各話あらすじ
第1話 2021年9月2日「亀梨和也、NHKドラマ初主演」
天才的な推理力を持つ弁護士・鷹野和也(亀梨和也)が、名門・師団坂法律事務所に招へいされる。創業者のカリスマ弁護士が急逝したため、同じく弁護士の娘・佐伯芽依(奈緒)が立て直しのために呼んだ。彼が最初に担当するのは、釣りボート店でアルバイトをしていた被告・保坂修(筧利夫)が、釣り客で大手飲食グループの社長・倉橋龍一郎を溺死させた事件。通常なら“緊急避難”が適用され無罪にできる案件だが鷹野は殺人を疑う。
第2話 2021年10月2日「元裁判員の殺人事件・真相に鷹野が迫る!」
6年前の傷害事件の裁判員を、当時の被告人が逆恨みして殺害する事件が起きた。被疑者・楠田隼人(笠松将)が山内愛理沙(森迫永依)を殺害した理由は、彼女のブログ。ふだんはスイーツの記事をアップしているが最後の更新日のみ、件の裁判の評議内容に触れていた。当初は、山内が守秘義務違反を犯した末に起きた悲劇だと思われていた。しかし、鷹野(亀梨和也)らの調査で山内の実像が明るみになり、事件は全く違った様相となる。
第3話 2021年10月9日「天才弁護士対ミスター検察官」
高崎の銀行で起きた強盗殺人事件で、検察側の無期懲役の求刑に対し、杉村(北山宏光)が懲役三十年を勝ち取る。しかし、鷹野(亀梨和也)は杉村と主任検事・長谷川(高橋克実)との間の裏取引を疑う。“ミスター検察”と呼ばれる程厳格な長谷川は、雨宮(大島優子)が調べていた安倍川事件にも関わっていた検事だった。程なく杉村との取引が無かったことは判明。が、検察の求刑が軽すぎることが気になる鷹野が、調査を進めると…。
第4話 2021年10月16日「師団坂法律事務所VS検察のエース!」
4年前に娘の宮地灯里を殺された父・幹雄(吹越満)が、犯人の松田晴登を殺害した復讐殺人の公判が迫っている。担当検事が検察のエース・一ノ瀬(萩原聖人)に急きょ代わったことを不審に思う中、芽依(奈緒)と桐生(大政絢)は、同僚の渋川孔太が本当の殺害犯ではないかと再調査を進める。一方、鷹野(亀梨和也)は、長谷川検事(高橋克実)から告げられた、安倍川事件に関わる「キムラヒデユキ」なる人物を探して、静岡を訪れる。
最終話 2021年10月23日「鷹野最後の法廷へ〜全ての真相が明らかに!」
少女監禁誘拐殺人事件の犯人・南野一翔が、鷹野(亀梨和也)に弁護を依頼する。南野は罪を認めており、争点は無期懲役か死刑かの一点。担当検事は一ノ瀬(萩原聖人)。鷹野は、調査の中で、南野が父親の虐待から逃れるために改名していたことを知る。南野の公判、天才弁護士・鷹野と検察庁のエース・一ノ瀬の火花を散らす弁論が展開される。そして、全ての真相が明らかとなった時、鷹野は弁護士生命をかけた大きな決断をする…。
原作概要
『正義の天秤』は、大門剛明による小説。2015年8月5日に『JUSTICE』(ジャスティス)のタイトルでKADOKAWAより刊行された。文庫版がリリースされた際に『正義の天秤』に改題されている。
概要
大門剛明の小説を同局ドラマ初出演・初主演となる亀梨和也を迎えて映像化。元外科医の弁護士が、冤罪の悲劇に苦しみながら、戦力外チームを率いて数々の難事件の真相を暴く法廷ミステリー。亀梨は、徹底した合理主義者で、天才的な思考力と推理力を持つ弁護士・鷹野和也を演じる。
ストーリー
徹底した合理主義者で、天才的な思考力と推理力を持つ元外科医の弁護士・鷹野和也(亀梨和也)は、名門・師団坂法律事務所に招へいされ、刑事部門を担当する「ルーム1」を率いることに。師団坂法律事務所の創業者でカリスマ弁護士が急逝したため、同じく弁護士の娘・佐伯芽依(奈緒)が立て直しのために呼んだのだ。だが、ルーム1のメンバーはくせ者ぞろいで…。
そんな中、鷹野が最初に担当することになったのは、釣りボート店でアルバイトをしていた被告人が釣り客を溺死させた疑いで起訴された事件。通常なら緊急避難が適用され無罪にできる案件だが、鷹野は殺人の線を疑う。
