第3シリーズは、テレビ朝日系列の木曜21時枠(毎週木曜 21:00〜21:54)で、2019年4月11日から同年6月20日まで放送された。全10話。
FIRST SEASON(第1シリーズ)は、テレビ朝日系列の木曜21時枠(21:00〜21:54)で、2014年1月9日から同年3月13日まで放送された。全9話。
SECOND SEASON(第2シリーズ)は、2017年4月20日から同年6月15日まで、毎週木曜 21:00〜21:54で放送された。全9話。
4th SEASON(第4シリーズ)は、2021年7月8日から同年9月16日まで、毎週木曜 21:00〜21:54で放送された。全9話。
第1シリーズと第2シリーズの間には、2015年9月27日21時 - 23時10分に「日曜エンタ」枠にてドラマスペシャルが放送された。
各話あらすじ
第1話 2019年4月11日「最強のチーム完全復活!!疑惑の銃弾!!2分56秒の謎 私が撃ちました…!!」 ※初回15分拡大(21:00 - 22:09) 視聴率 15..2%
緊急事案対応取調班‘キントリ’の刑事・有希子(天海祐希)は取り調べを問題視され、参事官・玲子(浅野温子)から新任・玉垣(塚地武雅)の教育係に専念するよう命じられる。一方、傷害致死などの罪で刑が確定した野本(淵上泰史)が護送中に逃走。主婦・さおり(市川由衣)を人質にし、玲子を交渉役に指名する。玲子は野本を射殺。キントリが玲子を取り調べるが…。
第2話 2019年4月18日「生放送で殺人!? 前代未聞!!女流棋士を同時取調べ!!」
若手の女流三段・日名子と、ベテランの女流六段・あずさの将棋の対局中、タイトル戦を主催するIT企業のCEOで、解説会場でコメントしていた大庭が、中座した直後に絶命。本人の水筒に混入されていた毒キノコ成分で死に至ることはまれだが、服用していた下剤により毒性が強まったのだ。日名子とあずさは互いの犯行を疑い、有希子(天海祐希)らが取り調べに臨む。
第3話 2019年4月25日「5億稼ぐ地味な女の笑顔と嘘!!お金より大切なもの」
カリスマデイトレーダー・理沙が自宅マンションで殺され、実際に取引を行っていたのは隣人・かすみだと分かる。理沙の仮想通貨の口座を使用したことは‘詐欺’に当たり、かすみはそれについては認めるが、殺人は否定。有希子(天海祐希)らキントリがかすみの取り調べを始める中、理沙が高齢男性数名を相手に詐欺を働き、約1億円を手にしていたことが判明する。
第4話 2019年5月2日「完全黙秘姉弟…タイムリミット30時間!!絆を引き裂く危険な賭け」
2件の女子高生殺害事件で逮捕された20代の男・荘介の車から、一昨日から失踪中の女子高生の携帯電話が見つかる。過去の被害者が監禁され衰弱死していることから、有希子(天海祐希)達の取り調べは時間との勝負になってくる。17年前、火災で両親を亡くした荘介と姉の茜は祖母に引き取られて育った。茜によると、荘介は引きこもりで祖母は介護が必要だという。
第5話 2019年5月9日「最強主婦VS最悪な嫁!!家族の秘密を出張取り調べ!!」
キントリの組織変更が検討されていることが梶山(田中哲司)から伝えられ、有希子(天海祐希)達はチームプレーで結果を出そうと意気込む。そんな中、キントリは弁護士夫婦の妻・彩矢が失踪した事件を担当する。姑・昌子が防犯カメラに映るコート姿の不審な男を1カ月前にも見たと証言。取り調べを続けるうち、昌子は息子・翔太と彩矢の間にトラブルがあったと明かす。
第6話 2019年5月16日「被疑者はウサギ!?保育園に潜入 責任感が強すぎる女」
保育園児の凛が行方不明に。夜、母親の明日香が外出から戻ると、夫が階段下で死亡しており、凛がいなくなっていたという。捜査に当たる監物(鈴木浩介)は明日香の関与を疑い、有希子(天海祐希)達に協力を仰ぐ。渡辺(速水もこみち)は近隣住民から、ウサギの着ぐるみ姿の人物が凛を連れ去る映像を入手。程なく、凛は無事保護され、重要参考人として保育士・七海が浮上する。
※2019年5月23日は『白い巨塔』第2夜放送(21:00 〜 22:24)のため休止。
第7話 2019年5月30日「24歳年下婚約者と獄中結婚…!?愛を信じる女の意地とプライド!!」
スポーツジム勤務の坂本(尾崎右宗)が殺され、元妻で宝石販売会社社長・佐知恵(大久保佳代子)が自首した。23歳年下の同社販売員・純(稲葉友)との入籍を控える佐知恵は、有希子(天海祐希)らに対し、彼のため1日も早く罪を償いたいと話す。10年前に別れた坂本とは金銭トラブルがあったという。小石川(小日向文世)は純に不審を抱き、事件の洗い直しを主張する。
第8話 2019年6月6日「解散危機 居場所のない3人の男 圧迫取調べで大炎上」
ネット広告代理店の女性社長が、昼休みに社長室で殺され、キントリも初動捜査に加わる。前日、社長が叱った営業部・橋下の情報を得た有希子(天海祐希)らだが、アーカイブ室長・木崎が一緒にいたと証言。一方、凶器のパソコンとIDカードの行方を追う玉垣(塚地武雅)は社屋のエレベーター内の映像解析を志願。パソコンを持ち出したのが人事部の梅田と判明する。
第9話 2019年6月13日「最終決戦 大雨が引き裂いた運命 手をついて頭下げろ!!史上最も激しい密室」 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
