各話あらすじ(2023年1月7日 - 3月25日)全12話
第1話 2023年1月6日「魔法の8時間肉」
内装デザイナーのあいこ(蓮佛美沙子)は、仕事はできるが家事全般が苦手。恋人と婚約中だが、結婚への価値観が相いれず擦れ違いの日々を送っていた。一方、誰にも恋愛感情を抱かない「アロマンティック」のともこ(トリンドル玲奈)は、家事は好きで得意だが、絵本作家としての仕事はスランプ気味。そんな2人が高校時代の同級生の結婚式で久々に再会。あることをきっかけに意気投合し、同居生活を始める。
第2話 2023年1月13日「深夜のとり天」
同居して半年になる太田あいこ(蓮佛美沙子)と浅野ともこ(トリンドル玲奈)。性格も生活スタイルも正反対な二人だが、思ったより衝突もなく共同生活は平和に進んでいた。そんな中、あいこは仕事で出会った杉浦ゆき(鈴木仁)から食事に誘われ、何やらいい感じに…。しかし、やがて沸々とあいこの中に疑問が沸き上がるようになる。「恋愛って、楽しい会話と幸せなセックスがあればOKじゃないの?家事能力はマストなの?」
第3話 2023年1月20日「愛が詰まった参鶏湯」
スランプ中のともこ(トリンドル玲奈)は、担当編集者・山木 (紺野ぶるま)から、大人の恋愛をテーマにするのはどうか?と提案される。新境地開拓という言葉に背中を押され、取材会に出かけるも「恋することが“普通”で“当たり前”」という空気に疲れてしまうともこ。
更に友人のしんた(三河悠冴)と歩いているとカップルに間違えられてしまい…。ともこの中に募ったモヤモヤはあいこの何気ない一言で更に膨れ上がり、二人の間には気まずい空気が流れるが…
第4話 2023年1月27日「光輝く牛すじ肉まん」
あいこ(蓮佛美沙子)は、注目の内装デザイナーとして業界誌の取材を受けないかと提案されるが、そのプロジェクトは先輩である五十嵐(河井青葉)が立ち上げたもの。「若い人が前に出たほうがいい」という周りの言葉に引っかかっていた。一方、ともこ(トリンドル玲奈)は憧れの絵本作家、内山田(宮崎美子)と出版社で偶然出会い、お茶をすることに。
そこで内山田が創作と年齢との間で揺れる不安な気持ちを持っていることを知り、何かできないかと考えるように。年上女性のこれまでと、未来の自分たちのために、二人はそれぞれの方法で年齢のモヤモヤに向き合いはじめる。そんな中、しんた(三河悠冴)が突然牛すじを持ってきて…。
第5話 2023年2月3日「ハマグリで乾杯」
同期たちの活躍を知り、仕事に対し焦りを抱くゆき(鈴木仁)。そんな中、あいこ(蓮佛美沙子)も仕事の話をしたがらない、聞きたがりもしないゆきに気を揉んでいた。一方、絵本のラフ画にとりかかったともこ(トリンドル玲奈)が担当の山木(紺野ぶるま)に相談していると、どこからか「男ウケ」を基準にした世間の評価を耳にしてしまい…。
クライアントとうまくいかず残業続きのゆきは、ひょんなことからしんた(三河悠冴)と出会う。「男らしさ地獄から抜け出したい」と嘆くしんたに、ゆきは何だか無性に苛立ってきて…。
第6話 2023年2月10日「なめろうといぶりがっこ」
あいこ(蓮佛美沙子)との暮らしから着想を得て絵本の制作がはかどるともこ(トリンドル玲奈)。しかし、未だに預金額は7万円のまま…。今の生活があるのはあいこに支えられているからだと思う一方、自分も頑張ろうと決意する。そんな矢先、昼夜問わず描きあげたイラストのギャラが当初より安くなってしまい、フリーランスとしての難しさに直面するともこ。
「今回は仕方ない」と気持ちを飲み込むともこだが、話を聞いたあいこは「ひどすぎる」と怒ってしまう。立場の違いから意見はすれ違い、二人は気まずい雰囲気に。そんな中、あいこは何故かイソギンチャクとクマノミの話をはじめて…。
