2022年11月13日に全5話で最終回を迎えたのに続き、翌週11月20日から同年12月25日まで、続編『Invert 城塚翡翠 倒叙集』が放送された。全5話。タイトルとビジュアルを一新し同一主人公による新ドラマを放送するのは連続ドラマ史上初の試み。
各話あらすじ(2022年10月16日 - 11月13日)全5話 平均視聴率 5.30% ※「Invert 城塚翡翠 倒叙集」と合わせた平均視聴率は5.16%
第1話 2022年10月16日「Iced Coffee」ラテ欄「“霊が視える”ヒロインが推理作家と事件に挑む」 視聴率 6.4%
警察の捜査協力もする人気推理作家の香月(瀬戸康史)は、奇妙な夢を見る友人・結花(田辺桃子)の付き添いで霊媒師の翡翠(清原果耶)とアシスタントの千和崎(小芝風花)を訪ねる。翡翠の能力に半信半疑の香月は、後日、翡翠に同行して結花の自宅へ。だが、結花は室内で亡くなっていた。「犯人は女」と口にした翡翠は、自分の霊視の力を利用して香月に推理をしてほしいと頼む。
第2話 2022年10月23日「Grimoire」ラテ欄「幽霊屋敷で殺人!残り1時間…親友の冤罪を晴らせ!!」 視聴率 4.8%
香月こうげつ(瀬戸康史)と親交のある大御所推理作家・黒越くろごし(阪田マサノブ)の別荘で起きるという心霊現象を調べることになった翡翠ひすい(清原果耶)。明治時代に英国人が建てた通称“水鏡荘みかがみそう”は、歴代の主を次々と不幸が襲った縁起の悪い建物。屋敷の中にある鏡に、青い目の見知らぬ白人女性が映っていたという証言が相次いでいた。
第3話 2022年10月30日「Scarf」ラテ欄「セーラー服で潜入!?女子高生連続絞殺事件涙の降霊…」 視聴率5.1%
翡翠(清原果耶)と千和崎(小芝風花)は香月(瀬戸康史)のサイン会で、「学校での連続殺人事件を解決してほしい」と香月に頼む高校生の菜月(當真あみ)と出会う。翡翠が写真部の生徒が殺された現場を訪れると、被害者が‘降霊’。そこから3年生の綾子(井頭愛海)に疑いがかかる。その後、翡翠と親交を深めていた菜月も殺され、鐘場(及川光博)ら警察が動き出す中、香月は翡翠と共に闘うと誓い…。
第4話 2022年11月6日「VS. Eliminator PartT」ラテ欄「遂に連続殺人鬼と最終決戦…意外な犯人」 視聴率 4.9%
女性刺創連続殺人事件の犯人‘透明な悪魔’により、翡翠(清原果耶)は自分に死が近づいていると予感する。数日後、新たな事件が発生。鐘場(及川光博)から情報を聞いた香月(瀬戸康史)は、翡翠を守ろうと事件から遠ざける一方で、犯人が翡翠の能力を知る人物だと推理する。そんな中、先輩の蝦名(須賀健太)と共に事件現場を訪れた天子(田中道子)はある証拠を見つけるが…。
最終話 2022年11月13日「Eliminator PartU」ラテ欄「今夜衝撃ネタバレ登場人物全員嘘つき…悪魔は誰!?」 視聴率 5.3%
翡翠(清原果耶)が、連続殺人犯‘透明な悪魔’は鐘場(及川光博)だと霊視し、逮捕の作戦を立てた香月(瀬戸康史)。香月の気遣いで落ち着きを取り戻した翡翠は、香月の心の傷を知り、寄り添う。香月には義理の姉を強盗に殺された過去があった。次第に距離を縮める2人は、キスを交わし、香月の別荘へ向かう。その車中、鐘場が犯人だと確認されたという連絡が入るが…。
invert 城塚翡翠 倒叙集
『invert 城塚翡翠 倒叙集』(インヴァート じょうづかひすい とうじょしゅう)と題し、日本テレビ系「日曜ドラマ」枠で2022年11月20日より放送された。主演は清原果耶。
原作には小説の続編となる『invert II 城塚翡翠 倒叙集』を含む。
各話あらすじ(2022年11月20日 - 12月25日)全5話 平均視聴率 5.02%
第1話 2022年11月20日「雲上の晴れ間」ラテ欄「今夜衝撃ネタバレ登場人物全員嘘つき…悪魔は誰!?」 視聴率 5.3%
IT関連会社の社長・吉田直政(長田成哉)のマンションで、同僚の狛木繁人こまきしげひと(伊藤淳史)が吉田を殺害。狛木は巧みな証拠隠滅で、自分の犯行を風呂場での転倒事故に見せかける。翌日。鐘場かねば警部補(及川光博)と雨野あまの刑事(田中道子)は現場検証に入る。事故死の見立てがされる中、鐘場はデスクの上に残された『C』の形をした跡が気にかかる……。
特別編 2022年11月27日「invert 城塚翡翠 倒叙集 VS“透明な悪魔”」
「女性刺創連続殺人事件」の犯人“透明な悪魔”逮捕までの裏側が明かされる特別編!舞台は“探偵”城塚翡翠(清原果耶)と“パートナー”千和崎真(小芝風花)が暮らす高層マンション。最終話では描かれなかった、香月史郎(瀬戸康史)や鐘場正和(及川光博)達にまつわる驚愕の(秘)伏線エピソードが満載!この番組だけのために撮り下ろされた翡翠&真&鐘場刑事の新撮映像と共にお届けする“城塚翡翠シリーズ”の伏線大回収SP!!