有希子(天海祐希)らは、同級生殺害の容疑が掛かる医大生・藤井の取り調べに臨む。そして、以前取り調べた大学生・未亜(吉川愛)が3人を殺害した事件との関連を疑う。そんな中、藤井と未亜がSNSで連絡を取り合っていたことが判明。2人がある出来事で、地元中学の校長・染谷から救助されていたという接点にたどり着く。一方、キントリには解散の危機が訪れる。
最終話 2019年6月20日 ※15分拡大(21:00 〜 22:09)
有希子(天海祐希)と小石川(小日向文世)は、同級生3人を殺害した事件の被告人・未亜(吉川愛)から真相を聞き出すべく懸命に思いを伝える。すると、未亜は毒物を作った経緯やその理由を証言し始める。また、有希子は、未亜と医大生・藤井(坂東龍汰)をかつて豪雨災害から救出した元中学校校長・染谷(吉田鋼太郎)を呼び寄せ、菱本(でんでん)と玉垣(塚地武雅)が足のけがについて、あらためて問いただす。やがて、未亜が毒殺事件で逮捕されたと聞かされた染谷は、けがの原因が自殺未遂によるものではないと認める。
各話視聴率
概要
天海祐希演じる取調官・真壁有希子が「緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)のメンバーと共に、凶悪犯を相手に取調室での心理戦を繰り広げる刑事ドラマの第3シーズン。2014年に第1シーズン、17年に第2シーズンが放送され、今作は2年ぶりの放送となる。
物語の展開は、新たな価値観やAIの発展など新時代を背景にしながらも、田中哲司らおなじみのキントリ・メンバーは続投。深い人間力を基盤にした泥臭い取り調べを進める。
ストーリー
警視庁では各署の幹部を集め、被疑者への接し方を穏やかにするよう、極端な指導が行われていた。ところが、幹部たちが見学する中で、「緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)の取調官・真壁有希子(天海祐希)は、反省の色がまったく見られない被疑者を激しい剣幕で一喝する。
それを見た警視庁初の女性刑事部参事官・菊池玲子は真壁に対して、しばらく取り調べを控えて新任の教育係に専念するよう命じる。そんな中、傷害致死・遺体遺棄事件で懲役12年の判決が確定し、護送中だった受刑者・野本雄太が逃走。主婦・藤沢さおりを人質にして民家に立てこもる事件が発生する。
キャスト
天海祐希
真壁有希子 役
警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」(キントリ)の刑事。かつては女性初の捜査一課特殊班(SIT)の長として活躍していたが、ある事件で犯人との交渉に失敗し、キントリに配属された。一匹狼タイプだったが、キントリチームに連帯感を覚え、自身のチームとしての役割を大切にするようになる。犯罪を強く憎んでおり、被疑者を「丸裸にする」ことを信条に、取り調べに臨んでいる。
田中哲司
梶山勝利 役
警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」の管理官。警察組織の階級主義や、縄張り争いなどのしがらみに苦慮する一方で、出世ももくろむしたたかな中間管理職。真壁とは旧知の仲で、かつての戦友という名目でキントリチームに抜てきした。誰を取り調べの担当にするかを冷静な判断力で決定する。メンバーからの信頼も厚い。
速水もこみち
渡辺鉄次 役
警視庁捜査一課一係殺人捜査第一係の刑事。係長の監物とコンビを組んでおり、周囲から「もつなべコンビ」と呼ばれている。捜査における駆け引きの機微などは一切持たない。監物の命令であればどんなことでも従順に従う。一方で、キントリチームとの関係をうまく利用するという合理的な面も垣間見える優秀な刑事。
鈴木浩介
監物大二郎 役
警視庁捜査一課殺人捜査第一係長。自分たちが検挙した犯人を横取りしていくキントリを敵対視している。それでも最近は徐々にキントリチームの実力を認めつつあるが、相変わらず「俺たちはパシリじゃねぇ」が口癖。
大倉孝二
磐城和久 役
警視庁刑事部部長。過去の不正などによる、警察不信、警察批判を払しょくすべく、「開かれた警察」をモットーとしている。キントリの管理官・梶山をライバル視しており、彼らの活躍を内心では面白く思わないが、その活躍すらうまく利用し、自分のポジションを確立しようとしている。
でんでん
菱本進 役
警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」の刑事。刑事人生の大半が暴力団担当(マル暴)だったためか、風貌も物言いもヤクザそのもの。被疑者を時にはおだてたり、時には脅したり、はたまた取引をもちかけたりと、マル暴で培ってきた海千山千の経験で被疑者を落としにかかる。真壁のことを「おばはん」と揶揄したりもするが、その能力は認めている。
小日向文世
小石川春夫 役
警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」の刑事。キントリチームきっての頭脳派で、被疑者にはソフトに対応するものの、徹底した洞察力を武器に追い込んでいく。笑顔を崩さない柔和な男だが、誰も本当に笑っているとは思っていない。有希子をからかったり、皮肉を言ったりすることもあるが、有能な同僚として認めている。
スタッフ
脚本:井上由美子
プロデューサー:三輪祐見子、都築歩、松野千鶴子
演出:常廣丈太、本橋圭太
主題歌:Prime Numbers/家入レオ
番組公式サイト
緊急取調室 - Wikipedia