キャスト
師団坂法律事務所
ルーム1の弁護士たち
鷹野和也
演 - 亀梨和也
師団坂法律事務所の弁護士。元外科医で、徹底した合理主義者。天才的な思考力と推理力を持っている。事務所の刑事部門を担当する「ルーム1」のくせ者弁護士4人と難事件を解決する。
佐伯芽衣
演 - 奈緒
師団坂法律事務所の新米弁護士。事務所創業者の一人娘で、一生懸命さが空回りしてしまう2年目。誰よりも他人の心情に寄り添えるのが長所だが、時には感情移入し過ぎることも。
杉村徹平
演 - 北山宏光
師団坂法律事務所の弁護士。元ニートでコンプレックスの塊だが、運と要領の良さが取りえ。アニメやゲームが好きな、いわゆるオタク気質。人のことを親身に考えられる優しい性格。鷹野の存在に感化され、自身の正義を追い求め奔走する。
桐生実雪
演 - 大政絢
師団坂法律事務所の弁護士。元裁判官のエリートでプライドが高い。容姿端麗で頭脳明晰。記憶力、暗記力は飛び抜けているが融通が利かない面がある。感情を顔に出すことを嫌うためきつく思われがちだが、姉御肌の面も。
梅津清十郎
演 - 佐戸井けん太
師団坂法律事務所の弁護士。元刑事で、刑事時代の人脈を生かし、刑事事件を得意としている。相手の警戒心を解く柔らかさが売りで、人の痛みが分かる苦労人の人情派。妻に先立たれ、一人娘は中学の時に家出。今はどこで何をしているか分からない。
その他の弁護士
西園寺清隆
演 - 竹中直人
企業法務担当の弁護士。鷹野の登場を面白くないと感じている。
佐伯真樹夫
演 - 中村雅俊
師団坂法律事務所の創始者。芽衣の父。鷹野の師のような存在。故人。
鷹野の関係者
雨宮久美子
演 - 大島優子
鷹野の恋人。佐伯真樹夫に父親の冤罪を晴らしてもらい、彼に憧れ弁護士になる。その後、とある冤罪事件の独自調査を行なっていたが、8年前、何者かに襲われて以来、意識はあるものの自分の意思で動くことも喋ることもできない状態(遷延性意識障害)になる。
一ノ瀬眞人
演 - 萩原聖人
東京地検のエリート検事。裁判で鷹野と敵対する。
ゲスト
第1回
保坂修
演 - 筧利夫
釣りボート店のアルバイト店員。釣り客で大手飲食チェーン社長の倉橋龍一郎を溺死させた罪に問われる。
倉橋龍一郎
演 - 宮田博一
大手飲食チェーン社長。保坂に溺死された。
第2回
楠田隼人
演 - 笠松将
6年前の傷害事件の裁判員を殺害した罪に問われる。
山内愛理沙
演 - 森迫永依
6年前の傷害事件の裁判員。楠田に殺害される。
山内流美子
演 - 筒井真理子
山内愛理沙の母親。スナックを経営。
第3回
長谷川政尚
演 - 高橋克実
前橋地検の検事。高崎の銀行で起きた強盗殺人事件の主任検事。“ミスター検察”と呼ばれるほど厳格。雨宮久美子が調べていた安倍川事件にも関わっていた。
中江雄聖
演 - 須賀健太
強盗殺人事件の被告。
第4回
宮地幹雄
演 - 吹越満
殺人事件の被告。娘を殺したとして、その復讐で犯人の松田晴登を殺害した罪に問われる。佐伯芽依と桐生実雪が裁判で弁護を担当。
木村秀幸
演 - 火野正平
静岡拘置所にいる。殺人罪で無期懲役、現在控訴中。安倍川事件の鍵を握る人物とされる。
江尻憲次
演 - 津嘉山正種
江尻法律事務所の所長。江尻法律事務所は雨宮久美子が以前勤めていた事務所。
松田信彦
演 - 井上肇
殺人事件の被害者・松田晴登の父親。
松田春登
演 - 上野凱
殺人事件の被害者。勤め先の鉄工所で殺害される。4年前に宮地幹雄の娘・宮地灯里を殺害。
渋川孔太
演 - 楽駆
松田春登の同僚。殺人事件の第一発見者。
最終回
南野一翔
演 - 千葉雄大
少女誘拐殺人事件の被告。
スタッフ
原作 - 大門剛明『正義の天秤』
脚本 - 田辺満、田中眞一、井上季子
音楽 - 河野伸
制作統括 - 渋谷未来(The icon)、真鍋斎(NHK EP)、岡本幸江(NHK)
演出 - 片岡敬司、二宮崇
番組公式サイト
正義の天秤 - Wikipedia