続編
『ザ・トラベルナース 第2シリーズ』は、2024年10月17日より、テレビ朝日系「木曜ドラマ」枠(毎週木曜21:00-21:54)にて放送。主演は岡田将生。
各話あらすじ(2022年10月20日 - 12月8日)全8話 平均視聴率 12.10%
第1話 2022年10月20日「エリート医師を脅す嘘つき看護師!? 最強ナースコンビ誕生!!」 ※初回10分拡大(21:00 - 22:04) 視聴率 11.9%
一定の医療行為が可能な看護資格を手に米国内を渡り歩いた‘トラベルナース’の歩(岡田将生)は、天乃(松平健)が院長を務める病院へ。同院は人手不足で、看護部長の塔子(寺島しのぶ)も疲弊していた。そんな中、天乃は転院してきた議員・一ノ瀬(津田篤宏)の執刀をスター外科医の神崎(柳葉敏郎)に一任。術中、異変に気付いて中止を訴え、手術室を出された歩の前に、九鬼(中井貴一)が現れる。
第2話 2022年10月27日「資産家夫人を狙う!? 嘘つきナースの企み」 視聴率 11.1%
外食中の歩(岡田将生)が、脳梗塞で倒れた隣席の女性を勤務先へ救急搬送。その女性が病院の大スポンサーでもある資産家の日向子(キムラ緑子)だと分かる。静(中井貴一)は、一命を取り留めた日向子に食事のトレーニングを始めると言い、誤嚥(ごえん)を心配する歩と口論に。すると、着任したばかりのスーパー外科医・神野(六角精児)が、胃に直接栄養を送る胃ろうのオペを自ら行うと宣言する。
第3話 2022年11月3日「損害賠償5000万…!? 看護師は見た! モンスター患者の秘密!!」 ※12分拡大(21:00 - 22:06)
視聴率 12.6%
男子大学生の礼(荒木飛羽)が救急搬送された。歩(岡田将生)は麻美(恒松祐里)から、病気が再発した礼についての話を聞く。一方、胆石の手術をした会社社長の三雲(村杉蝉之介)が同じ大部屋に。三雲は、静(中井貴一)がナースなのにおっさんだと文句を言い、女性看護師にはセクハラを連発するモンスター患者だった。そんな中、仕事に自信を失いつつある麻美は、恋人の励ましを活力としてきたが…。
第4話 2022年11月10日「手術したがる患者VSバカドクター!」 視聴率 11.3%
患者のプライベートに首を突っ込む静(中井貴一)を、歩(岡田将生)は米国なら訴えられると非難。そんな中、歩は院内で大量の洋菓子を配り歩く入院患者の和子(岸本加世子)が、末期の大腸がんだと知る。折しも、院長の天乃(松平健)が、病床の回転率を上げるよう指示。真都(菜々緒)は和子の担当医・古谷(吉田ウーロン太)から、緩和ケアに特化した病院への転院を促すよう言われるが…。
第5話 2022年11月17日「逃げる患者とナース 禁断の秘密!?」 視聴率 12.1%
歩(岡田将生)と静(中井貴一)は天乃(松平健)から3カ月契約の延長を求められるが、歩は即座に断り、静は考えさせてほしいと応じる。そんな中、講談師の五反田(松尾諭)が入院し、歩の受け持ちに。すると吉子(安達祐実)も名乗りを上げ、担当医の太郎(泉澤祐希)はファンなのかと驚く。その後、五反田は直腸がんと判明。それを歩から聞いてしまった五反田が、ショックを受けて姿を消す。
第6話 2022年11月24日「ナースたちの逆襲!?クビをかけた大暴露」 視聴率 12.3%
歩(岡田将生)は、慢性膵(すい)炎で入院中の元ボクサーで軽度の認知症を患う六川(六平直政)にいたく気に入られる。そんな中、塔子(寺島しのぶ)は、院長の天乃(松平健)と事務長の千晶(浅田美代子)から夜勤を1人減らすよう命じられ、吉子(安達祐実)らの猛反発を食らう。板挟みになり爆発寸前の塔子が、寮を出た静(中井貴一)に話を聞いてもらおうと後をつけると、静は立派な洋館暮らしで…。