第2話 2022年12月4日「泡沫の審判」ラテ欄「正しい殺人はない!VS小学校教師…正義の完全犯罪に涙の推理」 視聴率 4.9%
夜の小学校で教師の絵里(星野真里)が元校務員の田草を殺し、転落事故に偽装。翌日、真(小芝風花)と共に遺体発見現場を訪れた翡翠(清原果耶)は、警察の事故死の見立てに対し「これは殺人事件です」と言い放つ。その後、スクールカウンセラーとして小学校に潜入した翡翠は、霊感で心理を当てられると言って絵里を追い詰めていく。だが、絵里にはアリバイがあり…。
第3話 2022年12月11日「生者の言伝」ラテ欄「覗いちゃダメです〜ウブ男子に色仕掛け!?別荘殺人…嵐の一夜」 視聴率 4.7%
豪雨の山奥の別荘で、包丁を手にした高校生の蒼汰(福崎那由他)が腹から血を流した女性の遺体の前で途方に暮れていた。そこへ、バカンス帰りに豪雨に見舞われた翡翠(清原果耶)と真(小芝風花)が朝まで避難させてほしいとやって来る。蒼汰は犯行の露見を恐れながらも、そのかわいさについ応じてしまう。別荘の中を観察した翡翠は、違和感を覚え、蒼汰を試す行動に出る。
第4話 2022年12月18日「信用ならない目撃者 前編」ラテ欄「最終章!最強の敵は元刑事…目撃者の命を凶弾から守れるか!?」 視聴率 4.6%
大手調査会社社長・雲野うんの泰典やすのり(杉本哲太)が、自分を裏切ろうとした部下の曽根本そねもと(鈴之助)の自宅を訪ね、拳銃自殺に見せかけて殺害する!元警視庁捜査一課の刑事で、“表情読みの雲野”と呼ばれていた雲野は、警察の手の内を知り尽くした男。裏稼業として、政財界の大物の弱みを握り利用する雲野は、今や警察にとって邪魔な存在となっていた。
最終話 2022年12月25日「君は絶対に殺される元相棒死の宣告…衝撃の仕掛け!!」ラテ欄「今夜衝撃ネタバレ登場人物全員嘘つき…悪魔は誰!?」 視聴率 5.6%
梓(若月佑美)の一見意味のない証言に着目した翡翠(清原果耶)はある推理をするが、雲野(杉本哲太)を追い詰めるには至らない。そんな中、翡翠は鶴丘(瀬戸康史)に余罪を吐かせるため拘置所へ。翡翠が雲野の事件に関わっていることを見抜いた鶴丘は、「君は雲野に殺されるよ」と不穏な予言をする。翡翠は真(小芝風花)に、「私に何かあったら、名探偵のまなざしを引き継いでくださいね」と言い残し、姿を消す。
原作概要
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(メディウム れいばいたんていじょうづかひすい)は、相沢沙呼による小説。城塚翡翠シリーズの第1作。
2019年9月12日に講談社より単行本が書き下ろしで刊行された後、2021年9月15日に講談社文庫にて文庫化された。
第20回本格ミステリ大賞受賞、『このミステリーがすごい! 2020年版』(国内編)1位、『2020本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング1位、Apple Booksの「2019年ベストブック」ベストミステリー、「2019年SRの会ミステリーベスト10」1位の5冠を獲得した。また、2020年本屋大賞と第41回吉川英治文学新人賞の候補に選ばれた。
概要
相沢沙呼による小説「medium 霊媒探偵城塚翡翠」を清原果耶の主演で連続ドラマ化。“犯人が視(み)える”能力を持つヒロインが、死者からのヒントを頼りに霊媒探偵として難解な事件と向き合っていく油断禁物の最驚ミステリー。清原演じる霊媒師の城塚翡翠は、霊視によって事件の犯人を特定できる能力があるが、それには証拠能力がない。
苦悩する翡翠を公私ともに支えるアシスタント・千和崎真に小芝風花、翡翠のバディとなっていく人気推理作家・香月史郎に瀬戸康史が扮する。聡明な雰囲気が漂う、警察からも一目置かれる香月は、翡翠に足りない“論理”を駆使し、その推理力で翡翠と共に事件を解決に導いていく。
ストーリー
