各話あらすじ(2022年10月8日 - 12月17日)全10話 平均視聴率 6.37%
第1話 2022年10月8日「精神科」 視聴率 6.6%
医大附属病院で働く諏訪野(玉森裕太)は、外科志望の優秀なみどり(池田エライザ)や同院外科医の冴木(椎名桔平)の息子である親友の裕也(矢本悠馬)、牧村(濱津隆之)、谷川(YU)、橘(堀未央奈)という同期達と各診療科を回っている研修医1年目。精神科研修が始まった諏訪野は、指導医の立石(松雪泰子)から睡眠薬の過量服薬を繰り返す瑠香(仁村紗和)の担当を任される。だが、‘人の顔色を読むのがうまい’諏訪野の質問に瑠香は無反応。カルテを見た諏訪野は、2年前に離婚して以降、入退院を繰り返す瑠香のやけどの痕に目を留める。
第2話 2022年10月15日「外科医」 視聴率6.5%
外科研修に入った諏訪野(玉森裕太)は連日の手術にげんなり。そんな中、指導医の冴木(椎名桔平)が担当する胃がん患者の玄三(伊武雅刀)が突然、「これはがんじゃない」と手術を拒否する。冴木の説明にも態度を変えない玄三に、諏訪野は民間療法業者の関与を疑うが、冴木の制止で何もできない。一方、みどり(池田エライザ)は顔見知りの患者・沙智(豊嶋花)が気になる。
第3話 2022年10月22日「産婦人科」 視聴率 6.9%
初期研修9か月目、産婦人科で研修を受ける諏訪野すわの(玉森裕太)は、理事長にも平気でたんかを切る元ヤンと噂の指導医・木佐貫きさぬき英子えいこ(斉藤由貴)の下、想像以上にハードな仕事に追われ息つく暇もない。そんな中、切迫早産の患者が運ばれてくる。患者の名は小野おの文香ふみか(矢田亜希子)、妊娠25週目。弁護士で、仕事中に倒れたらしい。
第4話 2022年10月29日「総合診療科」 視聴率 6.6%
総合診療科で研修を受ける諏訪野(玉森裕太)と裕也(矢本悠馬)は、商社で働く患者の香織(堀田真由)を診察。体の震えなどで倒れた香織は同期から薬を盛られたと主張していたが、原因は不明だった。推理好きの指導医の榊(小手伸也)に「この謎を解決したまえ」と指示された裕也は大張り切り。戸惑う諏訪野を尻目に、香織の母・佳代(加藤貴子)らに聞き込みを始める。
第5話 2022年11月5日「循環器内科」 視聴率 6.0%
初期研修11か月目、循環器内科で研修を受ける諏訪野すわの(玉森裕太)とみどり(池田エライザ)は、指導医・上林うえばやし晃太郎こうたろう(高橋努)に連れられてVIPばかりが入院している特別病棟の最上階にやって来る。上林から「この患者さんが入院しているのは絶対に口外しないこと」と念を押され、神妙になる諏訪野とみどり。病室に入ると――ベッドの上にいたのは女優の愛原あいはら絵理えり(成海璃子)だ。
第6話 2022年11月12日「小児科」 視聴率 5.9%
研修医2年目になり、製薬会社社員の灰崎らとも顔なじみとなった諏訪野(玉森裕太)は、谷川(YU)と共に小児科医の志村(勝村政信)の指導の下、ぜんそくで搬送された8歳の姫子(金子莉彩)を担当することに。「魔女が怖い」と言って入院を嫌がる姫子は、薬を飲んでいない疑いがあった。姫子とその母親から別々に話を聞く諏訪野らは、志村に関する妙な噂を知り…。
第7話 2022年11月19日「救命救急科」 視聴率 6.7%
朝、諏訪野すわの(玉森裕太)は百薬荘でボロボロになって寝ている裕也ゆうや(矢本悠馬)の姿に仰天。裕也の顔は真っ白で、『医道 同期愛』と書かれたダサいTシャツを着ている…。そこら中にワインやシャンパンの空瓶が転がり…。「どうしたのこれ?みんなで誕生日パーティー、やってたんじゃないの?」――。
第8話 2022年11月26日「皮膚科」 視聴率 6.4%
