2022年10月03日

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『silent』(サイレント)は、2022年10月6日から同年12月22日まで、フジテレビ系「木曜劇場」枠(毎週木曜22:00〜22:54)にて放送された。全11話。主演は川口春奈。


各話あらすじ(2022年10月6日 - 12月22日) 全11話 平均視聴率 7.59%
第1話 2022年10月6日「再会…!愛した人は音を失くしていた…せつない恋が動き出す」 ※初回は15分拡大(22:00 - 23:09) 視聴率 6.4%
 大型CD店でアルバイトをする紬(川口春奈)は、中学・高校の同級生で恋人の湊斗(鈴鹿央士)と同居することになり、新居の内見へ。その待ち合わせ場所へ向かう駅のホームで高校時代に大好きだった想(目黒蓮)を見掛け、追いかけるも見失う。高校2年生の秋、朝礼で想の声に魅了された紬は、3年生で同じクラスになり、音楽好きの趣味も高じて付き合うことに。だが卒業後、紬は想から突然別れを告げられ、想は同じサッカー部で親友だった湊斗らとも疎遠になっていた。湊斗は、紬が想を8年ぶりに見掛けたことを知り…。

第2話 2022年10月13日「さよならを告げた本当の理由…好きになれてよかった」 視聴率 6.9%
 青羽紬(川口春奈)は8年ぶりに佐倉想(目黒蓮)と偶然の再会を果たすも、手話で一方的に話され、状況が把握できずに立ちすくむ。一方、想はこの8年間の想いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。そんな様子をみていた桃野奈々(夏帆)は、想のもとに駆け寄り、そっと寄り添うのだった。

第3話 2022年10月20日「今はもう、好きじゃない…今好きなのは…」 視聴率 7.1%
 想(目黒蓮)の病気を知り、複雑な心情を抱える湊斗(鈴鹿央士)。その湊斗と紬(川口春奈)が恋人になったきっかけは高校の同窓会で、当時の紬は、就職先での周囲の期待に合わせて自分を追い込んでいた。一方、紬と同居する大学生の弟の光(板垣李光人)は、姉の恋人となって3年がたつ湊斗の胸中を気遣う。そんな中、奈々(夏帆)と出掛ける想の元に、電話がかかってくる。

第4話 2022年10月27日「元に戻れると思う。戻れたら嬉しいなって…」 ※『SMBC日本シリーズ 第5戦中継(オリックス×東京ヤクルト)』の90分延長(18時30分 - 22時24分)のため、23時30分 - 翌0時24分に放送 視聴率 5.2%
 紬(川口春奈)に促され、想(目黒蓮)と2人で話すことになる湊斗(鈴鹿央士)。想は、高校の頃と少しも変わっていなかった。子どもの頃から湊斗に懐いていた光(板垣李光人)が、想と向き合う湊斗を心配する一方で、想の妹の萌(桜田ひより)は、様子を見に兄の家に行ったことを律子(篠原涼子)に見抜かれ慌てる。そんな中、紬と出掛けた湊斗は、奈々(夏帆)と一緒にいる想と出くわす。

第5話 2022年11月3日「無意識に名前出ちゃうくらい、ほんとに好き」 視聴率 7.9%
 高校時代の恩師の古賀(山崎樹範)が営むフットサル場で、紬(川口春奈)と向き合った湊斗(鈴鹿央士)は、抱えていた不安を吐露。紬は、そんな湊斗に戸惑いが隠せない。後日、想(目黒蓮)が古賀を訪ねる一方で、紬は春尾(風間俊介)が講師を務める手話教室へ。湊斗の話を口にする紬は、春尾からの指摘に思わず言葉が詰まる。そんな中、想は紬に会って話がしたいと伝えるが…。

第6話 2022年11月10日「大切な人…音のない世界は悲しい世界じゃない」 視聴率 7.9%
 補聴器をつけてもほとんど他の人が話す言葉を聞き取ることができなくなり、聴こえなくなる恐怖と孤独にさいなまれていた大学3年生の想(目黒蓮)。そんな頃に出会ったのが、奈々(夏帆)だった。奈々は想にとって大事な人だが、紬(川口春奈)と再会したことで、奈々との関係に変化が訪れる。想は、唯一の友達として支えてくれた奈々の思いと向き合う決意をする。