魂の匂いを感じ、死者を呼び戻すことができる霊能力者・城塚翡翠(清原果耶)は、その特殊な能力のせいで孤独な人生を歩んできた。今は、アシスタントの千和崎真(小芝風花)に公私ともに支えてもらいながら霊媒師の仕事をしているが、ある苦悩を抱えていた。翡翠には、霊視によって事件の犯人を特定できる“犯人が視(み)える”能力があるが、それには証拠能力がない。どうすれば警察を動かし、犯人を逮捕できるのか…。
そんな翡翠の前に、聡明な雰囲気の人気推理作家・香月史郎が現れる。論理的な思考を持ち、警察からも一目置かれる香月は、翡翠に足りない“論理”を駆使し、その推理力で共に事件を解決に導いていく。
霊媒探偵・城塚翡翠
キャスト
城塚翡翠(じょうづか ひすい)
演 - 清原果耶
主人公。「霊が視える」能力を持つ翠眼の女性。世間知らずのお嬢様。家族はおらず、アシスタントの真と2人暮らし。
正体は奇術師にしてインチキ霊媒師。盗聴で掴んだわずかな情報を基にコールド・リーディングで相手の素性を言い当て霊媒師と信用させ、香月をも凌駕する、ズバ抜けた洞察力と論理的思考で、瞬時に殺人事件の犯行状況と犯人を推理し、時には真のアシストを受けるなどして、霊媒の力で犯罪を言い当てたかのように香月を騙していた。
香月史郎(こうげつ しろう)
演 - 瀬戸康史(幼少期:志水透哉)
推理作家。翡翠の霊視を手掛かりに事件を推理する。翡翠の理解者で常に紳士的に接する。
実は「透明な悪魔」の正体であり、本名は鶴丘文樹。幼少期に強盗に襲われた義姉・陽子に刺さったナイフを抜き出血が酷くなり亡くなったため、義姉が苦しみながら亡くなったのか、自分のせいで亡くなってしまったのかを証明するために、義姉と容姿、背格好が似通った女性ばかりを殺害していた。
千和崎真(ちわさき まこと)
演 - 小芝風花
翡翠のアシスタント。世間知らずな面がある翡翠を公私ともに支える。翡翠からは「まことちゃん」と呼ばれている。
その実態は翡翠のパートナーで、彼女を世間知らずのお嬢様キャラの霊媒師に見えるように芝居をしており、探偵としても陰ながらアシストしていた。
翡翠に弱みを握られており、彼女に協力している。
鐘場正和(かねば まさかず)
演 - 及川光博
警視庁捜査一課の警部。翡翠の霊能力を信じていない。頻繁にミントタブレットを噛み砕いて食べる。10年前、当時16歳だった娘の紅葉を通り魔に刺殺されている。
「透明な悪魔」を逮捕するために、翡翠の素性を知りながら、初対面のふりをして、霊媒師として接触していた。
雨野天子(あまの てんこ)
演 - 田中道子
警視庁捜査一課の巡査部長。鐘場の部下。
刑事の中でただ一人、翡翠の正体を教えられていなかった。
蛯名海斗(えびな かいと)
演 - 須賀健太(第3話 - )
警視庁捜査一課の刑事。天子の先輩だが、童顔のために若く見られる。
鐘場と同じく翡翠の素性を知る刑事であり、翡翠の正体がばれないように陰ながらフォローしていた。
ゲスト
第1話
倉持結花(くらもち ゆいか)
演 - 田辺桃子
デパートの受付。舞衣の親友。「泣いている女が自分を見ている」という奇妙な夢に悩まされる。
霊視のために香月と翡翠が自宅アパートを訪問した際、遺体で発見される。
小林舞衣(こばやし まい)
演 - 福地桃子
大手ブライダルプロデュース会社に勤める女性。結花の大学時代からの友人。
好意を寄せていた西村のことを結花が気持ち悪いと言ったことから揉み合いになり、結花を押し倒しテーブルの角で頭部を負傷させる。
揉み合いになった際、かけていた眼鏡と、結花が入れてくれたテーブルのドリップコーヒーが入ったグラスを床に落下させ破損、散乱させており、その様子を翡翠に霊視されたことで、香月が割れたガラス片を鑑識に詳しく分析させた結果、眼鏡の破片を発見され、結花を負傷させたことを認める。
救急車を呼べば結花を救えていたが、これまで自分の欲しいものをすべて奪い去った彼女のことが許せず、放置して見殺しにした。
立松五郎
演 - 内藤聖羽
