各話あらすじ(2019年10月21日 - 12月30日)全11話 平均視聴率 12.74%
第1話 2019年10月20日「三つ星を掴み取れ!挫折から這い上がった奇跡と感動の料理人」
かつてパリで二つ星のフランス料理店を構えていた天才シェフ・尾花夏樹(木村拓哉)は、己の慢心が招いた重大な事件によってその座を追われ、店も仲間も全て失ってしまった。どん底まで転落した尾花は、ある日、星の獲得を目指すシェフ・早見倫子(鈴木京香)と出会い、もう一度シェフとして生き直すことを決意。世界最高の三つ星レストランを作り上げるために、最高のスタッフを集めようと奮闘する。
第2話 2019年10月27日「覚悟を決めろ!仲間と作った涙の料理!!」
高級フレンチ「グランメゾン東京」開店のため動き出した尾花(木村拓哉)と倫子(鈴木京香)、京野(沢村一樹)。ところが、開店資金の調達に行った京野は銀行から「有名な料理人の名前が必要」と言われてしまう。京野は、パリ時代の同僚で人気料理研究家の相沢(及川光博)に声を掛けるが、相沢は拒否。妻が家を出た後、帰国して幼い娘を育てながら働く相沢の事情を知った尾花は…。
第3話 2019年11月3日「プレオープン!肉料理でライバルに勝て」
尾花(木村拓哉)と倫子(鈴木京香)は、「グランメゾン東京」のメインディッシュになる肉料理に挑んでいた。しかし、納得できる食材でメニューを作り出せずに悩んでいた。そんな折、京野(沢村一樹)は、パリにいる編集長のリンダ(冨永愛)から参加店の選定を任されたというフードライター・栞奈(中村アン)の紹介で、農水省と世界的な人気雑誌「マリ・クレール ダイニング」のコラボ企画による鹿肉を使ったジビエ料理のコンクールにエントリーすることを決める。
第4話 2019年11月10日「最大の敵現る!涙の師弟対決!!料理完成」
世界的グルメ雑誌の編集長・リンダ(冨永愛)が「グランメゾン東京」のプレオープンに自分を呼んでほしいという。申し出を受けた尾花(木村拓哉)達は、リンダがコース料理で大事にしているデザートの改良に乗り出すことに。尾花は倫子(鈴木京香)、京野(沢村一樹)と共に、パリ時代の部下・祥平(玉森裕太)が料理長を務めるホテルを訪れ、パティシエの萌絵(吉谷彩子)を店に誘う。
第5話 2019年11月17日「犯人は私!涙の告白その時食べる感動飯」
リンダ(冨永愛)の記事により、パリで騒ぎを起こした尾花(木村拓哉)がいることが知れ渡り、店は窮地に。祥平(玉森裕太)も尾花との関わりが原因で、ホテルを退職に追い込まれる。倫子(鈴木京香)らはフレンチ料理人をやめて実家に帰るという祥平を店に誘うが、尾花はそれに反対。一方で、余剰食材活用のためフードフェスへの参加を決めた尾花は、祥平に手伝いを命じる。
第6話 2019年11月24日「涙の決意!盗まれたレシピを取り戻せ!!」
世界的に権威のある賞レースの一つ「トップレストラン50」の今年度の候補に「グランメゾン東京」が選ばれた。尾花(木村拓哉)は、全力でランク入りを狙うと宣言した倫子(鈴木京香)に魚料理の変更を提案する。同じく候補となった丹後(尾上菊之助)の店でも、魚料理のリニューアルが決定していた。そんな中、江藤(手塚とおる)は尾花らの下で働く芹田(寛一郎)に接触を続ける。
第7話 2019年12月1日「さよならパパ!娘のため、三ツ星の約束」
「トップレストラン50」の発表を1週間後に控えたある日、グランメゾン東京に相沢(及川光博)の妻・エリーゼ(太田緑ロランス)が現れる。突然出て行ったことを責める相沢に、エリーゼは娘アメリー(マノン)を引き取ってパリに戻ると宣言。さらに、目指す三つ星はかなわない夢だと言い放つ。三つ星を取ると言い返す尾花(木村拓哉)に、エリーゼはある条件を突き付ける。
