各話あらすじ(2022年6月25日 - 7月30日)全5話
第1話 2022年6月25日「死んだはずが生き返った男…自分はなぜ死んだのか? 」
ある夜、徹生(柄本佑)が目覚めると会社の会議室にいた。家に帰ると妻の千佳(鈴木杏)が驚がくした表情であなたは3年前に会社の屋上から転落死したのだと告げる。全く身に覚えのない徹生だったが、テレビやネットには死んだ人間がなぜか続々とよみがえり「復生者」と呼ばれているというニュースがあふれていた。自分がなぜ死んだかを探ろうとするうち徹生は生前、佐伯(阿部サダヲ)という男につきまとわれていたことを思い出す。
第2話 2022年7月2日「妻の秘密…生き返るべきではなかった?」
自分が死ぬ少し前、佐伯(阿部サダヲ)と車の中で争ったことを思い出した徹生(柄本佑)は、その後どうなったかわからず不安になっていた。更に母・恵子(風吹ジュン)まで徹生の自殺説を信じていると知り閉口する。秋吉(萩原聖人)の店でバイトをしながら就職活動に励むが、生き返った人間への世間の風当たりは強く、全てがうまくいかない。踏んだり蹴ったりで迎えた誕生日、徹生は妻・千佳(鈴木杏)と佐伯の秘密を聞かされる。
※2022年7月9日は『参院選特集「猛暑の選挙戦 党首の18日」』( 21:30 〜 22:42)放送のため、休止。
第3話 2022年7月16日「ついに真相判明…! 佐伯との再会」
徹生(柄本佑)は自分が本当に佐伯(阿部サダヲ)に殺されたのかを確かめようと、転落現場である会社の屋上を訪ねるが、記憶はあいまいなままだった。そんな中、日本中の復生者(生き返った人間)が集う会の招待状が届き、生命保険の返金問題を相談するため参加することに。同じ復生者である木下(藤森慎吾)らと知り合い心強く思う中、宿の自室に一枚のDVDが届けられた。そこに映っていたのは思いがけないものだった…。
第4話 2022年7月23日「思い出した…最期に何を思って死んだか」
佐伯(阿部サダヲ)から死の真相を知らされた徹生(柄本佑)。だがその事実を受け止めきれずにいた。母・恵子(風吹ジュン)のいる実家に寄ってから帰宅するが、妻・千佳(鈴木杏)にも話すことができない。会社の元上司・安西(渡辺いっけい)に頼み、屋上で自分が死んだ日のことを再検証するも、そこで甦った記憶の断片を持て余す。何か手がかりを得たいと、すがるような思いで佐伯を訪ねた徹生は、意外な言葉を聞かされる。
最終話 2022年7月30日「いつか消える……その時まで」
自分の死の真相を受け入れた徹生(柄本佑)。息子・璃久(斉藤拓弥)との溝も埋まり始め、妻・千佳(鈴木杏)と共に家族の絆を確かめ合う。復生者(生き返った者)の会で出会った木下(藤森慎吾)と新しいビジネスも始めることになり、NPO法人の池端(滝藤賢一)の支援を受けながら前向きに生き直そうとした矢先(やさき)、世界中で復生者が次々に消えているというニュースが飛び込む。残された時間が少ないと悟った徹生は…。
原作概要
『空白を満たしなさい』(くうはくをみたしなさい)は、平野啓一郎による日本の長編小説。漫画雑誌『モーニング』(講談社)で、2011年40号から2012年39号まで鎌谷悠希のイラストを添えて連載された。編集は佐渡島庸平が担当した。
ドラマ概要
芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を、柄本佑の主演で連続ドラマ化。ある日突然、身に覚えのない自身の死から復活した男が、なぜ自分は死なねばならなかったのか、答えを追い求めるヒューマン・サスペンス。3年前に会社の屋上から転落死したというが全く思い出せず、身に覚えのない死から復活した“復生者”の主人公・土屋徹生を柄本が演じる。
ストーリー
ある夜、会社の会議室で目覚めた土屋徹生(柄本佑)。いつものように家に帰ると、妻の千佳(鈴木杏)が言葉を失いおびえているようで、様子がおかしい。そこへ1歳だったはずの息子が起きてくるが、どう見ても4歳にはなっている。やがて役人が「あなたは亡くなったんです、3年前に」と告げる。
メディアには、死んだはずの人間が世界中でよみがえっているというニュースがあふれていたが、徹生には死の記憶がない。会社の屋上から転落したというが身に覚えがなく、釈然としなかった。生前、徹生に嫌がらせを繰り返していた会社の警備員・佐伯(阿部サダヲ)に殺されたのではないだろうかと疑うが…。徹生は深まる謎を前に答えを追い求める。
キャスト
土屋徹生
演 - 柄本佑(中学生時:和田庵(第1話))
“復生者”の1人。ある日突然、身に覚えのない自身の死から復活する。最愛の妻と幼い息子を残して会社の屋上から転落したというが全く思い出せず、死の真相を探る。
土屋千佳
演 - 鈴木杏(小学ニ年時:松岡夏輝(第4話・第5話))
徹生の妻。幼少期に両親から虐待を受けていた。
佐伯
演 - 阿部サダヲ
徹生の関係者
土屋保
演 - 野川雄大(第1話・第4話)
徹生の父。故人。
土屋璃久
演 - 斉藤拓弥(全話)(1歳時:鈴木克親(第2話・第4話・第5話))
徹生の息子。
土屋恵子
演 - 風吹ジュン(第2話・第4話・第5話)
徹生の母。
徹生の祖母
演 - 大方斐紗子(第4話)
千佳の関係者
田村滋
演 - 国広富之(第5話)
千佳の父。
田村薫
演 - 木野花(第5話)
千佳の母。いわゆる「毒親」で、幼少期の千佳に「私は世界一心が汚れた子供です」と書いたTシャツを着せて路上に立たせるなどの虐待行為をしていた。
肉料理が嫌いで、食卓に肉は一切出さない。ただし、孫の璃久に対しては優しい顔を見せる一面もある。
「トレジャーハント」とその関係者
秋吉浩一
演 - 萩原聖人(第1話・第2話・第5話)
秋吉多加子
演 - 田村たがめ(第1話・第2話・第5話)
比嘉
演 - 井之脇海(第2話)
ディスカウントショップ「トレジャーハント」の店員。
クレームの女性
演 - 占部房子(第2話)
堂島製缶とその関係者
安西部長
演 - 渡辺いっけい(第1話・第4話)
権田工場長
演 - うじきつよし(全話)
権田アイ
演 - 永瀬莉子(第2話・第5話)
園田直樹
演 - 永岡佑(第1話)
堂島製缶 営業企画部。
西澤香
演 - 中川紅葉(第1話)
堂島製缶 経営企画部。
警備員
演 - 松井ショウキ(第1話・第4話)
石沢ビールCMタレント
演 - 中山卓也(第1話)
復生者とその関係者
オカダ
演 - 岡部たかし(第1話)
水尾保健所 復生者社会復帰等 相談窓口。
木下郁男
演 - 藤森慎吾(第3話・第5話)
復生者。
ラデック(ラドスワフ・タタルチュック)
演 - ブレーク・クロフォード(第3話 - 第5話)
復生者。
野本こいし
演 - 禾本珠彩(第2話・第3話・第5話)
復生者。
野本栄一
演 - 日下部そう(第3話)
こいしの父。
野本ふみ
演 - 和田光沙(第2話・第3話)
こいしの母。
大石彩花
演 - 瀬戸さおり(第3話)
復生者。
飯田江理子
演 - 梅舟惟永(第3話)
復生者。
佐藤稔
演 - 岩谷健司(第3話)
復生者。
復生者
演 - 赤間麻里子(第3話)
金縁眼鏡の男(蔵内道山)
演 - 本田博太郎(第3話)
太田司郎
演 - 野間口徹(第3話)
復生者の会代表。
司会者
演 - 村岡希美(第3話)
澤井真悟
演 - 鎌田規昭(第3話)
弁護士。
復生者排斥デモ主宰者
演 - 湯浅浩史(第2話・第3話・第5話)
古ヶ崎
演 - 大河内浩(第3話)
前財務大臣。
その他
警部補
演 - 奥田洋平(第1話)
刑事一課長
演 - 多田木亮佑(第1話)
ニュースキャスター
演 - 山田泰三(第1話)
不動産会社 就職面接官
演 - みのすけ(第2話)
不動産会社 就職面接官
演 - 池田良(第2話)
就職面接官
演 - 奥田達士(第2話)
レポーター
演 - 石渡愛(第2話)
池原聡
演 - 滝藤賢一(第5話)
いのち支える自殺対策NPO「ふろっぐ」代表。
スタッフ
原作 - 平野啓一郎『空白を満たしなさい』(講談社文庫 / 講談社刊)
脚本 - 高田亮
音楽 - 清水靖晃
制作統括 - 勝田夏子(NHKエンタープライズ)、落合将(NHK)
演出 - 柴田岳志(NHKエンタープライズ)、黛りんたろう
番組公式サイト
空白を満たしなさい - Wikipedia