本来は2020年10月期以降に放送開始予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止により7月期に放送予定だった『ドラゴン桜2』の製作開始の目処が立たなくなったことから2021年まで延期が発表され、その前倒しの形で今作品の放送が決定した。
各話あらすじ(2020年10月11日 - 12月13日)全10話 平均視聴率 11.46%
第1話 2020年10月11日「突然現れた美女…欲望渦巻く謎のはじまり」 ※初回は25分拡大(21:00 - 22:19) 視聴率 14.1%
獣医師・伯朗(妻夫木聡)の前に、異父弟・明人(染谷将太)の妻を名乗る楓(吉高由里子)が現れる。楓は明人が失踪したと言い、失踪に親族が関わっている可能性があると訴える。親族とは、伯朗の父亡き後、母・禎子(斉藤由貴)が嫁いだ矢神家の一族だった。矢神の血を引く明人には総額30億円もの遺産の相続権があり、明人の父である当主・康治(栗原英雄)が危篤状態にある今、遺産を狙う親族には明人を誘拐する動機がある。禎子の死後、矢神家と疎遠になっていた伯朗だが、意を決して楓と共に矢神の屋敷へ向かう。
第2話 2020年10月18日「違う顔を見せる女…敵か味方か?仕掛けられた罠」 視聴率 12.5%
伯朗(妻夫木聡)は楓(吉高由里子)に頼まれ前当主・康之介(栗田芳宏)の次男・牧雄(池内万作)との待ち合わせに同行するが、牧雄が近くで倒れているのが見つかる。伯朗を促し矢神家へ向かった楓は、康之介の長女・波恵(戸田恵子)らのアリバイを確認。さらに、波恵らと行動を共にし、牧雄の搬送先の病院で康之介の養子・勇磨(ディーン・フジオカ)と佐代(麻生祐未)と顔を合わせる。
第3話 2020年10月25日「弟の妻が襲われた!矢神家の陰謀か?女の嫉妬か!?更なる危機」 視聴率 11.7%
勇磨(ディーン・フジオカ)に探りを入れた日の夜、伯朗(妻夫木聡)は動物病院看護師の元美(中村アン)から、楓(吉高由里子)が病院に運び込まれたという知らせを聞く。慌てて駆け付けた伯朗だが、既に彼女は病院を後にしていた。楓がいる明人(染谷将太)のマンションへ向かった伯朗は、階段から落ちて頭を打ったという彼女を心配する。楓は自分を押した人物の匂いを覚えていて…。
第4話 2020年11月1日「新たな失踪者!次々と人が消える矢神家の隠された闇を暴け!」 視聴率 11.0%
伯朗(妻夫木聡)は明人(染谷将太)のいとこの百合華(堀田真由)から、手紙を残して消えた母の祥子(安蘭けい)を捜してほしいと頼まれる。楓(吉高由里子)を疑う百合華の気持ちを考え、楓に内緒で祥子捜しを手伝うことになった伯朗は、百合華の自宅を訪問する。矢神家では波恵(戸田恵子)が楓らを前に、明人が戻るまで遺産管理を自分に任せるよう康治(栗原英雄)に持ち掛ける。
第5話 2020年11月8日「当主殺害計画が今夜決行!養父との過去に秘められた想い…」 視聴率 10.9%
伯朗(妻夫木聡)に「今夜、康治(栗原英雄)が殺される」と書かれた手紙の入った差出人不明の封筒が届く。矢神家では、波恵(戸田恵子)が親族全員立ち会いの下、今夜7時に遺産の鑑定金額の再確認をすると宣言。楓(吉高由里子)からそれを知らされた伯朗は、一緒に矢神の屋敷へ。楓は、康治を前にしても彼の命を救うことに積極的ではない伯朗に、その理由を尋ねる。
第6話 2020年11月15日「母の死は殺人だった?真相を追う弟が失踪した訳矢神家に隠された謎」 視聴率 11.2%
明人(染谷将太)が母・禎子(斉藤由貴)の死は事故ではなく殺人と考え、犯人を捜していたことを告白した楓(吉高由里子)。それを聞いた伯朗(妻夫木聡)は、自分が明人から信用されていなかったとショックを受ける。犯人捜しと失踪の関連を疑う伯朗と楓は、牧雄(池内万作)の言う‘遺産30億円よりもっと価値のあるもの’が禎子の死に関わっているのではと推理するが…。
第7話 2020年11月22日「母を殺した犯人に迫る!?義父が残した謎の言葉16年前の秘密を暴け」 視聴率 10.9%
伯朗(妻夫木聡)と楓(吉高由里子)は小泉の家を探る中で、明人(染谷将太)が数年前に小泉の家に来て母・禎子(斉藤由貴)が亡くなったお風呂場をじっと見つめて佇んでいたこと、そして禎子が亡くなる少し前に、なぜか佐代(麻生祐未)がそこを訪れていたことを知る。禎子と佐代はどんな関係にあったのか? 母を殺した真犯人は佐代なのか? 動物病院へ戻った伯朗と楓は、小泉の家から持ち帰ったアルバムを見て、あれこれと推理する。そんな伯朗と楓の様子を外から伺う黒服の男がいた…。
第8話 2020年11月29日「実父の死にも重大な秘密!もっと価値あるものの正体とは?」 視聴率 10.9%
伯朗(妻夫木聡)は脳腫瘍を患っていた実父・一清(R‐指定)を康治(栗原英雄)と共に診ていた牧雄(池内万作)から取引を持ち掛けられる。そんな折、伯朗に波恵(戸田恵子)から康治が危篤との連絡が。一族が集まる中、いまだ帰国しない明人(染谷将太)や、明人と連絡が取れない楓(吉高由里子)への疑念が強まる。伯朗が楓に助け舟を出そうとすると、勇磨(ディーン・フジオカ)が彼女をかばう。
第9話 2020年12月6日「最終章!義妹の正体を暴け!義父との誓い必ず弟を助け出す!」 視聴率 8.7%
伯朗(妻夫木聡)は楓(吉高由里子)が勇磨(ディーン・フジオカ)と協力関係にあることを知り、ショックを受ける。その後、楓から一緒に明人(染谷将太)を捜そうと誘われるも、伯朗は拒否。元美(中村アン)は伯朗に、自分も楓について一緒に調べると告げる。一方、波恵(戸田恵子)は親族会である事実を明かそうとしていた。そんな中、祥子(安蘭けい)は弟の牧雄(池内万作)と接触する。
最終話 2020年12月13日「今夜最終回!犯人は誰だ?義妹の正体は?衝撃の真相とは!?」 視聴率 12.7%
矢神家の親族が集まる中、牧雄(池内万作)が現れ、康治(栗原英雄)の研究記録を見つけたと言い出した。一方、佐代(麻生祐未)から執事の君津(結木滉星)との関係について問い詰められた波恵(戸田恵子)は、過去の出来事を明かす。波恵の過去を知った伯朗(妻夫木聡)は、楓(吉高由里子)と勇磨(ディーン・フジオカ)の力を借り、改めて明人(染谷将太)の行方を捜す決意を固める。
原作概要
『危険なビーナス』は、東野圭吾によるミステリー小説。2016年8月26日に講談社から刊行されたのち、2019年8月9日に文庫化された。正義感が強く、美女に弱い獣医が異父弟の失踪をきっかけに妻を名乗る女性に翻弄されながらも、名家の遺産を巡る謎に挑んでいくさまを描く。
ドラマ概要
ベストセラー作家・東野圭吾による同名小説を妻夫木聡の主演で連続ドラマ化。妻夫木演じる正義感が強く真面目な獣医・手島伯朗が、突然現れた「弟の妻」と名乗る“謎の美女”と共に失踪した弟の行方を追ううちに、30億円もの遺産が絡んだ名家の争いに巻き込まれていくラブサスペンス。吉高由里子演じる、明るく聡明ながら、どこかミステリアスな影を持った女性・矢神楓が伯朗を翻弄する。
ストーリー
ある日、手島伯朗(妻夫木聡)が動物病院で診察していると、「弟の妻」を名乗る謎の美女・矢神楓(吉高由里子)が突然現れ、異父弟・矢神明人(染谷将太)が失踪したと告げる。さらに楓は、明人の失踪には親族の誰かが関与しているのではないかという。
親族とは母が再婚した「矢神家」の一族で、連れ子として肩身の狭い思いをしてきた伯朗は、母の死後、疎遠になっていた。一方、矢神の血を引く弟・明人には総額30億円ともいわれる遺産の相続権があり、遺産を狙う親族が明人をさらったかもしれないと楓は訴える。困っている女性を放っておけない伯朗が、楓と共に矢神の屋敷へ向かうと、一族の不穏な動きが次々に浮かび上がってくる。
キャスト
手島伯朗(てしま はくろう)〈38〉
演 - 妻夫木聡
池田動物病院・院長代理の獣医。5歳で父を亡くし、その後、母が矢神家の御曹司と再婚。矢神家の一員となるが、矢神の血を引く弟とは異なり、連れ子の伯朗は一族の中で肩身の狭い思いをして生きてきたため、母の死後、矢神家から姓を抜き、一族とも縁を切った。正義感が強く真面目な性格だが、美女にはめっぽう弱い。突然現れた「弟の妻」にも翻弄され、次第にその魅力にひかれていく。
矢神楓(やがみ かえで)〈30〉
演 - 吉高由里子
伯朗の異父弟・明人の妻だと名乗る謎の女性。ある日突然、伯朗の前に現れる。明るく聡明だが、どこかミステリアスな雰囲気を放つ。客室乗務員時代に海外で明人と出会い、結婚。以降は、IT関連の仕事をしている明人の仕事を手伝っていた。明人の父が危篤だと聞き、結婚の報告も兼ねて一緒に日本へ帰国するが、その直後に明人が失踪。義理の兄にあたる伯朗に一緒に捜してほしいと願い出る。
矢神勇磨(やがみ ゆうま)〈40〉
演 - ディーン・フジオカ
矢神家の養子。商売の才覚があり、都内に複数のダイニングレストランを経営している。連れ子として矢神家にやって来た伯朗を昔から見下していて、事あるごとに挑発してくる嫌みな男。明人を捜すために伯朗と共に矢神家を訪れた楓のことを気に入り、明人の妻であることを知りながら強引にアプローチする。
矢神明人(やがみ あきと)〈29〉
演 - 染谷将太
伯朗の母と再婚相手との間にできた、伯朗の異父弟。矢神家の現当主の血を引く唯一の存在で、30億円ともいわれる遺産を相続する権利を持つ。幼い頃から優秀で後継ぎとして大きな期待をかけられていたが、人工知能の研究に没頭し、今はアメリカで人工知能を生かしたIT関連の仕事をしている。そこで偶然知り合った楓と結婚。現当主である父・康治が危篤と知りアメリカから帰国するが、その直後に失踪する。
蔭山元美(かげやま もとみ)〈31〉
演 - 中村アン
池田動物病院で伯朗の助手を務める動物看護師。一見クールな雰囲気だが、どんな動物にも愛される能力を持つ。常に冷静で、伯朗を陰ながら支えている有能な助手。観察眼も優れていて、時に伯朗に鋭い指摘をすることも。
支倉百合華(はせくら ゆりか)〈26〉
演 - 堀田真由
隆司と祥子の娘。
君津光(きみつ ひかる)〈27〉
演 - 結木滉星
矢神家の使用人。
永峰杏梨(ながみね あんり)〈34〉
演 - 福田麻貴(3時のヒロイン)
矢神康治の専属看護師。
手島一清(てじま かずきよ)
演 - R-指定(Creepy Nuts)
伯朗の父。
矢神佐代(やがみ さよ)〈61〉
演 - 麻生祐未
康之介の養女。
兼岩順子(かねいわ じゅんこ)〈57〉
演 - 坂井真紀
禎子の妹。
支倉祥子(はせくら しょうこ)〈58〉
演 - 安蘭けい
矢神家前当主と後妻の娘。
支倉隆司(はせくら たかし)〈59〉
演 - 田口浩正
祥子の夫で介護施設グループを営む。
矢神牧雄(やがみ まきお)〈56〉
演 - 池内万作
矢神家前当主と後妻の間に産まれた息子。
矢神康之介(やがみ こうのすけ)
演 - 栗田芳宏
矢神家前当主。故人。
矢神康治(やがみ やすはる)〈68〉
演 - 栗原英雄
矢神家現当主。
矢神禎子(やがみ ていこ)
演 - 斉藤由貴
伯朗と明人の母。16年前に事故死。
矢神波恵(やがみ なみえ)〈66〉
演 - 戸田恵子
現当主の実妹。
兼岩憲三(かねいわ けんぞう)〈65〉
演 - 小日向文世
伯朗の叔父。数学者。
ゲスト
五十嵐真治(いがらし しんじ)
演 - 尾崎右宗(第2話)
刑事。
白川春乃(しらかわ はるの)
演 - 大和田南那(第3話)
明人・百合華の友人。
金森恵麻(かなもり えま)
演 - 中村里帆(第3話)
明人・百合華の友人。
関川(せきかわ)
演 - 榎木さりな(第5話)
診察に来たペットの飼い主。
池田幸義(いけだ ゆきよし)
演 - 辻萬長(第7話・第8話・最終話)
池田動物病院の院長。
伊本正則(いもと まさのり)
演 - 石井愃一(第7話)
「小泉の家」(禎子と順子の実家)の近隣に住む男性で、禎子の死後も康治の依頼で家を管理している。
仁村香奈子
演 - 西尾まり(第8話)
一清と同時期に実父が康治のクランケだった。
鶏四季の女将
演 - 山下容莉枝(第9話・最終話)
青砥で夫と焼き鳥屋を営む。かつては、警視庁捜査一課特殊犯捜査係の捜査員だった。
刑事
演 - 白石直也(第6話 - 最終話)、坂田聡(最終話)
捜査一課の刑事。
スタッフ
原作 - 東野圭吾 『危険なビーナス』(講談社文庫刊)
脚本 - 黒岩勉
音楽 - 菅野祐悟
主題歌 - back number「エメラルド」(ユニバーサルシグマ)
獣医監修 - 小林豊和(帝京科学大学)、グラース動物病院
法律監修 - 小林健太郎、矢野亜紀子
脳神経学監修 - 西脇俊二
医療監修 - 中澤暁雄
数学監修 - 寺野隆雄
警察監修 - 古谷謙一
プロデューサー - 橋本芙美、高丸雅隆、久松大地(いずれも共同テレビ)
演出 - 佐藤祐市、河野圭太、北坊信一(いずれも共同テレビ)
編成 - 佐藤美紀、高橋秀光
製作 - 共同テレビ、TBS
番組公式サイト
危険なビーナス - Wikipedia