各話あらすじ(2022年1月10日 - 3月21日)全8話
第1話 2022年1月10日
恋愛を前提としたコミュニケーションになじめない咲子(岸井ゆきの)。会社の後輩が企画した「恋する〇〇」キャンペーン商品を見にスーパーへ訪れた時、店員の高橋(高橋一生)から「恋しない人間もいる」と言われハッとする。咲子は居づらい実家を出て親友とのルームシェアを計画するが、その親友が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。心が折れそうになった咲子は「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出会い…。
第2話 2022年1月17日
「家族になりませんか?」という咲子(岸井ゆきの)の同居提案に首をかしげる高橋(高橋一生)だったが最近悩まされているお節介なご近所さん対策になると思い直し受け入れる。咲子は高橋の役に立とうと懸命に頑張るが空回り気味で同僚のカズ(濱正悟)もその様子が気になりだす。そんな矢先母みのり(西田尚美)に同居の件がバレ、二人は恋人のフリをして母と父博実(小市慢太郎)たちの待つ咲子の実家へ向かうことに…。
第3話 2022年1月24日
カズ(濱正悟)から「俺らギリ付き合ってる」と言われた咲子(岸井ゆきの)は意味が分からずポカンとする。咲子は同居生活のためお互いを理解したいと高橋(高橋一生)から渡されたアセクシュアルに関するアンケートについて考えながらカズとのこれまでの付き合いに思いをめぐらせる。ある日咲子と高橋は仕事帰りに商店街に立ち寄り買い物をして一緒に家へ帰ってくる。そこへ二人が恋人同士とカン違いしたカズが飛び込んできて…。
第4話 2022年1月31日
階段から転落するカズ(濱正悟)をかばったことで高橋(高橋一生)は骨折してしまう。責任を感じ泊まり込みで世話をするというカズにかえって心配になった咲子(岸井ゆきの)は在宅勤務をすることにして奇妙な三人での同居生活がスタートする。咲子と高橋の暮らしぶりを見たカズはやはり二人は恋人同士なのではと問い詰めてしまう。そんなカズにうんざりしながら咲子は後輩から引継いだクリスマスフェアの企画に頭を抱えていた…
※2022年2月7日、2月14日は『北京オリンピック デイリーハイライト[』( 22:00 〜 23:00)放送のため、休止。代わりとして、第1 - 4話のキャッチアップ放送(再放送)を2月19日0:01 - 2:07の『ミッドナイトチャンネル・NHKイッキ見!!』枠内(2月18日深夜。途中中断あり)にて行った。
第5話 2022年2月21日
「恋愛抜きの家族になるの、俺でよくね?」と言うカズ(濱正悟)に戸惑う咲子(岸井ゆきの)。悶々とする咲子は千鶴(小島藤子)に相談しようとするが電話がつながらない。千鶴はいつの間にか電話番号も職場も住む場所も変えていた。高橋(高橋一生)とカズは落ち込む咲子を気にかけ、三人は旅行もかねて千鶴のいる小田原へと向かう。咲子と再会した千鶴は苦しい胸の内を語り出す。そして咲子もカズに自分の思いを伝えようとし…
第6話 2022年2月28日
カズ(濱正悟)は去り、咲子(岸井ゆきの)と高橋(高橋一生)は二人で大晦日を迎える。年が明け、アロマンティック・アセクシュアルのイベントに参加した咲子はさまざまな人の考えを聞き将来のことについて考える。帰宅するとカズやみのり(北香那)たちが遊びに来ていた。みのりは自分が妊娠中にも関わらず夫の大輔(アベラヒデノブ)が浮気したことを知り離婚を考えていた。咲子につい八つ当たりしてしまうみのりは急に産気づき
第7話 2022年3月14日