諏訪野すわの(玉森裕太)は冴木さえき(椎名桔平)から預かったスクラブを広瀬ひろせ(原田泰造)に届ける。「広瀬さんが冴木先生たちと同期なんて知らなかったです。なんでやめたんですか?」と聞く諏訪野に、広瀬は「まあ、いろいろあって」。何も知らない諏訪野は「今度サウナ行きましょう」と無邪気に笑い、広瀬は複雑な心境になる。
※2022年12月3日は日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト2022(19:00 - 22:54)を放送のため、休止。
第9話 2022年12月10日「腎臓内科」 視聴率 5.3%
自宅で喀血して倒れた広瀬(原田泰造)は純正医大で意識を取り戻す。諏訪野(玉森裕太)と冴木(椎名桔平)は検査を勧めるが、広瀬は「分かってるから、自分の病気」と検査を拒否。他の病院で調べたと言う広瀬は、自分が悪性胸膜中皮腫のステージ4…末期のガンに侵されていることを告白すると、諏訪野たちが目を離した隙に姿を消してしまう…。
最終話 2022年12月17日「緩和ケア科」 視聴率 6.8%
諏訪野すわの(玉森裕太)は緩和ケア科で最後の研修を受ける。指導医の窪くぼ啓太郎けいたろう(嶋政宏)から広瀬ひろせ(原田泰造)の主治医に任命された諏訪野は、ベッドの上の広瀬に、やりたいことや行きたいところはないか尋ねるが、広瀬は「俺の望みは、良太先生に看取られて、穏かに死ぬこと。もう心残りなんてないよ」と静かに答える。
原作概要
『祈りのカルテ』(いのりのカルテ)は、知念実希人による日本の医療ミステリ小説。全5話からなる連作短編集である。2018年3月29日にKADOKAWAより刊行されたのち、2021年2月25日に角川文庫より文庫本が刊行された。
2022年8月10日に続編となる『祈りのカルテ 再会のセラピー』がKADOKAWAより刊行された。
概要
現役の医師でもある知念実希人の「祈りのカルテ」シリーズを原作に、人の気持ちに寄り添いすぎてしまうおせっかいだが憎めない研修医が、カルテを読み解くことによって患者の問題や秘密を解き明かしていくハートウオーミング・ミステリー。玉森裕太が主演を務め、相手の顔色を読むことが抜群にうまい研修医・諏訪野良太を演じる。脚本は根本ノンジが手掛ける。
ストーリー
純正医科大学附属病院の研修医1年目・諏訪野良太(玉森裕太)は、知識も技術もまだないひよっこだが、誰よりも患者に寄り添い、患者のために一生懸命になれる医者。そして何より、人の顔色を読むことが抜群にうまかった。それは、気難しい患者やほかの医者に心を閉ざしている患者、さらにその家族も諏訪野にだけは口を開くほど。
諏訪野は日々変わる研修先の科で、曽根田みどり(池田エライザ)、冴木裕也(矢本悠馬)、牧村康雄(濱津隆之)、橘麻友(堀未央奈)、谷川聖人(YU)ら、それぞれにちょっと癖のある個性的な同期研修医たちと切磋琢磨しながら、問題を抱えた訳あり患者たちのカルテを読み込み、心の謎を解き明かしていく。
キャスト
諏訪野良太(すわの りょうた)〈25〉
演 - 玉森裕太(2歳時:後藤浬)
本作の主人公。純正医科大学附属病院1年目→2年目の研修医。
諏訪野は母親の再婚相手の姓で、小学生の頃は小林であった。
曽根田みどり(そねだ みどり)〈25〉
演 - 池田エライザ
良太と同期の研修医。外科志望で同期一優秀。プライドが高く、気が強い。
冴木裕也(さえき ゆうや)〈25〉
演 - 矢本悠馬
良太と同期の研修医。イマドキ男子。父は指導医でもある外科医の冴木真也。とある遺伝性の病気にかかっている。
純正医科大学附属病院
研修医
良太たちと同期の研修医
牧村康雄(まきむら やすお)〈40〉
演 - 濱津隆之
子持ちのおじさん研修医。元保育士。尾崎豊のファン。