第7話 2022年12月1日「最終章! 最強の嘘つきナースコンビ!?」 視聴率 12.6%
がんの再発で入院中の大学生・礼(荒木飛羽)の脚本が、映画祭の大賞を獲得。賞金でサークルの映画制作ができると喜ぶが、神野(六角精児)すら外科的治療は厳しいと判断するほど病状が進行し、転院が決まる。礼は歩(岡田将生)に、母親・七海(青山倫子)の夢だった親子での海外旅行をかなえられないから、自分の夢も諦めると吐露。すると静(中井貴一)が突然、映画を作ろうと言い出す。
最終話 2022年12月8日「さよなら静さんー嘘つきナース、最後の秘密!?」 ※10分拡大(21:00 - 22:04) 視聴率 12.9%
歩(岡田将生)と静(中井貴一)の契約期間3カ月の終了を間近に控え、吉子(安達祐実)ら看護師達も2人の雇用期間を延長してもらえないか、塔子(寺島しのぶ)らと話していた。そんな中、神野(六角精児)が執刀する大腸がん患者が手術直前にごね始めるが、歩と静の説得により無事手術は実施される。やがて、天乃(松平健)はある理由で静を解雇すると切り捨て、意外な人物を秘密裏に呼び出す。
概要
本家・中園ミホが新たに手掛ける痛快医療ドラマ。スーツケース一つを手に街を渡り歩き看護に従事する優れた資格を持ったフリーランスの看護師が、超高齢化社会で混沌とする日本の医療現場を改革していく。
ストーリー
意識もプライドも高く、言動もストレート、一見感じの悪いトラベルナース・那須田歩(岡田将生)は、手術場で医師を補助し、一定の医療行為を実施できるNP(=Nurse Practitioner)としてアメリカで働いていた優秀な看護師。しかし、ある事情で日本へ帰国。「天乃総合メディカルセンター」で働くことになる。
そこで歩が出会ったのは、同じ看護師の九鬼静(中井貴一)。同時期に「天乃総合メディカルセンター」で働き始めた静は、まさに名前の通り“静かに”掃除ばかりし、歩を含め病院関係者から清掃員と間違えられるほど。しかし、その実体は圧倒的スキルを持つスーパーナースだった。
キャスト
那須田歩(なすだ あゆみ)〈33〉
演 - 岡田将生(幼少期:佐藤遙灯)
医師の指示で医療行為を行うことができるNP(Nurse Practitioner)の資格を持つフリーランスの看護師。フローレンス財団の要請でアメリカから帰国し、「天乃総合メディカルセンター」に赴任する。
NPの資格と経験からプライドが高く、治療方針を巡り九鬼と衝突するが、彼の能力や意見を認めるようになる。
九鬼静(くき しずか)〈60〉
演 - 中井貴一
謎のスーパーナース。歩と同時期に「天乃総合メディカルセンター」に赴任する。
ナイチンゲールを尊敬し、看護師は「人を見て人を治す」との持論を持つ。
普段は紳士的な態度だが、患者の命より自分のプライドや利益を優先する医師を容赦せず、そのような医師には広島弁で捲し立て威嚇する。
患者の容体と適切な処置方法を瞬時に見極め、処置を実行、成功させるためにドクターや患者本人に嘘をつくことも厭わない。患者に意見し、適切な処置方法を見抜く域に達していない歩を「馬鹿ナース」と呼び、未熟さを非難する。
天乃院長と浅からぬ因縁があり、「ナースは医者の手下ではない」と告げ、歩を利用することをけん制する。
その正体は貧しい医療従事者を支援するフローレンス財団の理事長。実家は広島県で代々医者を輩出した大富豪だが勘当同然に家出しナースとなっており、かつては東都大学病院の看護部長も勤めていた。
