各話あらすじ
第1話 2021年1月23日
‘物’の気持ちが分かる繊細な感覚を持つ萌子美(小芝風花)は、アルバイト先の工場でもどこか浮いた存在。ある日、工場の窓の汚れが気になった萌子美は騒動を起こしてしまい、知らせを受けた母・千華子(富田靖子)は、周囲と違う萌子美が再び引きこもりにならないか悩む。数日後、迎えた萌子美の誕生日。千華子や父・伸寛(田辺誠一)、兄・俊祐(工藤阿須加)が祝う中、ある人が現れる。
第2話 2021年1月30日
清水萌子美(小芝風花)は同居を始めた祖父・須田観(橋爪功)にずっと気になっていることを相談。萌子美の母・千華子(富田靖子)は自分の父親とはいえ、わだかまりのある観に萌子美が頼るのを見て複雑な気持ちになる。
第3話 2021年2月6日
俊祐(工藤阿須加)は自分の生花店で働き始めた萌子美(小芝風花)を見守るが、恋人で店員の涼音(水沢エレナ)に事前に相談しなかったことが気まずい。一方、伸寛(田辺誠一)が税理士事務所での仕事を在宅に変更し、寝耳に水の千華子(富田靖子)は観(橋爪功)ともぶつかり家の中は険悪に。そんな中、涼音に店番を頼まれた萌子美は佑矢(加藤清史郎)の姿を見掛けて後を追う。それが問題となり…。
※2021年2月13日(土)に発生した地震による報道特別番組に伴い、第4話の放送は途中中断、1週間順延された。
第4話 2021年2月20日
伸寛(田辺誠一)からドーナツ店のフラワーアレンジメントを褒められた萌子美(小芝風花)。「勘違いしちゃ駄目」と水を差す千華子(富田靖子)の発言を観(橋爪功)が否定する中、萌子美は2人の不仲の理由を聞くが、千華子は答えない。そんな折、ドーナツ店から定期的な注文が入り、俊祐(工藤阿須加)は自分が担当すると決める。一方、佑矢(加藤清史郎)がお礼をしたいと萌子美を店に訪ねてくる。
第5話 2021年2月27日
花と話す自分を変な目で見ない佑矢(加藤清史郎)に、萌子美(小芝風花)の顔がほころぶ一方で、伸寛(田辺誠一)との口論で傷つく千華子(富田靖子)は無気力になり家事を放棄する。生花店では、涼音(水沢エレナ)が店をリニューアルして萌子美にディスプレーを任せようと提案。即答できず口ごもった俊祐(工藤阿須加)は、うっぷんを募らせていき、そのどす黒い本音をSNS上にぶちまける。
第6話 2021年3月6日
萌子美(小芝風花)と佑矢(加藤清史郎)が生花店で話す姿を目にした伸寛(田辺誠一)と千華子(富田靖子)は、関係が気になって仕方がない。千華子は男性との付き合いは慎重にと口を出すが、萌子美は自分の感覚を信じると聞き流す。生花店ではSNSを開始。自分も始めた萌子美は、佑矢とSNSでやりとりをするようになる。そんな中、俊祐(工藤阿須加)の誘いで佑矢が清水家にやって来る。
第7話 2021年3月13日
萌子美(小芝風花)に居場所だった生花店を奪われたと憤る俊祐(工藤阿須加)が家出。SNSでの本音も知った千華子(富田靖子)や伸寛(田辺誠一)が驚く中、店では、涼音(水沢エレナ)が俊祐の不在は自分が別れると言ったせいだと誤解する。俊祐が戻るまで店を守ろうと決めた萌子美は、観(橋爪功)に協力を仰ぎ、俊祐の仕事を買って出る。一方、車で過ごす俊祐の元に佑矢(加藤清史郎)が現れる。
第8話 2021年3月20日 ※23:40〜
伸寛(田辺誠一)はこれからの生き方について千華子(富田靖子)に相談するが、一蹴される。一方、花や物の気持ちが分からなくなった萌子美(小芝風花)は生花店を早退。不安を紛らわせるように佑矢(加藤清史郎)を家に招いた。佑矢の帰宅後、萌子美は突っ掛かってきた俊祐(工藤阿須加)や家族を前に、‘能力’がなくなったと告白。千華子は「それが普通」だと諭すが、俊祐は責任を感じ…。
第9話 2021年3月27日
モノと話せなくなった清水萌子美(小芝風花)は平気なふりをしつつ、内心では不安が大きくなるばかりだった。岸田佑矢(加藤清史郎)に支えられて何とか気持ちを落ち着かせるが、家族は自分にとって”普通のこと”が出来なくなった萌子美を心配する。兄・俊祐(工藤阿須加)は自分を責めながらも素直になれず、ぶっきらぼうに当分仕事を休むことを妹に提案。萌子美もそれを受け入れる。
最終話 2021年4月3日
行方がわからなくなったぬいぐるみのトミーを捜すため、清水萌子美(小芝風花)は木々たちに居場所を知らないか問いかける。すると、萌子美の祈りが通じたのか、再びモノたちの声が聞こえるように。木々たちに導かれ、萌子美はついにトミーとの再会を果たす。帰宅した萌子美は以前にも増して積極的になる。職場に復帰し、仕事に行く前に岸田佑矢(加藤清史郎)とジョギングを開始。そこにはある思いが秘められていて…。