第7話 2022年11月17日「自分にだけ飛んでくるまっすぐな言葉」 視聴率 7.7%
 奈々(夏帆)の気持ちを知った紬(川口春奈)は彼女のことが気になるが、想(目黒蓮)の何げない言葉でそれ以上踏み込むことができない。一方、紬との別れを古賀(山崎樹範)に明かした湊斗(鈴鹿央士)は、理由を聞かれ、「自己満足」だと口にする。そんな折、紬と想は久しぶりにファミリーレストランへ。中途失聴者は声で話す人が多いと聞いた紬は、想に声で話さない理由を尋ね…。

※2022年11月24日は『2022 FIFAワールドカップ』(ウルグアイ×韓国 21:40 - 翌0:10)中継のため放送休止。

第8話 2022年12月1日「15分拡大伝わらない…一緒にいたくているだけなのに…」 ※15分拡大(22:00 - 23:09) 視聴率 7.9%
 紬(川口春奈)を抱きしめた想(目黒蓮)は、声で話すことへの正直な思いを吐露。一方、律子(篠原涼子)は、実家に顔を見せず、距離を置く想のことを気に病んでいた。そんな中、紬と訪れたカフェで紬の同僚の田畑(佐藤新)と遭遇した想は、負い目を感じ、自分と一緒にいるのは大変だろうと紬に謝る。その話を紬から聞いた春尾(風間俊介)は、奈々(夏帆)と過ごした日々を思い返す。

第9話 2022年12月8日「誰がどうやって力になってくれるの?」 視聴率 8.9%
 佐倉想(目黒蓮)は青羽紬(川口春奈)に、声が出せないわけではないが、自分で感じとれないことへの怖さがあることを話し、紬はそれを受け入れる。しかし、2人の距離が縮まるほどに、想は自分と一緒にいるのが大変なのではないかと紬を気遣うようになり、紬は否定するものの、なかなか思いは伝わらない。

第10話 2022年12月15日「また、何も伝えないでいなくなるとかは許さないから」 視聴率 8.3%
 想(目黒蓮)が紬(川口春奈)に代わって、大学にいる光(板垣李光人)の元に届け物をすることになる中、紬は職場のCDショップである人物と再会し、言葉を交わす。一方、春尾(風間俊介)は、奈々(夏帆)がかつて自分といる時に感じていた本音を知ることに。その奈々と会った紬は、聞こえる人と一緒にいることに対する奈々の思いに触れ、時折、寂しそうな顔を見せる想を思う。

最終話 2022年12月22日「変わったもの、それでも変わらないもの…最終回15分拡大SP」 ※15分拡大(22:00 - 23:09) 視聴率 9.3%
 青羽紬(川口春奈)の部屋にCDを借りにきた佐倉想(目黒蓮)は、2人の距離が近づいていく中で、紬の笑顔を見るたびにうれしくなる反面、ふと紬の声が自分に聞こえてこないことを寂しく感じてしまう。お互いの気持ちがすれ違う中で、紬は戸川湊斗(鈴鹿央士)から、想は桃野奈々(夏帆)から、それぞれある言葉を投げかけられる。そして、二人は別々にある場所へと向かう…。


概要
昨年の「フジテレビヤングシナリオ大賞」を受賞した生方美久が、脚本家デビュー作として書き下ろすオリジナルドラマ。本気で愛するも別れることになった高校時代の恋人と8年ぶりに再会を果たした女性が、そこに待ち受けていた厳しい現実と向き合いながらも寄り添い、乗り越えようとする姿を描く。


ストーリー
青羽紬(川口春奈)は、地元の短大を卒業後に上京し、就職したもののうまくいかずに退社。今は大学生の弟と一緒に暮らしながら、東京・渋谷の大型CDショップでアルバイトとして働き、大好きな音楽に囲まれて生活している。最近では、正社員の誘いを受けるなどそれなりに充実した毎日を送っていた。

紬が音楽を好きになったのは高校時代に付き合っていた佐倉想(目黒蓮)の影響だったが、想は高校卒業後に理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまっていた。8年後のある日、雑踏の中に想の姿を見掛けた紬は、彼が徐々に耳が聞こえにくくなる若年発症型両側性感音難聴を患い、聴力をほとんど失っていたという現実を知る。


キャスト
青羽紬(あおば つむぎ)〈26〉
演 - 川口春奈
本作の主人公。誕生日は4月28日。弟と東京に住む。渋谷にあるCDショップ「タワーレコード」でアルバイトしている。
高校2年時、朝礼で作文を読む想の声に惹かれ、3年時に同じクラスになって交際が始まる。

就職先の職場で上司からセクハラを受けるなどして精神的に疲弊する中、高校の同窓会で戸川湊斗と再会し、元々紬に想いを寄せていた湊斗が紬の異変に気づいて助言をしたことがきっかけで会社を辞める。その後湊斗とデートを繰り返し、交際をする。