第7話 2023年2月17日「ふわふわのおにぎり」
すっかり阿吽な雰囲気のあいこ(蓮佛美沙子)と、ともこ(トリンドル玲奈)。ある日、あいこはおしゃれに着飾り恋人のゆき(鈴木仁)とのデートに出かける。一方、ともこは編集の山木(紺野ぶるま)から絵本のラフ画を誉められ、あいこに報告しようと笑顔で帰宅。また、同じく満面の笑みで帰宅したあいこ。
しかし、あいこの話を聞くうち、ともこの心情は複雑に…。そんな中、ともこに内山田(宮崎美子)から連絡が来て、二人はお茶をすることに。そこで内山田と娘の話を聞いたともこは、ある決意をして家に帰るが…。
第8話 2023年2月24日「鶏とレモンのクリームパスタ」
あいこ(蓮佛美沙子)とゆき(鈴木仁)が、半同棲生活をスタートさせて3週間。ともこ(トリンドル玲奈)はしめやかな夕食も悪くないと強がるものの、あいこがいない寂しさをひとり感じていた。一方あいこは大好きなゆきとの生活に幸せを感じる反面、分担した家事をこなすことや将来のことを考え早速マリッジブルー気味に…。
一度家に戻り、久々にともこと一緒に食事をするあいこ。改めて、ともことの共同生活での居心地の良さを感じたあいこは、自分の中の、ある気持ちに気づき…。
第9話 2023年3月3日「具だくさんの手巻き寿司パーティー」
突然、夜の公園でゆき(鈴木仁)に「結婚はできない」と告げたあいこ(蓮佛美沙子)だが、ともこ(トリンドル玲奈)がやってきて二人を連れて帰る。そこに、なぜかしんた(三河悠冴)も加わり、4人は餃子を作ることに…。それぞれの個性的な餃子ができる中、ともこはあいことゆきに感情に流されず徹底的に話しあうことを勧める。
どんな道があるのか、どんな道を歩きたいか?二人にとっての結婚の形を模索し始めるあいことゆき。そんな中、ともこの絵本も完成に近づいていき…。
第10話 2023年3月10日「今できる全部乗せのカレーライス」
あいこ(蓮佛美沙子)は結婚式を挙げ、ともこ(トリンドル玲奈)の新作絵本は書店に並んだが二人の生活はさほど変わらず、穏やかな日々を過ごしていた。そんな中、あいこが職場で、ゆき(鈴木仁)との別居婚生活について話していると、同僚から「子ども生まれたらどうするの?」と問われる。“結婚=子ども”じゃないと思いつつ、あいこはともこや五十嵐、ゆきと話すことで様々な考えに触れていく。
第11話 2023年3月17日「サケでもシャケでもクリーム煮」 ※10分繰り下げ(24:22 - 25:02)
新作絵本『たびするふたり』を発売し、ポジティブな意見の“数の多さ“に一喜一憂するともこ(トリンドル玲奈)。そんな中、担当編集の山木(紺野ぶるま)から4コマ漫画を連載しないか?と提案される。門出の季節に新しいことを、と引き受けるともこ。
完成した漫画は好評だったが、ともこは気になるコメントを見つけてしまい…。大切にするのは多数派か少数派か?一人悶々とするともこをランチに誘うあいこ(蓮佛美沙子)。それには訳があって…。
最終話 2023年3月24日「今夜、すきやきだよ」
ともこ(トリンドル玲奈)の4コマ漫画の連載が終わった後、あいこ(蓮佛美沙子)の妊娠がわかり、ゆき(鈴木仁)との間に子どもが産まれる。慣れない子育てに悪戦苦闘するあいことゆき。ともことしんた(三河悠冴)に手伝ってもらいながら、わが子の成長を見守るあいこだが、どこか申し訳なさが募っていた。
そんなあいこを見たともこは…。そして、二人にはある気持ちが芽生え始めて…。得意も苦手も正反対なあいことともこ。2人の美味しい共同生活は新たな道を描き始める。
