2022年10月04日

一橋桐子の犯罪日記 TOP

『一橋桐子の犯罪日記』(ひとつばしきりこのはんざいにっき)は、2022年10月8日から同年11月5日まで、NHK総合「土曜ドラマ」枠(毎週土曜22:00〜22:50)で放送された。全5回。主演は松坂慶子。


各話あらすじ(2022年10月8日 - 11月5日)全5話
第1話 2022年10月8日「娑婆に未練なし」
 主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、哀しみの淵(ふち)に沈んでいた。年金とバイト収入で暮らしも楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、毎日が突然空虚な日々となったのだ。そんなとき、テレビで見たある逮捕者の「この世に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心を奪われた桐子は、終(つい)のすみかを「刑務所」に設定。できるだけ人に迷惑をかけずに逮捕される方法を模索しはじめる…。

第2話 2022年10月15日「悪人は成敗すべし」
 余生を刑務所で過ごしたい――ムショ活中の一橋桐子(松坂慶子)が、次に狙うのは“泥棒”。闇金業を陰で営む寺田(宇崎竜童)の事務所に清掃員として潜入し、そこで大金を盗んですぐに捕まれば、刑務所へ行けるのではと考えたのだ。金庫や大金が隠してありそうな場所を隙を見つけては必死に探すが、なかなか見つからず。更には逆に事務所荒らしの泥棒男を捕まえ、寺田に感謝される始末…果たして桐子は大金を盗み出せるのか!?

第3話 2022年10月22日「結婚か刑務所か」
 一橋桐子(松坂慶子)は、更なる犯罪として「結婚詐欺」を選択。女性のためのセミナー=結婚詐欺講座の受講を機に、シニア婚活パーティーへと向かう。そのセミナー講師は、憧れの三笠(草刈正雄)からお金を搾り取った、小池ゆかり(木村多江)だった。恋愛から遠ざかっていた桐子は苦戦するものの、思いがけず素敵な男性(長谷川初範)とのデートに成功。順調に進むも新たな悩みが…それは「刑務所か、結婚か」だった!

第4話 2022年10月29日「夢見るプランK」
 アパートの立ち退きを強いられる一橋桐子(松坂慶子)。もう後がない中、次に狙う犯罪は「誘拐」。気づけば桐子の周りにはムショ活応援の仲間たちが集まっており、上司の久遠(岩田剛典)や雪菜(長澤樹)、闇金業の寺田(宇崎竜童)と協力し、雪菜を監禁して身代金を奪う誘拐計画を企てる。雪菜の監禁から脅迫電話、身代金受け取り…と紆余曲折あるも、今度こそプラン通り捕まるかと思えたが、事態は思わぬ方向に動きだし…!?

最終話 2022年11月5日「許されぬ罪の重さぞ」
 一橋桐子(松坂慶子)の犯罪計画は、毎回あらぬ方向に進み、ことごとく失敗。見かねた闇金業の寺田(宇崎竜童)が、最後の犯罪として、なんと「殺人」計画を提案する。実は寺田は癌に侵されており、どうせ死ぬなら悪人らしく死にたい、だから俺を殺してくれというのだ。殺人は嫌!と拒否した桐子だが、寺田の気持ちや、応援してくれる仲間たちとの日々を振り返り、気持ちが揺らぐ…。桐子が犯罪計画の果てに見た景色とは…!?


原作概要
『一橋桐子 (76) の犯罪日記』(ひとつばしきりこ ななじゅうろくさい のはんざいにっき)は、原田ひ香による日本の長編小説。2020年11月11日に徳間書店より刊行されのち、2022年8月9日に文庫化された。


ドラマ概要
原田ひ香の人気小説を松坂慶子の主演で連続ドラマ化。ついのすみかを刑務所へと設定した天涯孤独な女性が、“ムショ活”に真剣に取り組むうちに新たな発見や出会いを得て、皮肉にも生活が生き生きと変化していく終活青春グラフィティ。松坂が「人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索する主人公・一橋桐子を演じ、「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(同局)を手掛けたふじきみつ彦が、桐子の世界をユーモアたっぷりに描く。



ストーリー
一橋桐子(松坂慶子)は悲しみの淵に立っていた。3年間同居していた唯一無二の親友・宮崎知子(由紀さおり)が病気で亡くなったのだ。ずっと身寄りのなかった桐子にとって、趣味の句会で出会い、大人になって初めてできた心からの友だった知子との日々は幸せそのものだったが、一転、毎日が空虚な日々となってしまう。

遺品は知子の娘夫婦にすべて引き取られ、さらに香典泥棒にも遭う始末。家賃も払えなくなり意気消沈していたところに、テレビのニュースで「刑務所に入りたくてやった」というある窃盗容疑者の供述を聞いた桐子は、「人に迷惑をかけないちょうどいい罪で刑務所に入りたい」とひらめき、“ムショ活”を始める。


キャスト
一橋桐子
演 - 松坂慶子(幼少期:小野井奈々)
天涯孤独の独居老人。刑務所で死を看取られることを望み、「長く刑務所に入っていられる犯罪」を探求する「ムショ活」を始める。

久遠樹
演 - 岩田剛典
桐子のパート先であるパチンコ屋「ソレイユ」の上司。前科持ち。桐子から小説執筆のためと偽って取材され、刑務所の内情を教え、収監されるための犯罪の方法を助言する。

かつて弁護士志望であったが、姫野に声をかけられ土地買収に必要な書類を準備し、知らず知らずのうちに地面師グループの詐欺に加担してしまい、気づいた時には破れかぶれになって逮捕されている。

しかし桐子に相談を受けたことで人の役に立ちたい思いが再燃し、再び弁護士を目指す決心をする。

榎本雪菜
演 - 長澤樹(幼少期:松岡夏輝)
女子高生。桐子と年齢を超えた友情を育み、桐子を「桐ちゃん」と呼び、彼女の「ムショ活」を見守る。
サーファー女子で、ハワイのビッグウェーブに乗ることが夢。
桐子が刑務所に入るために、自分を誘拐することを提案する。

友岡明子
演 - 片桐はいり
桐子が通う「若草俳句会」の世話人。

寺田一男
演 - 宇崎竜童
隠れ闇金を営む怪しい男。事務所の清掃で借金を返済する桐子の交渉を受け入れる。

金目当てで桐子が自分に近づいていることを察するが、自分と同じ孤独のにおいがすると、彼女の強盗を見逃す。

癌に侵されており、どうせ死ぬなら桐子に刑務所に入ってもらいたいと、桐子に橋の欄干から川に突き落とされ、殺された芝居をするため、自ら溺れ死のうとするが、途中で癌の痛みでダウンし未遂に終わる。しかし、そのことで生きていることを実感する。

小池ゆかり / 斉藤薫子
演 - 木村多江
桐子の前に立ちふさがる訳あり女性。斉藤薫子の偽名で近づいて三笠と婚約し、娘の出術費の名目で400万円を借りると消息を絶つ。

怪しげなセミナーを主宰し、結婚詐欺寸前で男性に金銭を貢がせる方法を参加女性たちに伝授、桐子にも指南する。

宮崎知子
演 - 由紀さおり
桐子の唯一無二の親友。桐子から「トモ」と呼ばれる。夫を見取り娘を育て上げ、桐子と同居するが病死する。
娘・奈穂美に託していた句帳に、桐子にも打ち明けていない罪を背負っていたことを匂わせる「わが罪を 知る人は無し 夕霞」との句を残していた。

三笠隆
演 - 草刈正雄
桐子の憧れの人。バツイチ独り身の元プロテニスプレイヤー。薫子(小池)と婚約するが、400万円を貢ぐと消息を絶たれ、意気消沈となる。

落ち込んでいたことを不憫に思った桐子に励まされたことから、次はあなたを笑顔にしたいと桐子にプロポーズする。

坂井春菜
演 - 富田望生
桐子のパート先であるパチンコ屋「ソレイユ」の年下の同僚。

相田準一
演 - 神田伸一郎(ハマカーン)
桐子の借家を世話する不動産屋。

ゲスト
第1話
松本奈穂美
演 - 戸田菜穂(第2話、最終話)
知子の娘。母から託されていた句帳を桐子に渡す。後日、遺品整理した母の黄色いブランケットを桐子に形見分けする。

ムショ活で出会った人たちとのふれあいで、娑婆に未練が生じた桐子に、母・知子の故郷の生家を貸し与える。

松本弘
演 - ノモガクジ(第2話)
奈穂美の夫。義母・知子の遺品をすべて回収していく。

佐藤
演 - 斉木しげる
知子の知人を装ったコソ泥。焼香に訪れ、桐子の生活費と知子の香典を盗んでいく。

巡査
演 - 中村靖日(第4話)
交番の警官。桐子から窃盗の被害届を受け取る。

窃盗犯
演 - 湯沢勉
刑務所に入るため、コンビニで大量の菓子パンを窃盗した70歳の老人。

村上
演 - 喜安浩平
刑務所に入るため、桐子がイチゴ大福を大量に窃盗したスーパーの店長。

鶴野好子
演 - 竹原芳子(第4話)
桐子の転居先「たそがれ荘」の隣室の住人。桐子の部屋は3年連続で人が亡くなった事故物件だと、わざわざ告げに来る。

コンビニの客
演 - 緒形敦、櫻井健人
コンビニのコピー機で偽札を作ろうする桐子を痴呆症の老人と勘違いする。

第2話
姫野里子
演 - 遊井亮子(第3話)
「ビューティーサロンさつき」の美容師。久遠が桐子に紹介した、土地売買に絡む詐欺で4年間女子刑務所で服役していた女性。刑務所で美容師の資格を取得した。女子刑務所で相部屋だった囚人たちと仲良く服役していた話を桐子に教える。

