各話あらすじ 平均視聴率 5.45%
第1話 2021年1月25日「引き金をひいた指」 視聴率 7.3%
警視庁はSNS等の誹謗中傷の撲滅を目指し市民からの相談にのる専門部署「指殺人対策室」=指対(ゆびたい)を新設。メンバーは万丞渉(香取慎吾)を始め、一癖も二癖もある変わり者ばかり…。そんな折、誹謗中傷を苦に自殺したモデルの真田梢の両親が訪れ、匿名の人間たちの心ない言葉に娘は殺されたと涙ながらに訴える。それを聞いた新人刑事の碓氷咲良(関水渚)は「絶対に犯人を逮捕してみせます!」と約束してしまうが…。
第2話 2021年2月1日「消せない過去」 視聴率 5.7%
親友を死に追いやった犯人として、『裏K察』に名前を書き込まれた古川夕貴は、追い詰められて重傷を負う。投稿者の“アノニマス”は警察内部の人間かも…?万丞渉(香取慎吾)ら指殺人対策室に疑念が渦巻く中、新たに芹沢亜里沙(深川麻衣)が相談に訪れる。ネットで炎上中の店員を土下座させる動画の女性が、亜里沙だというデマが拡散しいているのだという。顔写真や勤務先も晒され、世の中からひどい誹謗中傷を受けているという…。
第3話 2021年2月8日「17歳の殺人者」 視聴率 6.0%
高校生・片山蓮(青木柚)によるホームレス殺害事件…1カ月後、蓮の個人情報が特定、ネット上で晒されたことで大きな話題となっていた。事実とは異なるひどい中傷も多く、蓮の父・遼太郎(戸田昌宏)は、「指殺人対策室」に最初に情報を晒した犯人を捕まえてほしいと依頼。万丞渉(香取慎吾)と碓氷咲良(関水渚)は早速捜査にあたるが、交友関係を調べるうちに蓮の本性が浮き彫りになっていく。
第4話 2021年2月15日「匿名の恋人」 視聴率 5.7%
元アイドルの澪(田中美里)が夫の清二(小松和重)と共に、万丞(香取慎吾)らの指対にやって来る。既婚男性との不倫を報じられた澪は、中傷の標的になっていた。不倫相手とは、‘マッチングアプリ’で出会ったという。咲良(関水渚)が、闇サイト「裏K察」にあった「不倫のタレコミは柳田修の仕業」という書き込みに心当たりがないか尋ねると、澪の顔色が一変する。
第5話 2021年2月22日「奪われた居場所」 視聴率 4.7%
指対室に、大人気動画配信者さわてぃ(橋本淳)から依頼が。SNSでの誹謗中傷が1カ月前に突然増加し、ついに「死んで詫びろ」という脅迫が届き怖くなったという。その脅迫行為が晒されて大バッシングを浴びることになった星野秀一(萩原利久)は、現実世界はもちろん、ネットの世界でも居場所を失ってしまう。しかし、星野を知る司書の山名栞(鞘師里保)は星野のことをいい人だと言う。さわてぃも何かを隠しているようで…。万丞(香取慎吾)と咲良(関水渚)は、星野の説得を試みるが最後の望みの綱も絶たれた星野は最悪の選択をとることに…。
第6話 2021年3月1日「偽りの復讐」 視聴率 4.4%
警察内で「アノニマス」と指対のつながりが噂され、特に万丞(香取慎吾)が疑われる中、専門学校生の香(川島鈴遥)が来訪。香宛てに大学野球部次期エース候補の恋人・総一郎(田中偉登)を中傷するメールが届き、前日から彼と連絡が取れないという。四宮(清水尋也)は監禁された総一郎の映像をウェブ上で発見。香は犯人の声が亡くなった慶太(岩上隼也)に似ていると話す。
第7話 2021年3月8日「アノニマスの正体」 視聴率 4.5%
社員をパワハラにより自殺に追い込んだと噂の食品会社のSNSに「罪を告白しないなら爆破する」という爆破予告が。万丞(香取慎吾)らが突き止めた犯人は、‘アノニマス’の信奉者だった。アノニマスは新たに「次に告発するのはこの国最大の巨悪・警察」という動画を投稿。万丞は刑事部長・城ケ崎(高橋克実)からアノニマスの正体を突き止めるよう指示を受ける。
最終話 2021年3月15日「名もなき正義」 視聴率 5.3%
万丞(香取慎吾)の元相棒・セナ(シム・ウンギョン)が銃撃された2年前の事件の真相と、アノニマスの正体が判明。アノニマスの目的は、警察の2年前の大罪をさらし真実を闇に葬った人間を裁くことだった。万丞はアノニマスに、事件関係者である城ヶ崎(高橋克実)が自ら事実を明らかにすると諭す。だが、城ヶ崎は会見に現れず、アノニマスは新しい動画を投稿する。
概要
民放ドラマの出演は5年ぶり、同系ドラマ出演は33年ぶりとなる香取慎吾が主演の新感覚クライムサスペンス。タイトルの“アノニマス”とは、日本語で“匿名”を意味する言葉。インターネット上での誹謗中傷や炎上などが後を絶たず、キーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)が社会問題になっている現代を舞台に、警視庁に新設された「指殺人対策室」(通称・ゆびたい)の刑事・万丞渉(香取)が、指殺人に苦しむ人々の事件を解決に導いていく。
ストーリー
警視庁は、SNSでのトラブルに対応するため「指殺人対策室」、通称・指対(ゆびたい)を新設する。SNSの情報を分析し捜査に役立てるとともに、誹謗・中傷の撲滅を目指すべく設立されたこの組織には、万丞渉(香取慎吾)をはじめ、出世コースから外れたくせ者が集められていた。
そんなある日、1人の中年女性が対策室を訪ねて来る。女性は先日、一人暮らしをしていた娘を自殺で亡くしたものの、「事件性なし」として早々に捜査を打ち切られていた。しかしその後、ファッションモデルをしていた娘がネット上で激しい誹謗中傷に遭っていたことを知り、娘を死に追いやった人々を捕まえてほしいと依頼する。
キャスト
指殺人対策室
警視庁生活安全部内に新設された悪質性、事件発生可能性、社会的関心の高いSNSトラブルを捜査する部署。通称「指対(ゆびたい)」
万丞渉(ばんじょう わたる)〈42〉
演 - 香取慎吾
本作の主人公。指殺人対策室に配属となった元捜査一課の刑事。階級は警部。
抜群の洞察力を誇り「捜査一課の狼」と呼ばれていたが、2年前に相棒の倉木が重傷を負った「大田区社長刺殺事件」を契機に第一線を外れ、倉木が言い残した「アノニマス」の正体を独自に捜査していた。
碓氷咲良(うすい さくら)〈25〉
演 - 関水渚
本作のヒロイン。指殺人対策室での万丞の相棒。階級は巡査部長。元交通安全課。
3年前、多忙を理由に相談を放置した高校からの友人が目前でトラックに飛び込み自殺する姿を目撃したことから、事件で関わる思い悩む人たちを救うことに熱心に取り組むようになる。
菅沼凛々子(すがぬま りりこ)〈39〉
演 - MEGUMI
情報収集と特定を得意にする指殺人対策室のメンバー。階級は巡査部長。元総務部。
四宮純一(しのみや じゅんいち)〈27〉
演 - 清水尋也
指殺人対策室のデジタル担当。階級は巡査部長。
特別捜査官採用でサイバー犯罪対策課に配属予定だったが指対に引き抜かれたエリート。
咲良に密かな恋心を抱いており、スピンオフドラマでは万丞を恋のライバルと思い込み奮闘する姿が描かれる。
越谷真二郎(こしがや しんじろう)〈58〉
演 - 勝村政信
指殺人対策室室長。階級は警部。
元捜査一課で「大田区社長刺殺事件」を捜査していたが、城ヶ崎の圧力に屈し沢登を犯人とする捏造に加担する形となったため、「アノニマス」の名で正義感の強い倉木にホンボシと目星をつけた山室の情報をリークし操ることで逮捕しようとするが、銃撃戦で倉木が負傷してしまう。その責任を取るため警察を辞職しようとするが城ヶ崎から脅され、城ヶ崎が指殺人対策室を新設し室長のポストを用意されるとその人事を受け入れる。倉木の意識の回復を待ち真実を告発する機会を伺っており、その事実に辿り着いた万丞に「裏K察」へ情報を投稿している「アノニマス」は自分とは別人であることを告げる。
万丞の関係者
羽鳥賢三(はとり けんぞう)〈43〉
演 - 山本耕史(第1話・第2話・第4話 - 最終話)
万丞の元同僚。警視庁捜査一課刑事。階級は警部。
2年前「大田区社長刺殺事件」で山室がホンボシと目星をつけていたが、被疑者の沢登の指紋が検出された物証が発見され、その後沢登が自殺したことで上層部から山室の捜査にストップをかけられた。
倉木セナ(くらき セナ)
演 - シム・ウンギョン(特別出演)
万丞の捜査一課時代の相棒。帰国子女。
2年前「大田区社長刺殺事件」で「アノニマス」が真犯人と告発した山室孝介を捜査し、彼との銃撃戦で重傷を負い心神喪失で意思の疎通を図れなくなるが、凶弾に倒れる直前、万丞に「アノニマス」とメッセージを言い残す。
その後、心神喪失の状態から覚醒するが、警察組織から監視を受けていることを察し、監視の目を欺くため心神喪失を装い、今回は自ら「アノニマス」を名乗りSNS上のサイト「裏K察」へ警察内部の人間しか知り得ない情報をリークし社会悪を制裁することで世論を味方につけ、「大田区社長刺殺事件」で警察組織が沢登を犯人に捏造したことを告発、糾弾し、自分を裏切った警察組織に復讐する。
「裏K察」に犯人捏造の黒幕として刑事部長の城ヶ崎の顔写真と実名をアップすることで世間からの彼に対する非難を誘導し、その結果、城ヶ崎を自殺に追い込み復讐を果たしたかのように思われたが、万丞が城ヶ崎の遺族と顔を合わせ対話した結果手に入れた賄賂を受け取っていたことを沢登に嗅ぎつかれた国務大臣で国家公安委員長でもある長谷部が沢登を犯人に捏造する命令を下した真の黒幕であった証拠を突きつけられる。万丞から正義を暴走させ長谷部から圧力を掛けられた被害者でもあった城ヶ崎を死に追いやったことを非難され、一時的に「裏K察」への捜査情報のリークの手を緩めるが、再び自分の信じるネットを使った「集合知による正義」を貫く機会が訪れることを伺い、万丞の前から姿を消す。
謎の男
演 - 田中要次(第3話・第4話)
釣り堀で万丞に黒い封筒を渡す男。
警視庁刑事部
城ヶ崎明文(じょうがさき あきふみ)
演 - 高橋克実(第5話 - 最終話)
刑事部長。指対内部に「裏K察」へ警察の内部情報を投稿する「アノニマス」の内通者がいるのではないかと圧力を掛ける。
2年前の「大田区社長刺殺事件」の捜査責任者で沢登を犯人と捏造し捜査を終了させ、真犯人である山室の犯行を隠避していたが、万丞にそのことを突き止められ、けじめをつけるためマスコミとの定例会見で真実を告白することを約束するが、会見に現れず行方をくらませてしまう。その後「裏K察」に「大田区社長刺殺事件」の犯人の捏造を指示した黒幕であると顔写真付きの実名で告発する情報が「アノニマス」を名乗る倉木によりアップされたため、自宅に動画配信者たちが押し掛け、妻や娘が非難されネット上に家族の個人情報が晒されたことから、家族を守るため犯人捏造は自分一人が行ったと詫びる遺書を残し、車中でシアン化カリウムで服毒自殺した状態で発見される。
ゲスト
第1話
真田梢 (誹謗中傷を苦に自殺したモデル) - 八木莉可子
真田光洋(梢の父) - 松平健
真田麻衣子(梢の母) - 床嶋佳子
古賀有希(梢のモデル仲間) - 中田青渚
岩永真介(GSA証券 部長) - 山中崇
片桐仁(テレビ番組「片桐仁アワー突撃ヒルカラ!」の司会者) - 片桐仁(第2話)
磯山健司(梢のマネージャー) - 天野ひろゆき(友情出演)
ウド鈴木(学歴詐称を謝罪する男性タレント) - ウド鈴木(友情出演・本人役)
第2話
芹沢亜里沙(デマで誹謗中傷を受ける女性) - 深川麻衣
日下部翔平(亜里沙の婚約者) - 田中俊介
日下部泰子(翔平の母) - 山下容莉枝
相沢美波(亜里沙の同僚) - 山谷花純
坂下克己(ガソリンスタンド店員に土下座を強要する男) - 塚本幸男
小宮浩司(Go-ssipライター) - 松澤匠
第3話
片山蓮(ホームレスを殺害し個人情報を晒される高校生) - 青木柚
片山百合絵(蓮の母) - 紺野まひる
片山遼太郎(蓮の父・片山総合病院院長) - 戸田昌宏
神保彰(蓮の担任教師) - 川島潤哉
井田諭(蓮に殺害されたホームレス) - 剛州
赤松悠真(蓮の同級生) - 荒木飛羽
笹山遥斗(蓮の隣のクラスの同級生・新発田の元カレ) - 萩原護
新発田綾奈(蓮に告白した同級生) - 宮野陽名
第4話
真壁澪(平坂澪)(不倫で誹謗中傷を受ける元アイドル) - 田中美里
真壁清二(澪の夫・税理士) - 小松和重
柳田修(出所した澪の元ストーカー) - 山本浩司
柊有起哉(澪の不倫相手と目される男性・歯科医) - 前川泰之
第5話
澤石啓太(さわてぃ)(脅迫を受ける人気動画配信者) - 橋本淳
星野秀一(さわてぃへの脅迫行為が晒され誹謗中傷を受ける男性) - 萩原利久
山名栞(星野が利用する図書館の司書) - 鞘師里保
第6話
末松香(恋人を中傷する匿名メールに悩む専門学生) - 川島鈴遥
椚総一郎(香の恋人・慶陽大学野球部員・拉致監禁される男性) - 田中偉登
荒井慶太(香の高校時代の同級生・故人) - 岩上隼也
荒井翔太(慶太の弟) - 楽駆
有沢優子(倉木が入院する医療センターの看護師) - 相築あきこ(第7話)
第7話
樺山啓一(パワハラ疑惑でSNSが炎上するカバヤマフーズの社長) - 原金太郎
小柳祐平(カバヤマフーズに爆破予告をする大学生) - 塩野瑛久
山室孝介(「大田区社長刺殺事件」の真犯人とアノニマスが告発した男) - 山中雄輔
伊勢崎(貸金業の社長・「大田区社長刺殺事件」の被害者) - 谷充義
長谷部(国務大臣・国家公安委員長) - 桜木健一
森本修造(警察庁長官官房長首席監察官) - 津田寛治(最終話)
沢登一(フリーライター・「大田区社長刺殺事件」の被疑者・故人) - 水間ロン(最終話)
最終話
城ヶ崎涼子(城ヶ崎の妻) - 筒井真理子
城ヶ崎泉(城ヶ崎の娘) - 河合優実
春川雅也(アノニマスに関わりを見せる男) - 柳俊太郎
スタッフ
監督 - 及川拓郎、湯浅弘章、大内隆弘
脚本 - 小峯裕之、玉田真也、入江信吾
OPテーマ - アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
主題歌 - 香取慎吾 feat.WONK「Anonymous」(Warner Music Japan)
音楽 - 山下宏明、丸橋光太郎
警察監修 - 佐々木成三
アクションコーディネート - 横山誠
技術協力 - ビデオフォーカス、サウンドライズ
特殊効果 - 日本エフェクトセンター
チーフプロデューサー - 阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー - 濱谷晃一 北川俊樹 合田知弘(テレビ東京)、稲垣護、佐藤満
制作 - テレビ東京、ギークピクチュアズ
制作協力 - ギークサイト
製作著作 - 『アノニマス』製作委員会
番組公式サイト
アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜 - Wikipedia