各話あらすじ(2019年8月3日 - 9月21日)全8話 平均視聴率 2.93%
第1話 2019年8月3日「お前を絶対許さない 犯人は息子の同級生!?被害者家族の心の叫びを聞け!」 視聴率 3.9%
コンピュータ会社の企画開発部長である志方の中学2年生の息子・恭介(渡邉蒼)が不登校になったのは、ほんの1ヵ月前のことだった。それまでは素直でおとなしかった恭介が、別人のようにキレて暴力をふるうようになったのだ。志方夫妻も、長女の真弓(仁村紗和)、次女の真紀(永瀬莉子)も、訳が分からず途方に暮れるばかりだった。
第2話 2019年8月10日「例え罪に問われたとしても刺し殺します!父親の怒りがエスカレート!?息子の無念」 視聴率 2.2%
志方(遠藤憲一)は、恭介(渡邉蒼)を殺害したのが満(清水大登)だったこと、13歳の満は刑事責任を問われないことに激怒する。志方は手記を出すが、満への殺意むき出しの内容に世間の非難が殺到。一方、はつみ(田中美里)は志方家への謝罪を望むが、弁護士の若菜(内田滋)に止められる。
第3話 2019年8月17日「絶対謝罪させる!このまま終わらせてたまるか!加害者母とついに対面執念の尾行」 視聴率 2.6%
傷害事件で意識不明の状態だった高城秀子(黛英里佳)が意識を回復し、志方(遠藤憲一)の元を訪れる。「恭介君はそんなこと絶対にしません。私たちはお付き合いしていたんです」たった14年でその人生を閉ざされてしまった息子・恭介(渡邉蒼)が、親の知らぬ間にしっかりと大人への成長を見せていたことに心を熱くする志方と雪子(田中美佐子)。
第4話 2019年8月24日「禁愛君を一人にはしない!絶望の中の一筋の光…もう止まれない加害者の母と破滅」 視聴率 3.0%
素性を隠し、はつみ(田中美里)を店に訪ねたことを雪子(田中美佐子)に話した志方(遠藤憲一)。だが、雪子からはもう加害者家族に関わらないでと言われてしまう。さらに、会社では懲罰人事のような異動を受け、志方は鬱屈を募らせる。一方、はつみは満(清水大登)から、もう来ないでほしいと告げられていた。そんな中、志方は取引先の丹野(梨本謙次郎)の転勤を知る。
第5話 2019年8月31日「妻の叫び今すぐ出ていって選んだ道は地獄の入口父は家族を捨てたのか修羅の断崖」 視聴率 2.4%
はつみ(田中美里)に心引かれる志方(遠藤憲一)だが、素性を明かせず、苦悩する。一方、家では長女・真弓(仁村紗和)が元婚約者と復縁し、会社では新たなプロジェクトに起用されるなど、悪いこと続きだった志方の日常は変わり始めていた。そんなある日、志方は雪子(田中美佐子)にはつみとの関係を気付かれ、また、はつみにも偽名を使っていることを知られてしまう。
第6話 2019年9月7日「怒りと悲しみを超えた被害者父の“魂”の覚悟!!憎むだけじゃなく向き合いたい」 視聴率 3.9%
志方(遠藤憲一)の前で、はつみ(田中美里)と雪子(田中美佐子)が対峙(たいじ)する。謝罪するはつみに、雪子は「一生罪を背負って苦しんでください」と言い放つ。雪子は娘を連れて実家に帰り、1人になった志方は取り返しがつかない事態を痛感。そんな中、新潟赴任が決まった志方は、はつみに連絡をする。だが、電話は着信拒否となり、店も辞めたことが分かる。
第7話 2019年9月14日「直接対決!!被害者の父へ犯人の少年が突きつける!僕を許せるんですか?」 視聴率 2.6%
満(清水大登)が少年院を出た。志方(遠藤憲一)は、はつみ(田中美里)と3人でやっていけるのか、満を許していいのかと自問する。だが、会社を解雇され、雪子(田中美佐子)ら家族とも決別した志方には、はつみ母子と生きる以外、道がない。志方は懸命に満と接し始める。一方、満は謝罪のため雪子らを訪ねるが、雪子は恭介を殺した理由を満の口から聞きたいと言い…。
最終話 2019年9月21日「生きてていいのかな 愛と憎悪と悲しみの先にあるものは…再生へ這う父と子」 視聴率 2.8%
志方(遠藤憲一)は、はつみ(田中美里)、満(清水大登)の3人で生きていこうと心に決めたが、満の父親になり切れずに悩んでいた。一方、少年院を出て以来、世間の目にさらされ続ける満は、ふさぎ込むばかり。そんなある日、志方を父親として受け入れられない満は、包丁を持ち出してはつみに突き付け、志方と別れて自分と2人で暮らしてほしいと心情をぶつける。