かつて久遠に声をかけ、彼を土地売買に絡む詐欺に巻き込んでしまい、久遠が刑務所行きとなったことを後悔している。

泥棒
演 - 本間朋晃
事務所荒らしの常習犯。寺田の事務所から金庫を担いで盗もうとするが、桐子に見つかり警察に捕まる。

木嶋浩子
演 - 内田慈(第3話・第4話)
雪菜のクラスの担任教師。サーフィンで脱色された榎本の髪がカラーを入れていると思い、黒髪に戻すよう注意する。

老紳士
演 - 越村公一
消息を絶った薫子(小池)と装飾品店で買い物を楽しんでいた老紳士。

女子サーファー
演 - 澤田七奈緒
雪菜のサーフィン仲間。

アシスタント
演 - 安河内理恵
小池ゆかり(薫子)の主宰する怪しげなセミナーのアシスタント。

森、青木
演 - 小山かつひろ、佐藤旭
シニアの婚活パーティーの参加男性。小池ゆかりに声をかける。

第3話
中尾和義
演 - モト冬樹
シニアの婚活パーティーの参加男性。桐子に声をかける。

ツアー主催者
演 - エド・はるみ
シニアの婚活「水郷めぐり愛バスツアー」の主催者。

村瀬春雄
演 - 野添義弘
「水郷めぐり愛バスツアー」の参加男性。桐子の姓が「一橋」で、自身が一橋大学出身であることから、運命を感じると意気込むが、桐子が小池に指南された通り、金持ちが好きそうな盆栽やワイン、海外旅行が趣味と言うと、急に桐子への興味を失う。

荒川治郎
演 - 真実一路
「水郷めぐり愛バスツアー」の参加男性。金満そうな男性で、桐子に金も夜も不自由させないと言い寄ってきたことから、怖気づいた彼女に逃げられてしまう。

福森茂
演 - 長谷川初範
「水郷めぐり愛バスツアー」の参加男性。盆栽が趣味で、桐子も小池に指南された通り盆栽が趣味と言ったことから婚活ツアーで桐子とカップル成立する。

結婚詐欺で捕まるため桐子から金銭を要求されるが、金がないと正直に打ち明け、それでも良ければ結婚して欲しいと桐子に求婚するも、その場に居合わせたかつての婚約者の小池からお金がなくてもいいと求婚され、彼女と復縁する。

榎本和也
演 - 神尾佑(第4話・最終話)
雪菜の父。三ノ輪署の刑事。大学に進学せず、サーファーになりたいという雪菜と対立する。
雪菜が誘拐されるも、すぐに狂言と気付き、警察沙汰にはせず、なぜ狂言を働いたか、雪菜の真意を探る。

第4話
久遠の娘
演 - 英茉
久遠の幼い娘。詐欺で逮捕された際、妻と解れたため、面会日にしか会うことができない。

雪菜の母
演 - 佐々木瞳(写真での出演)
雪菜の母。雪菜が幼い頃に亡くなっている。雪菜に海の楽しさを教えてくれた。
刑事
演 - 鈴木隆仁
桐子の妄想の中で、身代金目的略取等の容疑で桐子を逮捕し、手錠をかける刑事。

動画配信者
演 - 興津正太郎
雪菜がSNSで誘拐犯の居場所を桐子の住む「たそがれ荘」と拡散したことで、現地を訪れネットで生配信しだした男性。

野次馬
演 - 三浦諒、関海人
雪菜がSNSで誘拐犯の居場所を桐子の住む「たそがれ荘」と拡散したことで、様子を見に来た野次馬。

雪菜のクラスメイト
演 - 田口和、齋藤さくら
誘拐騒動を起こした雪菜が何故、このような騒ぎを起こしたのか担任の木嶋に質問する。

久遠を取り囲む男達
演 - 阿邊龍之介(最終話)、佐藤誠(最終話)、少路勇介(最終話)、長島竜也(最終話)
青空市場で古着を売る久遠を取り囲む、スーツ姿の男性4人組。詐欺グループで久遠の力を借りようとしていたが、桐子に追い返される。

最終話
MC
演 -
雪菜が参加したサーフィン大会「ICHINOMIYA OPEN」の大会MC。

審判員
演 - 岩見天獅
雪菜が参加したサーフィン大会「ICHINOMIYA OPEN」の審判員の一人。

斉藤、大原、牧田芽依
演 - 中塩ひかる、小田唯鈴、庄司莉花
雪菜と共にサーフィン大会のガールズクラス決勝に進出した女子選手。牧田が優勝し、雪菜は敗れて2位となる。

知子の夫
演 - 牟田浩二
知子を言葉の暴力で苦しめていたことから、知子から高カロリーの料理を毎日食べさせられ、糖尿病と高血圧を悪化させ、早死にさせる復讐を受けていた。

スタッフ
原作 - 原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』
脚本 - ふじきみつ彦
音楽 - 長谷川智樹
俳句考証 - 神野紗希
法律考証 - 野元学二
警察考証 - 志保澤利一郎
刑務所考証 - 木下登志美
制作統括 - 橋練(NHKエンタープライズ)、清水拓哉(NHK)
プロデューサー - 宇佐川隆史(NHKエンタープライズ)
演出 - 笠浦友愛、黛りんたろう、加地源一郎


番組公式サイト
一橋桐子 (76) の犯罪日記 - Wikipedia

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