第8話 2019年12月8日「ねじれた関係の行方師匠から受け継ぐ魂」
京野(沢村一樹)と口論した翌朝、尾花(木村拓哉)が倫子(鈴木京香)の家から姿を消す。尾花には自身の店を捨てて逃げた過去があり、不安に思う倫子達。その頃、尾花は凪子という女性から呼び出された場所にいて、凪子の父・潮(木場勝己)を店に連れて来る。「俺を満足させる料理を作ってみろ」と言われ、対応した一同だが、潮は料理を酷評。一番の原因は京野だと指摘する。
第9話 2019年12月15日「裏切者は誰だ?涙の復讐に立ち向かえ!」
栞奈(中村アン)が京野(沢村一樹)に、店を辞めたいと相談してきた。話を聞いた尾花(木村拓哉)は、栞奈の履歴書に書かれた彼女の父親の名前を見て、あることに気付く。審査を前にした店では、倫子(鈴木京香)が店の方針は変えないと宣言。コース料理のうち8品のリニューアルが決まる。尾花はそれに合わせて、ワインを日本産に変えようと提案し、ソムリエ資格を持つ栞奈にアイデアを求める。
第10話 2019年12月22日「最終回前スペシャルミシュランの調査が始まった!涙の料理とは裏切者は敵か味方か」※20分拡大(21:00 〜 22:14)
尾花(木村拓哉)はリンダ(冨永愛)の告発によって「gaku」を去ることになった祥平(玉森裕太)を「グランメゾン東京」に誘う。店に迷惑がかかるからと断る祥平だったが、京野をはじめとした店のメンバーは、ある方法を思いつく。
最終話 2019年12月29日「さよなら愛する人よ三つ星は取れるのか?料理に命をかけた涙」※30分拡大(21:00 〜 22:24)
ミシュランの審査が近づき、「グランメゾン東京」の新メニュー開発は大詰めを迎えていた。そんな中、新しい魚料理するため、フレンチにとって禁断の食材である”マグロ”に挑んでいる尾花(木村拓哉)を見て、倫子(鈴木京香)は不安になり、口を出してしまう。
各話視聴率
※初回は『SMBC日本シリーズ2019第2戦・ソフトバンク×巨人』中継延長のため50分繰り下げ、及び、25分拡大(21:50 - 22:09)
※第2話は15分拡大(21:00 - 22:09)
※第10話は20分拡大(21:00 - 22:14)
※最終話は30分拡大(21:00 - 22:24)
概要
慢心から全てを失い、どん底に落ちたカリスマシェフが、世界最高の三つ星レストランを目指して再び立ち上がる姿を描くヒューマンストーリー。フランス料理の天才シェフ・尾花夏樹役で木村拓哉が主演。尾花と共に三つ星レストラン作りを目指すシェフ・早見倫子役で鈴木京香が共演する。鈴木と木村は「華麗なる一族」(同系)以来、12年ぶりのタッグとなる。
ストーリー
かつてパリで二つ星のフランス料理店を構えていた天才シェフ・尾花夏樹(木村拓哉)は、己の慢心が招いた重大な事件によってその座を追われ、店も仲間も全て失ってしまった。
どん底まで転落した尾花は、ある日、星の獲得を目指すシェフ・早見倫子(鈴木京香)と出会い、もう一度シェフとして生き直すことを決意。世界最高の三つ星レストランを作り上げるために、最高のスタッフを集めようと奮闘する。
尾花はかつての仲間たちに声を掛けるが拒絶され、新しい才能の持ち主を見つけてもうまくいかない。しかし、空回りしながらも決して再起を諦めない尾花の姿に、やがて、周囲の人々の態度も少しずつ変わっていく。
キャスト
グランメゾン東京
尾花と倫子が東京の目黒の一角で開店したフレンチレストラン。後に、芹田、京野、相沢、萌絵、栞奈、祥平が一員に加わる。
