各話あらすじ(2020年2月1日 - 3月14日)全7話 平均視聴率 4.67%
第1話 2020年2月1日「死者のアリバイ」 視聴率 5.2%
時計店を1人で営む時乃(浜辺美波)は、商店街で知り合った県警捜査一課の管理官・察時(安田顕)と共に作家・奥山(丸山智己)の交通事故に遭遇する。奥山は殺人を告白して死亡し、察時は奥山の証言通りの事件だと判断。刑事の雄馬(成田凌)は着任したての察時の指示が気にくわない。そんな中、奥山のアリバイが発覚。察時は、時乃が‘アリバイ崩し’が得意と知り…。
第2話 2020年2月8日「ストーカーのアリバイ」 視聴率 4.5%
医科大学教授・杏子(星野真里)の刺殺事件が発生。興味を抱く時乃(浜辺美波)に、察時(安田顕)はアリバイ崩しを頼むことはないと断言する。捜査では、杏子に金の無心をしていた元夫・菊谷(忍成修吾)が疑われるが、犯行時刻に居酒屋にいた鉄壁のアリバイが。察時は菊谷のある言葉が引っ掛かる。一方、捜査一課の雄馬(成田凌)は察時の下宿先が時乃の家と知り、敵視する。
第3話 2020年2月15日「美人姉妹のアリバイ」 視聴率 5.1%
ピアノ講師が自宅で殺される事件が発生。被害者が通うマッサージ店店長・芝田(木村了)の証言により、犯行時刻が明確になる中、アリバイのない被害者の妹・純子(橋本マナミ)は、自分が殺したかもと言い出す。雄馬(成田凌)は純子を犯人だと確信するが、察時(安田顕)は供述に引っ掛かりを覚える。一方の時乃(浜辺美波)は、事件解決に‘アリバイ探し’が必要だと知る。
第4話 2020年2月22日「山荘のアリバイ」 視聴率 4.2%
時乃(浜辺美波)は旅先のペンションで殺人事件に遭遇した察時(安田顕)に頼まれ、ドライブデートと勘違いする雄馬(成田凌)と共に現地へ。被害者は宿泊客の男性で、察時を含む宿泊関係者を疑う現地警察の稲葉は、時乃らの登場に不満げだ。察時は警察官を目指す中学生・龍平と親しくなるが、唯一アリバイがない。時乃は周囲のアリバイ崩しに挑む。
第5話 2020年2月29日「ダウンロードのアリバイ」 視聴率 4.2%
3カ月前に殺された富岡(田窪一世)の家で白骨体が見つかった。意気込む察時(安田顕)に対し、雄馬(成田凌)はずっと捜査をしてきた係長の牧村(勝村政信)が解決すべきだと譲らない。牧村らは、白骨体は富岡が殺した元部下で、その息子・英介(板垣瑞生)が復讐を遂げたとにらむ。時乃(浜辺美波)もまた、犯人は英介と予想。優秀な彼が高度なアリバイ工作をしたと考える。
第6話 2020年3月7日「凶器のアリバイ」 視聴率 4.2%
暴力団の抗争が激化。使用された拳銃が見つかり、後に射殺体も発見される。時乃(浜辺美波)との会話を雄馬(成田凌)に聞かれた察時(安田顕)が焦る中、捜査会議に真壁(間宮祥太朗)ら組織犯罪対策課が加わる。真壁は威圧的な態度で周囲を圧倒。真壁の情報から容疑者が浮上するが、アリバイが判明する。一方で真壁は‘女帝’と呼ばれる上司・村木(木村カエラ)を恐れ…。
最終話 2020年3月14日「多すぎる証人のアリバイ」 視聴率 5.3%
河川敷で焼死体が見つかり、被害者が衆院議員・渡海(徳光和夫)の秘書と分かる。渡海は雄馬(成田凌)の父で、時乃(浜辺美波)の亡き祖父とも親しかった。察時(安田顕)はもう1人の秘書・藤枝(西田尚美)の話から、渡海の犯行を疑うが、雄馬の前で口に出せない。協力を頼まれた時乃が複雑な感情を抱く中、察時と雄馬は捜査を巡り対立。さらに新たな被害者が見つかり…。
原作概要
『アリバイ崩し承ります』は、大山誠一郎によるミステリ小説。2018年9月7日に実業之日本社より刊行された。時計屋の若き女性店主が祖父譲りの推理力を発揮して、警察の捜査一課が頭を悩ませる難事件のアリバイ崩しに挑むさまを描く。