世田谷代田駅前で落としたワイヤレスイヤホンが想の足元に転がったことで想とコミュニケーションを取ろうとするも、想が手話で返したことで彼の病気を知る。その事実に驚きつつ、湊斗に手話教室のチラシをもらったため春尾の元へ通い、手話を習得する。
音楽が好きで、特にスピッツを好んで聴く。また、CDケースと中身を入れ替えてしまうなど、大雑把な性格でもある。

佐倉想(さくら そう)〈26〉
演 - 目黒蓮(Snow Man)
紬の高校時代の交際相手。サッカー部でキャプテンを務めていた。高校3年時に紬と同じクラスになって交際するが、卒業後、「若年発症型両側性感音難聴」を患い、「好きな人がいる。別れたい」という短文を紬にLINEで送り、破局する。(ここにおける「好きな人」とは、他に好きな人がいるという訳ではなく、紬のことを指すことが後に明らかになる)その後仲の良かった友人とも連絡を一切取らず、消息を断つ。それでも湊斗が一度大学に訪れてくるが、紬と破局したことについて「紬いらない」と言った。

大学はスポーツ推薦で入学するも、病気の影響で指示が聞こえにくくなり、「協調性がない」などと言われたためサッカーをやめる。3年前にほとんど耳が聞こえなくなる。

奈々は病気を患ってから唯一できた友人。

佐倉律子(さくら りつこ)〈49〉
演 - 篠原涼子
想の母。想の病気にいち早く気づき、病院へ連れて行く。想が病気をきっかけに孤立しているのを心配する。また、病気が遺伝性である可能性が高いと言われたことから、自己嫌悪に陥る。

戸川湊斗(とがわ みなと)〈26〉
演 - 鈴鹿央士
紬の現在の交際相手。想の親友。突然連絡の取れなくなった想を気に掛ける。紬が想を偶然見かけたことをきっかけに想の実家を訪れた際に、萌が誤って湊斗に想の病気のことを伝えてしまう。

紬と想の交流が再開してからも、想の病気を受け止めきれず初めのうちは想を避ける。しかし紬の家で1人紬の帰りを待っていた最中、想が訪れ、彼の病気を知りつつも、なぜ自分に何も相談せずにいなくなったのかなどそれまで想に対して抱えていた思いをぶつけてしまう。その後紬に説得され、落ち着いて想と会話すると彼が高校時代と何も変わっていないことに安堵する。

紬から「主成分優しさ」と言われるほど優しい性格だが、再会した紬と想を見て「好きな人がいる。別れてほしい」と紬に告げ、別れることを選択する。このときの真意として、「紬とこれ以上一緒にいると、優しくできなくなる。俺が無理になる」と述べている。また、紬が湊斗の家に置いていた荷物を取りに来た際には「青羽」と交際前の呼び方をするなどして少し突っぱねる様子も伺える。

「紬を幸せにし隊」の隊長。

桃野奈々(ももの なな)〈27〉
演 - 夏帆
聴覚障害者の女性。大学時代にろう者向け就活支援セミナーで出会った想に寄り添う。想に想いを寄せている。想の声を聞いたことがないため、想の声を聞き、電話をしたこともある紬を羨ましく思い、思いをぶつける。しかし紬と再度話したことで、想への好意を断ち切る。

春尾とは8年前、大学院生だった彼と知り合い、一度は想いを寄せたものの、聴者とろう者の違いが苦しくなる。思いがすれ違ったことで喧嘩をしてその後会わずにいたが、紬の手話教室の先生が春尾だと知り、会いにいく。

春尾正輝(はるお まさき)〈32〉
演 - 風間俊介
手話教室の講師。湊斗の行きつけの居酒屋の常連で、想の病気を知った湊斗に手話教室のパンフレットを渡した。

大学院2年のときに就職活動でアピールするためにノートテイクを行う。相手が聴覚障害者であるため、無駄なコミュニケーションを取る必要がないという理由で適当にこなしていたが、奈々と出会うことでその考えを改める。

好意を抱いた奈々の影響で手話を勉強するが、些細なすれ違いにより交流が途絶えた。

佐倉萌(さくら もえ)〈20〉
演 - 桜田ひより(幼少期:小畑乃々)
佐倉家の末っ子。地元の大学生。
想が病気だと分かってから、一人手話を学んだ。

家を訪れた湊斗が想が難聴であることを知っていると勘違いし、湊斗に想の連絡先を教えてしまう。

青羽光(あおば ひかる)〈20〉
演 - 板垣李光人
紬の6歳下の弟。東京で紬と一緒に暮らしている。大変姉思いな性格。湊斗に懐いている。紬と湊斗の破局後も湊斗と交流がある。
「紬を幸せにし隊」を作った。