マルファン症候群による大動脈弁閉鎖不全で心不全となり倒れるが、歩に早期発見され処置を受けたことで一命を取り留める。
自らの寿命を悟り、一日でも長く患者に寄り添おうと病の身を押して看護に尽力していたが、マルファン症候群により視力の低下も発症し、それも叶わないと考えるようになり、学生の頃から財団として支援していた歩をより一人前の医療従事者に育て上げようと、「天乃総合メディカルセンター」で共に働くことで、未熟な歩を鍛え上げていた。
神崎により取りまとめられた世界的な名医ドクター・シェルプによる大動脈弁閉鎖不全症候群の手術を受けるため、歩と共にニューヨークへ旅立つ。
天乃総合メディカルセンター
ドクター
天乃隆之介(あまの りゅうのすけ)〈63〉
演 - 松平健
院長。経営第一主義で、重篤な患者よりVIP患者を優先することも厭わない。また技術や実績が優秀な医者であっても、自身の意向に従わない者は躊躇無く切り捨てる冷徹な一面を持つ。
九鬼がマルファン症候群による大動脈弁閉鎖不全で心不全を起こしたと看護部長の愛川から明かされると、ナースの契約を延長せず辞めてもらおうと告げるが、その裏で一度クビを言い渡した神崎に、病院に戻ってきて九鬼の大動脈弁閉鎖不全症候群を手術して欲しいと頭を下げる。
17年前、東都大学病院に勤務時、VIP患者を執刀中に心停止させてしまうが、オペナースについていた九鬼が医療行為として禁じられている心臓マッサージを施したことで患者の命を救っており、助けられた借りがあった。
ニューヨークへ手術に旅立つ九鬼にトカゲに餌をやる暇があるなら患者と向き合うよう手紙で諭されたことから、院内を回診するようになる。
郡司真都(ぐんじ まこと)〈33〉
演 - 菜々緒
外科医。大学病院の派閥争いや出世戦争に嫌気が差し、純粋に患者を救いたいとの思いから総合病院の「天乃総合メディカルセンター」に移ったが、目上の医者たちから下に見られ、パワハラやセクハラを受ける日々に苦悶する。歩や九鬼の仕事ぶりを見て、彼らに信頼を寄せるようになる。
神崎弘行(かんざき ひろゆき)〈58〉
演 - 柳葉敏郎(第1話・最終話)
外科部長。天乃院長に大学病院から高報酬で引き抜かれた「ゴッドハンド」の異名を持つ優秀な外科医。プライドが非常に高く、看護師をはじめ他の医師たちのことを見下している。
一ノ瀬議員の手術直前にコロナ感染で発症した間質性肺炎で意識を失うが、九鬼の指示による蘇生処置で助けられ、その後、ICUで挿管チューブに痰が詰まって呼吸不全となるが、九鬼と歩の処置で救われる。ICUでの処置の際、九鬼に一村香澄の手術を優先するようすごまれたことから、復帰後、VIP患者を後回しにし一村の大動脈弁形成術を行い、天乃院長と西事務長から反感を買い、解雇される。
解雇後は協和医科大学付属医療センターに勤務しており、大動脈弁閉鎖不全症候群の患者を何度も手術で救っていることから、歩に九鬼の執刀を懇願されるが、「患者が医者を選べると思っているのか」と執刀を拒む。しかしその裏で、九鬼は大動脈瘤を併発して心機能が低下し手術しても改善が望めず、自分の技量では術中リスクも高いことを把握していたため執刀を拒否しており、世界的な名医ドクター・シェルプに九鬼の執刀を依頼し、提示されたNPの歩をオペナースにつける条件をクリアしてニューヨークでの九鬼の手術を取りまとめ、命を救われた借りを返す。
神野博道(じんの ひろみち)
演 - 六角精児(第2話・第4話・第5話・第7話・最終話)