『2019本格ミステリ・ベスト10』にて国内ランキング1位、『このミステリーがすごい!2019年版』にて国内編15位にランクインし、第19回本格ミステリ大賞小説部門候補作にも選ばれた。
ドラマ概要
トリックの名手・大山誠一郎の同名小説を原作に、浜辺美波と安田顕が共演する本格謎解きミステリー。時計店を営みながら“アリバイ崩し”も承る隠れた名探偵・美谷時乃を浜辺が、エリートコースから外れて左遷された単身赴任中の刑事・察時美幸を安田が演じる。
キャスト
美谷時乃(みたに ときの)〈20〉
演 - 浜辺美波
美谷時計店 店主。
幼い頃に両親が事故で他界したため時計店を営む祖父・時生に引き取られて以来、時計修理に興味をもち修理の技術を身につけるとともに、“アリバイ崩しの名人”と呼ばれた時生からみっちりとアリバイ崩しのノウハウを仕込まれている。現在は時生も亡くなり、時計店の裏の母屋に住みながら一人で時計店をきりもりしている。勘違いから察時に空き部屋を貸すことになったのを契機に、時生から禁止されていたアリバイ崩しの依頼を一回5000円の成功報酬で引き受けるようになり、「時を戻すことができました。アリバイは、崩れました」の決め台詞とともに、難事件のアリバイをいとも簡単に崩してみせる。アリバイ崩しの危険性については認識しているが、アリバイを崩したいという思いの方が勝ってしまい、3か月前の未解決事件のアリバイ崩しでは、解決の糸口を見つけるために自ら望んで察時と一緒に殺人事件の容疑者に話を聞きに行った。
察時美幸(さじ よしゆき)〈45〉
演 - 安田顕
那野県警察本部 刑事部 管理官。警視。
警察庁勤務のキャリア組であったが、庁内の対立派閥の汚職を暴こうとして返り討ちにあい、那野県警に左遷させられた。妻・直美、中学1年生の娘・美咲と離れて那野へ単身赴任することになり、美谷時計店2階の時生が使っていた部屋に下宿する。プライドが高いため県警内に協力し合って事件を捜査する仲間を作ることができず、孤軍奮闘でアリバイ崩しに挑み頓挫していたところ、牧村から今は亡き“アリバイ崩しの名人”の存在を聞き、その孫娘である時乃も実はアリバイ崩しができると知って、葛藤の末に彼女にアリバイ崩しを依頼する。時乃の能力が知れ渡ると自分が時乃の力を借りて事件を解決したことがばれてしまうので、時乃に自分の専属となってもらう代わりに、捜査が行き詰まったら必ず相談することを約束する。
渡海雄馬(とかい ゆうま)〈25〉
演 - 成田凌
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。巡査部長。
警察にも顔が利く国会議員・渡海一成の息子で、県警内の同僚や上司から常に忖度されていたので、突然やってきて偉そうに指示をしてくる察時のことが気に食わず事あるごとに彼に反発する。推理はいつも短絡的で、当たったためしがない。察時が鮮やかにアリバイを崩すことに違和感を持ち、協力者がいるのではないかと疑ったことがある。ゆくゆくは一成の跡を継ぐつもりでいる。時乃に好意を抱いており頻繁に時計店を訪れ口説こうとするが、真面目に相手をされたことがない。
樋口秀人(ひぐち ひでと)〈34〉
演 - 柄本時生
那野県警察本部 鑑識課 検視官。
オネエの検視官。察時と話すときはやたらと距離を詰めてくる。バレンタインには、時乃にマカロンのレシピを教えるなど女子力も高い。
下郷明斗夢(しもごう あとむ)〈24〉
演 - 井上雄太
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。巡査部長。
雄馬の後輩刑事。察時のアリバイ崩しに尊敬の眼差しを送る。
堀雅人(ほり まさと)〈22〉
演 - 溝口琢矢
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 刑事。巡査部長。
下郷と同じく雄馬の後輩。捜査一課最年少の若手刑事。
高杉カレン(たかすぎ カレン)〈22〉
演 - 是永瞳
那野県警察本部 事務員。
来客対応や事務を担当。時乃とも親しい。
美谷時生(みたに ときお)
演 - 森本レオ
時乃の祖父で、美谷時計店の前店主。故人。
生前は“アリバイ崩しの名人”として「アリバイは時計が主張の根拠となっているから、時計屋こそアリバイの問題をもっとも扱える人間」という方針のもと様々なアリバイ崩しを行っており、時乃が幼い頃からそのノウハウを仕込んできたが、「アリバイ崩しは人の恨みを買う危険があるので一人でやっては駄目だ」と釘を刺していた。雄馬の父・一成とは囲碁仲間だった。察時が県警に赴任する半年前に他界している。
牧村匠(まきむら たくみ)〈52〉
演 - 勝村政信
那野県警察本部 刑事部 捜査一課 係長。
自身の部下にも関わらず国会議員の父を持つ雄馬を「ジュニア」と呼び過剰に忖度し、彼の推理をベタ褒めする。過去に一度だけ時生にアリバイ崩しを依頼したことがあるが、その後は刑事としてのプライドから他人の推理に頼らなくなった。孫の時乃がアリバイ崩しの仕事を受け継いだことには気付いていない。
綿貫哲治(わたぬき てつじ)〈58〉
演 - 中丸新将
那野県警察本部 本部長。
県警トップにも関わらず、常に雄馬のご機嫌を取り忖度している。時生が県警に寄贈した柱時計の定期的なメンテナンスを時乃に頼んでいる。
ゲスト
第1話
磯田幸三〈60〉(藪マンションの管理人) - 田山涼成
奥山新一郎〈35〉(人気推理作家) - 丸山智己
中島香澄〈35〉(親読出版 編集者) - 森矢カンナ
肉屋の店主 - 小浦一優(芋洗坂係長)
第2話
浜沢杏子〈42〉(那野県立医科大学医学部 教授) - 星野真里
菊谷吾郎〈45〉(杏子の元夫・経営コンサルタント) - 忍成修吾
浜沢安嵐〈30〉(杏子の弟・美容師) - 金井勇太
梶山達夫(那野県立医科大学医学部 研究助手) - 森準人
第3話
河谷純子〈32〉(河谷敏子の妹・ホステス) - 橋本マナミ
芝田和之〈35〉(マッサージ店「里楽贅処」の店長) - 木村了
第4話
稲葉茂男〈43〉(山梨県警刑事) - デビット伊東
原口龍平〈13〉(ペンション「時計荘」の宿泊客・中学生) - 大西利空
野本和彦(「時計荘」の宿泊客) - 吉田ウーロン太
黒岩賢一(「時計荘」の宿泊客) - 尾崎右宗
上寺千恵(「時計荘」の宿泊客) - 西丸優子
里見良介(「時計荘」のオーナー) - ノモガクジ
里見万希子(良介の妻) - 阿部朋子
第5話
和田英介〈21〉(超難関校「明央大学」の学生) - 板垣瑞生
富岡真司(健康器具販売会社 社長) - 田窪一世
古川桔平〈21〉(英介の学友) - 井上翔太
第6話
真壁剛士〈25〉(那野県警 組織犯罪対策課 刑事・雄馬の幼馴染) - 間宮祥太朗
村木キャサリン(那野県警 組織犯罪対策課・警部・通称「組対の女帝」) - 木村カエラ
平根勝男(大村製薬 社員) - 斎藤陽一郎
最終話
渡海一成〈65〉(衆議院議員・雄馬の父) - 徳光和夫
藤枝ミホ〈43〉(一成の議員秘書) - 西田尚美
名越徹(一成のもう一人の議員秘書) - 須田邦裕
安本孝之(一成のパーティーに参加したスーパーの店員) - 藤原智之
スタッフ
原作 - 大山誠一郎 『アリバイ崩し承ります』(実業之日本社刊)
脚本 - いずみ吉紘
監督 - 河合勇人、星野和成
ゼネラルプロデューサー - 横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー - 浜田壮瑛(テレビ朝日)、山本喜彦(MMJ)
制作 - テレビ朝日、MMJ
番組公式サイト
アリバイ崩し承ります - Wikipedia