空き巣の常習犯。結花殺害の容疑者と捜査三課が目星をつけた男。捜査三課に逮捕されるが、結花の死亡推定時刻にバーで酔い潰れていたアリバイが確認される。
西村玖翔〈31〉
演 - 伊崎右典
舞衣の同僚。結花へストーカーじみたメールを送信していた。結花殺害の容疑者として警察にマークされるが、結花の死亡推定時刻に違法風俗店に通っていたアリバイを自供する。
老婦人
演 - 加藤美智子
結花の前に翡翠に霊視を受けていた老婦人。実は客がいないことを真に不審がられないために翡翠が準備したサクラ。
老婦人の付き添いの娘 / 岩戸
演 - 若月佑美
上記の老婦人と霊視の客を装っていた翡翠の協力者・岩戸。次作品『Invert 城塚翡翠倒叙集』で真に正体を明かされる。
翡翠に声をかける男たち
演 - 仲野温、うえきやサトシ(劇団4ドル50セント)
香月と待ち合わせ中の翡翠をナンパする男性二人組。過去に女性に乱暴したことを翡翠に霊視で言い当てられ、気味悪がって逃げ出す。
第2話
黒越篤(くろごし あつし)
演 - 阪田マサノブ
大御所怪奇推理作家。大学教授。別荘「水鏡荘」のオーナー。「水鏡荘」のリビングの鏡に映る幽霊の正体を突き止めようと、霊媒の力を持つ翡翠と香月を「水鏡荘」のBBQパーティーに招くが、翌朝、仕事部屋で頭部を殴打された死体で発見される。
森畑
演 - 阿南敦子
黒越に仕える家政婦。殺害された黒越の第一発見者。
新谷由紀乃(しんたに ゆきの)
演 - 筧美和子
化粧品関連のサイト運営会社の社員。学生時代、黒越のゼミで学んでいた。黒越と不倫関係にあり、黒越のノートパソコンに保存されていた二人の関係が分かる写真やメールを削除しており、その際、既に黒越は亡くなっていたと殺害を否定するが、洗面所のキャビネットの鏡に付着した黒越の血痕を拭き取った上から指紋が検出されたことから、警察に任意同行で連れていかれる。
しかし、黒越のノートパソコンのスクリーンセーバーが起動する時間が1時間の設定であったことから、洗面所に残された新谷の拭き取られた指紋の痕跡があることは時系列で矛盾が生じることを香月に推理され、誤認逮捕を免れる。
有本道之(ありもと みちゆき)
演 - 谷田部俊(我が家)
大手出版社の編集者。午前0時過ぎにトイレに行った際、洗面所のキャビネットの鏡に幽霊が映るのが怖く、キャビネットを開いた状態で手を洗っていた。
別所幸介(べっしょ こうすけ)
演 - 入江甚儀(第5話)
若手推理作家。翡翠に好意を寄せるが、翡翠に黒越を殺害した犯人であると霊視される。
黒越の仕事部屋に行くためには翡翠と香月が居たリビングを通る必要があり、新谷、有本、別所の3人が洗面所に行くためにリビングを通過した時間と順番から、状況的に黒越殺害が可能なのは別所だけであると香月に論理的に推理される。黒越の新作小説「黒書館殺人事件」で自分の推理小説のアイデアが盗用されていたことを知り、黒越に問い詰めたところ、盗用したことを棚に上げ、才能がないと愚弄されたことから、黒越を殺害していた。
水鏡荘の客
演 - 比佐仁(役名:赤崎)、望月雅行、斉藤一平
家政婦の森畑と共に夜が更ける前に退出する。
刑事
演 - 上重聡(日本テレビアナウンサー)
水鏡荘で香月に聞き込みを行う。
第3話
藤間菜月(ふじま なつき)
演 - 當真あみ
豊実高校2年生。写真部。香月のサイン会で女子高生連続絞殺事件の調査を依頼するが、事件の捜査中、第3の被害者となる。
吉原さくら(よしはら さくら)
演 - 並木彩華
豊実高校2年生。写真部。本人と顔の似た女性の霊を連れていると翡翠に霊視される。
蓮見綾子(はすみ あやこ)
演 - 井頭愛海
豊実高校3年生。写真部の部長。
石内
演 - 武田航平
豊実高校の教諭。写真部の顧問。
宮崎楓
演 - 椿
豊実高校2年生。写真部。
武中遥香(たけなか はるか)
演 - 門馬史織(第5話)
豊実高校1年生。写真部。女子高生連続絞殺事件の第1の被害者。2022年2月に高校近くの公園で柔らかい布状のもので絞殺される。遺体に性的暴行の痕跡はなく、爪が切られており、犯人の皮膚片は採取できなかった。