橘麻友(たちばな まゆ)〈25〉
演 - 堀未央奈
お嬢様研修医。地方の総合病院の院長令嬢。研修を通して婿探しをしている。
谷川聖人(たにがわ まさと)〈25〉
演 - YU
エリート研修医。
指導医
立石聡美(たていし さとみ)〈49〉
演 - 松雪泰子
精神科医。真也と同期。タロット占いなど占いが趣味。
大学2年時、交際相手が自殺したため、退学して医者を目指すことを止めようとしたが、広瀬に制止され思い留まっている。
冴木真也(さえき しんや)〈55〉
演 - 椎名桔平
外科医。裕也の父親。とある遺伝性の病気にかかっている。
木佐貫英子(きさぬき えいこ)〈54〉
演 - 斉藤由貴(第1話 - 第3話)
産婦人科医。立石の先輩。元関東ナンバーワンのレディースだったと噂される。
志村雄一(しむら ゆういち)〈56〉
演 - 勝村政信(第1話
・第6話)
小児科医。オカリナを演奏して子供たちを手懐ける術を編み出しており、良太からミステリアスな人物と一目置かれる。
桃井佐恵子(ももい さえこ)〈48〉
演 - りょう(第1話・第8話)
皮膚科医。医師は人から見られる職業であるとの持論から、身だしなみにうるさい。
大賀寛太(おおが かんた)〈45〉
演 - 片桐仁(第1話・第9話)
腎臓内科医。マッチングアプリでの交際相手探しに夢中。
榊健太郎(さかき けんたろう)〈48〉
演 - 小手伸也(第4話)
総合診療科医。患者の不調原因を探る総合診療科医の仕事を、名探偵の推理になぞらえる。シャーロック・ホームズのファン。
上林晃太郎(うえばやし こうたろう)〈43〉
演 - 高橋努(第5話)
循環器内科医。ガッツと持久力があり、後輩想いでチーム医療を大切にしている。体育会系。
柚木慧(ゆずき けい)〈43〉
演 - 観月ありさ(第7話)
救急救命科医。総合格闘技をこよなく愛し、病院にサンドバッグを持ち込んでトレーニングを行う。
窪啓太郎(くぼけい たろう)
演 - 嶋政宏(第9話・最終話)
緩和ケア科指導医。良太に彼の実父・広瀬の緩和ケアを担当させる。
医師
小林真治
演 - 白畑真逸(第2話)
外科医。
田中卓人
演 - 和田亮太(第2話)
外科医。
山口保
演 - 内藤トモヤ(第2話)
外科医。
山岸
演 - 田中美登里(第8話)
皮膚科部長。
小沢涼子
演 - 今泉あまね(第8話)
皮膚科医。
竜崎勲(りゅうざき いさお)
演 - 山中聡(第9話)
検査科医。同期の腎臓内科医・大賀と犬猿の仲。院内全ての臨床検査を取り仕切っている。
技師
小笠原一博(おがさわら かずひろ)
演 - 若林時英(第9話)
検査技師。末期腎不全の鈴音の闘病生活を見守るうち、彼女と交際するようになり、生体腎移植手術が実施されると鈴音が婚約者の松井と結婚してしまうため、鈴音の血液検査や、彼女の母・麗香の心電図検査の結果に細工して移植手術の実施を阻止していた。
鈴音に全てをささげる覚悟があり、結婚して家族になれば鈴音に腎臓を提供することができると鈴音と麗香に告げ、検査結果を改ざんした責任を取り、純正医大病院を退職する。
看護師
高木美和子
演 - 四條寛子(第2話)
水川
演 - 田中佐季(第3話)
前田ゆき
演 - 奥原ゆきの(第4話)
三崎
演 - 浅野千鶴(第6話)
菅涼香(かん りょうか)
演 - 大藤由佳(第7話)
向井
演 - 諫早幸作(第7話)
尾形
演 - 今藤洋子(第7話)
患者
広瀬秀太(ひろせ しゅうた)〈49〉
演 - 原田泰造(第1話・第2話・第5話 - 最終話)
夜間救急で良太が担当医となる。退院後も何かと良太を気にかけるおじさん。サウナ好き。
実は聡美と真也の医大時代の同期で、幼い頃に離別した良太の父親であった。