※第5話は前夜の『世界柔道選手権大会』の30分延長(19:00 - 21:30)のため、30分繰り下げ日曜になってからの放送(0:10 - 1:05)
※第7話は『土曜プレミアム2週連続三谷まつりステキな金縛り』(21:00 - 23:40)30分拡大の為、日曜0:10 - 1:05で放送予定だったが、『ワールドカップバレーボール日本 対ドミニカ共和国 戦』の35分延長(19:06 - 21:35)のため日曜0:45 - 1:35の放送
原作概要
『それぞれの断崖』は、小杉健治による小説。少年犯罪を扱った社会派ミステリーであり、それに翻弄される被害者家族と加害者家族の愛憎や葛藤を描く。
2000年にテレビ東京系列でテレビドラマ化。2019年に東海テレビ制作・フジテレビ系でテレビドラマ化。
ドラマ概要
社会派ミステリーの名手・小杉健治による同名小説を原作に、犯罪被害者家族と加害者家族の崩壊と再生を描く人間ドラマ。同級生に殺害された息子の無念を晴らすべく、身分を偽って加害者の母に近づいた被害者の父親が、禁断の愛という皮肉な運命に翻弄(ほんろう)されていく。
ストーリー
都内のコンピューター会社で働く志方恭一郎(遠藤憲一)の、14歳になる息子の恭介(渡邉蒼)が刺殺される。恭一郎が警察から犯行を疑われ、家族からも責められている中、犯人として逮捕されたのは、恭介の同級生で13歳の八巻満(清水大登)だった。
少年法で守られ、刑罰の下されることのない満に対して怒りを爆発させる恭一郎だったが、世間からは人でなし呼ばわりされた上に、仕事も友人も失い、家族からは背を向けられてしまう。絶望の淵でもがく恭一郎は、満と、その母・はつみ(田中美里)へ激しい憎悪を向けるが、自分と同じ痛みと悲しみをはつみの中に見た時、その気持ちが大きく揺らいでいく…。
キャスト
志方恭一郎 演 - 遠藤憲一
都内にある「マルコーコンピューター」の企画開発部長。高卒だが抜てきされて部長になった、情にもろい性格の仕事人間。5年前に購入した郊外の一軒家に、妻・雪子と2人の娘と息子の5人で暮らす。ある日突然、息子の恭介が同級生に殺され「被害者の父」となる。家族が崩壊していく中、憎悪の果てに加害者の母であるはつみを捜し出すが、絶対に許せないはずのはつみに、自分と同じ苦しみを見て心を揺さぶられる。
八巻はつみ 演 - 田中美里
事件の加害少年である中学2年生の満の母親で、クラブのホステス。25歳で結婚しすぐに満を産んだが、間もなく離婚したため女手一つで育てている。最愛の息子が同級生を殺害したという十字架の重さに苦悩し、恐怖や悲しみを忘れるかのように恭一郎との仲に踏み出す。
八巻満 演 - 清水大登
志方恭介 演 - 渡邉蒼
志方真紀 - 永瀬莉子
志方真弓 - 仁村紗和
若菜秀一 - 内田滋
角田知宏 - 清水伸
立原マリ - 魏涼子
高城秀子 - 黛英里佳
金山徹子 - 岡まゆみ
長瀬一哉 - 井田國彦
大迫隆平 - 酒向芳
大迫俊平 - 中山卓也
山内編集長 - 蒲田哲
戸田洋平 - 目黒祐樹
志方雪子 - 田中美佐子
恭一郎の妻。高卒で「マルコーコンピューター」に入社し、開発部で一緒だった恭一郎と結婚。元来は明るい性格の女性。恭介の不登校や家庭内暴力に悩む中、恭介が殺されて「被害者の母」となる。一方的な世間の注目にさらされ、周囲の環境や恭一郎との関係が変わっていく。
深瀬宏 - 溝呂木賢
牧野早苗 - 千広真弓
スタッフ
企画 - 横田誠
原作 - 小杉健治 「それぞれの断崖」(集英社文庫刊)
脚本 - 洞澤美恵子
音楽 - 羽岡佳
音楽プロデュース - 細井虎雄(オフィスニューマン)
プロデュース - 西本淳一(東海テレビ)、大久保直実(ビデオフォーカス)
主題歌 - CHEMISTRY「Angel」『(Sony Music Labels)
演出 - 村松弘之、藤木靖之、遠藤光貴
制作 - 東海テレビ
制作著作 - ビデオフォーカス
番組公式サイト
それぞれの断崖 - Wikipedia