各話あらすじ
第1話 2021年4月30日「おでんおじさん」
週刊「女性ライフ」編集者の風未香(芳根京子)は、芸能スクープを扱う「一折(いちおり)」班で大失敗し、読者の「半径5メートル」の話題を掘り下げる「二折(におり)」班に異動。名物記者・宝子(永作博美)と出会う。二人は、レトルトおでんを買う主婦を非難してSNSで話題になった「おでんおじさん」のネタを取り上げるが、女性たちの怒りの声を集めようとする風未香に対し、宝子はなぜかコンニャク作りを始める。
第2話 2021年5月7日「出張ホスト百人斬り」
目覚めたら山辺(毎熊克哉)とベッドを共にしていた風未香(芳根京子)。以来、山辺はただ泊まりに来ては朝、会社に行くということを繰り返し、風未香を混乱させる。ある日企画会議で女性用風俗が話題になり、風未香は宝子(永作博美)と共に様々な「出張ホスト」とのデートを体験取材することに。そんな中、デスクの丸山(尾美としのり)は、宝子が取材した利用者の中に妻の絵美(片岡礼子)がいることに気づきがく然とする。
第3話 2021年5月14日「私はこれを捨てられません」
風未香(芳根京子)が書いたカリスマミニマリストの記事を読んだ実家の母・祥子(いしのようこ)が物を捨てまくるようになった。長年家族で囲んできたダイニングテーブルまで捨ててしまい、父・和彦(小林隆)は激怒、大喧嘩(げんか)となる。そんな中、宝子(永作博美)は「私はこれを捨てられません」というテーマで記事を書こうと言い出し、絵本作家・いずみようじ(塚本晋也)の家などあちこちに風未香を連れ回す。
第4話 2021年5月21日「なりすましにご用心」
子どものSNSについて特集することになった風未香(芳根京子)と宝子(永作博美)たち。7年前、トランスジェンダーであることをカミングアウトし離婚した香織(北村有起哉)は、若い女性になりすまして娘の怜奈(上野鈴華)とSNSでつながっていた。怜奈からどうしても会いたいと食い下がられた香織は、風未香に秘密を話し、代わりに会ってくれと頼み込む。だが深夜になっても帰宅しない娘の前に自ら姿を見せることに…。
第5話 2021年5月28日「黒いサンタクロース」(前編)
山辺(毎熊克哉)が特大スクープを取るが、ネタ元の陰謀とわかり窮地に追い込まれる。一方、風未香(芳根京子)は児童養護施設に匿名で寄付をするボランティアたちを取材。調べるうちに、昔クリスマスケーキを施設に配り歩いてヒーロー視されていた巻上(緒形直人)という人物の存在を知る。その頃、宝子(永作博美)はなぜか単独行動が目立ち、編集長の亜希(真飛聖)しか知らない謎の取材を進めていた。
第6話 2021年6月4日「黒いサンタクロース」(後編)
風未香(芳根京子)は、昔児童養護施設にクリスマスケーキを配り歩いてヒーロー視されていた巻上(緒形直人)という人物が、その後あるスクープ記事をきっかけに転落し、記事を書いた記者と不倫報道までされていたことを知る。時を同じくして、宝子(永作博美)もある目的を持って巻上を訪ねていた。現地で宝子と鉢合わせた風未香は、宝子が抱えてきた秘密を知る。
第7話 2021年6月11日「ワンオペ狂騒曲」
風未香(芳根京子)は、山辺(毎熊克哉)がネットで顔や自宅をさらされたために風未香の部屋で引きこもり気味なことが気になっていた。そんな中、ますみ(山田真歩)とともに高名な美術評論家・美砂子(阿川佐和子)の連載エッセイの担当につく。だがますみの9歳の娘・あかり(野澤しおり)の心身が不安定になってしまい、ますみが仕事を休むたび、風未香はそのフォローで四苦八苦する羽目(はめ)となる。
第8話 2021年6月18日「野良犬は野垂れ死ぬしかないってか?」
ある日、風未香(芳根京子)は宝子(永作博美)と立ち寄った喫茶店で、中学時代の塾の恩師・阿南(須藤理彩)がバイトをしているところに出くわす。阿南のおかげで勉強が好きになったと感謝してきた風未香だったが、実は阿南は就職氷河期世代で、当時もアルバイトの身だったと知る。氷河期世代のおかれた現状が気になった風未香は、SNSで積極的に発信する氷河期世代のインフルエンサー、須川(渡辺真起子)を取材する。
最終話 2021年6月25日「ここから始まる」
風未香(芳根京子)がかつて熱愛スクープを撮ろうとして失敗した浅田航(倉悠貴)に、新恋人が出来たという報道が流れる。お相手はITベンチャーのやり手社長・興津美咲(西原亜希)。その会社が自治体に納入している子育てアプリを宝子(永作博美)と共に取材する風未香だったが、アプリが不具合を起こしていることがわかると、興津の会社を信用しない山辺(毎熊克哉)と取材方針が対立することに……。
概要
連続テレビ小説「ファイト」以来16年ぶりに同局のドラマを手掛ける橋部敦子によるオリジナル作品。芸能ゴシップを追いかける「1折(いちおり)」班で失態を演じ、読者の身近な関心事を掘り下げる「2折(におり)」班に異動となった女性週刊誌の編集者が名物記者とバディを組み、個人的でニュースにもならない女性たちの“もやもや”、いわゆる“半径5メートル”の感情や出来事を掘り下げ、人生の機微と時代に迫る。