原作概要
『今夜すきやきだよ』は、谷口菜津子による日本の漫画作品。ウェブマガジン『yom yom』(新潮社)にて、vol.59からvol.67まで連載された後、ウェブコミックサイト『くらげバンチ』(同社)に移籍し、2021年4月2日から7月2日まで連載された。単行本は全1巻。
作者の谷口は本作と『教室の片隅で青春がはじまる』の2作で第26回手塚治虫文化賞の新生賞を受賞している。
ドラマ概要
第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した谷口菜津子の同名コミックを、蓮佛美沙子とトリンドル玲奈のダブル主演で連続ドラマ化。ある出来事から一緒に暮らすことになった女性2人が、日常生活に当たり前のようにあるジェンダーロールや婚姻制度、セクシュアリティーにまつわる生きづらさに立ち向かう姿を、おいしい食事を通して紡いでいく。
ストーリー
内装デザイナーとして働く太田あいこ(蓮佛美沙子)は、仕事はできるが家事全般が苦手。結婚願望が強く今の恋人と婚約中だが、家庭的な妻を求める彼と価値観が相容れず、すれ違いの日々を送っていた。そんな中、高校時代の旧友の結婚式で元同級生である浅野ともこ(トリンドル玲奈)と再会。他人に恋愛感情を抱かないアロマンティックのともこは、料理などの家事は得意だが、絵本作家としての仕事がスランプ気味で、あいこと同じく悶々として過ごしていた。
そんな2人がある出来事をきっかけに意気投合し、あいこが住まいを提供する代わりに、ともこがおいしいご飯を提供する、という交換条件のもと同居生活を始める。
キャスト
太田あいこ(おおた あいこ)
演 - 蓮佛美沙子(幼少期:出羽陽葵)
内装デザイナーとして働く女性。何事にも一生懸命で仕事はできるが、家事全般が苦手。恋愛体質で結婚願望が強い。今の恋人と結婚したいと感じているが、“家庭的な妻”を求める彼とすれ違い気味。
浅野ともこ(あさの ともこ)
演 - トリンドル玲奈
絵本作家。家事は得意だけれど仕事がスランプ気味で、長いこと新作を描けず悶々とした日々を送っている。他人に恋愛感情を抱かないアロマンティック。高校の同級生だったあいこと再会する。
周辺人物
杉浦ゆき
演 - 鈴木仁
内装デザイナー。あいこと恋に落ちる。
村山しんた
演 - 三河悠冴
フリーのWebライター。ともこの友人。
山木楓
演 - 紺野ぶるま
ともこの担当編集者。
五十嵐博美
演 - 河井青葉
あいこの職場の先輩。
内山田美津子
演 - 宮崎美子
ともこの憧れの絵本作家。
その他
熊倉
演 - 平岡映美
あいこの職場の後輩。
ゲスト
第3話
あいこの友人
演 - 里々佳(第8話)
第6話
藤枝
演 - 小泉光咲(原因は自分にある。)(第7話)
スタッフ
原作 - 谷口菜津子『今夜すきやきだよ』(新潮社「バンチコミックス」刊)
脚本 - 山西竜矢、今井慎一、本間かなみ
監督 - 太田良、山中瑶子
音楽プロデューサー - 福島節
音楽 - 澤田かおり
オープニングテーマ - 甲田まひる「CHERRY PIE」(WARNER MUSIC JAPAN)
エンディングテーマ - LIL LEAGUE「Hunter」(rhythm zone)
EDダンスコレオグラファー - Yurinasia
チーフプロデューサー - 祖父江里奈(テレビ東京)
プロデューサー - 本間かなみ(テレビ東京)、高橋優子(ザ・ワークス)
制作 - テレビ東京、ザ・ワークス
製作著作 - 「今夜すきやきだよ」製作委員会
番組公式サイト
今夜すきやきだよ - Wikipedia