悪性中皮腫によるステージ4の末期がん患者で、アパートを訪ねた良太に喀血しているところを発見され純正医大病院に搬送されるが、病院を抜け出す。
スーパーで倒れ再び純正医大病院に搬送されると、緩和ケア科で研修中の良太が担当医に就く。
四十住沙智(あいずみ さち)〈17〉
演 - 豊嶋花(第1話 - 第5話・第9話)
12歳で腎炎を発症して以来、入退院を繰り返している少女。何事にも後ろ向きになっている。
退院後も透析のため通院していたが、ドナーカードを所持していた姉・絵理の脳死を受け、腎臓の移植手術を受ける。
四十住洋子(あいずみ ようこ)
演 - 正木佐和(第4話・第5話)
沙智の母親。
諏訪野家
諏訪野幸一(すわの こういち)〈48〉
演 - 矢柴俊博(第3話・第4話・第6話・第9話)
良太の義父。千絵の再婚相手。
静岡に転勤することになり、単身赴任でなく家族で引越すので、良太に知り合いの静岡の病院を紹介し、一緒に静岡に行かないかと誘う。
諏訪野亜衣(すわの あい)
演 - 中島瑠菜(第3話・第9話)
良太の異父妹。
諏訪野千絵(すわの ちえ)
演 - 小林麻子(第3話・第9話)
良太の実母。良太の実父と離別後、良太が小学生の時に幸一と再婚した。
ゲスト
第1話
山野瑠香(やまの るか)〈25〉
演 - 仁村紗和
元キャバ嬢の生活保護受給者。2年間、睡眠薬の過量服薬で毎月入退院を繰り返しており、立石から「境界性パーソナリティ障害」と診断されている。
離婚後も元夫・岡部彰から暴力を受け生活保護費の金を無心されており、それを避けるのに受給日前後に睡眠薬を過量服薬したふりをして緊急搬送で病院に逃げ込んでいるのではないかと良太にカルテから推理、指摘されると、自主退院してしまう。しかし良太の指摘で岡部に別れの電話をかけ、彼から暴力を振るわれると事前に通報していた警察に逮捕させる。そして負傷者として病院に搬送されると、良太に岡部と縁を切ったと報告する。
上松琢磨
演 - 関智一
救急救命医。救急車で搬送されてきた山野瑠香は2年もの間、睡眠薬の過量服薬を続けていると良太に教える。
岡部彰(おかべ あきら)
演 - ねりお弘晃
瑠香の元夫。キャバクラで出会った瑠香と結婚するが、束縛が強く喧嘩が絶えなかったことから、2年前に離婚している。
タバコを瑠香の左腕に押し付けるなどDVを働いていたが、離婚後も生活保護費の受給日に瑠香の下を訪れ、優しい言葉をかけて生活保護費を搾取していた。
老医師
演 - 藏内秀樹
コードブルーで全医師、看護師に院内で緊急招集がかかるなか、途中で息切れして歩みを止めてしまう。
役名不明
演 - 荻野栞
第2話
近藤玄三(こんどう げんぞう)〈79〉
演 - 伊武雅刀
胃がんと診断された老齢の患者。当初、内視鏡手術に前向きな姿勢を見せていたが、自分は癌ではないと主張し、一変して手術を拒否するが、次にはリスクの高くなる開腹手術を1週間以内に実施することを要望する。
生命保険の営業マン・山本に確認した保険の契約内容に影響され、孫の真緒に保険金が残せるよう立ち回っていた。
若宮悟志(わかみや さとし)
演 - 前原滉
玄三と相部屋の入院患者。胆石だが癌ではないかと疑い、近藤とカルテを盗み見ようと夜更けに良太のいない当直室に忍び込む。
近藤幸子
演 - 伊藤麻実子
玄三の娘。手術を拒否した父・玄三に手術を受けるよう説得する。10年前に離婚。
近藤真緒
演 - 北澤響
玄三の孫。家計が苦しいことから大学受験を諦め、就職すると決めている。
山本誠
演 - 木原勝利
玄三と病院のロビーで話をしていたスーツの男。民間療法の従事者と疑われたが、「やよい生命」の保険の営業マンであった。
タケト
演 - 大岡周太朗
注射を嫌がる小児科の入院患者。