尾花夏樹(おばな なつき)〈47〉
演 - 木村拓哉
スーシェフ→部門シェフ(マグロ料理専門)。自分の腕と舌とセンスに絶対的な自信を持つ、料理のためならどんな犠牲もいとわない型破りな男。料理に関しては自他ともに厳しく妥協を許さない性格と多くを語らずぶっきらぼうな言動によって対人関係はかなり悪いが、言葉ではなく料理で人を説得する力を持っている。何事にも負けず嫌い。
パリ時代は三つ星レストラン「ランブロワジー」でシェフとして修業を積んでから独立して開業した「エスコフィユ」というレストランで二つ星を獲得し、シェフとして絶大な人気を博していた。パリに自分の店を構える日本人シェフとして初の三つ星を獲れると期待されていたが、ナッツ混入事件によって「日本人シェフの恥」として尾花の名は地に落ち、それからの尾花は堕落していた人生を送っていた。事件から3年後(2018年)のある日、パリで早見倫子と出会ったことで、彼の料理人としての思いにもう1度炎が灯る。彼女に三つ星を獲らせるべく「グランメゾン東京」をオープンすることを決意する。
日本に住む家が無かったため、しばらくの間倫子の自宅に居候し、最終的には彼女の自宅のガレージに落ち着くこととなったが、第8話終盤から京野のいるアパートに住みこむことになる。
ナッツ混入事件は祥平が原因であると見抜いていたが、二つ星止まりで落胆していた時に彼が作った賄い料理のアッシパルマンティエを食べて「もう一度頑張ろう」と救われたことを告白する。
最終話ではマグロ料理にこだわっていて、メニュー開発に専念するために祥平をスーシェフに昇格させた。
早見倫子(はやみ りんこ)〈49〉
演 - 鈴木京香
オーナーシェフ。食べるとその料理の素材と調理工程がわかる絶対味覚の持ち主。
闘病中だった母親に尾花の記事を紹介され、「エスコフィユ」でその料理を食べて衝撃を受ける。
フランスの三つ星レストランで面接を受けているときに、尾花と出会い、ともに「グランメゾン東京」をオープンした。
自宅は母親が愛人からもらったもの。なお「店を広く使いたいから」という理由で自宅はレストラン事務所にも使用されている。
平古祥平(ひらこ しょうへい)〈29〉
演 - 玉森裕太
ブッフェレストランの最年少料理長→「gaku」スーシェフ→ 「グランメゾン東京」 ゴーストシェフ→ 「グランメゾン東京」 スーシェフ。
実家は餃子の工場を営んでいる。
フランスにいた頃は、3年半もの間「エスコフィユ」で尾花の見習い(コミ)として働いていた。その当時は仕事が手早いことから「彼がいると厨房の安定度が上がる」と評されていた。店で提供されない部分の野菜等を使った賄い料理は、「ケチケチ料理」と評されるようになる。
日本で久しぶりに尾花と再会し、「グランメゾン東京」に来るように誘われるが、彼から褒められたことが一度もなかったことや3年前のナッツ混入事件で、彼に不信感を持っている。しかし、美優の父・西堂に融資の口利きをお願いしたり、レストランの名前を貸して良質のジビエを提供させたりして、「グランメゾン東京」のオープンに向けて秘かに協力した。
「グランメゾン東京」のプレオープンに招待され、魚料理の提供が遅いと感じたときに京野から事情を聞いて、急遽ウニの下処理を手伝って窮地を救う。
3年前のナッツ混入事件は、自分の調理中の不手際によるものと尾花に告白する。