概要
数々のドラマを手掛けてきた脚本家・橋部敦子と小芝風花の初タッグで描くオリジナルのヒューマンホームドラマ。小芝演じる主人公・清水萌子美は、縫いぐるみや石、植物など、感情を持たないとされている物の気持ちが分かってしまう繊細な“感覚”の持ち主。それゆえ、他人との関わりを極力持たないように生きてきたが、あることをきっかけに広い世界に踏み出すことを決意。さまざまな経験を重ねながら成長していく姿をつづる。
ストーリー
小さな工場で不良品のチェックをしている清水萌子美(小芝風花)は、仕分ける速度がほかの従業員に比べて速く、黙々と仕事をしていた。ある日、不良品を見つけた萌子美は思わず「その子、けが…」と言いかけてしまう。実は萌子美には、感情を持たないとされている物の気持ちが分かってしまう繊細な“感覚”があったのだ。萌子美の母・千華子(富田靖子)は、娘が工場で問題を起こしたと知らされ頭を痛める。
数日後、22歳の誕生日を迎える萌子美が、ある理由から工場に行きたくないと言いだす。この日だけ穏便に過ごしたいと、母は娘の言うことを聞くことに。その夜、家族そろって萌子美の誕生日のお祝いをしていると、訪問者がやって来る。
キャスト
清水萌子美(しみず もこみ)〈21 → 22〉
演 - 小芝風花
本作の主人公。本来は感情を持つはずのない石や植物、ぬいぐるみなどの気持ちが読み取れるという繊細な感覚の持ち主。幼少期はその感覚からモノの代弁をすることで周囲から理解されず、変わった子供と思われ問題児扱いされていた。そのため、周囲の人にヘンなことを言ってしまっていないかと気にするあまりうまく言いたいことを伝えられなくなり、人とコミュニケーションを取ることに疲弊して小学5年の頃から不登校気味となってしまい、中学には一度も通わず通信制の高校を卒業している。世間からはひきこもりやニートとみなされているが、常に部屋にこもっているわけではなく、兄・俊祐に誘われて外出することもある。
現在は母・千華子の勧めで工場で製品の不良品チェックのアルバイトをしている。
清水家
清水千華子(しみず ちかこ)
演 - 富田靖子
萌子美の母。萌子美が普通の子と同じように生活できるようにあらゆる手を尽くすが問題を解決できていないため、娘の行末を心配している。自覚に欠けているが、他人に対し過干渉で支配的な性格。
清水伸寛(しみず のぶひろ)
演 - 田辺誠一
萌子美の父。税理士。過干渉な妻・千華子の意見に反論できず気力を失っている。
清水俊祐(しみず しゅんすけ)
演 - 工藤阿須加
萌子美の兄。父方の祖父から受け継いだ花屋を経営している。
近隣住民に親しまれ常連客も多く、友人から相談を持ち込まれることも多いが、ある秘密を抱えている。
須田家
須田観(すだ かん)
演 - 橋爪功
萌子美の祖父。千華子の父。元高校教師で、現在はタクシー運転手。
千華子とあることで揉めて以来長年音信不通で妻を亡くして一人暮らしを続けていたが、ある日清水家に姿を現し同居することになる。
シミズフラワーショップ
俊祐が経営する花屋
依田涼音(よりた すずね)
演 - 水沢エレナ
花屋の店員。俊祐と密かに交際している。
桜井真由(さくらい まゆ)
演 - 内藤理沙
花屋の店員。シングルマザー。
その他
岸田佑矢(きしだ ゆうや)
演 - 加藤清史郎
萌子美がはじめて恋をする青年。
俳優志望でフードデリバリーのバイトをしている。
スタッフ
脚本 - 橋部敦子
演出 - 竹園元(テレビ朝日)、常廣丈太(テレビ朝日)、鎌田敏明
エグゼクティブプロデューサー - 内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー - 竹園元(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
音楽プロデュース - S.E.N.S. Company
音楽 - 森英治
主題歌 - GENERATIONS from EXILE TRIBE「雨のち晴れ」(rhythm zone)
企画協力 - オスカープロモーション
制作 - テレビ朝日、メディアミックス・ジャパン(MMJ)
番組公式サイト
モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜 - Wikipedia