新型コロナウイルスの影響で4月上旬から撮影を一時中断し、全12話のうち6月4日(3日深夜)の第9話以降の放送が延期になった。また1クール遅れで2020年7月6日(5日深夜)から放送される予定だったBSテレビ東京での放送も当面延期された(2020年10月5日(4日深夜)から放送)。8月4日には9月10日からの放送再開が発表された。8月13日からは厳選された4話(第1話・第3話・第7話・第8話)の再放送に新しく撮影したミニストーリーが付いたスペシャル版が放送された。同年9月30日まで放送された。全12話。
各話あらすじ(2020年4月9日 - 10月1日)中断期間(6月4日 - 9月3日)全12話
第1話 2020年4月8日
1人分の人間の存在だけが必要なシーンで利用でき、ごく簡単な受け答え以外何もしない「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた森山(増田貴久)。そんな彼に「東京最後の1日に付き合ってほしい」という依頼が来る。出版社の編集部員だったが契約を切られ、故郷の栃木に帰るという依頼人の亜希(志田未来)は、東京で何の爪痕も残せなかったと涙を流す。
第2話 2020年4月15日
「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた‘レンタルさん’こと森山(増田貴久)の元に、ウェブディレクター・城戸(岡山天音)から連絡が入る。「仕事でトラブルがあり、会社に出社するのが怖いので付いてきてほしい」という依頼だ。城戸の話を聞くうち、会社員だった頃のことを思い出したレンタルさんは、もし自分が同じ立場なら会社に行かないと話す。
第3話 2020年4月22日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、大学生・香奈(福原遥)から「あさって21歳の誕生日を迎えるので日付が変わったら祝ってほしい」という依頼が。香奈は友達に気を使い、誕生日だとは言いづらいと考えていた。レンタルさんは前日の23時に彼女の家を訪問。ケーキでお祝いをする中、レンタルさんは21歳で先立った姉のことを思い出し、特別な年だと言う。
第4話 2020年4月29日
レンタルさんこと森山(増田貴久)に、化粧品会社に勤める彩(山口紗弥加)から離婚届提出に同行してほしいとの依頼が届く。彩はドラッグストア勤務の健太(笠原秀幸)と結婚したが、仕事を優先しすれ違いの生活が続いた末、健太から離婚を切り出されたという。離婚届を出す姿を見届けてもらった彩が「ちゃんと見てくれるんですね」と感謝すると、「長い間、見るのは難しい。同じ場所ばかり見るのって結構大変なんです」とマイペースに返すレンタルさん。さらに彩から「私という人間は今、何点?」と聞かれ…。
第5話 2020年5月6日
レンタルさんこと森山(増田貴久)が帰宅すると、家に妻・沙紀(比嘉愛未)の父・浩(小木茂光)と母・恵子(大島さと子)が来ていた。沙紀は、森山が会社を辞めたことも、レンタル業を始めたことも両親に話していなかった。心配されたくないので黙っていようと提案する沙紀。だが、複雑な思いが消えない森山はついに、仕事を辞めて‘なんもしない’ことにしたと告白する。
第6話 2020年5月13日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、生後6カ月の子を持つ主婦・麻衣(徳永えり)から依頼が入る。独身の頃から通っていたレストランが閉店するため、最後の思い出にその店に同行してほしいという。麻衣は以前、出掛けた時に周囲に迷惑がられ、子連れでの外出に不安を抱いていた。そして、レンタルさんにもうすぐ1歳の子がいると知り、育児の悩みを打ち明ける。
第7話 2020年5月20日
レンタルさんこと森山(増田貴久)は、葬儀の生前予約の同行を依頼される。73歳の大槻(西岡徳馬)は人生の集大成である葬儀を納得のいくものにしたいと、レンタルさんに息子のふりをさせてプランを検討。建設会社の支社長として仕事一筋だった大槻は、8年前に熟年離婚していた。娘も寄りつかず友人もいないという大槻は、レンタルさんに意外な依頼を切り出す。
第8話 2020年5月27日
レンタルさんこと森山(増田貴久)は、レンタルのサービスについて雑誌「ベターライフ」編集者・河野(ヒャダイン)の取材を受け、初めてメディアに出ることに。一方で、レンタルさんの元には婚活中の瀬戸(松尾諭)から依頼が舞い込む。瀬戸はマッチングアプリで知り合った女性に告白したが3週間連絡がなく、何が悪かったのかデートを一緒に振り返ってほしいという。
第9話 2020年9月9日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、OLの知世(土村芳)から依頼が舞い込む。大好きな恋人ののろけ話を聞いてほしいという。依頼を了承したレンタルさんは、恋人が優季(古川琴音)という女性だと聞き、驚く。同性同士の恋愛で、時に他人の悪気のない言葉にモヤモヤしてしまうという。レンタルさんが2人のマンションへ向かうと、部屋には泥酔した優季がいた。次の日、また知世から連絡が入る。一方、レンタルさんの‘アンチ活動’をする神林(葉山奨之)は、会社でミスをして部署を異動することになり…。
第10話 2020年9月16日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、滝口(磯村勇斗)という男性から「自分以外の生物がいる状態の自分を確認したい」という不思議な依頼が舞い込む。生活空間に他人がいる感覚が分からなくなったという。自宅を訪ねて手料理を食べ、一緒に酒を飲んでいると、滝口が「昔、人を殺した」と突然告白する。一方、レンタルさんの自宅を特定した神林(葉山奨之)は…。
第11話 2020年9月23日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、‘アンチ’の神林(葉山奨之)から依頼が舞い込む。神林が手掛けるイベントのゲスト審査員になってほしいという。レンタルさんは、人を審査しなければいけないことに気が引けて、途中でいなくなってしまう。神林はレンタルさんを捜し無責任だと非難する。家に帰ったレンタルさんは、沙紀(比嘉愛未)から預金通帳の残高を見せられる。
最終話 2020年9月30日
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、希美(松本若菜)から「好きだった人が自殺したため、彼の白いハンチング帽をかぶり、一緒にお茶をしてほしい」という依頼が届く。希美は何かできることがあったのではと悔やんでいた。また、活動を続けるか悩むレンタルさんの元に、神林(葉山奨之)がやって来る。神林は活動を有料化すべきだと提案。そして意外な言葉を口にする。
原作概要
『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(レンタルなんもしないひとのなんもしなかったはなし)は、レンタルなんもしない人(本名:森本祥司)が著したノンフィクションエッセイ。2019年4月17日に晶文社から刊行された。2018年6月に自身のツイッターで「レンタルなんもしない人」のサービスを告知してから2019年1月31日にテレビ番組に出演するまでに起きた出来事をほぼ時系列順に紹介している。
ドラマ概要
2018年にSNS上に突如現れ、「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」という不思議なサービスを開始。今や25万人を超えるフォロワーを持ち、漫画や書籍も出版されるまでになった「レンタルなんもしない人」のドラマ化に、NEWSの増田貴久が挑む。
恋愛や友人関係、仕事に家庭など、いつも何かに追われている現代人が求めていたのは“なんもしない”“ただそばにいてくれる”人物。“なんかする”があふれた現代に“なんもしない”が生み出すものを描いていく。
ストーリー
「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」と掲げた、レンタルさん(増田貴久)の元には、今日も依頼が殺到している。その内容は、「マラソンのゴール地点で待っていてほしい」「離婚届の提出に同行してほしい」「出社が怖いのでついてきてほしい」という、ただそこにいる、そばにいるというものばかり。そんな依頼を受けたレンタルさんは、“なんもしない”サービスのため、依頼人の元へと向かう。