ホテルのブッフェレストランの料理長を辞めようとしている際は、尾花に強引に「グランメゾン東京」が参加するフードフェスの手伝いをさせられる。ホテルのブッフェレストランの料理長を辞めたあとは実家に戻ろうとしたが、尾花に「フレンチ辞めんじゃねーぞ!」と言われて心を入れ替える。ホテルのブッフェレストランの料理長を辞め、店を出た時に丹後がやって来て、彼に「gaku」で働くことを伝える。しばらくの間は、スーシェフとして「gaku」をトップレストラン50の8位にランクインさせて貢献したが、リンダにナッツ混入事件の真相を知られてからこれ以上店に迷惑をかけたくない思いで店を辞めた。その後、尾花に「グランメゾン東京」に来るように催促される。
リンダの手によってナッツ混入事件の犯人が祥平であることを公にされる。それを予期した尾花によって相沢らに謝罪するよう説得され「グランメゾン東京」に行くが、そこで新メニューの開発に関わるように言われる。
芹田公一(せりた こういち)
演 - 寛一郎
アルバイト従業員→見習い料理人。かつては居酒屋で半年間働いていた。
「グランメゾン東京」の従業員募集を見てすぐに応募。彼の情熱さを尾花が見抜いて即採用されるが、シェフとしての腕前はまだまだで、フランス料理に関する知識も薄い。
なかなか料理を任せられない葛藤から、江藤に内部情報を流すように依頼されお金を受け取る。お金を受け取ったことに戸惑いはあったが、賄い料理を酷評されたり、自身が勝手に行なった鰆のさばきを尾花に激怒されたりして、一時は「グランメゾン東京」を辞め、今までまとめた勉強ノートを江藤に差し出す。京野の誘いを受けて「グランメゾン東京」に客として来店し、各料理の味に感動するものの魚料理だけは味を疑問視する。その魚料理が自身がさばいたもので、食材としての扱い方を間違えていたから味が悪くなったと尾花に聞かされ、今まで行なってきたスパイ行為を謝罪し、再度雇ってもらうようにお願いし復帰する。今までの努力を尾花に認めてもらい、仕込みを任されるまでになる。その後、江藤から受け取ったスパイ行為のお金を返却する。
松井萌絵(まつい もえ)
演 - 吉谷彩子
ホテルのブッフェレストランパティシエ→「グランメゾン東京」パティシエ。
自身で作ったデザートは、すぐにSNSにアップする。「センスのある世界一のパティシエ」と豪語する自信家。カラーコーディネーター検定1級取得。
幼稚園の頃からケーキ屋になることが夢だったが、パティシエの専門学校ではなく、デザートの美しさを極めるために美術大学に進学する。大学を卒業してから、有名店を転々とし、数々のパティシエのコンクール賞を受賞する。
尾花たちがプレオープンメニューに出すモンブランの味で悩んでいるときに、彼から店のパティシエにスカウトされる。自身が作ったモンブランを尾花たちに試食させるが、尾花と倫子に「見た目は良いが味は悪く、うちのメニューのコンセプトに合っていない」と酷評を受けてしまい採用は取りやめとなる。その後、祥平と一緒にモンブランの研究をし、プレオープン前日に「グランメゾン東京」にやって来てモンブランを試食してもらい、尾花たちに味を認めてもらったことでプレオープンのパティシエを任せられる。プレオープンで招待客24人にモンブランを提供し、リンダに称賛される。閉店後、今までの不適切な発言と自分で作ったように言った新しいモンブランの正体が「私じゃなく平古シェフのアイディアなんです」と詫びて、「もっと勉強したい」思いで「グランメゾン東京」に雇ってもらうようにお願いし、倫子に認めてもらったことで正式に採用される。
尾花が提案したフードフェスでの店の名前を「スリースターズ」と名付ける。
岩城淳
演 - 池岡亮介(第7話から出演)
金井勝也
演 - 池田航(第7話から出演)
上記2名は、新スタッフ(見習い)として加わる。
久住栞奈(くずみ かんな)
演 - 中村アン