タケトの母親
演 - 夏目樹里
イノウエ
演 - 林摩耶(第3話)
院内で産気づいた妊婦。
患者の家族
演 - 奥田由美
ギャルたち
演 - 犬嶋英沙、八鍬有紗
裕也と牧村と共にカラオケパーティに興じるギャルたち。
第3話
小野文香 (おの ふみか)
演 - 矢田亜希子
妊娠中の弁護士。妊娠25週目だが切迫早産の危機に陥り、救急搬送される。3年前、不妊治療の末に子供を授かるが流産している。
子宮頸がんを患い、癌になったことを夫の正和が自分のせいだと苦悩することを危惧して、彼を苦しめない思いから離婚し、弁護の依頼者だった岡田にお腹の中の子供の父親と名乗ってもらい、帝王切開で何としてでも愛する正和の子供を出産しようとしていた。
産婦人科医の木佐貫が文香の覚悟を受け止め、帝王切開で子供を出産するとともに、ガンの手術も同時に受け、正和と復縁する。
本郷正和(ほんごう まさかず)
演 - 森田甘路
4か月前に文香と離婚した元夫。離婚と妊娠時期の重なりから、文香のお腹の子供は自分の子供と主張する。
岡田俊一(おかだ しゅんいち)
演 - 内藤秀一郎
文香の交際相手。半年前から文香と不倫交際しており、交際期間と妊娠時期の重なりから、文香のお腹の子供は自分の子供と主張する。
フードデリバリーの仕事中に接触事故で相手と揉めたため、文香に弁護を依頼するが費用が高額で工面できなかったところ、文香からお腹の中の子供の父親と名乗ることを交換条件に費用を免除してもらっていた。
町田翔馬(まちだ しょうま)
演 - 椿原慧
外科の入院患者。沙智が想いを寄せる男子高生。沙智がみどりに背中を押され告白しようとするが彼女がいた。
第4話
工藤香織(くどう かおり)
演 - 堀田真由
病名不明の総合診療科の患者。デベロッパー。同期の佐々原に差し入れされたコーヒーを飲んだ途端、体が震え、手が麻痺したようになる症状に襲われる。症状が治まったことから検査入院を抜け出し、会社に復帰するが、大型案件のプレゼン中に意識を失い病院に救急搬送される。榊医師に急性間欠性ポルフィリン症の症状が引き起こされたと診断され、入院中に治療薬を投薬されたが、腹痛を訴える。
自身の原因不明の症状が母により引き起こされたものとわかった際は母を恨むが、自分のことを心配してくれた母心を理解し、また、父の死後、自分自身を見失っていたと悟り、デベロッパーを退職する。
工藤佳代
演 - 加藤貴子
香織の母。裕也が通うパン教室の先生。5年前、心筋梗塞で夫を亡くしている。
父が亡くなったことを契機に、父の分も頑張ると気負い、取りつかれたように仕事をする娘・香織が夫のように突然死することを恐れ、自身も患う急性間欠性ポルフィリン症が遺伝性の病気で、その病理にも詳しかったことから、症状を誘発するワインやナッツを娘に与えたり、入院中与えられた治療薬をすり替え、逆に症状を誘発する因子を含む睡眠薬を投与し、娘をオーバーワークから解放しようとしていた。
佐々原雅人(ささはら まさと)
演 - 遠藤健慎
香織の同期社員。大型開発案件の担当者の座を香織と競っている。
町田和明
演 - 岩永洋昭
工藤と佐々原の上司。部長。
第5話
愛原絵理(あいはら えり)/ 四十住絵理(あいずみ えり)〈27〉
演 - 成海璃子
人気女優。沙智の姉。VIPばかりが入院している特別病棟の最上階に特発性拡張型心筋症で極秘入院する。
渡米して心臓移植手術を受けるまで入院するという話であったが、そもそも嘘で、自身が亡くなることを覚悟したうえで、自分の名前を使った募金活動で集めた資金を、自分と同じ病気で苦しんでいる人たちを助けるのに寄付するための芝居であった。また、病状を心配して面会に訪れた妹の沙智を拒絶したのも、嫌な姉なら亡くなっても悲しまないだろうという、思いやりからであった。