咲子(岸井ゆきの)は高橋(高橋一生)との今後について話し合おうとするも、なかなか切り出せない。ある日、会社の企画のために高橋から野菜の雑誌を借りた咲子は、そこに載っていたイノファームの社長猪塚遥(菊池亜希子)に会いに行く。一方、高橋は同僚が結婚した余波で野菜と関わる機会の減る店長代理に昇進することに。咲子はいっそ転職してはと提案するが、高橋は亡くなった祖母の家を守るため割り切って働くと言い出し…
最終話 2022年3月21日
もっと自由に生きて欲しいと遥(菊池亜希子)から今の家を出て地方で野菜を育てる仕事を提案された高橋(高橋一生)。高橋が即座にそれを断ったことに対し咲子(岸井ゆきの)はモヤモヤしていた。みのり(北香那)の見舞いに訪れた咲子は母さくら(西田尚美)と再会する。さくらに背中を押された咲子は、高橋とこれからの生活について話し合う。祖母の家を守りたい、一人には戻りたくないと言う高橋に、咲子はある提案をする…。
概要
岸井ゆきのと高橋一生のダブル主演でおくる、他者に恋愛感情を抱かず性的にひかれない=アロマンティック・アセクシュアルな男女のラブではないコメディー。岸井演じる兒玉咲子は、人を好きになったことがなく、なぜキスをするのか分からない、恋愛もセックスも分からず戸惑ってきた女性。そんな咲子が恋愛もセックスもしたくない高橋羽(高橋)と出会い、同居生活を始めることに。恋人でも、夫婦でも、家族でもない(?)2人の同居生活は、両親や上司など周りに波紋を広げていく。
ストーリー
“恋愛”を前提としたコミュニケーションになじめず日々暮らしている「スーパーまるまる」本社営業戦略課勤務の兒玉咲子(岸井ゆきの)は、ある日、後輩が企画した“恋する〇〇”キャンペーン商品を見に店舗へ。そこで店員の高橋羽(高橋一生)に「恋しない人間もいる」と言われ、ハッとする。
咲子は結婚を急かす母・さくら(西田尚美)のいる実家を出て、親友・門脇千鶴(小島藤子)とのルームシェアを計画するが、千鶴が元カレとヨリを戻したことでドタキャン。心が折れそうになった咲子は、そんな中、インターネットで「アロマンティック・アセクシュアル」という言葉と出合う。
キャスト
兒玉咲子(こだま さくこ)
演 - 岸井ゆきの
スーパーまるまる本社営業戦略課勤務。
後輩の面倒見も良く周囲から慕われる性格。恋愛することを前提とした社会になじめず日々暮らしていた。高橋のブログ「羽色キャベツのアロマ日記」をきっかけにアロマンティック・アセクシュアルを自認する。高橋に「恋愛感情抜きで家族になりませんか?」と同居提案をし、受け入れられて彼の家で暮らす。
カズに対し、高橋について伝えるために、無意識のうちにアウティングをしてしまう。過去には共通の推しアイドル「サニーサイドアップ」をきっかけに松岡と親しくなり、性行為も含む交際関係に至る。だが、その経験を経ても恋愛感情も性的欲求も全く理解できないまま、彼からの申し出で交際を解消する。
高橋羽(たかはし さとる)
演 - 高橋一生
スーパーまるまるの青果部門勤務。スーパーを訪れた咲子と出会い、「恋をしない人間もいる」と言う。アロマンティック・アセクシュアルを自認しており、「羽色キャベツのアロマ日記」という匿名ブログを書いている。
両親には「捨てられた」ため絶縁し、既に他界した祖母と暮らしていた古い一戸建ての家で一人暮らしをしている。咲子と高橋が付き合っていると勘違いしたカズと揉み合いになり階段から転落し、腕の骨折および腰を痛める怪我をしてしまい、療養中は車椅子に乗ることになる。
松岡一(まつおか かず)
演 - 濱正悟
スーパーまるまる本社マーケティング課勤務。愛称は「カズ」。咲子と同期で仲も良く、何かと彼女に絡んでくる。咲子との交際のきっかけとなったアイドルの無期限活動休止に伴い、お互いの関係も「活動休止」するが、本人はまだ続いていると思っている。