フリーのフードライター→「グランメゾン東京」ホールスタッフ→「グランメゾン東京」ソムリエール
英語、フランス語を話せる。ソムリエの資格を持っている。
リンダの依頼で、3年前に尾花が起こしたナッツ混入事件の真相を探っている。
尾花たちが参加したジビエコンクールに際して「gaku」にも話を持ってきて、コンクールを両者の対決の場に設ける。
予約の入ってきた「グランメゾン東京」に、ホールスタッフとしてしばらく手伝うこととなるが、先述の語学力と資格によって「即戦力」として歓迎される。
父は2015年の日仏首脳会談の昼食会にいた当時の大臣で、事件後に責任を取らされ寒いところに移り住むようになったことで、リンダからは「私よりもナッツ混入事件の犯人を憎んでいる」と指摘されており、本人も尾花らのいないところでリンダに「エスコフィユの人たちが東京でやり直すのを、私は許さない」と発言している。
ナッツ混入事件の真相を知り「グランメゾン東京」のホールスタッフを辞めようとしたが、尾花に店に有能なソムリエが必要と言われ、ソムリエとして「グランメゾン東京」に残り続ける。
相沢瓶人(あいざわ かめひと)〈47〉
演 - 及川光博
WEB料理研究家→「グランメゾン東京」部門シェフ。
かつてパリのビストロでアルバイトをしたのがきっかけで料理の道に進み、そんな中で尾花と出会い、彼が独立して「エスコフィユ」を立ち上げるのに参加してシェフとして働いていた。
尾花が3年前に起こしたナッツ混入事件をきっかけにフランス人の妻が失踪したため、娘を連れて日本に戻り母の実家で暮らしている。
日本に戻ってから、娘のアメリーの面倒を見るため、家にいながらできるレシピサイトへの動画投稿を始め、ウェブレシピの貴公子と呼ばれて話題になるまでに人気を博すようになる。
「グランメゾン東京」をプレオープン準備までサポートしたあと、レシピサイトへの動画投稿を再開する予定だったが、定時に帰ることを条件に「グランメゾン東京」で働くことを決意する。
妻のエリーゼには三つ星を獲得したらレストランを辞めると言い続けていた。エリーゼが来日した際、トップレストラン50で「グランメゾン東京」が「エスコフィユ」で獲得した10位を超えられなければ、彼女が娘のアメリーを引き取ることを約束される。「グランメゾン東京」が10位にランクインされたことにより、約束通りアメリーをエリーゼに引き取らせ、アメリーと別れることになる。アメリーと別れてからは、フルタイムで働くようになる。
グランメゾン東京が三つ星を獲得したのを機にエリーゼとアメリーが待つフランスへ帰る。
京野陸太郎(きょうの りくたろう)〈49〉
演 - 沢村一樹
「gaku」ギャルソン→「グランメゾン東京」ギャルソン。
かつてはパリで「ランブロワジー」で修業を積んでいたシェフで尾花の先輩だったが、彼が作った料理を口にして「絶対に越えられない壁」を感じ、自分のシェフとしての才能の限界を悟ってギャルソンに転向する。その後、尾花と共に独立して店「エスコフィユ」を立ち上げる際の共同経営者となった。
3年前のナッツ混入事件で「エスコフィユ」を解散したときに借金を背負うことになる。丹後に誘われ、借金を肩代わりしてもらう代わりに「gaku」のギャルソンになるが、倫子に借金を清算してもらったことで「グランメゾン東京」のギャルソンになることを決意する。
運転免許証を持っていない。
倫子に思いを寄せていて、彼女と仲良くしている尾花に嫉妬している。倫子の自宅で彼女と尾花が仲良く料理しているところを我慢しきれず、倫子に告白し尾花に一刻も早く家から出てほしいと口走ってしまう。第8話終盤から尾花と一緒に住み始める。
レストラン「gaku」
東京の南青山にある高級レストラン。第1話においてミシュランより二つ星を獲得することに成功し、さらに客足が伸びる。「トップレストラン50」では、「グランメゾン東京」より上位の8位にランクインする。最終話での三つ星の獲得はできなかった。
丹後学(たんご まなぶ)〈45〉
演 - 尾上菊之助
シェフ → スーシェフ。尾花の宿敵。
かつては尾花や京野と共にパリで「ランブロワジー」でシェフとして修業を積んでいた。尾花に先駆けて独立して店を構えるが、後から尾花と京野が立ち上げた「エスコフィユ」の方が先に星を獲得するに至った。そして、パリで成功掴めぬまま日本へ帰国し、そこで江藤と出会い、「gaku」でシェフとして再起の道を歩む。
レストランで出される素材は最適な温度・湿度を保って管理している。その緻密さは尾花曰く、「科学実験の残骸」。
尾花たちも参加したジビエコンクールで優勝したが、審査員たちに根回しした江藤の姿を見て、実力で優勝を獲得したものでないことにショックを受ける。江藤には今後卑怯な真似をしないように伝える。
第10話では、江藤の人事によりシェフとしてフランスの二つ星レストランでスーシェフをしていた結月が雇われ、シェフの座を失脚させられて「gaku」を出ていく。
最終話で結月が「gaku」のシェフを放棄した後、柿谷から状況を知らされて「gaku」に戻ってきた。「gaku」に戻ってきて柿谷の料理を食べた際、成長ぶりに感心して料理を褒めた。そして、「gaku」を立て直そうと誓った。
最終話で「gaku」に復帰してからは、「グランメゾン東京」に協力的になったり、峰岸から新鮮な食材の仕入れを受けるなど、「グランメゾン東京」と深く繋がりを持つようになった。
結月聡(ゆづき さとし)
演 - 馬場徹(第10話から出演)
丹後の料理では三つ星を取れずにトップレストランからも脱落すると考えた江藤やシェフたちが、丹後に内緒で雇い入れたシェフ。
料理の腕は良く評価も的確に行うが、他のシェフや従業員からは、厳しい労働態勢に嫌がられていた。最終話では柿谷以外のシェフや従業員にボイコットされたため、契約事項違反を理由に退職金と称して大金を「gaku」からせしめて、店を放棄して自主退職した。
柿谷光(かきたに ひかる)
演 - 大貫勇輔(第3話EDから出演)
「グランメゾン東京」部門シェフ(食材処理と魚料理の担当)→「gaku」部門シェフ→「gaku」スーシェフ→「gaku」部門シェフ。
実際は江藤が送り込んだスパイであり、「グランメゾン東京」プレオープンでは意図的にウニの下処理を行なわず途中で抜け出したが、自分で起こした行動ではなく、「グランメゾン東京」を潰すための江藤の策略だった。
芹田が江藤に差し出した勉強ノートに書かれているレシピを見ながら「鰆のロースト水晶文旦のソース」を調理したが、江藤から「ただの焼き魚」と酷評を受ける。
第10話では祥平の後を継いでスーシェフに昇進したが、丹後の方針に苛立って一度はフランス料理の業界から辞職することを決めたが、結月を新しくシェフに迎い入れることでフランス料理の料理人として続けていくことを決意した。
最終話では、新しいシェフの結月が店を放棄した後に戻ってきた丹後に料理の腕を褒められ、今までは料理を作る頑張りが足りなかったことを確信する。
江藤不三男(えとう ふみお)
演 - 手塚とおる
オーナー。埼玉県出身。普段はインチキ関西弁を話す。
「オフィス・イーツ」という会社で様々な飲食店をプロデュースし、数軒の店舗を展開している。「gaku」もその中の一つ。