ストーリー
週刊「女性ライフ」編集者・前田風未香(芳根京子)は、芸能ゴシップを追いかける「1折」班で失態を演じ、生活情報など読者の身近な関心事を掘り下げる「2折」班に異動。そこで出会った名物記者・亀山宝子(永作博美)とコンビを組むことに。
2人は、スーパーでレトルトおでんを買おうとした主婦が、見知らぬ男性に「おでんぐらい自分で作れ」と非難されたとSNSで話題になった「おでんおじさん」のネタを取り上げる。女性たちの怒りの声を集めようとする風未香に対し、宝子はなぜかコンニャク作りを始める。
初めは何の意味があるのか分からない風未香だったが、人とは違うアプローチから見えてくるものがあることに次第に気付いていく。
キャスト
前田風未香(まえだ ふみか)
演 - 芳根京子
女性週刊誌『女性ライフ』2折班所属の若手編集者。最初は芸能ゴシップを追いかける1折班にいたが、スクープ撮り逃しの失敗を犯し、「半径5メートル」の関心事を扱う2折班に異動。テンパると口が悪くなる。そして、簡単に男とする軽い女でもある。
山辺晃人
演 - 毎熊克哉
女性週刊誌『女性ライフ』1折班所属のフリーランス記者。風未香は山辺の「顔がタイプ」。人の懐にするっと入っていくのが得意。
大沼亜希
演 - 真飛聖
女性週刊誌『女性ライフ』編集長。物言いは厳しいことも多いが、部下たちを温かく見守っている。息子がいるワーキングマザー。
藤川ますみ
演 - 山田真歩
女性週刊誌『女性ライフ』2折班所属の編集者。小学生の娘がいて、夫は単身赴任。川柳と和物が好き。発言は基本、辛口。
海老原香織
演 - 北村有起哉
女性週刊誌『女性ライフ』2折班所属の編集者。知的でエレガントなトランスジェンダー女性。7年前に妻と離婚。娘が一人いる。
丸山洋平
演 - 尾美としのり
女性週刊誌『女性ライフ』2折班のデスク。いつも趣味のコーヒーを班員たちに振る舞ってくれる。子どもたちが手を離れ、妻と二人暮らし。
亀山宝子(かめやま たからこ)
演 - 永作博美
女性週刊誌『女性ライフ』2折班所属で、「さすらいのオバハンライター」コーナーが人気のフリーランス名物記者。 物事に対して、いつもひと味違う独自の視点とアプローチで迫り、風未香に刺激を与える。手首の赤いミサンガには何か秘密があるらしい。
ゲスト
第1話
寺本友里
演 - 前田亜季
SNS主婦・アゲハさん。
寺本久典
演 - 黒田大輔
友里の夫。
浅田航
演 - 倉悠貴(第5話・最終話)
俳優。
田端博紀
演 - 三浦誠己(第5話・最終話)
女性週刊誌『女性ライフ』1折班のデスク。
綿貫さゆり
演 - 緒川たまき(最終話)
女優。
三田
演 - 俵木藤汰
こんにゃく農家。
第2話
絵美
演 - 片岡礼子
丸山の妻。
レイジ
演 - 木村達成
風未香が取材した出張ホスト。
清水
演 - 池田良
絵美の担当医師。
第3話
祥子
演 - いしのようこ
風未香の母。
和彦
演 - 小林隆
風未香の父。
いずみようじ
演 - 塚本晋也
風未香の愛読書の絵本作家。
第4話
怜奈
演 - 上野鈴華
香織の娘。SNSで相手が香織と知らずにやり取りをしている。
甲斐知美
演 - 堀夏子
香織の元妻。
第5話、第6話
巻上
演 - 緒形直人
宝子の過去の鍵を握る男性。元大手製菓会社の社長。
沢渡大吾
演 - 玉置玲央
俳優。
藤田明夫
演 - 大澄賢也
ネタ提供者。
上野智治
演 - 金井勇太
『週刊事実』の記者。
立花早苗
演 - 毬谷友子
巻上が身を寄せる愛知県西尾市の児童養護施設の園長。
森岡忠彦
演 - 羽場裕一
女性活躍担当大臣だが、以前からセクハラ三昧の疑惑のある代議士。10年前に彼の告発記事を執筆しようとした鶴川ゆう(宝子のペンネーム)と巻上を、捏造記事を流布させて、社会的に失脚させた。
瀬川ちなつ
演 - 小野ゆり子
子供の頃から立花の児童養護施設で育った。10年前、森岡の秘書をしていた時にセクハラ被害を受け、施設の後援者だった巻上に相談をしていた。
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演 - 新井美羽(第6話)
中学生。
第7話
青葉美砂子
演 - 阿川佐和子
美術評論家。
藤川あかり
演 - 野澤しおり
ますみの娘。
藤川隆弘
演 - 竹井亮介
ますみの夫。
棋士の夫妻
演 - 江良潤
演 - 松浦佐知子
漫画家の夫妻
演 - 世志男
演 - 村松えり
第8話
阿南
演 - 須藤理彩
風未香の高校生の頃の塾の恩師。
須川
演 - 渡辺真起子
インフルエンサー。
最終話
興津美咲
演 - 西原亜希
ITベンチャー企業の社長。
スタッフ
作 - 橋部敦子
演出 - 三島有紀子、岡田健、北野隆
音楽 - 田中拓人
挿入歌 - 「5 meters」(作詞:三島有紀子 / 作曲:田中拓人)
制作統括 - 勝田夏子、岡本幸江
番組公式サイト
半径5メートル - Wikipedia