高橋が車椅子生活になった際は、咲子たちと共に生活する。第5話で咲子の気持ちを聞いて彼女との関係は「解散」となり高橋家での同居も終了する。だが、その後も彼らと友人としての付き合いは続く。また同居時に受け取っていた高橋家の合鍵を返さず、勝手に鍵を開けて上がり込むなどする。
門脇千鶴(かどわき ちづる)
演 - 小島藤子
高校時代からの咲子の親友。美容師。
咲子とルームシェアをする予定だったが、元彼とよりが戻ったと咲子に言ったため話は流れる。後日詫びとして咲子あてに蟹を贈るが、その後は職場を異動したうえ、咲子には告げず住所も電話番号も変えていた。
その後、咲子が千鶴のいる小田原を訪問した際に、咲子に対する恋愛感情から一方的に距離をおいたのだと咲子に告げる。
猪塚遥(いのづか はるか)
演 - 菊池亜希子
農業事業会社イノファームの社長。かつて高橋と何かあったらしい。
石川みのり(いしかわ みのり)
演 - 北香那
咲子の妹。夫の大輔・娘の摩耶と暮らしていて、2人目の子供を妊娠中で、第6話で出産する。
実家の近くに住んでいるため、よく実家に顔を出す。
石川大輔(いしかわ だいすけ)
演 - アベラヒデノブ
みのりの夫。学校の先生であり、お調子者で軽いキャラ。
兒玉さくら(こだま さくら)
演 - 西田尚美
咲子の母。結婚に興味を示さない咲子に対し意見はあるが、なるべく圧を与えないようにしている。
兒玉博実(こだま ひろみ)
演 - 小市慢太郎
咲子の父。口数は少ないが、妻と同じく結婚に興味がない娘を心配している。
スーパーまるまる
丸山
演 - 平野宏周
本社での咲子の後輩。
咲子の仕事上での親切さを自分への好意と思い込むが、間違いと知って落胆し、仕事を休んで異動希望を出す。
田端
演 - 玉置孝匡
本社での咲子の上司。
浜岡
演 - 猫背椿
高橋の同僚。
高橋が怪我をした後、豊玉と共に料理を持って見舞いに来る。
豊玉
演 - 西川可奈子
高橋の同僚。
水谷
演 - 前原瑞樹
豊玉と結婚予定。野菜売り場担当に異動。
原
演 - マキタスポーツ
店長。高橋に店長代理への昇進を告げる。
その他
石川摩耶(いしかわ まや)
演 - 加藤柚凪
みのりと大輔の娘(第1子)。
ゲスト
第3回
坂口
演 - 辻岡甚佐
咲子の元彼。
「おにぎりSHOPモグモグ」の店員
演 -鈴木ヨシエ
喫茶店の店員
演 - 貴堂寛之
咲子の小学校から高校時代の友人
演 - 宮崎紬、小泉彩、伊藤翠、森永さくら
「好きな人にいつか出会える。恋って何かいつか分かるよ」と異口同音に言う。
第6回
アロマアセクの交流イベント参加者(登場・発言順、咲子も「花咲おそば」と名乗り参加している)。
メタ
演 - 廣瀬菜都美
「アロマアセク?」の女性。自分の指向をアロマやアセクと無理に決めなくてもいいと考え、名札の説明にハテナがついていると話す。
ごっちん
演 - 小西詠斗
ロマアセクの男性。最高の恋人に出会えたかもしれないとメタに話す。
ハマユカ
演 - 中西柚貴
アロマアセクの女性。自分は考えたことがないが、誰かと暮らしたいと考えたことはあるかと参加者に質問する。
キミ
演 - 吉田伶香
ハマユカの質問に、一人でも毎日楽しくて満足なので考えたことがないと答える。
明日香
演 - 瑞生桜子
アロマアセクの女性。めぐみとはパートナーだが一緒に住んでないと話す。
めぐみ
演 - 春山椋
アセクの女性。明日香とは連絡を取り合うよりどころ的な関係だと言う。
スタッフ
作 - 吉田恵里香
音楽 - 阿部海太郎
主題歌 - CHAI「まるごと」(OTEMOYAN record)
アロマンティック・アセクシュアル考証 - 中村健、三宅大二郎、今徳はる香
制作統括 - 尾崎裕和
プロデューサー - 大橋守、上田明子
演出 - 野口雄大、押田友太、土井祥平
制作・著作 - NHK
番組公式サイト
恋せぬふたり - Wikipedia