北野由里(きたの ゆり)〈17〉
演 - 木村桃花(第5話)
豊実高校2年生。藤間菜月のクラスメイトで帰宅部。女子高生連続絞殺事件の第2の被害者。2022年6月に高校近くの廃工場で柔らかい布状のもので絞殺される。遺体に性的暴行の痕跡はなく、爪が切られており、犯人の皮膚片は採取できなかった。殺害現場の廃工場に香月と翡翠が訪れると、翡翠に降霊し、「先輩、なぜこんなことを」と口にする。
藁科琴音(わらしな ことね)
演 - 長澤樹(第5話)
豊実高校3年生。図書委員長。実家は「藁科写真店」を営んでいる。翡翠から独特な霊の匂いがすると霊視される。
藤間菜月の遺体から採取された指紋と、香月たちが独自に入手した指紋が一致したことから、連続絞殺事件の容疑者としてマークされており、吉原さくらを連れ立って消息不明になるが、藤間菜月が降霊した翡翠により二人は廃工場にいて、さくらの亡くなった姉の霊がさくらを守っていると教えられる。現地に向かうと吉原さくらをスカーフで絞殺しようとしていたが、香月により制止される。
女子高生の死体を写真撮影する衝動にかられ、タイプの異なる武中遥香、北野由里、藤間菜月の3人の女子高生を制服のスカーフで絞殺しており、香月や翡翠にはその衝動が理解してもらえると感じ取り、警察にではなく、二人に犯行を自供した。
中島真由美(なかじま まゆみ)〈24〉
演 -
慧南病院 医療事務。
埼玉県秩父市山中で全裸死体が発見される。
第4話
鐘場紅葉(かねば もみじ)
演 - 佐藤愛桜
鐘場警部の亡娘。10年前、16歳の高校生だった頃に通り魔に刺され亡くなっている。翡翠は鐘場に娘・紅葉の霊がついていることを霊視している。
女性 / 岩戸
演 - 若月佑美
鐘場警部を尾行する天子と、出合頭でぶつかった女性。次作品『Invert 城塚翡翠倒叙集』で天子の尾行を妨害するため、翡翠が遣わした岩戸であったことが明かされる。
第5話
鶴丘陽子(つるおか ようこ)
演 - 秋谷百音
香月と血のつながりがない姉。幼少の香月は彼女に憧れを抱いていたが、21歳の時に強盗にナイフで刺され亡くなっている。
迷子の子供とその母親
演 - 田中寛人、坂野真理
サービスエリアで迷子になった子供とその母。翡翠に助けられる。
スタッフ
原作 - 相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)
脚本 - 佐藤友治、相沢沙呼
脚本協力 - 相沢沙呼
演出 - 菅原伸太郎、南雲聖一
音楽 - Justin Frieden
主題歌 - 福山雅治「妖」(アミューズ / ユニバーサルJ)
警察監修 - 大橋菊夫
アクションコーディネート - 柴原孝典
チーフプロデューサー - 田中宏史、石尾純
統括プロデューサー - 荻野哲弘
プロデューサー - 古林茉莉、柳内久仁子(AX-ON)
協力プロデューサー - 藤村直人
制作協力 - AX-ON
invert 城塚翡翠倒叙集
キャスト
城塚翡翠(じょうづか ひすい)
演 - 清原果耶
主人公。
千和崎真(ちわさき まこと)
演 - 小芝風花
翡翠のパートナー。
鐘場正和(かねば まさかず)
演 - 及川光博
警視庁捜査一課の警部補。
前作のあと警部から警部補に降格処分となり捜査一課から外され、半年後に復帰する。捜査一課に戻れた理由は不明だが、鐘場は翡翠が何かしたと思っている。
雨野天子(あまの てんこ)
演 - 田中道子
警視庁捜査一課の巡査部長。鐘場の部下。
蛯名海斗(えびな かいと)
演 - 須賀健太
警視庁捜査一課の刑事。天子の先輩。
ゲスト
第1話
吉田直政(よしだ なおまさ)
演 - 長田成哉
IT関連会社「ジェムレイルズ」の社長。狛木のプロジェクトを何度も他社に売ったことを恨まれ、狛木に自宅で殺害される。犯行現場には、テーブルに「Cの字」の謎の痕跡が残されていた。
須郷(すごう)
演 - 井手麻渡
「ジェムレイルズ」のエンジニア。吉田の死亡推定事故には、本社のサーバーがウェブ攻撃を受けシステムダウンしたので狛木と一緒に復旧作業をしており、自分はリモートで作業したが、セキュリティーの関係上、狛木だけは本社で作業をしていたと証言する。
狛木繁人(こまき しげひと)
演 - 伊藤淳史
「ジェムレイルズ」のエンジニア。社長の吉田を風呂場での転倒事故に偽装して殺害し、殺害時刻にシステムダウンした本社のサーバーを本社で復旧する様子をリモートでともに復旧する同僚の須郷に見せるアリバイ工作をして、殺害と無関係を装う。
プログラムで会社のサーバーがシステムダウンしたように偽装しており、犯行現場の吉田宅のホワイトボードを背面に、本社で復旧作業を行っているフリをしてアリバイ工作したが、吉田宅のテーブルに残されたコップの底に付着していた吉田の服用する煎じた漢方薬の痕跡を、ノートパソコンの底面に付着させ「Cの字」にしてしまう失態を犯しており、そのことを翡翠の推理で突き止められ、吉田殺害を認める。
第2話
田草明夫(たぐさ あきお)〈46〉
演 - 寺井義貴
古和田小学校の元校務員。近隣の小中学校で盗撮を行い、個人情報と一緒に盗撮動画を売りさばいていたことから、盗撮されていた末崎にコンクリートブロックで殴られ殺害される。警察には学校に窃盗に入り、誤ってベランダから転落し、事故死したと結論付けられている。
利根川(とねがわ)
演 - 渡辺慎一郎
古和田小学校の教頭。スクールカウンセラー白井奈々子に扮した翡翠を末崎の教室に案内する。
古茂田(こもだ)
演 - ちかまろ
古和田小学校の教師。1年生の担任。田草が学校に侵入時は窓が開いていたが、それ以前の午後8時に忘れ物を理科室に取りに帰った時にはすべての窓が閉まっていたのを確認している。
田草の死亡推定時刻(学校に侵入した9時頃)に末崎とレストランで食事をしている。
松林
演 - 熊谷真由
古和田小学校の教師。4年生の担任。カウンセラーの白井(翡翠)の服装が派手で浮いていると古芝田と噂話する。
末崎絵里(すえざき えり)
演 - 星野真里
古和田小学校の教師。元用務員の田草を教室でコンクリートブロックで殴って殺害し、理科室に運んで3階から誤って転落したように偽装する。
クラスで飼育しているハムスターのタンジが必ず教室のケージに戻ってくる習性を利用して、田草殺害後にハムスターに赤外線感知の警報装置を作動させることで田草が学校に侵入した推定時間を捏造し、アリバイを作り出していた。
田草の遺留品の競馬新聞が濡れていて、遺体の靴下に蟻がたかっており、末崎特製の砂糖を含んだシャボン液の成分と田草の遺体から検出された液体の成分が一致したことから、教室で末崎に殺害された田草に、生徒が教室の床にこぼしてしまった末崎特製のシャボン液が付着したことを翡翠に突き止められ、田草殺害の罪を認める。
小池大地
演 - 船附藍丈
末崎のクラスに転校してきたばかりの生徒。末崎が田草殺害当日に持ち込んでいた特製のシャボン液でこっそり遊んだ際、シャボン液を教室の床にこぼしていた。
優太
演 - 室伏翔斗
末崎のクラスの近々転校する生徒。
真央
演 - 木村日鞠
末崎のクラスの生徒。ハムスターのタンジが頻繁に脱走することが心配だと白井(翡翠)に相談する。
宗也
演 - 有山実俊
末崎のクラスの生徒。
第3話
典子
演 - 池田恵子
蒼汰の友人・悠斗の母親。樽中山に所有する別荘の二階で腹部を刺された遺体となり、血にまみれた包丁を握った蒼汰に発見される。
悠斗
演 -
蒼汰の友人。高校生。
夏木蒼汰(なつき そうた)〈17〉
演 - 福崎那由他
高校生。友人・悠斗の家族が所有する樽中山の別荘に侵入し、出くわした悠斗の母親・典子に頭部を殴打され気絶。気が付くと血にまみれた包丁を握り、遺体となった彼女を発見したことから、彼女を知らず知らずのうちに殺害してしまったと考える。