良太から諦めず国内で治療を受けようと持ち掛けられ、前向きになっていた矢先、集まった募金3億円の寄付を発表した後に容体が急変して脳死状態になると、ドナーカードで臓器提供の意思を表明していたことから、妹の沙智に自分の腎臓を提供する。
横溝美沙(よこみぞ みさ)
演 - 梅舟惟永
絵理の女性マネージャー。絵理が極秘入院したことを口外しないよう、担当となった良太とみどりに釘をさすが、マスコミに漏れたことで病院に抗議する。
良太たちに問い詰められたことで、自分が絵里の入院をリークし、社長の久米に募金運動を訴えさせ絵理の治療費を確保し、絵里を道具のようにしか考えていない久米を追放するため、久米の事務所の資金横領もリークしたと告げるが、実際は絵里の指示で立ち回っていたことは最後まで明かさなかった。
久米雅彦(くめ まさひこ)
演 - ノモガクジ
絵理の所属する芸能事務所「サニーアクト」の社長。絵理の極秘入院がマスコミに漏れたことで病院に抗議するが、それを機に、絵理の渡米と手術費の募金運動を呼びかける。しかし後日、事務所の資金の横領疑惑をマスコミに報じられる。
男優
演 - 山ア
誠(日本テレビアナウンサー)
絵理が出演するドラマ『RICE FLIGHT!』で、相手役である航空会社の副操縦士マコトを演じる男優。
石田忠則
演 - 花ヶ前浩一
医師。愛原絵理の入院が漏洩したことで担当の上林に循環器内科がリークしていないか問い詰める。
小池
演 - 橋本恵一郎
純正医科大学附属病院の広報担当。愛原絵理の入院が漏洩したことで石田から状況を確認される。
中華料理店の店員
演 - 高橋岳則
愛原絵理が望んだ餃子と杏仁豆腐を良太がテイクアウトしたときに対応した中華料理店の店員。
第6話
姫井姫子(ひめい ひめこ)〈8〉
演 - 金子莉彩
小児ぜん息の発作で入院した小学生の女児。幼稚園の頃からの友達に「シンデレラちゃん」と呼ばれている。
病院に魔女が現れると周囲に言い回り、突然病室から姿を消してしまうが、そのたびに志村に発見され連れ戻される。
治療薬を処方されているはずが、血中から成分が分析されず、薬を飲んでいないことが確認されたが、症状が改善して退院してしまうと実父の灰崎と会うことができなくなるために、自ら治療薬を廃棄していた。姿を消していた間に灰崎と面会していた。
姫井裕子(ひめい ゆうこ)
演 - 河井青葉
姫子の実母。3年前に前夫・灰崎と離婚し、去年に現夫・姫井洋介と再婚した。
谷川から代理ミュンヒハウゼン症候群で周囲からの注目や同情を買うために、喘息の治療薬を与えず、姫子を虐待しているのではないかと疑われた。父親が二人いると姫子が混乱すると考え、灰崎に姫子と会うことを禁じていたが、良太が姫子は二人の父親を区別できており、灰崎と会えなくなった時期に喘息の症状を悪化させていたことから、灰崎に会えないストレスが原因で喘息を悪化させていると進言され、週1回、灰崎が姫子と面会することを許可する。
姫井洋介(ひめい ようすけ)
演 - 関幸治
姫子の義父。裕子の再婚相手。姫子が入院中も喘息の発作を起こしたことから、治療薬を姫子に渡していないのではないかと、妻の裕子から疑われる。姫子から「お父さん」と呼ばれ、灰崎と区別されていた。
灰崎彰吾(はいざき しょうご)
演 - 後藤剛範
百治製薬の営業担当。裕子の元夫で、姫子の実父。姫子に会わない事を裕子に約束させられていたが、純正医大病院で姫子と偶然再会し、裕子には秘密で姫子と面会していた。姫子から洋介と区別して「パパ」と呼ばれていた。
山内彩菜(やまうち あやな)
演 - 吉田志織
良太たちの1期下の新人研修医。裕也の交際相手で、裕也から「あやたん」と呼ばれ、裕也のことを「ゆうたん」と呼ぶ。