天乃院長が神崎の後任に呼び寄せたスーパードクター。政財界の大物のオペを多数成功させた実績に胡坐をかき、頭の中はグルメと自身の名声しかないエゴイスト。
天乃太郎(あまの たろう)〈30〉
演 - 泉澤祐希
内科医。隆之介の長男で跡取り。
手が空いている時間ができた際はナースステーションに駆け込み、ナース達に愚痴を零すのが日課。プレッシャーから自身の担当患者への告知を怠って逃げ出したり、それで生じたトラブルをナースのせいにして怒鳴る、といった責任感に乏しい言動が目立つ。
古谷亘(ふるや わたる)〈45〉
演 - 吉田ウーロン太
外科医→外科部長代理(第2話 - 最終話)。看護師や女性を見下す自信家。
新田明(にった あきら)〈35〉
演 - 前原瑞樹
外科医。古谷と神崎外科部長の腰巾着。
病棟ナース
愛川塔子(あいかわ とうこ)〈49〉
演 - 寺島しのぶ
看護部長。熱心な指導で何人ものナースを育ててきたが、一方で何人ものナースに逃げられてきた。新たに赴任してきた合理主義の歩や、患者に焦点を置く余り働き過ぎな九鬼に手を焼くが、彼らを暖かく見守りフォローする。
事務長の西から夜勤の看護師の人数を減らすという通告を受け、それに反発する部下の看護師たちをなだめることが出来ず、部長としての管理能力のなさに悩むが、人員削減をゴリ押ししようとする西と一触即発の状態となり、西が天乃院長の愛人であることを本人たちの前で暴露し揉めて、病院に辞表を提出する。しかし、九鬼が天乃院長に、愛川の代わりに看護部長を務めることのできる人材はいないと働きかけたことで、辞表の件は帳消しにされ看護部長に復帰する。
金谷吉子(かねや きっこ)〈37〉
演 - 安達祐実 (第1話 - 第6話・最終話)
看護師。クールビューティーな中堅ナース。バツイチ。男嫌い。ネガティブな考えをしやすく、九鬼にも強い不信感を抱いていた。
愛川の退職時、辞表取り消しまでの間、看護部長代理を務めていた。愛川の復帰後、すぐに有給休暇を取っている。
向坂麻美(こうさか まみ)〈23〉
演 - 恒松祐里
看護師。心優しい「へたれナース」。
弘中スミレ(ひろなか すみれ)〈27〉
演 - 宮本茉由
准看護師。医師か金持ちの患者と早く結婚して看護師を辞めたいと考えており、ロックオンした相手にはすぐさま色目攻撃し、同僚からも「婚活のために看護師をしている」と苦言を呈されている。
森口福美(もりぐち ふくみ)〈35〉
演 - 野呂佳代
看護師。井戸端会議と間食が大好き。
事務
西千晶(にし ちあき)〈58〉
演 - 浅田美代子
事務長。経営面で院長の右腕となり、VIP患者の優先など様々な策を講じる。天乃院長の元愛人。
ルスキニア寮
「天乃総合メディカルセンター」の看護師寮。寮名は別名「ナイチンゲール」とも呼ばれるサヨナキドリのラテン語名。
土井たま子(どい たまこ)〈50〉
演 - 池谷のぶえ
寮母。占いは得意だが、寮母として欠かせない料理は下手。
その他
三上礼
演 - 荒木飛羽(第3話・第5話 - 第7話)
大学3年生。映画研究会所属。2年時に筋線維芽細胞腫を患い、「天乃総合メディカルセンター」で治療を受け退院したものの、病気が再発し再入院する。麻美に看護されることで励まされていた。
九鬼に依頼され、モンスターペイシェントの三雲大悟の様子を盗撮していた。