大雨の中、翡翠と真が助けを求めて別荘に上がり込んだことから、二階の典子の死体を発見されないように取り繕うが、玄関の三和土に置かれた泥だらけのスニーカー、キッチンのシンクに置かれた口紅の付いたグラス、キッチンに包丁がなかったことから、別荘に刺殺された女性の遺体があると翡翠に突き止められ、死体を発見され観念する。
悠斗の父親
演 - 土屋佑壱
翡翠たちが別荘の二階で蒼汰を拘束している場面にガムテープで手首を拘束された状態で現れ、強盗の蒼汰が自分を拘束しクローゼットに閉じ込め、妻の典子が刺殺されたと訴える。
実際は練炭自殺に見せかけ妻の典子を別荘で殺害しようと計画していたが、妻が別荘に侵入していた不審者の蒼汰の頭を殴打し気絶させている現場に出くわし、瞬時に蒼汰が典子を刺殺した強盗に偽装することを思いつき実行に移す。
強盗の蒼汰にガムテープで拘束され、クローゼットに押し込まれた状況を演出するため、妻の練炭自殺を偽装するために持参していた練炭、七輪、目張り用のガムテープを入れたボストンバックから停電に紛れてガムテープを抜き出していたが、停電の前後でバッグからガムテープが紛失していたことと、大雨が降る前に蒼汰以外の二人の人物が別荘に居合わせていたことを翡翠に推理で見破られおり、蒼汰よりも多くの返り血を浴びていたことで典子の殺害を蒼汰による殺人に偽装しようとしていたことを突き止められ、妻を殺害した犯人として警察に逮捕される。
アナウンサー
声 - 安村直樹(日本テレビアナウンサー)
伊豆半島を通過する台風で関東全域が暴風雨に晒されることをニュースで伝える。
第4話
曽根本雅雄(そねもと まさお)
演 - 鈴之助
大手調査会社「UYリサーチ」の社員。元暴力団員で社長・雲野の部下。雲野の不正を内部告発しようとしたため、彼に拳銃自殺に偽装され殺害される。
拳銃のグリップからは曽根本の指紋が検出されたが、自動装てんの弾倉からは指紋が検出されなかったことで、偽装自殺を翡翠(に扮装した真)から指摘されるが、自殺前に指紋を拭き取ったうえで保管し、自殺の際に拳銃を手にすれば矛盾しないと雲野に反論される。
雲野泰典(うんの やすのり)
演 - 杉本哲太(最終話)
「UYリサーチ」の社長。元警視庁捜査一課の刑事。サプレッサー付きの拳銃で会社の不正を内部告発しようとした部下の曽根本の頭部を狙撃し殺害。その後、その拳銃を曽根本に握らされた上で、別の拳銃を発砲して準備していた発射残渣を付着させ、パソコンの内部告発のデータを消去して合鍵で入り口を施錠し、密室のマンションで自殺したように偽装する。
警察から曽根本殺害の犯人と疑われたため、天野と蛯名が曽根本の自殺について助言をもらう体裁で「UYリサーチ」を訪問し、探りを入れられた際、警察が発表していない曽根本がこめかみを撃って自殺した動作を見せるが、そのことを天野たちに同行していた翡翠(に扮装した真)に指摘されると、警察関係者から伝え聞いた情報を基にこめかみを撃つ動作をしたと煙に巻く。
一度見た人物を忘れない能力があり、過去に警視庁内で見かけた鐘場の部下・葉桐と一緒にいたセーラー服姿の翡翠のことを覚えており、真が翡翠に扮装していたことを初見で見抜いていた。
肌身離さず身に着けている亡妻との思い出の品である腕時計から曽根本殺害の証拠となる発射残渣が検出されると気付いた翡翠に、その腕時計を梓の自宅で盗み取られると、証拠を掴まれたことを認めるが、口封じで翡翠を拳銃で殺害し、さらにその場面を目撃した梓をも殺害する。口封じを終え、梓の自宅を立ち去ろとしたとき、殺害したはずの梓が笑い出し、翡翠が現れたため、再び翡翠を殺害しようとするが、拳銃は空砲にすり替えられており、後から現れた鐘場、天野、蛯名に制圧される。
実は天野、蛯名、翡翠に扮した真が「UYリサーチ」を訪れた時点で、既に翡翠の策略に嵌められており、警察内部には目撃者がいる情報が知られていない段階で、目撃者がいると伝えられると、夜道を逃げる不審者でなく、マンションで曽根本を殺害した人物が目撃された前提で、犯行を目撃された犯人の発想で話しを切り出したため、翡翠には殺害犯と確信されていた。目撃者に関しては干された靴下が片方しかないことを発端に、翡翠が目撃者がいる可能性に賭け、真が警察よりも先に探し出していた。
