第1シリーズ
『監察医 朝顔』は、2019年7月8日から同年9月23日まで、「月9」(毎週月曜 21:00〜21:54)で放送された。全11話。主演は上野樹里。
各話あらすじ 平均視聴率 11.48%
第1話 2020年11月2日「法医の娘と刑事の父と夫がつむぐ命の物語歩道橋事故に隠された真実とは…」 ※初回30分拡大(21:00 - 22:24) 視聴率 13.8%
所轄刑事の父・平(時任三郎)と夫で神奈川県警捜査一課刑事の桑原(風間俊介)、5歳の娘・つぐみ(加藤柚凪)と暮らす法医学者の朝顔(上野樹里)は、火災報知器音を聞いたイベント客が立体歩道橋で群衆雪崩を起こした事故の被害者の解剖を担当する。平らが事故原因を調べると、火災はなく異臭に関する証言が。さらに被害者の夫・祐樹(松田元太)がこれは殺人だと訴える。
第2話 2020年11月9日「双子の少年が突然死!2人が隠した悲しい秘密とは」 視聴率 10.3%
腹部に内出血がある男子中学生の遺体が見つかり、平(時任三郎)や係長の山倉(戸次重幸)らが捜査を開始。つぐみ(加藤柚凪)を桑原(風間俊介)に任せ、休み返上で解剖に臨んだ朝顔(上野樹里)だが、死因の確定は難航する。そんな中、遺体が双子の弟で、彼らの父親が意識不明で入院したと判明。やがて、双子が所属する少年野球チームの監督・三輪(金ちゃん)と父親に不審な点が浮上する。
第3話 2020年11月16日「ミイラ化遺体は20年前の凶悪犯!?」 視聴率 12.1%
万木家にやって来た山倉(戸次重幸)が抱える事情が明らかになる中、朝顔(上野樹里)は主任教授の茶子(山口智子)らとミイラ化した遺体を調べることに。遺体は重要事件の容疑者の可能性があったが、個人の特定は困難を極める。法歯学者の絵美(平岩紙)や法医学者の光子(志田未来)らの調べで情報が集まる一方で、朝顔は平(時任三郎)の決意を桑原(風間俊介)に明かす。
第4話 2020年11月23日「密室殺人の謎!朝顔秘密を知る」 視聴率 12.4%
ウェブデザイナーの亜衣の遺体が自宅で発見され、朝顔(上野樹里)や神奈川県警の検視室長となった伊東(三宅弘城)らが現場へと向かう。密室状態の現場を見て、伊東は自殺を疑うが、朝顔は頸部に残された他殺の痕跡に気付く。ところがその後、光子(志田未来)らと臨んだ解剖では血液の状態に病死の所見が。さらに、平(時任三郎)らが話を聞いた亜衣の姉・美優(高梨臨)と恋人・岸川がそれぞれ互いを疑うような証言をし、真っ向から対立する。一方で、家族に関するニュースに驚く桑原(風間俊介)は、移転を決めた平と話をする。
第5話 2020年11月30日「朝顔東北で解剖!?桑原夫妻は…」 視聴率 10.0%
刑事となった桑原(風間俊介)の姉・忍(ともさかりえ)らと共に全身切り傷だらけの男性遺体の解剖に立ち会った平(時任三郎)は、胸の血痕に疑念を。皆で究明に動く中、朝顔(上野樹里)は祖父・浩之(柄本明)のいる東北の町で、娘が独りで介護していた寝たきり女性の遺体を調べることになる。その間、つぐみ(加藤柚凪)と過ごす浩之の元を食堂店主・美幸(大竹しのぶ)が訪ね…。
第6話 2020年12月7日「桑原射殺事件!朝顔が知る残酷な真実」 視聴率 11.4%
つぐみ(加藤柚凪)を連れて出勤した朝顔(上野樹里)らの元に、射殺された聖奈(中村里帆)という女性の解剖依頼が舞い込んだ。一方、事件の現場にいた桑原(風間俊介)は事情聴取を受けることに。桑原は、聖奈を撃ったのは交際相手の桐谷だと証言するが、現場からは物証が出ない。その頃、桑原の件を知らない平(時任三郎)は浩之(柄本明)を訪ね、移住の話を切り出していた。
第7話 2020年12月14日「桑原射殺事件解決編!朝顔第1章ここに完結!」 視聴率 9.5%
朝顔(上野樹里)の解剖した遺体が、殺された聖奈(中村里帆)の恋人で、桑原(風間俊介)が真犯人だと話す桐谷と判明。死亡推定時刻は聖奈の死の前で、朝顔は現場調査を望むが阻まれる。茶子(山口智子)の案で、担当となった光子(志田未来)のサポートに回った朝顔は徹底調査を開始。だが、新事実は見つからない。事態を知った平(時任三郎)は、山倉(戸次重幸)にあることを頼む。
第8話 2020年12月21日「新章スタート! 朝顔、娘と2人暮らし…30年前の事件が」 視聴率 10.1%
朝顔(上野樹里)は海岸の岩場で発見された身元不明の男性遺体を解剖する。崖の上にそろえられた靴から自殺と思われたが、朝顔は誰かを殴った場合に見られる右手の甲の骨折が気になる。茶子(山口智子)によると、その遺体は30年前に解剖を担当した事件の関係者だという。一方、浩之(柄本明)の家に引っ越してきた平(時任三郎)は、美幸(大竹しのぶ)の食堂を訪ねる。
第9話 2020年12月28日「年末最後は2時間拡大SP女子大生連続刺殺事件にSNSの暴走!朝顔の心の叫びに死者を想う10分間ラスト…」 ※年末2時間スペシャル(21:00 - 22:48) 視聴率 10.2%
朝顔(上野樹里)は、桑原(風間俊介)が不在の中、つぐみ(加藤柚凪)の保育園の運動会に。その頃、法医学教室では、背中を複数回刺されて死亡した読者モデルの女子大生の解剖が行われる。光子(志田未来)は女子大生の事件をさらに調べることにし、朝顔もそれを手伝おうとするが、茶子(山口智子)から休暇を取るよう促される。一方、桑原は拳銃を発砲した件で、審議会に呼び出される。
※2021年1月4日は『教場II』(21:00 - 23:28)放送のため休止
新春SP 2021年1月11日「新春の2時間SP!朝顔と桑原の出会いとなれ初めが初公開…!超ラブラブ新婚生活&つぐみ出産奮闘記も!解剖前の“あの言葉”誕生秘話に父娘初めてのふたり旅は箱根へ…朝顔の本音」 ※新春2時間スペシャル(21:00 - 22:48) 視聴率 10.9%
朝顔(上野樹里)と桑原(風間俊介)との出会いや、朝顔がつぐみを身ごもってから生まれるまでのことなど、これまで描かれることのなかった朝顔たちの宝物のような物語を描いていきます。
第10話 2021年1月18日「解剖で怪我…感染症と懸命に闘う法医の苦しみ」 視聴率 12.4%
茶子(山口智子)のいない法医学教室は大忙し。朝顔(上野樹里)は書類仕事や解剖に追われていた。一方、美幸(大竹しのぶ)の仕事に手を貸すようになった平(時任三郎)は、店に鍵を忘れる。そんな折、男性の転落遺体の解剖依頼が入り、光子(志田未来)が執刀をすることに。だが疲労がたたり、解剖中に指を切ってしまう。さらに遺体に感染症の疑いが浮上し事態は緊迫する。
第11話 2021年1月25日「トンネル崩落事故!朝顔と桑原に衝撃のラスト」視聴率 10.2%
平(時任三郎)は忘れ物の多さを自覚し、美幸(大竹しのぶ)に相談。薬物を過剰摂取した若者の遺体を調べていた朝顔(上野樹里)は、浩之(柄本明)の転院の連絡を受け、つぐみ(加藤柚凪)を連れて東北へ向かう。一方、桑原(風間俊介)の交番にトンネルの‘お化け’の通報が。見舞いの席で、‘亡き母の歯’の調査を巡り浩之とぶつかってしまった朝顔は、平の異変も確信し…。
第12話 2021年2月1日「つぐみはどこに!?娘の家出に涙…あの人が帰ってくる!?」 視聴率 12.6%
つぐみ(加藤柚凪)がいなくなったと忍(ともさかりえ)から連絡を受けた朝顔(上野樹里)は、桑原(風間俊介)と共に長野の事故現場から自宅へ急ぎ戻る。山倉(戸次重幸)らも協力する中、付近を必死で捜す朝顔は自らを責める。法医学教室には薬物を過剰摂取した若者の遺体が相次いで運ばれ、警察は頻発する薬物事件との関連を捜査。一方、平(時任三郎)の症状は進んでいた。
第13話 2021年2月8日「茶子先生が帰ってきた!そしてあの男も…?」 視聴率 11.6%
突然やって来た茶子(山口智子)の姿に法医学教室の一同が驚く中、朝顔(上野樹里)は薬物中毒で亡くなった若い女性の母親・翠(黒沢あすか)から話を聞く。一方、高橋(中尾明慶)はパン店の愛菜(矢作穂香)に会い、マフラーを返却。法医学教室には独居の高齢女性の解剖依頼が入る。桑原(風間俊介)は平(時任三郎)に訪問したいと打診するが、拒絶され、電話を切られてしまう。
第14話 2021年2月15日「孤独編ついに完結!家族が集うクリスマスに涙」 視聴率 11.8%
休みを朝顔(上野樹里)らと過ごす桑原(風間俊介)は神奈川県警に戻れるよう上層部に頼んで回るが、反応は薄い。法医学教室では男性の遺体を解剖する中、朝顔は平(時任三郎)に会いに行くと決意。美幸(大竹しのぶ)の支えで暮らす平は、事前に知らせたことも忘れ、朝顔とつぐみ(加藤柚凪)の来訪に驚く。そして朝顔はあらゆる場所にメモが貼られた平の部屋に言葉を失う。
第15話 2021年2月22日「最終章家族の時間編!万木家のお正月…」 視聴率 10.5%
遺体を生前の姿に近づける‘エンバーマー’の茶子(山口智子)が、海外で自殺と断定された男性の遺族から再解剖を頼まれる。男性の娘である優香(菅野莉央)は、強行犯係の森本(森本慎太郎)の友人。朝顔(上野樹里)は、現地での話から自殺に対して不信感を抱いた優香の依頼を受けることになる。一方、平(時任三郎)と再び同居する万木家に桑原(風間俊介)の両親がやって来る。
第16話 2021年3月1日「史上最凶の殺人!祖父に語る朝顔の嘘」 視聴率 11.1%
浩之(柄本明)の病室に駆け付けた朝顔(上野樹里)は、‘歯’のことを話そうと決意。神奈川県警に戻った桑原(風間俊介)は、2011年に起きた未解決の一家殺人事件の新情報を得る。容疑者は不起訴になっていたが、同じ現場で新たに男性の遺体が見つかり、傷の状態から同一犯の可能性が浮上。朝顔は当時捜査に当たった平(時任三郎)の協力を得たいと頼まれ、返答に迷う。
第17話 2021年3月8日「みんな、おかえり…母との再会」 視聴率 12.4%
朝顔(上野樹里)らは生後8カ月の乳児の解剖依頼を受ける。おもちゃの誤嚥(ごえん)と分かるが、忍(ともさかりえ)らは虐待を視野に捜査。母親の直子(岡崎紗絵)の態度がまるでひとごとのようだったという。朝顔が児童虐待防止の委員会に参加して程なく、別の乳児が転落して死亡したとの報が入る。一方、茶子(山口智子)と会った平(時任三郎)は、手伝ってほしいことがあると頼む。
第18話 2021年3月15日「残り2話!残された時間は少ない…父、忘れる」 視聴率 13.0%
平(時任三郎)やつぐみ(加藤柚凪)と共に浩之(柄本明)を送った朝顔(上野樹里)は、浩之が朝顔の結婚式のために礼服を用意していたことを知る。一家殺人事件を調べる桑原(風間俊介)は思いがけない人物と組むことに。法医学教室には投身自殺をしたと思われる女性の解剖依頼が入った。妊娠中のため解剖には携わらず、現場確認に出向いた朝顔は、転落場所を不審に思う。
最終話 2021年3月22日「ついに完結!最後の悲劇に立ち向かう…!朝顔と桑原の結婚式、父のスピーチ7分間」 視聴率 13.3%
森本(森本慎太郎)が不審な男に刺された。意識を失う直前に忍(ともさかりえ)に伝えた言葉から、過去の一家殺人事件の犯人と同一犯の可能性が浮かび上がる。‘最後の相棒’の受難に居ても立ってもいられない平(時任三郎)は山倉(戸次重幸)らに頼み込み、桑原(風間俊介)らの捜査を手伝うことに。森本の容体が予断を許さない中、朝顔(上野樹里)も光子(志田未来)らと共に、一家殺人事件の解剖記録などを徹底的に調べる。やがて、朝顔がある結論にたどり着く中、小学校周辺で発生した通り魔事件の知らせが入る。
概要
上野樹里主演で法医学者と刑事という異色の父娘を描いた「監察医 朝顔」の続編。“月9”初の2クール放送で、さまざまな事件と遺体を扱いながら、東日本大震災と母の死に朝顔がより深く向き合っていく。前作同様、主人公で法医学者の万木朝顔を上野、朝顔の父でベテラン刑事の万木平を時任三郎、朝顔の夫で刑事の桑原真也を風間俊介、一人娘のつぐみを加藤柚凪が演じる。
前作のラストで、母が被災した東北の海辺の街を再び訪れることができた朝顔。その翌年の春から物語はスタートする。今作では東日本大震災以外の大規模災害にも目を向け、朝顔を通して被災した土地の“今”に、より具体的に迫る。
ストーリー
万木朝顔(上野樹里)は悲しみを抱えながらも、母の実家があり、母が地震で被災した東北の海辺の街を訪れることができるようになった。その翌年の春、朝顔は変わらず興雲大学法医学教室で法医学者として働いていた。父の平(時任三郎)は、それまでと同じく神奈川県警野毛山署の強行犯係で刑事として働き、時間があれば東北へ向かい妻の遺体を捜していた。
一方、朝顔の夫で刑事の桑原真也(風間俊介)は神奈川県警捜査一課で多忙な日々を送り、娘のつぐみ(加藤柚凪)は最近になって「弟が欲しい」と朝顔たちにこぼすように。そんな中、朝顔はあるきっかけで、平の代わりに母の遺体を捜すため1人で東北の地を訪れることになる。
キャスト
上野樹里
万木朝顔 役
神奈川県の興雲大学法医学教室に勤務する法医学者。東日本大震災で母・里子が行方不明になり、その遺体すら見つからないという悲しみを抱える。法医学者として、死因を明らかにし“生きた証”を見つけ出すため、日々懸命に真摯に遺体と向き合う。刑事の桑原と結婚し、娘のつぐみが誕生。父の平と4人で暮らしている。
時任三郎
万木平 役
朝顔の父。朝顔がいる法医学教室が管轄している神奈川県警野毛山署強行犯係のベテラン刑事。朝顔に輪をかけて真面目な性格で、手掛かりになる可能性が少しでもあるならば、どんな些細なことも調べ上げる。時間があれば東北へ向かい、東日本大震災で被災し行方不明となっている妻・里子の遺体を捜している。
風間俊介
桑原真也 役
朝顔の夫で、平と同じ野毛山署強行犯係に勤める刑事だったが、神奈川県警捜査一課に栄転した。正義感が強く謙虚な好青年である一方、小心者で心配性な一面もある。朝顔とは共働きで、基本的に家事と育児は折半だが、平を頼る時もある。
山口智子
夏目茶子 役
興雲大学法医学教室の主任教授。一つの死の影には多くの人たちの悲しみがあるのを忘れないことが仕事の矜持。その言動は自由奔放で神出鬼没、年齢不詳で謎多き女性。法医学者・朝顔の一番の理解者であり、朝顔にとっては法医学者を目指すきっかけにもなった人物。
柄本明
嶋田浩之 役
里子の父であり、朝顔の祖父。もともと陽気な性格ではないものの、東日本大震災以降、人が変わったようにふさぎ込むことも。孫の朝顔とは仲が良く、ひ孫のつぐみを溺愛する。里子の遺体を捜しに東北に来る平に冷たく当たっていたが、思いを受け入れ、自分も捜すようになった。
スタッフ
原作:原作・香川まさひと 漫画・木村直巳 監修・佐藤喜宣「監察医 朝顔」(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
演出:平野眞
演出:阿部雅和
プロデューサー:金城綾香
主題歌:朝顔/折坂悠太
番組公式サイト
監察医 朝顔 - Wikipedia