キャスト
森山将太 - 増田貴久
SNS上で「なんもしない人(ぼく)を貸し出します。」「ごくかんたんなうけこたえ以外、なんもできかねます。」と掲げ、依頼人の元に出向く、その名の通り“なんもしない人”。
森山沙紀 - 比嘉愛未
夫である“レンタルさん”の活動を温かく見守る妻。
神林勇作 - 葉山奨之
がむしゃらタイプのエリート営業マン。ある出来事をきっかけに“レンタルさん”のアンチとなっていく。
小柳 - 小松利昌
谷川まりあ - 松川星
森山優斗 - 森岡正虎
金田 - 古舘寛治
あの手この手を使って“レンタルさん”に雑誌を売ろうとする、謎のホームレス。
ゲスト
第1話
大宮亜希 - 志田未来
吉岡 - 田中幸太朗
喫茶店店員 - 佐々木史帆
喜田あゆ美(声の出演)
岡野 - 増子直純(怒髪天)
第2話
城戸貴志 - 岡山天音
村上 - 山口翔悟
草野イニ
琴子
三村結子 - 餅田コシヒカリ(駆け抜けて軽トラ)
桐山 - 平子祐希(アルコ&ピース)
第3話
島袋春奈 - 福原遥
弘美 - 柳美稀
絢音 - 矢野優花
ケーキ屋の店員 - 小野島徹(駆け抜けて軽トラ)
今関剛誠
村野 - 竹内まなぶ(カミナリ)
第4話
京野彩 - 山口紗弥加
京野健太 - 笠原秀幸
京野千鶴子 - 磯西真喜
黒田 - 蔵原健
橋口勇輝
裕子 - 芦那すみれ
伊芸勇馬
加藤 - 梅舟惟永
金子 - 長友郁真
第5話
小西浩 - 小木茂光
小西恵子 - 大島さと子
神林勇太郎 - 阪田マサノブ(第10話・第11話)
神林由美 - 阿部朋子
神林颯太 - 藤井直樹(美少年 / ジャニーズJr.)(第11話)
警察官 - 益山U☆G(第10話)
梨乃 - 山アケイ(相席スタート)
第6話
佐々木麻衣 - 徳永えり
佐々木俊介 - 細小路天真
美容師 - 越村友一
浅井浩介
美咲 - 一双麻希
久留栖るな
山城秀之
レストランのシェフ - 藏内秀樹
第7話
大槻春樹 - 西岡徳馬
向田 - 平原テツ
鈴木とーる
立枝歩
畑俊樹
龍也 - 喜屋武豊
第8話
瀬戸正一郎 - 松尾諭
明星真由美
拓馬 - 名村辰
松澤傑
有美 - 澤山薫
浅井映里香
李そじん
フォンチー
塚田美津代
水島涼太
青木悠
河野 - ヒャダイン
第9話
永田知世 - 土村芳
小川優季 - 古川琴音
岸田藍 - 柳英里紗
第10話
滝口誠 - 磯村勇斗
古橋 - 春日俊彰(オードリー)
滝口キヨ - 福井裕子
第11話
牧野文一 - 安井順平
村田真沙子 - 阿南敦子
田中 - きづき
福井 - 近藤笑菜
くるみ - 佐々木史帆
菅原 - 沖田裕樹
第12話
森田希美 - 松本若菜
奥山康弘 - 前原滉
バーテンダー - 久保田悠来
謎の男 - 唐沢寿明
スタッフ
原作 - レンタルなんもしない人 『レンタルなんもしない人のなんもしなかった話』(晶文社刊)
原作協力 - レンタルなんもしない人 『〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。』(河出書房新社刊、ISBN 978-4309028026)
監督 - 草野翔吾、タナダユキ、棚澤孝義、進藤丈広
脚本 - 政池洋佑、本田隆朗、竹川春菜
主題歌 - NEWS 「ビューティフル」(ジャニーズ・エンタテイメント)
音楽・選曲 - 加藤久貴
オープニング - 森本愛逢(イラスト)、草野翔吾(アニメ)
画面制作 - グレートインターナショナル
技術協力 - ビデオフォーカス
照明協力 - Kカンパニー
美術協力 - BEENS
ポスプロ - ビーグル、アクティブシネクラブ
チーフプロデューサー - 山鹿達也(テレビ東京)
プロデューサー - 稲田秀樹(テレビ東京)、小松幸敏(テレビ東京)、尾花典子(ジェイ・ストーム)、近添有賀、渡邉崇
制作 - テレビ東京、ジェイ・ストーム
番組公式サイト
レンタルなんもしない人のなんもしなかった話 - Wikipedia