「ゾンビは生きている」という自作の映画シナリオが吉祥寺映画祭のシナリオコンクールの大賞を受賞し、その賞金で映画を撮影できることになったが、がん転移で外科的に根治が難しく、専門病院に転院することになる。気丈に振舞っていたが、九鬼から苦しければ自分に相談して欲しいと言葉を掛けられると、これから続くはずであった学生生活を絶たれ、映画撮影も断念しなければならない口惜しさを打ち明けたことから、歩たちから映画を撮影しようと声を掛けられる。リモート会議で映画研究会の仲間たちと準備を進め、映画撮影のため外出許可を得て、無理をおして1日で撮影終了するが、後日転院先で亡くなる。
那須田ゆかり
演 - 西原亜希(第1話・第3話・第4話・第7話・最終話)
歩の母親。歩が幼い頃に病院で息を引き取る。
郡司の女医仲間
演 - 小林涼子(第1話・第4話)、白石糸(第1話・第4話)、美馬沙亜弥(第1話・第4話)
郡司とのディナーで「天乃総合メディカルセンター」での地獄と称する外科医の激務を聞かされる。
ゲスト
第1話
松子
演 - 松本海希
竹夫の妻。バスに同乗した歩に甘栗をあげようとする。
竹夫
演 - 藏内秀樹
松子の夫。バスの中で甘栗を喉に詰まらせ意識を失うが、そのことを見抜いていた九鬼の蘇生で事なきを得る。
バス運転手
演 - 白畑真逸
松子と竹夫が乗車したバスの運転手。竹夫が意識を失ったことから車内に医師がいないか呼びかける。
一村香澄
演 - 春木みさよ
神崎の大動脈弁形成術を待つ患者。国会議員の一ノ瀬が自身の手術を優先させたため、手術を後回しにされる。
一村美里
演 - 永井彩加
香澄の娘。高校生。神崎が執刀する手術を半年待たされ、更に一ノ瀬の割り込みで手術を後回しにされた母の病状が重くなることを心配する。
一ノ瀬勲
演 - 津田篤宏(ダイアン)
国会議員。「天乃総合メディカルセンター」に急遽転院してきたVIP患者。選挙活動のために自身の手術を優先するよう強要する。
第2話
二階堂日向子
演 - キムラ緑子
VIP患者。「天乃総合メディカルセンター」の大スポンサー「二階堂物産」の理事長。『孤独のグルメ』のファン。同作で紹介されていた飲食店でカレー丼と焼き鳥を食事中に脳梗塞を発症し、後遺症で発話も食事もできなくなってしまう。
胃ろう手術を赴任した神野から受ける予定であったが、九鬼から嚥下のリハビリを受け、誤嚥するも、飲食店の閉店で食べられなくなる赤羽のうな丼をなんとしても食べようとリハビリをやり抜き、食事が取れるまでに回復する。うな丼を提供する赤羽の飲食店が閉店するという話は、リハビリを頑張りぬくために九鬼がついた嘘であった。
日下部二郎
演 - 手塚とおる
二階堂の秘書。
店員
演 - うらじぬの
二階堂がカレー丼と焼き鳥を食事した飲食店の店員。店に居合わせた歩の指示で、二階堂を搬送するため救急車を呼ぶ。
店主
演 - 芝崎昇
二階堂がカレー丼と焼き鳥を食事した飲食店の店主。
シェフ
演 - ムーディ勝山
九鬼と天乃院長が食事をする高級レストランのシェフ。二階堂の胃ろう手術を回避させるため、九鬼からの依頼で胃ろう手術当日に執刀医の神野に白トリュフのパイが食べられると連絡している。
レストランのソムリエ
演 - スチール哲平
白トリュフは切らしておりましてと神野博道に伝える。
第3話
三雲大悟
演 - 村杉蝉之介
看護師にパワハラ、セクハラを働くモンスターペイシェント。恐妻家の会社経営者。胆石の除去手術で入院するが、退院目前で院内で足を骨折する。
睡眠導入剤が添加されていた三上の点滴を麻美に誤って投与され、妻の弓枝と共に提訴を行うが、九鬼に看護師に対するパワハラやセクハラを働く行為を録音・録画され、また院内で飲酒をした挙句に転倒した動画を見せられた事で弓枝の怒りを買う。最終的に病状は回復したが、病院側に弱みを握られた事で訴訟を取り下げ、横柄な態度も低姿勢になり、弓枝に見放されながら退院していった。