裕也とは結婚を前提とした交際で、父の真也に紹介することを裕也に望んでいたが、紹介されておらず、真也からこんな男と交際してはいけないと忠告されたことから、交際を解消する。
三浦
演 - 櫻井健人
良太たちの1期下の新人研修医。
研修医
演 - 鈴木達也
純正医大病院にまつわる都市伝説に登場する当直の研修医。
回想シーンの小児患者
演 - 平野絢規
行方不明になったが、志村が発見した。
子供たち
演 - 山田忠輝、木下瑛大、船附藍丈、竹井梨乃、沢田優乃
良太と谷川がキッズルームでの世話を任された小児患者たち。志村がオカリナを演奏した途端、おとなしくなる。
第7話
秋田竜也(あきた たつや)〈51〉
演 - やべきょうすけ
繁華街で自ら救急を要請し、救命救急科に意識不明で搬送されてきた男性。良太からブドウ糖を注射されると意識不明ながら痙攣をおこしたことから、薬物使用が疑われたが、尿検査を受けても薬物は検出されず、持病を持つ訳でもないことから、原因を掴めずにいた。しかし尿検査後に再び意識を失い、意識回復後、消化器内科に入院させろと訴える。1年前の10月にも純正医大病院に搬送されているが、体調に問題がなかったことから良太に退院させられていた。
良太のカルテによる推理で、糖尿病であることが推測され、救急搬送時は糖尿病用のインスリンを自ら注射して低血糖で意識不明となり搬送させ、薬物使用確認の尿検査時には、トイレに隠れて飴を食べてからインスリンを注射し、意識障害から飴の糖分補給ですぐさま意識を回復していた。
そこまでして入院に拘ったのは、純正医大病院に入院する30年前に離別した母・八重子の10月の誕生日を祝いたいが、面と向かって会うことが出来ず、救命救急で搬送されることで消化器内科に入院し、母親の様子を確認しようとしていたからであった。
三木翔平(みき しょうへい)〈33〉
演 - 嶺豪一
救命救急科へ左大腿部の切創で搬送された金融業の男性。竜也と敵対する半グレではないかと牧村に推理されていた。
市川紗英)(いちかわ さえ)〈23〉
演 - 西野凪沙
救命救急科に搬送されたキャバ嬢。同伴の客と寿司を食べ、腹痛になったと訴えるが、良太の触診をセクハラと騒ぎ立て、医師の交代を要求する。
アニサキスにより腹痛を発症していた。
曽根田麻美(そねだ あさみ)〈56〉
演 - 遊井亮子(第4話)
みどりの母親。レストランで食事後に食道静脈瘤破裂で吐血し、息子の勇人の通報で純正医大病院に緊急搬送される。C型肝炎による肝硬変の持病を持つ。
曽根田勇人
演 - 奥村皐暉(第4話)
みどりの弟。
岸本八重子
演 - 勝倉けい子
秋田の母親。消化器内科に長期入院しており、良太の計らいで息子の竜也と30年ぶりに再会し、自身の誕生日を祝ってもらう。
暴力団幹部
演 - 大河内浩
消化器内科の患者。秋田から襲撃されるのではないかと牧村に危惧される。
暴力団員
演 - 中松俊哉、阿邊龍之介
消化器内科に入院中の幹部の見舞いに来る。
第8話
守屋春香(もりや はるか)
演 - 山崎紘菜
皮膚科の患者。右足に負った火傷部位の包帯交換中に汚れのようなものを見つけたが、次の日には火傷が広がっていて、汚れはなくなっており、良太に疑問に思われる。
火傷が広がる前の晩、病院を抜け出し行方不明になっており、街では放火事件が発生したことから、橘に放火魔と疑われる。実は交際する鍋島が教師で、鍋島の両親と温泉旅行に行くことになったことから、若気の至りで右足に入れた昔の交際相手の名前が彫られたタトゥーがバレると交際を解消されると思い、医療レーザーで消去する費用が工面できなかったことから、自ら煮えたぎる油をかけて火傷を負い、タトゥーを除去しようとしていた。
火傷が原因で最悪の場合感染症で死に至る危険があり、息子の陽太が一人残される可能性もあったことを良太に涙ながらに注意される。
陽太(ようた)
演 - 鳥越壮真
春香の息子。母の交際相手の鍋島になついている。
鍋島義人(なべしま よしと)
演 - 岩井拳士朗
春香の婚約者。中学校教師。
実は在宅でチラシをデザインするデザイナーで、守屋に教師と間違われたことから、教師でないことがバレると交際を解消されると思い、嘘をつき通していた。
松永千秋〈29〉
演 - 大家志津香
放火魔。連続放火で逮捕されるが、守屋が放火犯と疑われる原因となった。
川崎鷹也
演 - 川崎鷹也
インディで活躍するストリートミュージシャン。研修医として頑張る橘の心の支えとなっていた。
第9話
桐生鈴音(きりゅう すずね)〈17〉
演 - 植原星空
末期腎不全の患者。沙智の友人。母親・麗香から生体腎移植手術を行う予定が、血液検査に異常が発見され、手術が延期となる。
交際相手の小笠原から全てを捧げて腎臓を提供すると言われたことから、松井との縁談を断り、小笠原と結婚したいと本心を母・麗香に告げる。
桐生麗香(きりゅう れいか)〈46〉
演 - 松永玲子
鈴音の母。老舗料亭「桐生」の女将。料亭の経営を立て直すため、娘の鈴音とホテルチェーンの御曹司・松井との縁談を取りまとめる。
将来鈴音が女将の仕事に専念できるよう、透析で時間を拘束されなくなるのに生体腎移植手術を受けさせることが松井家から提示された結婚の絶対条件のため、大賀に早期の手術実施を求める。
仕切り直して再度移植手術の準備が勧められるが、心電図検査で自身の心房細動が確認され、また移植手術が延期となる。
鈴音から小笠原と結婚したい気持ちを告げられたことから、料亭を立て直すために娘の気持ちを考えず松井家との縁談を進めたのが間違いであったと反省し、縁談を断る。
松井蒼太(まつい そうた)
演 - 近藤雄介
鈴音の婚約者。リゾートホテルチェーン「アルファーズホテル」の御曹司で社長。
最終話
桜井公康
演 - 山崎一
警視庁捜査一課の刑事。良太の父親が広瀬であることと、彼が巻き込まれた事件について伝える。
服部
演 - 松原正隆
広瀬の警備員時代の同僚。広瀬と同じく悪性腹膜中皮腫にかかり死亡した。
鈴木麻子
演 - 佐々木麻衣
テレビ局の社会部記者。広瀬秀太が以前強盗致傷の容疑で逮捕された際に現場の不動産会社ビル前からリポートしていた。
スタッフ
原作 - 知念実希人『祈りのカルテ』シリーズ(KADOKAWA刊)
脚本 - 根本ノンジ
演出 - 狩山俊輔、池田千尋、鈴木悠馬
音楽 - サキタハヂメ
主題歌 - Kis-My-Ft2「想花」(MENT RECORDING)
医療監修 - 中澤暁雄、新村あすか
精神科監修 - 岡崎味音
外科監修 - 加納良彦
産婦人科監修 - 立花聡司
総合診療科監修 - 宇藤薫
循環器内監修 - 秋田雅史
小児科監修 - 伊藤健一郎
救命救急監修 - 加納良彦
皮膚科監修 - 戸倉新樹
腎臓内科監修 - 櫻谷浩志、荒川ゆうき、川嶋寛
警察監修 - 石坂隆昌
医療指導 - 根本千草、本田俊哉
看護指導 - 石田喜代美
電子カルテ協力 - 富士通Japan
取材協力 - 聖マリアンナ医科大学病院
医療協力 - セコメディック病院、四谷メディカルキューブ、若葉クリニック
サウンドデザイン - 石井和之
VFX - 道木伸隆、岩崎マリエ
LED Screen Process スーパーバイザー - 大屋哲男
チーフプロデューサー - 田中宏史
プロデューサー - 藤森真実、戸倉亮爾(AX-ON)
制作協力 - AX-ON
製作著作 - 日本テレビ
番組公式サイト
祈りのカルテ - Wikipedia