃戦から隔離される。

橙鬼 / 加賀流星(かが りゅうせい)〈34〉
演 - 森田甘路
30代男性の鬼。気性が荒く、キレやすい乱暴者で口調も荒い。

正体は加賀三兄弟の次男で加賀大輝の兄。弟の死の真相を世間に公表するために武装集団に参加する。
大輝が自慢の弟であったと語るメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かうが、身柄を確保される。

茶鬼 / 加賀雄吾(かが ゆうご)〈37〉
演 - 大水洋介 (ラバーガール)
30代男性の鬼。神経質で、周囲の変化を敏感に感じとる。女性口調で話す。

正体は加賀三兄弟の長男で加賀大輝の兄。弟の死の真相を世間に公表するために武装集団に参加する。
SIS隊員に発砲された亜理紗を庇い胸に被弾し、裕子の緊急蘇生術を受けるが、そのまま死亡した。

緑鬼 / 周防誠(すおう まこと)〈50〉
演 - 村上淳
最年長。チームの精神的支柱を担っている。
正体は電器店「スオウ電気」の店主で、死別した妻に代わり、一人娘のあかりを育てたシングルファザー。

あかりを違法ドラッグで死に至らしめた土佐に復讐するため、武装集団に参加し、土佐の罪を「百鬼夜行ちゃんねる」で暴露した。

娘の診察カードで界星堂病院に侵入し、交通事故で障害が残った右足を引きずる後姿を武蔵に目撃されていたことから、正体を突き止められた。
娘・あかりを救えなかったことを詫びるメッセージを配信し、玉砕覚悟でSIS隊に立ち向かうが、身柄を確保される。

紫鬼 / 相模俊介(さがみ しゅんすけ)〈27〉
演 - 白洲迅
武装集団に警察の情報をリークする、警察内に紛れる内通者。
正体は、病院立てこもり事件の交渉人補佐を務めるSISの捜査員。

山城琴音の婚約者で、ホテルオシマで二人の子供を宿した彼女との結婚を控えていたが、P2計画に巻き込まれる形で琴音と胎児をウイルス感染死で失い、復讐のため武装集団に参加する。

生まれてくる赤ちゃんを見たかったと琴音に語るメッセージを、病院に残った武装集団がSIS隊に立ち向かうタイミングで配信される。

ゲスト
第1話
尾張耕太郎(おわり こうたろう)
演 - 青木一平
ガソリンスタンド立てこもり事件の犯人。人質を救済するための武蔵の発砲に端を発する引火爆発で死亡する。

大和や琴音たちの里親で、琴音の死の真相をホテルオシマの元支配人である薩摩直美から聞き出そうとしていたが、武蔵の発砲で亡くなり、因幡が撮影した映像が拡散されると単なる犯罪者として世間に認知されてしまった。

薩摩直美
演 - 藤倉みのり
ガソリンスタンド立てこもり事件の人質のひとり。尾張に拘束され、首元にカッターナイフを突きつけられる。
ホテルオシマの元支配人で、尾張から里子の琴音の死の真相を聞き出そうと身柄を拘束されていた。

岩代晋平(いわしろ しんぺい)
演 - 小林リュージュ(第2話)
界星堂病院の清掃員。病院占拠で医療関係者と共にICUに監禁される。

2年前に学校帰りの女子小学生を連れ帰り暴行した罪で服役していたことを、青鬼に脅された武蔵の口から「百鬼夜行ちゃんねる」で暴露された上、病院から解放される。

和田健二郎
演 - 川守田政人
界星堂病院の警備員。病院内で通信回線が不通・圏外となっていることを明かし、院内専用の通信機を武蔵に渡す。


演 - 和智柚葉
界星堂病院で両親とはぐれた幼い少女。岩代に声をかけられる。

第2話
但馬(たじま)
演 - 粕谷吉洋
界星堂病院の設計者。停電時に備え、救急入口だけは手動で出入りでき、手術室6は全国に手術の様子を配信する撮影カメラがあると神奈川県警に伝える。

伊豆花伝
演 - 竹崎綾華(第3話・第4話)
神奈川県警の刑事。武蔵の娘・えみりを保護し、念のため安全なホテルに隔離する。

女の子
演 - 沢田優乃
病院占拠の3日前、岩代に連れさられ暴行を受け、病院に入院中の女児。

周防あかり(すおう あかり)〈享年21〉
演 - 乃中瑞生(第3話)
人質特定のため、駿河に界星堂病院の入退室記録から人質として割り出された人物。3か月前に死亡届が出されていた。

土佐が「クラブ・タンゴ」で主催したドラッグパーティーで違法ドラッグの過剰摂取で界星堂病院に搬送されるも急死したため、急性心筋梗塞で亡くなったと嘘の報告をされていた。

石狩明
演 - 田中貴裕
『CD NEWS』のレポーター。界星堂病院立てこもりのニュースを現場からレポートする。

第3話
越後文治
演 - 三濃川陽介
「クラブ・タンゴ」の支配人。武蔵にタレコミで県警に送信された動画を見せられ、昨年のハロウィンにクラブでドラッグパーティーが開かれていたことを認める。

信濃めぐみ(しなの めぐみ)〈21〉
演 - 中澤実子
周防あかりと同じ大学のゼミ仲間。「クラブ・タンゴ」で開かれたドラッグパーティーで違法ドラッグの過剰摂取で界星堂病院に搬送されるが、一命を取り留める。

病院への搬送記録から所在を掴み駆けつけた武蔵に、ドラッグパーティーの様子を撮影した動画を県警のSNSでタレこんだと認める。

日高もなみ(ひだか もなみ)
演 - 神倉千晶(第2話)
「クラブ・タンゴ」で開かれたドラッグパーティーに参加していた女優。違法薬物撲滅キャンペーンのポスターに起用されていた。

武蔵との交渉で「女性を解放する」と告げていた青鬼は、彼女のキャンペーンポスターを貼りつけた土佐を解放し、「人質とは言っていない」と武蔵を嘲り笑う。

甲斐正美(かい まさみ)〈享年40〉
演 - 西原亜希(第6話・第9話)
界星堂病院の感染症専門医。病院占拠の4か月前、9月30日に新横浜プールの地下駐車場で急死しており、青鬼は彼女の死の真相を究明しなければ知事を殺害すると脅迫する。

真相は院長の播磨に「P2計画」の全容を公表すると告げたため、彼に筋弛緩剤を注射されそうになるが、抵抗したところを播磨と不倫関係にある秘書・石見が注射して殺害され、ドラッグパーティーの件を暴露すると何者かに脅迫電話を受けた土佐により、緊急搬送された界星堂病院で急性心筋梗塞での死亡に偽装されていた。

後に常陸潔の内縁の妻で、亜理紗の実母と潔本人の告白で明らかとなる。すい臓疾患に苦しむ安芸しおりの治療に寄り添い、彼女の心の救いとなっていた。

森優香〈27〉
演 - 西谷菜々恵(第1話 - 第3話)
界星堂病院の受付。14名の人質のひとり。秘書の石見、医療事務の3人と共に解放される。

棚沢亜紀〈27〉、森崎恵太〈29〉、林光祐〈43〉
演 - 濱岡小百合(第1話 - 第3話)、中村隆希(第1話 - 第3話)、金森規郎(第1話 - 第3話)
界星堂病院の医療事務。14名の人質のうちの3人。秘書の石見、受付の森と共に解放される。

カップル
演 - 薮内大河、芦原優愛
通りがかった公園でえみりを見つける。

第5話
管理人
演 - 田野良樹
えみりが紫鬼に誘拐された地点近くの建物の管理人。武蔵にえみりが誘拐された時間の防犯カメラの映像を提供する。

淡路れいな(あわじ れいな)
演 - 二宮郁
港東署の巡査。3年前まで看護師でオペ室に勤務しており、裕子が負傷した佐渡の手術にオペ看を要請したことから、さくらにより看護師として界星堂病院に送り込まれる。

佐渡の手術中に警察官である身元が武装集団に発覚し、盗聴器を差し出すよう要請されるが、差し出さなかったため青鬼に右肩を狙撃され、視線をそらした輸血用血液に盗聴器が仕込まれていたのを青鬼に発見され、盗聴器を破壊される。

トラック運転手
演 - 佑々木優
マルゾノ水産の冷凍トラックの運転手。えみりを乗せた冷凍トラックとして武蔵に停車させられたが、荷台にえみりは載せられていなかった。

第6話
警備員
演 - 園山敬介
ホテルオシマの警備員。

対馬勝見(つしま かつみ)
演 - 内村遥
ホテルオシマの副支配人。播磨院長の1年前のホテル内での動向を確認するため、防犯カメラの映像提出を武蔵から求められるが、播磨がホテル滞在時の防犯カメラの映像を削除しており、ロッカールームから鬼の面が発見され、武装集団の協力者と判明する。

青鬼から播磨の依頼で防犯カメラの映像と3人の宿泊客の記録を削除したことを指摘されて脅され、送られてきた紫鬼のコスチュームをつけ、相模を襲撃し彼が保護したホテルを抜け出したえみりを、誘拐するよう命令されていたと武蔵に明かす。

加賀大輝(かが だいき)〈享年24〉
演 - 橋本悟志(第3話・第7話 - 第9話)
神奈川県立医科大学感染症研究センターの研究員。加賀雄吾・流星兄弟の末弟。

ホテルオシマで死亡した3人のうちのひとりで、警察の記録では運転する車で交通死亡事故を起こし、死亡した加害者とされている。

界星堂病院の地下4階の研究施設で「P2計画」のウイルス感染の研究に秘密裏に従事していたが、そこでの連夜の研究がたたり不注意でレベル4のハイドラ・ウイルスに感染してしまい、ホテルオシマで死亡してしまう。

日向聡介(ひゅうが そうすけ)〈享年10〉
演 - 森島律斗(第7話・第9話)
大阪市立瓦橋小学校の小学生。日向ゆり子と摂津公明の一人息子。

ホテルオシマで死亡した3人のうちのひとりで、警察の記録では加賀大輝の運転する車で交通事故死した被害者とされている。

死亡事故発生時は、父親の公明に会うため横浜を訪れていたが、ホテルオシマで「P2計画」に従事する加賀大輝と接触したことでウイルス感染死してしまう。

山城琴音(やましろ ことね)〈享年24〉
演 - 上西星来(第7話・第9話)
川崎市立大学大学院で教育学を専攻する大学院生。幼いころに大和、美作、伊予と同じ里子・尾張に育てられた、彼らの妹的存在であった。

ホテルオシマで死亡した3人のうちのひとりで、警察の記録では加賀大輝が起こした交通事故に巻き込まれ橋から川に転落した行方不明者とされているが、この記録だけが何者かによって改竄される。

相模俊介の婚約者でホテルオシマで結婚を控えており、彼の子供を宿していたが、「P2計画」に従事する加賀大輝とホテルオシマで接触したことでウイルス感染死してしまい、その遺体を長門知事の密命でハイドラ・ウイルスのサンプルとして界星堂病院の地下4階で冷凍保存されていた。

ホテルの客
演 - 加賀谷圭
ホテルオシマの宿泊客。紫鬼を探してホテル内を捜索する武蔵にいきなり部屋に侵入され驚く。

SIS隊員
演 - 伊藤亜斗武(第7話・第8話)、西田裕輔(第7話・第8話)
セキュリティを突破し病院に侵入するも、銃撃戦となり鬼たちに捕らえられる。

第7話
捜査員
演 - 駒水健、福井貴大
摂津公明の自宅アパートを捜索する神奈川県警の刑事たち。

河内(かわち)
演 - 松本哲也
爆弾処理班の男。武蔵と播磨の閉じ込められた横浜北署の取調室の爆弾を解除するため派遣され、ES4型爆弾で解除自体は難しくないと伝える。

入り口に起爆センサーが仕掛けられ中に入れないため、ループ再生した映像を流し武装集団の監視を逃れた武蔵に取調室の外から爆弾の解除方法を指示する。

備前の部下
演 - 柾賢志

記者
演 - 黒木俊穂
横浜北署での記者会見で備前に「犯人グループの真の目的はわかったのですか?」と質問する。

第8話
刑事
演 - 高嶋宏一郎、村本明久、菅原将暉
横浜北署の刑事。状況から播磨院長を銃殺したとして武蔵を連行するが、逃走されてしまう。

SIS隊員
演 - 柴山葉平
武蔵に協力し、警察内部の内通者を炙り出すため、拘束された病院から逃げ出したと対策本部に嘘の情報を流す。

最終話
和泉義行(いずみ よしゆき)
演 - 西将輝
和泉管理官の亡夫。3年前、新横浜港に停泊したプレミアム・パナケイア号に乗船する長門知事の警護を、息子が急病になった丹波の代理で行い、船内でステルウイルスに感染したため亡くなっている。

スタッフ
脚本 - 福田哲平、蓼内健太
音楽 - ゲイリー芦屋
主題歌 - Snow Man「W」(MENT RECORDING)
演出 - 大谷太郎、茂山佳則(AX-ON)、西村了(AX-ON)
警察監修 - 石坂隆昌
医療監修 - 新村核
看護指導 - 石田喜代美
VFX - イシバシミツユキ
特殊造型 - 梅沢壮一
アクションコレオグラファー - 森アえいじ(スタントチームGocoo)
ガンエフェクト - 竹田壮志
チーフプロデューサー - 田中宏史
プロデューサー - 尾上貴洋
制作協力 - AX-ON
製作著作 - 日本テレビ


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