「感情読みの雲野」とも呼ばれ、相手の表情を観察して何を考えているか言い当てることが得意で、翡翠が仕掛ける質問を次々とはぐらかしていたが、そのことさえも翡翠に利用されており、考えを読まれたふりをして翡翠の計画に誘導されていた。
涼見梓(すずみ あずさ) / 岩戸
演 - 若月佑美(最終話)
事件の目撃者。ビールを飲みながら「ふたご座流星群」を双眼鏡で観察していた際、曽根本の自宅マンションに拳銃を持った男を目撃するが、酔っていたため記憶が曖昧で証言の信頼性に欠ける。
自宅を訪問した雲野に他殺を食い止めることができなかった罪悪感を突かれ、曽根本が拳銃を握っていたと証言を改め、口封じのために近づいてきた雲野と恋愛関係となったことから、靴下が干されていたという証言も撤回する。
曽根本殺害の証拠を掴んだ翡翠を拳銃で殺害した雲野に、その状況を目撃したことで殺害されるが、実はその正体は、翡翠にスリの技術などを教えた彼女に協力する詐欺師で、雲野と初めて出会った時点で本物の涼見梓と入れ替わっており、外食中に雲野の拳銃の弾を空砲にすり替え、殺害されたふりをしていた。雲野の腕時計もスリの技術で事前に盗み出しており、岩戸という名前さえも偽名であると明かしている。
磯谷
演 - 村上新悟(最終話)
「UYリサーチ」の社員。雲野の側近で、彼の不正や、曽根本の殺害に関しても承知しているが、犯罪に加担していた。
宮本久司
演 - 谷仲恵輔
代議士。「UYリサーチ」の調査で浮気が発覚するが、雲野から調査結果の妻への報告を止める口止め料を要求され、それに応える。
宮本祥子
演 - 舟木幸
久司の妻。「UYリサーチ」に夫の浮気調査を依頼し、事実に反し、夫は浮気していないとの調査結果を雲野から報告される。
リポーター
演 - 吉年愛梨
雲野が曽根本を殺害した夜、今夜が「ふたご座流星群」のピークとのニュースを神奈川・横浜からリポートする。
雲野の妻
演 - 夏目実幸(最終話)
雲野の亡妻。生前、雲野に腕時計をプレゼントしており、捜査で結婚指輪を失くしてしまった雲野にとって、唯一の妻との思い出の品となっていた。
香月史郎 / 鶴丘文樹(こうげつ しろう / つるおか ふみき)
演 - 瀬戸康史(友情出演)(最終話)
連続女性殺人事件の犯人。曽根本殺害事件の捜査に翡翠が関わっていると察知し、留置所に呼び出した翡翠に雲野が犯人だろうと伝えるとともに、直感で翡翠が殺されるだろうと告げる。
最終話
涼見梓(すずみ あずさ)
演 - 愛理(第4話)
本物の涼見梓。顔出しNGのイラストレーター。事件の目撃者として翡翠と真が探し当てた人物で、翡翠により岩戸に入れ替わってもらい、雲野を捜査する間、海外旅行をプレゼントされ、国内には不在だった。
事件に関しては、酔っぱらっていてたいして何も覚えていなかった。
スタッフ原作 - 相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』、『invert II 覗き窓ファインダーの死角』(講談社)
脚本 - 佐藤友治、相沢沙呼
脚本協力 - 相沢沙呼
演出 - 菅原伸太郎、南雲聖一、伊藤彰記
音楽 - Justin Frieden
主題歌 - 福山雅治「妖」(アミューズ / ユニバーサルJ)
警察監修 - 大橋菊夫
アクションコーディネート - 柴原孝典
チーフプロデューサー - 田中宏史、石尾純
統括プロデューサー - 荻野哲弘
プロデューサー - 古林茉莉、柳内久仁子(AX-ON)
協力プロデューサー - 藤村直人
制作協力 - AX-ON
製作著作 - 日本テレビ
番組公式サイト
medium 霊媒探偵城塚翡翠 - Wikipedia
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