「gaku」を三つ星レストランにすることを目指している。そのために、コンクールで審査員たちに根回ししたり、芹田をスパイとして雇い入れようとしたりして、「グランメゾン東京」を潰すためにあらゆる汚い手段を使う。
終盤で、三つ星になるために丹後も切り捨ててて三つ星レストランに属するシェフの結月を雇うが、店内の不和を助長することになり、営業不能に追い込まれる。
相沢家
相沢百江(あいざわ ももえ)
演 - 木野花
相沢の母。
相沢アメリー(あいざわ アメリー)
演 - マノン
相沢の娘。日本に来てから、相沢の実家で暮らしている。
日本に来てしばらくは元気がなかったが、尾花が作ったキャラ弁で元気を取り戻す。
フランスで家族と一緒に暮らした時、熱を出した時は必ず母・エリーゼが作ったリオレ(米のプリン)を食べていた。
エリーゼのために、自身が大好物のフランボワーズのゼリーの作り方を尾花から教わり、プレゼントする。
トップレストラン50発表セレモニー後、エリーゼと一緒にフランスに戻る。
その他
蛯名美優(えびな みゆ)
演 - 朝倉あき
ホテルのコンシェルジュで、祥平の婚約者だった。
祥平と仲良くしている萌絵に嫉妬している。
祥平と別れてからも彼に恋心を抱いており、「gaku」にやって来て父に認めてもらうように伝える。
リンダ・真知子・リシャール(リンダ まちこ リシャール)
演 - 冨永愛
グルメ、料理愛好家で、グルメ雑誌「マリ・クレール ダイニング」の編集長。フランス在住。尾花の元恋人でフランス人とのハーフ女性。
忖度なしで料理の味を評価し、称賛した店は1年先まで予約が埋まり、酷評した店は閉店するほどに影響力のある人物である。
3年前に尾花たちのいる「エスコフィユ」を日仏首脳会談の昼食会としてフランス政府に推薦したが、ナッツ混入事件が起きてしまい自身がダメージを受けることになる。それ以来、その事を根に持っており、事件の真相を探っている。
「グランメゾン東京」プレオープンの1週間前に来日する。プレオープンの招待を希望し、倫子はためらうものの尾花の一声で急遽決定する。プレオープンの料理を食したものを記事にして味を絶賛したが、3年前のナッツ混入事件を付け加えたことで、「グランメゾン東京」を窮地に立たせてしまう。
トップレストラン50が東京で開催されるのに伴い再来日し、発表セレモニーではランキング発表を行う。
栞奈からナッツ混入事件の犯人は祥平と知らされ、彼と事件の真相を隠し続けた「グランメゾン東京」を潰しにかかる。
実は直属の上司が混入事件でメンツをつぶされたことに相当ご立腹であり、その意向を指示していただけだった。
ゲスト
第2話
汐瀬智哉(しおせ ともや)
演 - 春風亭昇太
城西信用金庫の融資担当。料理には全く興味がない。
最初は「グランメゾン東京」に融資することを断ったが、試食で出された味に感銘を受け、倫子の実家を担保に入れることを条件に融資を許可する。結婚記念日の料理を「gaku」で行なう予定だったが、キャンセルして「グランメゾン東京」に変更する。
蛯名西堂(えびな せいどう)
演 - 岩下尚史(第5・第10話・最終話)
都議会議員。美優の父。
東京都知事選挙に出馬予定。
事件を起こした尾花を快く思っておらず、影で尾花と会っている祥平に対して娘・美優と別れるように伝える。
第3話
峰岸剛志(みねぎし つよし)
演 - 石丸幹二(第7・第10話・最終話)
伝説のジビエハンターといわれている猟師。ジビエ料理「ミネギシ」店主。
食肉は、臭みを少なくするために、わなで動物を生け捕りし、自宅で血抜きしたものを提供する。
相沢の紹介で尾花たちが鹿肉の調達にやってきて最初は門前払いをしたが、彼の料理に感銘を受けて、「グランメゾン東京」への肉の調達を引き受ける。
峰岸春代(みねぎし はるよ)
演 - 椿鬼奴
峰岸の妻。
第4話
大宮
演 - 三浦獠太(第5話)
並木
演 - 佐藤タダヤス(第5話)
上記2名はプレオープンからホールと仕込みを任される「グランメゾン東京」の新人従業員だったが、将来の店の先行きに不安になり共に辞める。
記者
演 - 坂田聡(第5話・第6話)
リンダの雑誌記事を見て、尾花たちに事件の詳細を取材しようとしている記者。
第5話
フードフェスの客
演 - ドロンズ石本
「グランメゾン東京」から「スリースターズ」に名前を変えた店でカレーを食べに家族で訪れた。その後、「グランメゾン東京」に訪れる。
フードフェスの運営スタッフ
演 - 六角慎司
江藤の告発によって「スリースターズ」に尾花がいるのを耳にして、彼らにフードフェスでの販売中止を伝える。
第6話
魚市場の大将
演 - 六平直政
尾花が鰆を仕入れた魚市場の大将。
魚さばきを勉強したい芹田のアルバイトを受け入れる。
司会者
演 - クリス・ペプラー(第7話)
ミシュランの前哨戦となるトップレストラン50発表セレモニーの司会者。
第7話
エリーゼ
演 - 太田緑ロランス(最終話)
相沢の妻のフランス女性。尾花が自身の友人に手を出し、「エスコフィユ」に怒鳴り込んだのがきっかけで相沢と知り合い結ばれる。「エスコフィユ」が三つ星を狙う前まで、夫婦は円満だった。
相沢が三つ星を獲得するために家族を犠牲にしてレストランで働くことを不満に思っており、3年前のナッツ混入事件をきっかけにして失踪したが、トップレストラン50発表セレモニーの1週間前に来日する。「グランメゾン東京」にやって来て、「エスコフィユ」で獲得した10位を超えられなければ、娘のアメリーを引き取ると伝える。日本にいる間は、倫子の自宅に泊まる。
トップレストラン50発表セレモニー後、アメリーを連れてフランスに戻る。「グランメゾン東京」が三つ星を獲得するまで相沢を待ち続けることを、アメリーを通して彼に伝える。
第8話
潮卓
演 - 木場勝己(最終話)
尾花の料理の師匠。浅草で「浪漫亭」という名のレストランを営んでいる。
3年前に心筋梗塞で倒れ、現在も発作を起こしている。味覚障害の症状も持っている。
遠藤凪子
演 - 伊藤歩(最終話)
潮の娘。結婚している。
尾花のことを「なっちゃん」と呼んでいる。
第9話
フェルナン・文則・ベルナール
演 - マイケル富岡
フランス大使館員。
リンダからの告発によって、ナッツ混入事件の真相を調べるために祥平のいる「gaku」に訪れる。
最終話
寿司屋の大将
演 - 塚地武雅
尾花がマグロ料理の開発の為板場を借りていた寿司屋の大将。尾花が作った料理のレシピを後で教えるように言う。
スタッフ
脚本 - 黒岩勉
音楽 - 木村秀彬
主題歌 - 山下達郎「RECIPE (レシピ)」(Warner Music Japan)
料理監修 - 岸田周三(カンテサンス)、トーマス・フレベル(INUA)、服部栄養専門学校
料理制作・所作指導 - 服部幸應、関口智幸、大野文彦
フードコーディネート - 山崎典子、都留沙矢香
スイーツ監修 - 徳永純司(ホテルインターコンチネンタル東京ベイ)、瀧澤努
雑誌協力 - Marie claire style
料理制作 - 石坂秀威
コーディネーター - 杉山絵美、河口祐子
プロデュース - 伊與田英徳、東仲恵吾
演出 - 塚原あゆ子、山室大輔、青山貴洋
製作著作 - TBS
番組公式サイト
グランメゾン東京 - Wikipedia