三雲弓枝
演 - 杉田かおる
大悟の妻。入院中に夫が足を骨折し、麻美に誤った点滴を投与されたことで、病院に猛抗議し、弁護士を雇い「天乃総合メディカルセンター」と歩を訴える。
しかし、夫が大部屋に入れられていた際の女性看護師に対するパワハラ、セクハラを録音・録画した物や骨折した日の晩、医師に止められていた酒を飲み、泥酔して院内を歩き転倒した動画を九鬼に突き付けられた事で態度を一変させ、夫に制裁を加えた上(病院の屋上から車椅子ごと突き落とそうとした)、訴訟も取り下げる。夫の退院時には一応迎えには来ていたが、見放すような形で去っていった。
瞬平
声 - 山口のりとも
麻美の交際相手。夜勤の病院を怖がる麻美を電話で励ますが、二股交際していた女性を妊娠させたことから、麻美との交際を一方的に解消する。
三橋幸男
演 -
夜間、家族が到着する前に亡くなった老齢の患者。生前、安らかに死を迎えることを九鬼に託けていた。
本多謙一
演 - 山本啓之
弓枝に雇われた弁護士。院内での骨折、点滴の誤投与の件で「天乃総合メディカルセンター」と、患者に意見した歩に賠償請求を突き付ける。
第4話
四方田和子
演 - 岸本加世子
切除不能のステージ4の結腸がんの患者。相部屋の患者やナース、医師たちに焼き菓子のフィナンシェを大量に配りまわる。
根治が困難とカンファレンスで判断され、郡司から転院して終末医療の緩和ケアを受けることを勧められるが、絶縁状態の息子と再会するため、手術による治療を希望する。歩に手術するべきだと説得された郡司が考えを改め、歩から同じ症状のアメリカでの手術例を確認したうえ、神野の技量ならば根治は無理ながらも手術可能と判断し、神野の執刀を取り付けるが、腸内出血を起こし危険な状態となる。
九鬼がオペナースにつき、郡司が緊急オペで止血処置を施したことで大事には至らず、術後、意識が混濁しているときに歩のことを息子の啓介と誤認するが、歩がそれに合わせて啓介のふりをして励ましを受け、症状を緩和し、後日、歩に説得された本当の啓介が見舞いに訪れる。
四方田啓介
演 - 元之介
和子の息子。パティシエ。結婚して大学を辞めるといったことから母と喧嘩になり、交際相手との結婚もうまくいかなかったことから、それ以降、母と絶縁状態となっていた。洋菓子店まで出向いた歩に母の見舞いに行くべきだと説得されるが、店が忙しく、弱った母を見たくないので今更会うことはできないと一度は面会を拒否したものの、考えを改め、母の見舞いに訪れ、緩和ケアに寄り添うことを決心する。
男性患者とその交際相手
演 - 矢作マサル、信川清順
九鬼から病で亡くなった兄が病ではなく、交際相手と別れた後悔に苦しめられたとの嘘話に騙され、二人で闘病を頑張ろうと絆を深める。
母親と息子
演 - 高田衿奈、有山実俊
四方田和子の隣の病床の患者親子。まもなく手術を受ける。
第5話
五反田宝山(ごたんだ ほうざん)
演 - 松尾諭
人気講談師。本名・五反田拓也。「天乃総合メディカルセンター」に検査入院し、直腸がんのステージ3と判明し、歩からそのことを告知されると病院を抜け出し、行方不明となる。九鬼に五反田探しを依頼された元・妻の金谷により、クラブに入り浸っていたところを発見される。当初は古谷に執刀を任せていたはずだが、神野によりガンを切除される。実はその裏で金谷が神野に金を渡し執刀を依頼しており、そのことを九鬼から明かされ、別れても自分のことを愛してくれていた金谷の愛情を知り、退院時に金谷に結婚を申し込むがフラれてしまう。
花岡耕吉
演 - 宮川一朗太(第6話)
フローレンス財団の秘書。歩に「天乃総合メディカルセンター」での勤務の様子を確認する。
「あしながおじさん」として看護学生の頃から九鬼が歩を陰ながら支援していたことを明かす。
ランジャタイ
演 - ランジャタイ
ルスキニア寮で金谷たちが視聴していたテレビのお笑い番組の出演者。
ママ、ホステス
演 - 木直子、藤本沙紀
五反田宝山が病院を抜け出して向かったクラブのママとホステス。
第6話
六川源太
演 - 六平直政
軽度の認知症を患う入院患者。元ボクサー。院内を徘徊し歩にミット打ちの相手を頼み、右ストレートを歩の左目じりにヒットさせる。
看護師の人員不足で対処できず、他の患者にも迷惑をかけていたことで問題視されていたが、看護部長の愛川が働きかけていた介護医療院に転院する。
第7話
三上七海
演 - 青山倫子
礼の母親。礼はがんの転移で外科的には根治が難しいと郡司たちから告知を受け、専門病院で吐き気などの副作用を伴う延命治療のTC療法を天乃から勧められると、息子を転院させることを決める。
礼が転院先で亡くなると、息子は歩たちが唆して映画撮影で外出させたせいで症状が悪化し亡くなったと葬儀からその足で「天乃総合メディカルセンター」を訪れ、病院を提訴すると怒鳴りこむが、礼が残していた手紙に従い、完成させた映画を鑑賞し、これからもこの映画を観て元気になって欲しいというメッセージと、あなたの子供に生まれてよかったという気持ちを伝えられる。
黒沢彰良
演 - 藤田真澄
礼の学友。映画研究会の仲間。
市川健大
演 - 小野寺晃良
礼の学友。映画研究会の仲間。
島川なぎさ
演 - 杏花
礼の学友。映画研究会の仲間。礼の映画撮影に参加した九鬼をこき使う。
最終話
八田宗則
演 - 菅野久夫
308号室の高齢患者。九鬼によるリハビリが良いと歩の介助を拒み、九鬼と歩行訓練を行う。
島田八重子
演 - 茅島成美
315号室の高齢患者。食欲がないと病院食の食事を拒み、九鬼に体力をつけるため食事を取るようになだめられる。
手術中に死ぬかもしれないと術前にリスク説明を受けたため神野の手術を拒んでいたが、九鬼から来月生まれる初孫に会うため神野の手術を受けるよう諭され、手術を受ける。
ドクター・シェルプ
演 - タチアナ・ケー
世界的な名医。神崎に依頼され、NPの歩をオペナースにつけることを条件に九鬼の大動脈弁閉鎖不全症候群の手術を引き受ける。
現在はニューヨークで勤務しているが、かつてシカゴで勤務していた際、NPの歩と共に働いており、彼と面識があった。
医師、看護師
演 - 石塚瑛資(第1話・第3話・第4話・第7話)、有馬千景(第1話・第3話・第4話・第7話)
歩の母・ゆかりの治療にあたっていた医療従事者たち。
スタッフ
脚本 - 中園ミホ、香坂隆史
原案 - 中園ミホ
ナレーター - 遠藤憲一
音楽 - 沢田完
主題歌 - DISH//「五明後日」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
看護監修 - 伊東都
医療監修 - 新村核
医療指導 - 石田喜代美
演出 - 金井紘(storyboard)、片山修、山田勇人
エグゼクティブプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 峰島あゆみ(テレビ朝日)、大垣一穂(ザ・ワークス)、山田勇人(ザ・ワークス)、多湖亮太(ザ・ワークス)
制作協力 - ザ・ワークス
制作著作 - テレビ朝日
番組公式サイト
ザ・トラベルナース - Wikipedia