その他
横井真子(よこい まこ)〈26〉
演 - 藤間爽子
紬の高校時代からの親友。
「紬を幸せにし隊」のメンバー。

古賀良彦(こが よしひこ)〈46〉
演 - 山崎樹範
フットサル場の経営者。紬や想、湊斗の高校時代のサッカー部顧問だった元教師。
想の身内以外で唯一、彼の病気を知っていた。今でも教師時代の生徒たちがフットサル場に遊びに来る。

野本拓実(のもと たくみ)〈26〉
演 - 井上祐貴
紬、想、湊斗の高校時代の同級生で、想と湊斗とはサッカー部時代の元チームメイト。

井草華(いぐさ はな)〈28〉
演 - 石川恋
旧姓:佐倉。律子の娘で、想と萌の姉。結婚して実家を離れ、2歳の息子・優生(ゆうき)がいる。

佐倉隆司
演 - 利重剛
華、想、萌の父。

田畑利空(たばた りく)〈21〉
演 - 佐藤新(IMPACTors/ジャニーズJr.)
大学生で、「タワーレコード」での紬の同僚。

穂田ゆかこ(ほだ ゆかこ)〈38〉
演 - 内田慈
「タワーレコード」での紬の同僚。

澤口真也〈38〉
演 - 江副悟史
春尾の同僚講師。

江上美央〈27〉
演 - 那須映里
奈々のろう学校時代からの友人。

西田圭介
演 - 野村康太
紬、想、湊斗の高校の同窓生。

長岡尚也
演 - 中島広稀
紬、想、湊斗の高校の同窓生。

根津
演 - 久保田悠来
春尾と湊斗が行きつけの居酒屋店主。春尾に手話を教わった。

葵衣
演 - 古川さら
居酒屋店員

ゲスト
第2話
医師
演 - 田中壮太郎
耳鼻科医師。想に病状を伝える。

大学生
演 - 瀬戸口祥侑
 
第3話
店員
演 - 朝木ちひろ

さすらいラビー、ロングアイランド
演 - さすらいラビー、ロングアイランド
青羽宅のリビングのテレビに映っている漫才師。
 
第6話
松井、園田
演 - 田中偉登、夏生大湖
想の大学の同窓生。想をフットサルに誘うが断られる。

警官
演 - 三濃川陽介
補聴器を付けて自転車に乗る想を、イヤホンをしての運転と勘違いして注意する。
 
第7話
社員
演 - 安井順平
想が働く出版社の社員。想に、いつから耳が悪くなったのか尋ねる。

男の子
演 - 市野叶
想が図書館で出会った男の子。本棚の高いところにある『昆虫のひみつ』を取ってくれと想に頼む。
 
第8話
青羽和泉
演 - 森口瑤子(最終話)
紬の母。群馬で暮らしている。

早川
演 - 楽駆
春尾の通った大学院理工学部情報科研究室の後輩。

学生
演 - 芳村宗治郎
大学の講義で桃野奈々の隣の席になった学生。パソコンに打ち込む内容を奈々が必死にノートに写すが、それを知ってか知らずか講義が終わりとすぐに退席する。

女子大学生
演 - 結城陽葵
課題が終わっていないと大学の学食で春尾に相談する。

紬の父親
演 - 中野絢介(写真出演)
紬が幼い頃に病死した父親。
 
第9話
井草優生
演 - 瀬脇碧斗(最終話)
井草華の息子。

医師
演 - 松田陽子
出産時の井草華の主治医。
 
第10話
桃野奈々の同僚
演 - 山谷花純、杏花

手話通訳士
演 - 岡田直樹
桃野奈々が観ているテレビの「きょうの天気」コーナーの手話通訳。
 
スタッフ
脚本 - 生方美久
音楽 - 得田真裕
主題歌 - Official髭男dism「Subtitle」(ポニーキャニオン)
手話監修・指導 - さとり、中嶋元美
ろう者考証 - 東京都聴覚障害者連盟
中途失聴考証 - 認定NPO法人東京都中途失聴・難聴者協会
医療監修・感染症指導 - 堀エリカ
医療監修 - 上村徳郎
演出 - 風間太樹、野舞、品田俊介
プロデュース - 村瀬健
制作著作 - フジテレビ


番組公式サイト
silent (テレビドラマ) - Wikipedia

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